流れる

あらゆるものは2つの性質に分類されるように思われます。
フローとストック。
流動と固定
この考えについて私が最初に学んだのは会計上の概念としてでしたが、
生きていくとあらゆるものを分類するのに便利な概念だと思いました。
  
私の場合、
たとえば知識/情報
ストック:インテリジェンス 本 ブログ
フロー:インフォメーション ツイッター 広告
   
たとえば資産
ストック:不動産、長期で保有する株・投信・債券
フロー:現預金 短期で保有する株式
  
たとえば人間関係
ストック:家族、家族同等の友人
フロー:友達、恋人、ファン
  
たとえば住居
ストック:分譲住宅
フロー:ホテル、賃貸
  
たとえば仕事
ストック:女装の仕事
フロー:昼の仕事
  
昼の仕事、フローなんかいっ!
というツッコミもありそうですが
給料分くらいの責任は持ちますが
自分の本来の性質や生き様と密接する女装ほど
固定化したものだとも考えていません。
   
だからそういう意味ではこのブログは
ストック中のストックの分類ですね。
仕事/知識情報両面で私の中の数少ないストックだと思います。
   
ファンをフローと書くのは何とも私らしいと思いますが
私だって移り気に誰かを好きになるのだから、
きっと皆さんも誰かを好きになるんでしょうねって思っています。
   
実際19年もやっていると
応援してくれる人も移り変わりました。
だからと言って恨むこともありません。本当に。
少しの間、愛してくれてありがとう、って思っています。
もちろん、いたいだけ、ファンでいていただいてもいいんですが。
ほほほ。
  
昨日も感想を書いた
藤圭子さんの流星ひとつを読んで
この人は流れることに覚悟を決めて
自分を固定化しようとするものを振り払い
生きてきた人なんだなと思いました。
  
晩年ずっと旅行をされていたようですし、
周囲との繋がりも固定化を恐れるように断ち切っていたし。
その揺り返しで同じ方と何度も婚姻関係を戻していたし。
  
ご家族は大変だったろうなと思います。
でも、そういう性(さが)というのはあるのです。
  
私は旅芸人として育ったわけでもないですし、
意外とストックもある方です。
事実部屋はモノが溢れて収集がつかなくなっています。
  
だけど、
固定化された血の繋がった家族も
母と姉くらいな私は
年齢とともに流れるような人間関係になってしまうかもしれません。
  
あと、そもそも人生は旅だと考えています。
「時代」という歌の2番の歌詞のような旅人ですが
私が目指しているのは「故郷」でもなく、
「好奇心の行き着ける先」なんだと思っています。
これって私にはあまり似合わない言葉ですが
多分「冒険」って言うんでしょうね。
人生は冒険。
やだ、朝ドラの「マッサン」の世界観そのものだわ。
  
だから、私はこれから
どんどん流れていくかもしれないのです。
  
私が断捨離をなかなか実行できないのは
その決心がなかなかつかないのか
その決心に対する抵抗か
  
自分でもよくわかりません。
  
フローとストック
人間はいつもどちらか揺れながら
生きていくのですね。
  
ちなみに長く続く女装は意外とストック派です。
みんな流れ者みたいですが、違います。
女装って蓄積がないと続けられないのです。
ほほほ。