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ニッポニカ・ビオラ弾きのブログ

オーケストラ・ニッポニカ第32回演奏会:コラージュ・秋山邦晴
2017年12月17日(日)14:30紀尾井ホール 指揮:野平一郎、Pf:長尾洋史
E.サティ:パラード(1916)、伊藤昇:マドロスの悲哀への感覚(1930)、武満徹・芥川也寸志:太平洋ひとりぼっち(1963/96)、湯浅譲二:ピアノ・コンチェルティーノ(1994)、早坂文雄:管弦楽のための変容(1953)

2010年02月08日(月)

大江健三郎の初期の作品

ヒロシマオルフェ』は最初『暗い鏡』というタイトルで上演されましたが、そのテキストの第一稿のタイトルは『青年のオルフェ』でした。1959年前後の大江作品のタイトルには、「青年」が多く登場します。『青年の汚名』『報復する青年』『後退青年研究所』『孤独な青年の休暇』。またタイトルに登場しなくても、小説の主人公の多くは「青年」です。当時大江は23〜24歳でした。

小説の舞台の多くは、大学の構内、病院、倉庫、バスの中、谷間の山村、といった、いわば閉ざされた空間です。それが1958年7月に芥川賞を受賞して以降、舞台が大きく広がり、登場人物も多彩になっていきます。全ての作品を読んでいるわけではありませんが、そうした印象を強く持ちました。その広がりの中に芥川也寸志を髣髴とさせる人物も登場しています。