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ニッポニカ・ビオラ弾きのブログ

オーケストラ・ニッポニカ第33回演奏会:アカデミズムの系譜
2018年7月1日(日)14:30 紀尾井ホール 指揮:野平一郎、Vc:ルドヴィート・カンタ
池内友次郎:交響的二楽章(1951)、貴島清彦:祭礼囃子による嬉遊曲(1963)、島岡譲:前奏曲とフーガ ト短調 林達也による管弦楽新版(1948/2018)、矢代秋雄:チェロ協奏曲(1960)、野田暉行:一楽章の交響曲(1963)

2010年02月08日(月)

大江健三郎の初期の作品

ヒロシマオルフェ』は最初『暗い鏡』というタイトルで上演されましたが、そのテキストの第一稿のタイトルは『青年のオルフェ』でした。1959年前後の大江作品のタイトルには、「青年」が多く登場します。『青年の汚名』『報復する青年』『後退青年研究所』『孤独な青年の休暇』。またタイトルに登場しなくても、小説の主人公の多くは「青年」です。当時大江は23〜24歳でした。

小説の舞台の多くは、大学の構内、病院、倉庫、バスの中、谷間の山村、といった、いわば閉ざされた空間です。それが1958年7月に芥川賞を受賞して以降、舞台が大きく広がり、登場人物も多彩になっていきます。全ての作品を読んでいるわけではありませんが、そうした印象を強く持ちました。その広がりの中に芥川也寸志を髣髴とさせる人物も登場しています。