ミニ

3、3、2、で干された柿八つ


−−−−− キ リ ト リ −−−−−


「11月にコントン」


11月の河川敷は混沌としている
10月に見たススキの白の集合とセイタカアワダチソウの黄の集団
どこへでも行けそうな、上に広がる晴れてすっきりとした空に向かえそうな、あの帯のように伸びた白と黄の集まりはもはや一月前へと(あるいは500メートル下流に)行ってしまった(あるいはまだあるだろうか?)


11月の河川敷は混沌としている
なんだか枯れて茶色い部分
なんとなく花のような黄色い部分
夏のようではないけれど緑の部分
生え放題だが枯れ放題
「意図などないのだ」
水はたぶん下流へと下って行く
曇りがちな空の下
配られたぜんざいの温かさが優しく、甘さは控えめでなく、それに餅の柔らかさ
橋の上の私
11月の河川敷はコントンとしている


みんなまとめて冬へと向かっていく(あるいは春を夢見ているものも?)