こちらはニセ受験生です

2007-06-10 ギリシア哲学者列伝

[]ギリシア哲学者列伝 23:19

書評シリーズその3。

恥ずかしながら、これはもう本当に恥ずかしながら、僕はこれまで上・下巻に分かれた本というものを、読んだ記憶がありませんでした。

そのような長い本を読む気がしなかったのです。

ましてや、上・中・下巻に分かれた本などもってのほかでした。


こんな奴が文学部に進学しようとしているのだから、誰か止めた方がいいと切に思う今日この頃ですが、それはともかく、最近おそらく人生で初めて上・中・下巻に分かれた本を読みました。


ディオゲネス・ラエルティオス・著/加来彰俊・訳『ギリシア哲学者列伝』(岩波書店岩波文庫>)

(上):1984/asin:400336631X

(中):1989/asin:4003366328

(下):1994/asin:4003366336


これまで上・下巻2分冊でさえ無理だったのというのに、いきなり上・中・下巻3分冊ってのが、すでに厳しい戦いを予想させます。

しかも、内容がなんだかつまらなそうなギリシア哲学者の話ってのは、いかにもハードルが高そう…。


ですが、この本は別に堅苦しいテツガクの本ではなかったのでご安心を。

哲学についての本と言うよりは哲学者についての本であり、というか哲学者の雑多なエピソードの寄せ集めのような本です。


エピソードと言えば、キュニコス学派のディオゲネス。乞食同然の生活をし、大甕(酒樽)に住むなどの奇行を繰りかえしていたとされる人です。

この哲学者のエピソードは、中巻でたくさん取り上げられていますが、一番感銘を受けたのが以下のもの。


彼はまた、アテナイ人たちから愛されてもいた。事実、ある若者が彼の(住居にしていた)大甕をこなごなに壊したとき、アテナイ人はその若者に鞭打ちを加えたが、彼には別の甕を提供してやったからである。


現代日本にもこれくらいの寛容さがあれば、某都知事候補から「我々少数派が、いよいよもって生きにくい世の中が作られようとしている!」とか言われずに済んだんじゃないかと思ったり。

MaxMax 2007/06/10 23:45 現代日本におけるホームレス問題と若者のホームレス狩りを髣髴とさせる逸話ですが、それがギリシャの話だとまた違った趣がありますね。
アテナイ人ももうちょっとまともな住処を与えてやればよいのに。スクラップ&スクラップ!!

永すぎた春永すぎた春 2007/06/11 23:47 生協にあった読書リレー百冊、たった百冊だけど、岩波ばっかだからかなりきつそうですね。一緒にやりません?

nise-jukenseinise-jukensei 2007/06/15 10:11 > Maxさん
まあ、自分から甕に住んでたんですからね。
> 永すぎた春さん
あれって、読む本決まってるんですか?スクラップ&スクラップですねえ。

yambouyambou 2007/06/15 23:53 最近タイホされたらしいな >スクラップ

nise-jukenseinise-jukensei 2007/06/16 22:05 「鹿児島県警により不当に拘束されてい」るらしいですね。

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