にせよん(新)

4コマ漫画の購入記録、時々感想。

一週間フレンズ。

一週間フレンズ。(1) (ガンガンコミックスJOKER)

一週間フレンズ。(1) (ガンガンコミックスJOKER)

超めっけもん。


書店で表紙を見てから気になって仕方がなかった一冊。我慢できず手にとって絵と作者名に覚えが……と思ったら以前こちらの作品購入してました。やっぱりこの方の絵は、自分にとってどうしてもスルーを許さないだけの魅力があるらしい。


ただ少し残念なことに、前作はそこまで一目惚れして買ってはみたものの「絵は凄く好きなのに……」で、単行本を読み返す回数もそれほど多くはなかったこと。
が、今回は違う。


藤宮香織ちゃんの一週間ごとに失われてしまう記憶(ただし友達に関すること限定)という設定。破綻しないようにストーリーを進めていくのは大変そうだなー、などというといらん心配をよそに、「数字」をキーワードに「記憶そのものはないけれど、その時の『感情』は思い出せるようになった」エピソードとか、佑樹の友達の将吾(何故か彼に関する記憶は消えない)が秘密を共有する仲間になることによって彼女が救われていくエピソードとか素敵過ぎる。


てか将吾超いい奴!こんないろんな意味でカッコイイ漢とお知り合いになって、特に親しみを抱かない(=記憶が消えない)とか藤宮さんウラヤマケシカランですよまったく←感情移入の先が少し間違ってる
この回だけ読むと本当に佑樹の立場がないw
でも藤宮さんの頑なな心を開く佑樹のいい意味で馬鹿正直な真っ直ぐさは主役らしくていいですね、そこから正直と真っ直ぐさを引いたタイプの人間には眩し過ぎますよ……。あともちろん藤宮さんの、自分を守るために普段装っているクールさと、経験少ないが故の「お友達」に対する無邪気さの落差ももちろん素敵。他人に対する距離感が余り掴めてなくて佑樹をドキドキさせるデート(と本人は全然意識してない)回の、特にカラオケボックスでのリアクションとか最高です、ああもうううう!
暖かくて初々しいだけじゃなくて、ちょっと悲しい空気も漂わせている世界が、相変わらず好きすぎる絵柄と相まってジタバタしたくなるほど好き。迷わず初見で買うべきだった(悔恨


これからの展開も楽しみだ……けど、当然その中には悲しい展開もあるはずで。特に自分のなかで心配なのが、そもそも友達に関する記憶が一週間ごとに失われてしまうようになったきっかけに関することですよ。将吾が言ってたように「忘れてしまいたいほど辛いことがあった」ってだけでもヤバいのに、その記憶が辛い目に「あった」ではなくて辛い目に「遭わせてしまった」だったりしたら……もしくは判明する以前に「そうかもしれない」と悩む藤宮さんの姿を想像するだに今から辛い。ところで自分は何で藤宮さんは名字の上さん付けなんでしょう(知らんがな