JR東日本パスの旅

JR東日本パスを使って東北を巡ってきました。かなり無茶な行程を組んだために4時半起床、なでしこが前半スコアレスで折り返したのを確認してから出発。早起きという最大の難関を無事乗り越え、東京駅で無事つばさ(231号)に乗り換え。

大宮の辺りでなでしこ優勝の報に気分を上げつつ、列車はさらに北へ。福島から携帯の電波の入らない山間の路線を通りつつ米沢へ、そこからは平野を行き山形に到着。なお左下の画像はかみのやま温泉駅付近のものですが、中央のオブジェクトは決してコラではありません。
 
駅に着いて、まずは構内を探索。すると高校野球山形県大会のコーナーがありました。
 
出場校数こそ54と少ないものの、何とすべての試合の号外が発行されボードに貼り出されています。これは嬉しいですね!山形の高校野球をこよなく愛する冨樫先生もH×Hを再開されるとのことですし、ここらでひとつ山形旋風を巻き起こしてほしい次第です。特に山形東と米沢興譲館
そして次は左沢線に乗り換え。「フルーツライン」の愛称が付いており、終点の左沢駅の駅名標は梨を模したものになっています。
 
折り返しの列車が15分後に発車してしまうので、お土産を買ってそそくさと再乗車。すると付近の小学生と思われる集団が大量に乗り込んできました。あっという間に大人気左沢線ゲーム状態になり、暑苦しい雰囲気のなか山形駅に帰還。さて昼ご飯を…と考えつつ駅ビル内のS-PALを巡っていると、そこには「庄内産岩牡蠣」の文字が。思わず飛び込み、冷やし蕎麦と岩牡蠣を注文。今がちょうど旬ということで、言う事なしの大満足の味でした。

その後再度新幹線に乗車。駅構内の売店で買った佐藤錦をつまんでいるうちに新庄に到着、そして奥羽本線に乗り換えさらに北へ。覗き駅(や前九年駅(を通り過ぎ、大曲駅に到着。
  
大曲で東京行きのこまちに乗り換え。このまま乗っているだけで東京に到着、旅行終了!というのはあまりに勿体無さ過ぎるわけで、1駅だけ乗って角館で下車。残念ながらJR東日本パスはここから出ている秋田内陸縦貫鉄道には対応していないため、記念に入場券(硬券)を購入。そして名物のさくらワインも購入。
   
慌ただしく今来た道を戻り、横手に到着。横手といえばご存知横手焼きそば。次の乗り換えまで30分しかない切羽詰った状況下ですが、駅の近くにテイクアウト可能な店があるので心配ご無用。そのうちの1つに入店して注文したのですが、店の人の話によると、JR東日本パスを使ってこの店に来てテイクアウトを頼んだのは今日で13人目とのこと。やはり同じことを考える人は多いんですね。店の人が横浜出身ということで話が盛り上がりつつ、出来上がった焼きそばを有難く受け取って駅に帰還。
  
続いては北上線。焼きそばに舌鼓を打ちつつ、山間部を通過しほっとゆだで下車。いよいよ本日のメインイベントです。
 
ほっとゆだはその名前の通り駅に温泉が併設。温泉は素朴ながら駅の設備としては十分、汗をかいた身体をゆっくりと休めることができました。風呂上がりの夕食は名物のすっぽんうどんで体力回復。
再び北上行きの列車に乗り込む頃には日も暮れかけており、北上駅に着いたときにはすでに真っ暗。やまびこの指定席に乗り込み一気に東京へ、そして京浜東北線で最寄り駅へ。こうして20時間に及ぶ日帰りの旅が幕を閉じました。
   
かなりの無謀な旅程でしたが、1万円の元は十分に取れたと思います。このきっぷが企画され発売されたことにまずは感謝したい次第。きっぷの目的が復興支援であることは重々承知の上ですが、値段が多少上がっても今後定期的にこの類のきっぷが発売されることを願ってやみません。
そして旅先で見かけた方々がみな元気だったことも印象深いです。現地の人々がこれだけ元気なのですから、震災直前にした 旅の日記 を、震災を理由として更新休止する必要も無かったですね…。その時の旅で通ってきた経路が全て復旧したということもあり、残った3〜5日目の日記を、お世話になった人々への感謝とともにこれから少しずつ書いていこうと思います。