淡青の日に相応しい秋晴れのもと先発のマウンドに上った有坂、その立ち上がりは先頭添田を内野安打で出すと、2死3塁から平塚にセンター前に運ばれいきなり失点。さらに和田のポテンヒットで1・3塁とピンチは続きますが、森下智を見逃し三振に仕留めてどうにか1点止まり。その後も3回1死1・3塁、4回2死1・3塁と綱渡りの連続も後続を打ち取って凌ぐと、高低差を上手く使ったピッチングが嵌り出して徐々に調子を上げていきます。
一方明治先発の入江に対し打線は初回、今季初スタメンの杉本がセンター前ヒットを放ち、辻居も続いて1死2・3塁のチャンスも後続倒れ無得点。その後度々のチャンスも逃してビハインドのまま終盤に入りますが、入江が代打を出され竹田に代わった7回、先頭の代打石元が死球で出ると、有坂がバントを決めて1死2塁。ここで新堀に代わり武隈が打席に入ると、打球は右中間を真っ二つ!リーグ戦初安打が値千金のタイムリーとなって同点に追いつきます。
追いついた後の有坂のピッチングは一層安定感を増し、8回は平塚和田連続三振に喜多二ゴロ。バックも好守で盛りたて、9回は小泉一ゴロ、西野三ゴロ、そして代打佐野を空振り三振!自身初完投を9回118球1失点という素晴らしい内容で飾りました。
プロ併用日のためこの時点で負けは無くなり、サヨナラを賭けて裏の攻撃に臨みましたが、連投の中村の前に三者凡退に終わり試合終了…。両チーム6安打ずつ、四死球も東大3個に対して明治2個と互角に渡り合った試合は引き分けに終わりました。

明大 - 東大 2回戦
M 100 000 000 1
T 000 000 100 1
M 入江-竹田-石毛-中村
T 有坂

50安打への道

杉本(4年) 本日 1安打 → 通算 10安打
辻居(3年) 本日 3安打 → 通算 33安打
三鍋(4年) 本日 1安打 → 通算 24安打
武隈(2年) 本日 1安打 → 通算 1安打 (NEW!)

100奪三振への道

有坂(4年) 本日 5奪三振 → 通算 44奪三振



続く第2試合のR-H、江口と高田の先発で始まった試合は2-2の同点で迎えた5回表に立教が1死3塁から小野大が右中間を破るタイムリー3ベースで勝ち越し、代わった石川からも飯迫のポテンタイムリーと暴投で勝ち越しますが、法政もその裏に立教2番手の中川を攻め向山が2点タイムリー。直後の守りをリリーフの菅野が0で抑えると、その裏1死満塁で回ってきた打席で自ら犠飛を放ち同点に追いつきます。
終盤に入り菅野はそのまま続投、立教も手塚を投入して同点のまま最終回へ。表の立教は先頭笠井が菅野のグラブを弾く内野安打で出ると盗塁を決め、小野大の内野安打で1死1・3塁。このチャンスに松崎がセンターに犠飛を放ち、立教が1点を勝ち越します。
その裏も手塚が続投。まず相馬を三振に打ち取り、舩曳四球も毛利三振であと1人まで漕ぎ着けますが、小林を歩かせてしまい、さらに暴投で2・3塁。そして向山の打球は緩いゴロも、マウンド後方でイレギュラーし、処理が間に合わずタイムリー内野安打!土壇場で法政が追いつき、なおも1・3塁とサヨナラのチャンスで打席には中山。もはや1塁走者は勝敗に関係の無い状況で飯迫はベースを離れるも、初球ストライクを取った直後、手塚は1塁に牽制のモーション。しかし無人の1塁に投げるわけにはいかずボールをキープも、当然これは偽投となり、即座に審判がボークを宣告…。まさかのサヨナラボークで法政が勝ち点を奪取し、優勝に望みを繋ぎました。