大飯原発再稼働

先日朝日新聞の「声」に投稿したのだが、どうも採用にならないようなので、ブログに載せることにした。これまで「声」には年に2度ほどのペースで掲載されており、賛否は別として、それらに比べてそう出来の悪い投稿でもないと思っているのだが、やはり脱原発を打ち出した同紙の論調に合わないということなのだろうか。もう少しフトコロの深い新聞だと思っていたのだが・・・。もっともこれは私のひがみか、八つ当たりかもしれない。


          大飯原発再稼働・政府は決断を


 大飯原発の再稼働が遅れた場合、大停電が起きるかどうかは別として、不自由な国民生活が強いられ、電力コストが上昇することは間違いない。すぐにでも動かせる設備があるにもかかわらず、国民生活や経済活動に支障を来たし、場合によっては人命にも影響を及ぼす路線を選ぶことが妥当だとは思えない。
 もとより、安全が優先すべきことは当然だが、福島の事故という貴重な経験により、原発の安全性がある程度向上したことは間違いないと思うし、そもそも東日本大震災のような大天災が起こる可能性は極めて小さい。
 今後脱原発路線を歩むにせよ、それは国民生活や国民経済に対する悪影響を極力小さくするための軟着陸が必要であり、目前の再稼働と混同すべきものではない。
 国民生活に責任を負うべき政府としては、その責任において、大飯原発再稼働の決断を早急に下すべきである。ましてや、地元自治体が容認の姿勢を示しつつある現在、なおさらのことである。