2013-09-01から1ヶ月間の記事一覧

題詠100首選歌集(その25)

選歌集・その25 003:各(131〜155) (桜葉明美)関係者各位に告げていることと別の想いを書いてまた消す (kei)たくさんの秋が次々乗ってくる夕日色した各駅停車 (深森千夜)各駅に停まる電車で旅をして海が見えたら降りてみようか (黒崎聡美)…

題詠100首選歌集(その24)

選歌集・その24 005:叫(126〜150) (葉月きらら)あの人に逢えない時間刻むよう叫びにも似た剥げたペディキュア 008:瞬(105〜129) (桔梗)真夜中にまぶたを閉じる瞬間は夢と現のあわいを生きる (kei)知らぬ人同士が不意に話し出す夕暮れ…

内閣法制局の受難(スペース・マガジン9月号)

例によって、スペース・マガジン(日立市で刊行されているタウン誌)からの転載である。なお、本文の末尾でもお断りしているように、先日朝日新聞の「声」に掲載された粗稿(先月9日のこのブログにコメント付きで転載)と同じ趣旨のものである。 [愚想管見…

題詠100首選歌集(その23)

選歌集・その23017:彼(76〜100) (鳥羽省三)彼岸より視れば徒しき事ならむ猛暑の今日は写経にて果つ 019:同じ(76〜100) (ウクレレ)真夜中にデジタル時計はこっそりと同じ数字を五つ並べる (津野桂)美容室の合わせ鏡に映るのはわたしと同…