ジキルとハイドと裁判員

ジキルとハイドと裁判員 2

主人公は裁判官、とある理由で「真実」を知る能力を得てしまう。真実を知っているから裁判員が情に流されて無罪判決にしそうなのをなんとかして有罪にしようとする。一方もう一人の裁判官は主人公の尊敬する先輩なのだけど、もちろん主人公が「真実を見る能力」を持っていることは知らないので「なにが真実なのかわからないのだから、予断を持ったり他人の判断を誘導したりしてはいけない」と考える。そして裁判長は「裁判員に正しい判断ができるはずがない。ほっておくとでたらめな判断をするから『妥当な判決』になるように誘導する必要がある」という考えだったり。そういう状況で主人公がいかに裁判員を心理操作してこちらの望む結論に持っていこうとするか、そして先輩はそれをよくない行いだと思って止めに来る、的な心理戦。そう、なんかに似てると思ったらデスノートに似てるんだな。デスノート的な架空の装置を導入することで発生する心理戦を楽しむマンガだ。