スクラップ  Vol.39

 十三日、徳島の津田周辺で西大阪サーフの三月例会が行われた。
出発前から雲行きがあやしく、天気予報では朝まで雨でのち快方に向かうが北西の風が強くなるとのことだった。
 あらかじめ連格してあった徳島の武田渡船から「明朝の渡船は無理かもしれない」という電話がははいったが、出発前になってはどうすることも出来ない。
 もし渡船が無理な場合は、タクシーで小松島へまわって、その周辺で竿を出すことにして、大阪南港午後十一時発のフェリーで出発した。

翌午前五時ごろ、武田の兄ちゃん(私たちは船頭のことをこう呼んでいる。)と相談の結果、赤灯波止と新波止、中波止(現在は地続きになっている)なら大丈夫ということで、渡してもらい、それぞれ思い思いの釣り場へ散らばっていった。
 私は二番船に乗って、赤灯波止の真ん中辺りで竿を出した。この日は朝六時半ごろが満潮で、少々ウネリもあったから、一段低い白灯波止は、時々波をかぶっているのが見える。。
 降りしきる雨の中、四本の竿を出してテトラの際を狙った。
すぐにアタリがあったが、これは15センチ級のガシラだった。その後一時間半ほど
の問は全くアタリもなく、エサもそのまま付いている状態で、どうしようもない。
 仕方なく四本の竿を交互に移動
させながら、赤灯方向へ移って行った。百メートルほど移動したところで初めてアタリがあった。少々ウンザリしていたところだったが、このアタリで目が覚めたような感じだ。
 かなり強烈なシメ込みで、竿を持ったとたんに30センチはあると判断出来る重量だった。グイグイとシメ込むヤツを強引に波止へほうり上げた。
思った通り30センチは軽く超えているアブラメ。メジャーを当てると35.1センチもあった。
 その後も移動しながら探ってみたが結局大型のアブラメはこの一尾だけで、ほかに20センチ扱が四尾に終わった。

この日は、納竿まで雨が降り続き、おまけに背後から風がビュンビュン吹く悪条件下。だが、30センチオーバーのアブラメは全員で十五尾上がっていた。

▽ 例会の成績 (二尾の合計長寸)

①海野満=68.0(アブラメ34.6センチ、同33.4)中波止
②原優一=64.7(同33.8、同30.9)一文字
③立石清=63.9(同34.0、同29.9)同
④大野健太郎=61.5(同30.9、同30.6)同
⑤中田武範=58.3(同31.3、カレイ27.0)中波止
⑥平田克彦=58.0(アブラメ30.3、同27.7)一文字
⑦吉本克己=57.3(同35.1、同22.2)同

(西大阪サーフ 吉本 克己)


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