西野神社 社務日誌

札幌市西区の西野・平和・福井の三地区の鎮守(氏神様)であり、縁結び・安産・勝運上昇等の御神徳でも知られる西野神社の、公式ブログです。

手水舎

手水舎

当社の参道沿いには、手水舎(てみずや)という、参拝者が手を洗い口を濯いで清めるための施設があります。手水舎は、当社に限らず大抵の神社にあるもので、屋根と柱のみで構成されている、壁のない建物の中に、流水を満たした水盤が置かれ、柄杓(ひしゃく)が備え付けられているというのが最も一般的な形です。手水舎は、一般の参拝者が略式の禊(みそぎ)をするための施設ともいえます。

当社の場合、その手水舎の水盤の中は、凍結防止のために水を抜いている冬季を除き、常に水が貯まっているのですが、ときどきその水を飲みにカラスがやって来ます。そしてカラスは、口にくわえていた小石や小物等をときどき水盤の水の中に落としていくのです。手や口を注ぐ際は、竜の形の蛇口(写真参照)から出る水を直接柄杓で汲み取って使うため、水盤の水は使用しないのですが、それでも、貯まっている水に小石等が入っていたりゴミが浮かんでいるのはやはり見苦しいので、水盤の中は定期的に清掃し、常に清浄を保つようにしています。

今日は、社務所の窓からたまたま手水舎の方を見たところ、カラスが手水舎の水盤の淵にとまっているのが見えたので、早速カラスを追い払って水盤の中を洗ってきました。ちなみに、水盤を洗うときに使う水は水道水ですが、竜の形の蛇口から出ている水は地下水です。そのため、蛇口を開きっ放しにしていると水が枯れてしまい、しばらく水が出てこなくなってしまうので、手水を使用する方には、使用する毎に蛇口を閉めるようにお願いしています。


(田頭)