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西野神社 社務日誌

2006-01-22 外祭の神饌

地鎮祭

地鎮祭上棟祭竣工祭(屋祓)などの外祭を執り行う際には、必ず事前に神饌神様へのお供え物)を用意し、祭典時にはそれらの神饌は全て三方(3方向の側面に穴が開けられている白木で作られた台)に載せて祭壇にお供えいたします。

当社で斎行する外祭の場合、大抵は当社で神饌を用意していますが、なかには、建主さんの意向により建主さん側で神饌を用意されることもあります。その場合、具体的に何を用意すればよいのか、ということを事前に電話でよく相談されるのですが、そういった問い合わせを受けたときは、具体例として、当社で用意する場合に持っていく神饌の内容をお伝えしています。

今回貼付の写真は、実際に昨日行ってきた地鎮祭で撮ってきた祭壇の写真で、当社で外祭の神饌を用意する場合は、この写真のように大抵は三方7台分の神饌を用意します。具体的には、1台目が「米、酒」、2台目が「餅(二重ね)」、3台目が「鯛」、4台目が「乾物(スルメとコンブ)」、5台目が「野菜」、6台目が「果物」、7台目が「塩、水」となり、この写真では、1台目から4台目までを祭壇(三段式の)の上段に載せ、5台目から7台目までを中段に載せています。下段は、大麻や鎮物、奉献された御酒などを載せ、また祭典中は玉串の本案(玉串を捧げる場所)としても使われるため、神饌は何も載せないことが多いです。

この写真の例では、「野菜」の三方に載っているのはレタス、チンゲン菜、キュウリニンジン、ナスビ、トマトピーマンシメジで、季節によってはこれにトウモロコシが加わることもあります。「果物」の三方には、パイナップルグレープフルーツオレンジリンゴキウイフルーツバナナが載せられており、季節によっては、これらの果物の一部が柿、梨、ブドウなどに替わることもあります。

1台目の三方にお米とともに載せる御神酒は、本来は瓶子(へいし)という御神酒専用の容器に注いでお供えするのですが、神社に戻らず立て続けに外祭に行く場合(夏場であれば一人の神職が3〜4件の外祭に続けて行くこともあります)、瓶子は現地でその都度洗うということができないため、そういった管理面や衛生面の都合から、外祭の現場では、この写真のように御神酒は瓶子には移さず、御神酒の入ったビン(「西野神社神酒」のラベルが貼られた300ml詰めの瓶)を直接三方の上に載せてお供えすることが多いです。

また、餅、鯛、乾物、野菜、果物などは、本来は白いお皿に載せてからそのお皿を三方の上に上げるのですが、円形のお皿に神饌を載せると載せられる量が限られてしまうため、この写真では、三方の上に半分に折った半紙を敷き、その半紙をお皿代わりにして三方いっぱいに野菜や果物を載せています。神社の本殿で斎行する祭典と違い、外祭では、このように適宜、その場の状況に合わせたお供えの仕方をしています。

神饌は具体的にこれを用意しなくてはいけない、と厳密に決まっているわけでないため、建主さんが自分で神饌を用意する場合は、必ずしもこの写真の例と同じものを用意してもらう必要はないのですが、一応、米、酒、野菜、果物、塩、水くらいは最低限用意してもらうようにしてもらっています。その場合の野菜や果物も、この例の写真と同じ物を全て用意してもらうとなると手間がかかるため、この例の写真に含まれている野菜・果物の内、揃えられる範囲内の数品程度を用意してもらっています。

(田頭)