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西野神社 社務日誌

2006-01-29 旧正月

今日は、旧暦(太陰太陽暦)では元日に当たる「旧正月」です。日本では、新暦(太陽暦)が採用されて以降、旧暦の正月をお祝いする行事はほとんど行われなくなってしまいましたが、東アジアの各国では、今でも、新暦のお正月よりも旧暦のお正月の方を盛大にお祝いするという国が多いです。

中国では、旧正月を「春節」と呼び、一年のなかでは最も重要な祝日として各地で盛大なお祝いの行事が行われます。春節前日の「大晦日」には、新年を迎えるに当たって邪気を追い払うため、威勢よく爆竹を鳴らすという習慣もあります。騒音や、相次ぐ火災や事故のため、北京では13年前に一度爆竹の使用が禁止されたのですが、今年からまた解禁され、「大晦日」の昨日は、北京の各地で13年ぶりに爆竹の音が鳴り響いたそうです。

国民の75%が中国系といわれるシンガポールでも、春節は盛大にお祝いされます。街中が赤や金の派手な飾りで彩られ、人々は縁起物の菓子や乾肉などを買い込み、都心では、レーザー光線が夜空に投射される下で大規模なパレードが行われます。このパレードには、世界各国の民族芸能団が参加し、今ではシンガポール最大のお祭りとなりました。シンガポールでは、イスラム暦、ヒンズー暦、太陽暦、太陰暦など各暦に基づく正月が年に4回もあるのですが、それらの正月の中でも最も盛りあがるのは、中国同様、やはり春節です。

韓国では、旧正月を挟んだ前後の日が休みとなるため、旧正月は3連休となります。新年の挨拶を交わしたり子供たちがお年玉をもらったりするのも、新暦の正月ではなく、「ソルラル」と称される旧正月です。ソルラルでは、日本のお節料理に当たる「祭祀料理」という、お正月の料理が各家庭で作られるそうです。

この他にも、旧暦の正月は、台湾ベトナムなど東アジアの各国でお祝いされ、世界各地の中華街でも、本国同様に盛大なお祝いがなされています。また国によっては、新暦でも旧暦でもない、独自の地方暦や宗教暦に基づく正月をお祝いしている所もあり、私たち日本人の感覚では新暦の1月1日=正月というのが常識ですが、世界的にみると、このように新暦の1月1日が必ずしも正月であるとは限りません。

なお、旧暦の1月1日は毎年日付が変わり、今年(平成18年)の旧正月は今日ですが、昨年は2月9日でしたし、来年は2月18日となります。

(田頭)

田頭田頭 2006/03/01 17:43 本文の中でも述べましたように、東アジアの各国では今でも旧暦のお正月を盛大にお祝いしますが、しかし、その旧暦(太陰太陽暦)を公式の暦として使用しているという国は、現在はありません。
旧暦は、一太陽年との誤差を修正するため、2年か3年に一度、ある月を2ヶ月続けて置いて一年を13ヶ月にするのですが、その閏月が入るか入らないかで一年の日数に30日も差が出るなど、実際には多くの欠点を抱えているためです。