Hatena::ブログ(Diary)

西野神社 社務日誌

2006-10-20 ピースボートという団体

今日、神社に出社してみると、社務所のテーブルの上に、「世界一周の船旅」と書かれた世界一周旅行(クルーズ)の参加者募集のポスターが置いてありました。何日か前に、「是非このポスターを貼って下さい」と言って一人の男性が、そのポスターと、資料請求のための専用葉書数十枚を当社に持ってきたのだそうです。基本的に神社は「来る者は拒まず」という姿勢ですから、神社としてはとりあえずそのポスターと葉書を受け取ったのですが、そのポスターは緊急性の高いもの(例えば行方不明の人やペット探しなど)ではないので、実祭には掲示板に貼られることなくそのままテーブルの上に放置されていました。

今朝、テーブルの上に置かれていたそのポスターを、改めてじっくりと読んでみました。この世界一周クルーズは、横浜神戸発着で来年の6月から9月にかけて103日間をかけて世界を一周するそうです。参加費は148万円で、「参加費が割引になるボランティアスタッフも大募集!」と書かれていました。それはいいのですが、このクルーズの主催者の名が「ピースボート」となっていることが気になりました。どこかで聞いたことのある団体だな、何の団体だったかな?と思い、それをずっと考えていたのですが、社務を終え家に帰ってからやっと思い出しました、何年か前に読んだ小林よしのり氏のエッセイマンガ「新・ゴーマニズム宣言スペシャル・脱正義論」の中に、ピースボートという団体名が出てきたことを。

改めて同作品を読み返してみると、作中では薬害エイズの被害者を支える団体の一団体としてピースボートという名が出てきていました。しかしあまり好意的な描き方はされておらず、作者には「運動それ自体が目的化した団体」と評されていました。そして、作中で「ピースボートの辻本というねーちゃん」とキャプション付きで描かれていた女性は、同作品を初めて読んだ当時は気付きませんでしたが、今読むとこれは社民党辻元清美議員(同作品発表時はまだ国会議員にはなっていませんでした)のことのようです。ネットなどで調べてみますと、ピースボートは辻元議員が早稲田大学に在学していた昭和58年に創設した団体(民間レベルでの国際交流を目指すNGO)で、そのためか、ピースボートの政治的な提言や声明は社民党の政策と完全に一致しており、ピースボートが所謂“左”系の団体であることは間違いないようです。

そして、再び思い出しました。確か昨年か今年の初め頃に読んだ本のなかにも、ピースボートという名前が出てきていたぞ、ということを。そこで、我が家の本棚に収納されているそれらしい本を何冊かペラペラとめくってみて、その本『「北方領土上陸記』(文春文庫)を見つけました。この本は、保守的な論陣を張ることで知られる女流作家上坂冬子さんが書かれた本で、以下は同書からの抜粋です。

ピースボートという日本市民団体が、所定の審査や手続きを一切行わず五百二十七名の日本人を、ロシア側の了解のみで国後島に上陸させて問題となった。所定の手続きを済ませたにもかかわらず、紆余曲折のもとに渡航許可を得た私としては憤懣やるかたない。ピースボートの一行は日本側で決めた手続きを省略し、ロシア側の了解のみで北方領土に上陸したのだから、結果として日本政府の主張に逆らって四島をロシア領と認めたことになる。もちろんロシアが日本との合意事項を無視して彼らを受け入れた点も見逃せない。これが正当化されたとすればどうなるか。(中略)もしここでピースボートの渡航を安易に認めたなら日ロ間の領土問題はなしくずしに消え、ロシア側の思惑通り北方領土は事実上ロシアのものとして投資の対象にされかねない。長い間、政府間で腫れ物にさわるようにして慎重に扱い、苦肉の策としてビザなし交流の枠を設けた両国の合意は何だったのか」。

ここで述べられているピースボートによる国後島への渡航は、事前に外務省より渡航自粛要請を受けていながら、それを無視して第38回目の世界一周クルーズ中に強行したものだそうです。

つまり、ピースボートとはそういう団体で、どうも神社界とは、全く妥協点が見出せない程考え方が対極にある団体のようです。神社界は、神道政治連盟(神政連)、神道青年全国協議会(神青協)、北海道神道青年協議会(道神青)などを通して、元島民や根室市内の神社とともに北方領土の返還運動には深く関わっており、また私自身も、直接的には返還運動には関わっていないものの四島一括返還を目指す政府の立場を支持しているため、私は神道人としても、また個人的な立場からも、ピースボートのこういった態度を容認することはできません。

当社にクルーズの案内ポスターと申し込み葉書を持ってきたピースボートの担当者(営業?)は、そういったこと(神社界が時局問題に対してどういった対応をとっているのか、神社界が近現代史においてどのような歴史観を持っているのか)を認識した上でそれらを持ってきたのでしょうか。もし全てを承知の上で当社に来たのであれば、大した根性です(笑)。

ちなみに、辻本センセイの地元関西なので(衆議院議員選挙大阪第10区から立候補し比例代表近畿ブロックで当選しています)、関西においては、センセイの出身・支持母体であるピースボートはそれなりに知名度が高いのかもしれませんが、北海道においてはマイナーな団体です。

そこで、ピースボートがどういう団体なのか、少し興味が湧いてきましたので、先程、ピースボートの公式HPを読ませていただきました。ピースボートのHP上では、自らの団体と、ピースボートの中心的事業と位置付けている世界一周クルーズ(年に2回以上実施されているそうです)の目的を次のように説明していました。

ピースボートは、みんなが主役で船を出す、を合い言葉に集まった、好奇心と行動力いっぱいの若者達を中心に、アジアをはじめ地球の各地を訪れる国際交流の船旅をコーディネートしている非営利のNGOです。ピースボートが目指すもの、それは各寄港地のNGOや学生達と交流しながら、国と国との利害関係とはちがった草の根のつながりを創っていくこと。そんな地球市民のネットワークづくりのために、1983年から地球一周など54回のクルーズをコーディネートし、これまでに80カ国以上の世界の港をめぐってきました。(中略)実はこのクルーズが生まれるきっかけとなったのは、その当時国際問題化した教科書問題。教科書検定のさい、日本のアジアへの軍事侵略が進出と書き換えられるという報道に対して、アジアの人々が激しく抗議したというものでした。このとき今まで自分たちが学んできた歴史は本当のことなのだろうか?という疑問と、実際はどうだったのだろうかという興味をもった若者たちが、じゃあ現地に行って自分たちの目で確かめてみよう、と考えたのが出発点でした。

“地球市民”とか“日本のアジアへの軍事侵略”とか“アジアの人々が激しく抗議”など、左翼の人たちが好んで使うキーワードが満載の文章です(笑)。そもそもこの企画の発端が教科書問題にあると説明されていることからも、ピースボートの主催する世界一周クルーズが純粋な観光旅行でないことは明らかです。世界中の“市民”たちと交流しながら、平和民主主義、人権、環境問題などをテーマに討論を重ねたりインタビューをしたり講演を聞くなど、反体制という明確な政治的意図を持ちながら世界を一周するのです。

この世界一周クルーズの途中で国後島に上陸して問題になったことは前述した通りですが、実はピースボートは、世界一周クルーズの途中で北朝鮮へも過去数回に亘り渡航しています。万景峰号をチャーターして北朝鮮へのクルーズを行ったこともあり、北朝鮮とは良好な関係も築いているようです。ピースボートは、日本人拉致問題の解決よりも北朝鮮への戦争賠償や謝罪の優先を訴えており、また、反対世論の声が強い時にも敢えて北朝鮮への経済援助を行うべきだと訴えていることなどからも、北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会救う会)や日本会議などと連携して日本人拉致問題の解決に全力を注いでいる神社界とは、ここでもやはり対極の立場にあります。

ところで、ピースボートは核兵器の廃絶を訴え続けてきた団体でもあるのですが、とても不思議なことに、昨年2月に北朝鮮が核の保有を宣言した際には、何の抗議声明も発表していません。そして今月になって、ようやく「北朝鮮の核実験に抗議し、即時対話を求めるピースボート緊急声明」という題の声明を発表しました。少し長くなりますが、以下にその声明の全文(5か条)を転載します。

【1】 10月9日午前、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)政府は核実験を実施したと発表しました。私たちは、核実験に対して強く抗議します。核実験は、周辺住民の生命を脅かしています。核開発は北朝鮮に暮らす人々の飢餓、貧困、人権抑圧を悪化させ、核保有は朝鮮半島、日本、そして東アジア、ひいては世界全体に対する深刻な脅威をもたらします。私たちは北朝鮮政府に対して、さらなる核実験や核兵器開発の一切を即時中止し、核兵器計画の完全放棄のために直ちに行動することを強く求めます。

【2】 北朝鮮を「悪の枢軸」と断じ、軍事的・経済的圧力をかけ続けてきた米ブッシュ政権の政策が、北朝鮮の核兵器開発をエスカレートさせこの事態を招いたことで、米国中心の敵視・圧力外交の失敗は明白になりました。対話なき圧力は、問題の解決にはつながりません。ましてや軍事的対処や軍事的圧力は、かえって核危機を悪化させ、朝鮮半島における武力衝突を誘発する可能性を大いにはらんでいます。私たちは今こそ、北朝鮮に対する敵視外交の根本的な変更が必要であると考えます。

【3】 各国政府はただちに、今回の危機を平和的に解決するため、北朝鮮との対話に向けた外交を行うべきです。その場合、昨年9月の六カ国共同声明の原則、すなわち、北朝鮮が核を放棄すると共に、日米が北朝鮮の安全を保証し国交正常化と経済協力への努力を行うという包括的枠組みが、対話の土台となるべきです。6カ国政府は、6カ国首脳会談の緊急招集や、二国間直接対話など、あらゆる形で北朝鮮とのハイレベル対話を即時に行うべきです。これから行われる国連安保理の審議においても、同じ原則が適用されなければなりません。

【4】 私たちは、ヒロシマナガサキ人類史的経験に基づき、一日も早い核兵器の全面的廃絶を改めて求めます。今なお被爆に苦しむ朝鮮半島の被爆者も、同じ願いをもっていると確信します。アメリカをはじめとする核保有国は、核軍縮交渉を誠実に行い完結するという国際合意を遵守していません。私たちは、すべての核保有国に対して核廃絶へ向けた具体的行動を求めると同時に、核兵器全面禁止条約の即時交渉開始を求めます。私たちは、北朝鮮の核実験を口実に日本や他の周辺諸国で核保有を主張しようとするいかなる動きに対しても、強く反対します。

【5】 北朝鮮の核危機は、南北朝鮮の分断に象徴される東北アジア地域の冷戦構造の表象でもあります。すなわち核危機は、日本による過去の戦争責任および冷戦構造下における拉致問題が未解決であることと同じ根をもつ問題であると私たちは考えます。日朝国交正常化交渉の空白が、今回の事態をもらたしたとも言えます。核危機の真の解決には、政府および市民のレベルで、この地域に脱冷戦をもたらし、地域に協調的な平和体制を作り出していくための幅広い取り組みが不可欠です。。このような状況の実現のために私たちは、朝鮮半島および朝鮮半島をはじめとする東北アジア地域の市民・NGOと連帯して、積極的に行動していきます。

この声明を読んで、私は思わず失笑してしまいました。声明のタイトルでは「北朝鮮の核実験に抗議し〜」と謳っているにも関わらず、肝心の声明の内容は、北朝鮮に抗議するどころか、むしろ北朝鮮にエールを贈る内容となっているからです。どう好意的に解釈しても、北朝鮮に向けられた抗議声明は最初の【1】だけで、あとの【2】〜【5】は全て、北朝鮮以外の国々への抗議声明となっており、声明のタイトルと声明の内容が激しく乖離しています(笑)。

【2】では、北朝鮮を悪の枢軸と断じて圧力をかけ続けてきたアメリカの政策がこの事態を招いた、【3】では、各国政府は直ちに北朝鮮との対話に向けた外交を行うべき、【4】では、アメリカをはじめとする核保有国は国際合意を遵守していない、そして、もし北朝鮮の核実験を口実に日本や他の周辺諸国が核保有を主張しようとも強く反対する、【5】では、今回の核危機は日本による過去の戦争責任や拉致問題が未解決であることと同じ根を持ち、日朝国交正常化交渉の空白が今回の事態をもらたした、と言っており、要は、「日米をはじめとする諸外国が寄ってたかって北朝鮮をイジめたので、北朝鮮は核を持たざるを得なくなった」ということで、それに加えて今回の事態の根には「日本による過去の戦争責任」もあるとのことです。…私にとっては甚だ意味不明、理解不能な声明です。

少し話が逸れてしまいましたが、もし、反体制・反米の意識を同士とともに更に熱く深めたい、もしくは、全く逆(保守)の立場から敵情視察を試みたい、などという余程の強い目的意識がある場合は別ですが(笑)、純粋に観光旅行として世界一周を楽しみたい方は、私個人としては、商船三井客船の「にっぽん丸」や、郵船トラベルの「飛鳥II」、「ぱしふぃっく びいなす」などに乗船して優雅に世界を一周されることをお勧めします。

(田頭)

右よりの過去乗船者右よりの過去乗船者 2007/12/28 01:07 お気持ちはよくわかります。

次回の衆議院選挙の東京練馬から今のピースボートスタッフのクシブチさんという方が「民主党」の公認で立候補されるそうです。

私は思想は若干右よりで以前ピースボートに乗船したものですが、案外おっしゃられるようなことは無いですよ。。

まぁお気持ちはわかりますけどね。

右よりの過去乗船者右よりの過去乗船者 2007/12/28 01:14 あっ!ちなみに↓こんなブログ書いている方です。
http://ameblo.jp/maldives66/
これだけ見ると「ちょっと気持ち悪いなぁ」という感じですが、案外普通の方です。

田頭田頭 2007/12/28 06:41 >右よりの過去乗船者さん

記事ではかなり抑えて書きましたが、正直、ピースボートやピースボートの世界一周クルーズについては、もっと酷い話はいくらでも聞いております(この記事を書くに当たっても、過去に乗船した方の文章を参考にさせて頂きました)。
右よりの過去乗船者さんは幸いにして「案外おっしゃられるようなことは無いですよ。。まぁお気持ちはわかりますけどね」と言える程クルーズを満喫されてきたようですが、大変残念な事に、そういう感想を抱き得なかった乗船者も決して少なくはないのです。
まぁ、結局は価値観の問題ですが…。

右よりの過去乗船者右よりの過去乗船者 2007/12/28 23:43 おっしゃるとおり価値観の問題ですね。
船の上では洋上生活を楽しんでいる人も沢山いたし、
楽しんでない人も沢山おりました。
案外、右よりな方も沢山いたし、
予想通り、左よりな方も沢山いました。
サービスは確かにそんなに良くは無いと思います。安いから値段相応ですね。
サービスの良い旅行をしたい方は3倍近い金額を払って、
にっぽん丸や飛鳥に乗ったらいいと思います。
どうも失礼いたしました。

田頭田頭 2008/01/04 15:06 >右よりの過去乗船者さん

再度コメントありがとうございます。
私は時々東京に行く事がありますが、私の場合、東京に行く際は、ほとんど場合飛行機を利用します。実際、私に限った事ではなく、札幌から東京へと向う人の大半は飛行機を利用しています。

しかし、中にはJRの寝台特急「北斗星」や「カシオペア」を使って東京へと行く人もいます。
冷静に考えるならば、所用時間、金額共に鉄道より飛行機の方が勝っている事は明白なので、単に時間やお金の事だけを考えるならば、鉄道を利用して札幌から東京へと行く意味や意義は何もありません。
でも、寝台特急は現に存在し、便数は減っても今後も存在自体が無くなる事はないと思います。

これが適切な例かどうかは分かりませんが、右よりの過去乗船者さんのコメントを読んで、結局はそれと似た事なのかな、と思いました。
もっとも、いくら安くても(期間限定ですが最も安いプランだと新千歳〜羽田は片道で5千円)飛行機の機内では政治的・思想的な行為は一切行なわれないので、ピースボートの船とこの事例とはやはりかなり違う気もしますが…。

中村中村 2008/02/09 17:20 いますよね。知ってる風を装って記事かく人。
幸せになりませんよ。

田頭田頭 2008/02/10 12:22 >中村さん

コメントの文面だけでは、中村さんの言葉がどなたに向けられた言葉なのか分かりませんが(この記事を書いた私、もしくはこの記事にコメントを付けて下さった方に対して仰っているのか、あるいは一般論として仰っているかのいずれかだとは思いますが)、「知ってる風を装っ記事かく」事、つまり「知ったか振りして書く」事は、確かに良くない事ですね。建設的な忠告として受け止めさせて頂きます。

幸せになりませんよ、とはあまり穏やかな言い方ではありませんが(笑)、私としては、皆が幸せになる事を心から願っています。

札幌市民札幌市民 2008/02/14 23:17 大変興味深く読ませて頂きました。
私も高校生の頃は世界一周旅行に憧れ、いつかはピースボートに、と思っていましたが、大人になるにつれ旅行代金の高さを改めて感じ(涙)、また狭い船の中で何が行われているかわからないなと不安を覚えるようになりました。
最近、知人がピースボートのスタッフに受かったと連絡をくれました。おそらくその友人は、この記事に書かれている内容などについては知らないはずです。私が友人を説得し、それを辞めさせる権利が無いことは十分に承知しているつもりですが、事実は伝えなければと思います‥。
大変参考になりました。ありがとうございます。

田頭田頭 2008/02/15 11:50 >札幌市民さん

コメントありがとうございます。参考になったとの事で何よりです。
札幌市民さんの説得の成功と、そのお友達の翻意を、心からお祈り致します。

いとへんいとへん 2008/04/03 20:42 田頭様
古い記事とは存じますが、記事内容が大変興味深くコメントさせていただきます。
私は最近ボランティアの関係の話の中でピースボートという団体を知ったのです。
どういった団体かわからず、周りの人に伺うと評判はあまりよくありませんでしたので、ネットでピースボートとひっぱってみました。
すると営利目的などのことがかいており、ボランティアとの矛盾を単純な気持ちで抱きました。
この団体について疑問を抱くと同時に詳しくしりたいと思いましたので、小林よしのり氏の本など読みたいと思いました。
意見でも感想でもないつまらないコメントで申し訳ないです。

田頭田頭 2008/04/05 06:48 >いとへんさん

コメントありがとうございます。
以前、この記事にコメントを付けて下さったピースボートの乗船経験者の方は、「サービスは確かにそんなに良くは無いと思います。安いから値段相応ですね。サービスの良い旅行をしたい方は3倍近い金額を払って、にっぽん丸や飛鳥に乗ったらいいと思います」と書いて下さいましたが、仮に、掛る費用がにっぽん丸や飛鳥IIに乗る3分の1程度であったとしても、ピースボートの船に乗る青年達にとってはその費用が安いはずはなく、そもそも船で世界一周をするという時点で、まずお金と時間の両方が揃っていないと実行できません。

私としては、ピースボートの船に拘る明確な目的や理由がある場合は別ですが、そうでないのであれば(どうせお金が掛るのであれば)、やはりそれなりの船を利用してゆっくりと世界一周の旅行を楽しむべきだと思いますし、現地の人々との触れ合いを楽しみたいのであれば、イデオロギー色のない団体の企画を利用するか、(これはこれで危険な面もありますが)自分達で計画を立てて親しい仲間同士で旅行すべきだと思います。

よもぎねこよもぎねこ 2008/09/25 13:36  ポスターを貼らなくて良かったですね。
 このブログに「■不審船ピースボートが、米沿岸警備隊に拿捕された本当の理由 」が書いてあります。 コメント欄に沢山の書き込みがあります。

http://www.mypress.jp/v2_writers/hirosan/story/?story_id=1753983

 信じられない程安全管理のお粗末な船なんですね。 今でもフィリピンやバングラディッシュなどでは、客船の沈没事故で大量の死者が出る事があります。
 でもこのピースボートならきっと同じ事をやらかすでしょう。

 ところで私も西野の住民です。 時々参拝させてもらっています。

田頭田頭 2008/09/26 19:02 >よもぎねこ様

コメントありがとうございます。
URLの記事、読ませて頂きました。ピースボートって本当に滅茶苦茶ですね!
また、当社に時々参拝に来られているとの事、ありがとうございます!

大阪市民大阪市民 2009/05/21 12:39 私の地元の大阪には、小さな商店街から病院、
おしゃれなカフェにまで、街中のいたるところに
このポスターが貼られてるので、なんだか気味が悪く、
いったい何者なんだろ?と思い、検索してみたら
こちらの記事にヒットしました。

すっきりしました。
とってもよくわかりました。
ありがとうございます。

田頭田頭 2009/05/22 06:57 >大阪市民様

コメントありがとうございます。
今月14日に配信されたばかりの「msn産経ニュース」のなかに、「ピースボート護衛受ける ソマリア沖」というタイトルの記事(http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090514/plc0905140140001-n1.htm)がありました。
いずれリンク切れになると思いますので、以下にその記事の全文を転載させて頂きます。この記事からも、ピースボートという団体の性格がお分かり戴けるかと思います。


『海賊対策のためアフリカ・ソマリア沖に展開中の海上自衛隊の護衛艦が、民間国際交流団体「ピースボート」の船旅の旅客船を護衛したことが13日、分かった。ピースボートは海賊対策での海自派遣に反対しており、主張とのギャップは議論を呼びそうだ。

海自の護衛艦2隻は11日から13日にかけ、ソマリア沖・アデン湾を航行する日本関係船舶7隻を護衛。うち1隻がピースボートの船旅の旅客船だった。ピースボートは社民党の辻元清美衆院議員が早稲田大在学中の昭和58年に設立。船旅は寄港地のNGO(非政府組織)や学生らと交流を図ることなどを目的としている。

66回目となる今回の船旅は約3カ月半に及ぶ地球一周で、北欧5カ国とフィヨルドを巡るのが目玉。約600人が参加し、4月23日に横浜港を出発後、中国とシンガポールに寄港。ピースボートのホームページには船旅の最新リポートとして、デッキで催されたフルーツパーティーの様子が掲載されている。

ピースボート事務局によると、船旅の企画・実施を行う旅行会社が護衛任務を調整する国土交通省海賊対策連絡調整室と安全対策を協議し、海自が護衛する船団に入ることが決まったという。

ピースボートは市民団体による海自派遣反対の共同声明にも名を連ねている。事務局の担当者は「海上保安庁ではなく海自が派遣されているのは残念だが、主張とは別に参加者の安全が第一。(旅行会社が)護衛を依頼した判断を尊重する」と話している。』


普通に考えると、「日頃の主張はどこに行った?」「単なる二枚舌じゃん!」「随分とムシがいいな…」という感想しか抱けませんね。

武 2009/10/10 19:24 田頭様。はじめまして、武と申します。船が好きで偶然こちらを拝読致しました。
まあ団体の政治的主張はいろいろありますが、船自体は仰る程おそろしい物ではありませんよ。
ただ、世界一周と聞いて、豪華客船だと勘違いしてしまう方が多いのがトラブルの元だと思います。

豪華な船旅をするなら大金を払って飛鳥IIなどの豪華客船にしなければなりませんね。ピースボートの世界一周はあくまで見聞を広げる為の旅ですから。80日で100万〜という安さなんですから多くをのぞんじゃいけませんよね。いってみれば激安ツアーの様な物なのです、船も古いです。(ちなみに飛鳥IIは103日で最低430万からです)

行く国も有名観光地よりも、マイナーな国や途上国などが多いです。アフリカのエリトリアなんて普通は旅行に行けないような国までありました。一般のツアーなどはほとんど無いでしょう。
若い人にもなんとか行ける金額にするには苦労があるとおもいますよ。まあ、団体の思想的な違いはあるにせよ、観光旅行ではなく世界を見たい人にはお勧めしたいですけれどね。普通の観光がしたい人には全く不向きですが。

あ、私は関係者ではございません、念のため。
北海道ではないのですが、神社には親近感があり度々お祓いを受けているような者です。神主様でしょうか?このように幅広い話題のブログを書かれているのはすばらしいですね。これからもガンバて下さい。

田頭田頭 2009/10/11 00:37 >武様

はじめまして。
乗船を経験された方なのでしょうか?いろいろと詳しい解説ありがとうございます!

仰るように船やツアーの内容に然程問題がなかったとしても、ロシア側の了解のみで日本人を国後島に上陸させ事実上四島のロシア領有を認めたり、北朝鮮の核保有宣言に対して「今回の核危機は日本による過去の戦争責任や拉致問題が未解決であることと同じ根を持ち、日朝国交正常化交渉の空白が今回の事態をもらたした」という反日感情むき出しの声明を発表したり、ソマリア沖への海自派遣に反対しながら自分達がソマリア沖を航行する時はその海自の護衛を受けたり、そのような反日的でしたたかな団体が主催する世界一周クルーズに参加する事は、結果的にその団体を利する事になり、クルーズに参加する当人に左翼的なイデオロギーが無かったとしても、参加者が増えるほどその団体の左翼的イデオロギーを補強する事に繋がるので、私としては、やはりピースボートの主催する世界一周クルーズへの参加はお勧めできません。

参加者にとっては、費用がかなり安いとか、一般のツアーではまず行けないような国も訪問できる、というメリットがあるのかもしれませんが、それらはあくまでも参加者が個人的に享受するメリットに過ぎず、ピースボートが積極的に活動をすればする程、前述のように(国後島上陸、反日的な声明など)、日本にとってはむしろデメリットのほうが大きいといえるのではないでしょうか。

ちなみに、私は西野神社で神職(権禰宜)として奉仕させて頂いております。
私の経歴については、以下の記事を御参照下さい。
http://d.hatena.ne.jp/nisinojinnjya/20070212

武 2009/10/11 17:58 田頭様、お忙しい中コメントを頂きありがとうございます。

神主になった経緯、拝読致しました。世襲でなく神職にお付きになったとの事。すばらしいですね。神職とはいえ、新しい方が一定割合いらっしゃる事は神社全体にとっても意味のある事だと感じます。

私も幼少を札幌で育ったので北方領土問題(というより、本来は千島全島だと思っておりますが)の意識は共有していると思います。
正直関東に居りますと北方領土問題はあまり目立たないのが現状です。竹島の方が遥かに話題にのぼります。しかしあの岩山と北方領土の重要性は比較にならないわけであり、北方領土問題が風化しつつある現状に焦燥感を感じております。(一般関東人の北方領土に対する意識の低さにはホントに情けなくなりますよ・・)
個人的な思いとすれば、『粘り強く』などど時間が経過すればロシアに有利なだけです。色々意見はあると思いますが、ウルトラCでも何でも良いので、とにかく前進させてもらいたいと思っています。事なかれ主義の現状維持はマイナスしかないのでは?と思っております。

おっと話が逸れました。まあピースボートの世界一周については、他に類似の船がありませんので、無くなってしまうとすれば、それはそれで日本の損失でもあるという気持ちです。金持ち老人向けの高級船だけになってしまいます。(ちなみに国後上陸などの政治的主張が強いのは短期の企画船のほうで、世界一周のほうは幾分マイルドです)

最近の若者は内向き思考で、安心・安全・安定ばかりを求めている印象があります。世の中のそう言った、いきすぎた安全志向も気にかかっておりました。
船がボロだろうが、メシが貧相だろうが、一人でバックパッカーになるよりはずっと安全なのですから。観光地レジャーではない世界旅行を若い人たち(まあ年寄りでもいいのですが)がするには悪くない選択肢かなという程度の気持ちです。まあ、利用できる物は利用してやれという事ですかね。(田頭様のような気合いの入ったバックパッカー経験者には甘い旅ですね

反日運動擁護などという気持ちではございません。むしろ国民国家に対する気持ちは平均以下ではないつもりです。話が長くなり失礼致しました。どうぞお仕事頑張ってください。

田頭田頭 2009/10/12 13:09 >武様

私の経歴についての記事も読んで戴き、どうもありがとうございます。
また、丁寧なレスも付けて戴き、ありがとうございます!

領土問題の話題性についても触れて下さいましたが、その内容は、私にとっては少々意外でした。
というのも、竹島問題に積極的に関わっている人からは、「全国的に知名度が高い北方領土問題に比べると、竹島問題は同じ領土問題でありながら、国民の間ではまだ認知度が低い」とか、「平成17年に島根県議会が“竹島の日”を制定したが、本来は“北方領土の日”のように政府が制定すべきものなのに。北方領土問題に比べると、国は腰が重い」などという嘆きの声を聞いていたからです。
しかし、関東在住の人にとっては、北方領土は竹島以上に遠く離れた辺境の地なのですから、私達北海道民より北方領土問題に対しての意識が低いのは致し方ない事なのかもしれません。
逆に、北海道では竹島問題に対する意識が低いですし…。

ピースボートの船旅については、過去にトラブルが続発していたり、ピースボートが週刊新潮や文藝春秋を名誉毀損で訴えた裁判ではピースボートがいずれも敗訴している事などから、私としては船旅の内容自体にも大いに問題があるとは思っていますが、仮に、船旅の内容には全く問題がなかったとしても(武さんの仰るように、「国後上陸などの政治的主張が強いのは短期の企画船」で、世界一周クルーズのほうは「幾分マイルド」で「一人でバックパッカーになるよりはずっと安全」であったとしても)、前回のコメントでも述べさせて頂いたように、反日・左翼的な活動を行なっている団体が主催するクルーズに参加する事は、結果的にその団体を利する事に繋がるのではないでしょうか。

私は、どちらかというと船旅の内容よりも、その船旅を企画している団体の性格のほうを問題にしており、だから私は、ピースボートのクルーズには賛同できないのです。
武さんには申し訳ないですが…。

N193N193 2009/12/30 01:45 記事およびコメントを読ませて頂きました。
忘年会の際にチェーンの居酒屋で度々ピースボートのポスターを見かけるので、
「あれはなんなんだろう?」と思って調べていたらこちらに辿り着き、
非常にわかりやすくまとめてくだっていたのですぐ理解できました。

なお小生、関東に在住しておりますが、
上のコメントにもあるとおり、こちらでは北方領土問題よりも
竹島問題の方がニュースなどでよく耳にする気がします。
(どちらかというと相手国が何かやらかしたというニュースだからでしょうか。)

田頭田頭 2009/12/31 05:59 >N193様

コメントありがとうございます。
ピースボートのポスターは、北海道でもよく見ます。やはり居酒屋にも貼られていますし、先日は、たまたま給油したガソリンスタンドにまで貼ってありました。

竹島に関しては、朝鮮日報(今月28、29日付)が東京発で伝えたところによると、北教組(北海道教職員組合)は昨年11月、機関誌兼学習資料の「北教」で、「歴史的事実を冷静に読めば韓国の主張は明確に事実に立脚している。島根県などが竹島領有権を要求する行為は日本の侵略と植民地支配を正当化するきわめて不当な行為だ」と、明確に日本の立場を否定し韓国の立場を支持する見解を掲載していたそうで、本年最後の日に何て気分の悪いニュースなんだとガッカリさせられました。

ピーピー 2010/03/28 23:58 たまたまこの日記を見ました。正直 自分の目で見ていない事や人をこれだけ書けるのは怖いです。多くの人が読む可能性があるので批判する内容ではなく読んだ人が幸せになれるような日記を書いて欲しいです。あまりに不快になったので書き込みしました。

田頭田頭 2010/03/29 02:27 >ピー様

はじめまして。
「正直 自分の目で見ていない事や人をこれだけ書けるのは怖いです」との事ですが、自分で直接見たり体験した事しか書いてはいけないというのであれば、過去にこのブログで取り上げた諸問題(例えば、北朝鮮による日本人拉致問題、チベット問題など)もほとんどは、「書くのは不適切だった」という事になってしまいます(笑)。

改めて言うまでもなく、ネットには様々な情報が溢れています。ピースボートについても、支持する立場、批判する立場の双方から、いろいろな情報が発信されています。
真実を知りたいという方は、それら様々な情報からどれが正しいのかを取捨選択して自分で判断すれば良いのではないかと私は思っています。私としては、この記事に書いている内容に自信はありますが、だからとってそれを「絶対に正しいもの」として他者に押しつける気はないですから。

この記事に付けられたコメントを読ませて頂くと、ピー様のように「不快になった」という感想を持たれた方がいる一方で、「大変参考になりました」「すっきりしました」という感想を持たれた方もいらっしゃるようなので、この記事自体はもう何年も前の古い記事ですが、私としてはやはり書いて良かったと思っています。

小 2010/07/02 04:54 はじめまして。
結構前の記事ですが、Googleでピースボートを検索すると一番はじめに出てくる個人目線の記事なのでコメントさせていただきます。

ピースボートを反日だ左翼だ と批判されているようですが、
ご自身が右翼であることをご自覚なされてますでしょうか?

僕自身は右翼よりなのですが、家族がピースボート職員なものである程度は把握しているのですが、
確かにピースボートは左翼団体です。
職員の方々も左翼的な考えの方が多いようです。

もちろん僕自身が直接ピースボート職員のお偉いさんと話したことがあるわけではないので、
団体の意思決定がどういう思惑で行われているかはないのでわかりませんが、
職員の方々はただ単に左翼思想の普通の人達です。

ただ、右翼左翼というのはただ単に「世界=国をどうすればよくなるか」の思想であり、直接売国・反日につながるものではありません。
あまりにも保守的な、右翼的な思想に凝り固まり、左翼を、リベラルを否定するのは国の発展を阻害するのではないでしょうか?
重要なのは国とそこに暮らす人々の幸せであって、
そのためなら北朝鮮に謝罪して仲良くしたり、核武装したり、
手段の是非はいろいろあって選ばないと行けないですが、右左にこだわってはいけないと思います。


ちょっと話が逸れてしまいましたが、
確かにピースボートは安いですし、お金もないですし、船旅に関わる職員が若いことや、
団体の思想から貧困国をまわったりするので旅の品質としてはよくないとは思います。

そういった理由でお勧めしないのはいいのですが、
「あそこは左翼だから乗るな」というのは、それもまた「右翼による洗脳」なのではないでしょうか?

ご一考いただければと思います。


以上、こちらの記事が無垢の状態から読むと、
ピースボート=左翼=悪
と思考誘導されるような気がしましたのでコメントをさせていただきました。
お目汚し申し訳ありません。

田頭田頭 2010/07/02 11:32 小様

はじめまして。
コメントを読ませて頂きました。私の思う所を以下に記させて頂きます。


>ご自身が右翼であることをご自覚なされてますでしょうか?

私は、自分が所謂“右翼”であるという認識は無いですが、国を愛する事や、保守的傾向が強い事を“右翼”と言うのであれば、別に“右翼”と称されても構いません。


>家族がピースボート職員なものである程度は把握しているのですが、確かにピースボートは左翼団体です。職員の方々も左翼的な考えの方が多いようです。

やはりそうだったのですね。いろいろな人の証言や資料等から確信はしていましたが、「ある程度は把握している」という方がそのように言うのであれば、もう間違いないのでしょうね。


>右翼左翼というのはただ単に「世界=国をどうすればよくなるか」の思想であり、直接売国・反日につながるものではありません。

私はそのようには考えていません。いや、理想としてはその通りなのかもしれませんが、しかし(全ての左翼がそうだとは言いませんが)日本の大半の左翼勢力を見る限りでは、国家の解体を目指しているようにしか思えない反日的な団体や行動が余りにも多過ぎます。


>あまりにも保守的な、右翼的な思想に凝り固まり、左翼を、リベラルを否定するのは国の発展を阻害するのではないでしょうか?

概ね同感です。仰るように、過剰なまでに保守的・右翼的な思想に凝り固まり、それに反する勢力や言動を一様に否定するのは、国の発展を阻害する事になるかもしれません。しかし私は、過剰なまでに保守的・右翼的な思想に凝り固まっているという自覚はありません。記事本文の中で述べた事、例えば、ピースボートが日本政府の許可を得る事無くロシア側の許可だけで国後島に渡航した事や、ピースボートが日本人拉致問題の解決よりも(日本に戦争責任があるという大前提で)北朝鮮への賠償や謝罪の優先を訴えている事などは、右・左に関係無く非難されるべきであると考えており、それが特に右翼的な見解であるとは思っていません。


>「あそこは左翼だから乗るな」というのは、それもまた「右翼による洗脳」なのではないでしょうか?

反日的な団体が主催する活動や事業に参加しないように言うのは、私にとっては“洗脳”ではなく極一般的な“良識”という認識です。


>お目汚し申し訳ありません

私の書いた記事を批判する内容でありながら、感情的になる事なく最後まで冷静且つ丁寧なコメントをして下さり、どうもありがとうございます。