西野神社 社務日誌

札幌市西区の西野・平和・福井の三地区の鎮守(氏神様)であり、縁結び・安産・勝運上昇等の御神徳でも知られる西野神社の、公式ブログです。

お礼参りと御礼絵馬

当社では先月下旬から、新しい絵馬「御礼(おれい)絵馬」の授与を始めました。大きさは当社で扱っている他の絵馬と同サイズで、初穂料も、他の絵馬同様500円です。

お礼絵馬

例えば目上の人(自分の先輩・上司・恩師など)に何か物事を頼む場合、それが比較的軽い内容であれば電話やメールの一本で済ませてしまう事もあるかもしれませんが、人生に関わるような重大な頼み事であれば、大抵はその人の家もしくは職場などに、菓子折りの一つでも持って直接お願いをしに行きます。
そして、自分が望む結果になった場合、もしくは、そのような結果にならなかったとしても、その人に尽力して貰ったりお世話をして貰った場合などは、やはり、改めてその人の家もしくは職場などに直接お礼を言いに行くのが礼儀です。人に何かをして貰ったらお礼を言うというのは、多分誰でも知っているであろう、社会人としての最低限のマナーです。

ところが、人ではなく神様にお願いをした場合、不思議な事になぜかこのマナーを忘れる人が少なくありません。神様にお願いをして、そのお願いが目出度く叶った場合は、当然神様に対してもその報告と感謝、即ち「お礼参り」をするべきです。人間よりも尊い存在であられる神様にお願いをしたわけですから、その願い事が成就し場合は、本来であれば人に対して以上に、もっと丁寧にお礼をしなければならないはずです。
しかし現実には、例えば神社で神様に「今年一年間、家族が無事平穏に過ごせますように」「この恋愛が成就しますように」「赤ちゃんが無事に生まれますように」「あの学校の入学試験に合格しますように」というようにお願い事をしても、その後、神様にお礼参りに来る人は、あまり多くはありません…。

神様へのお礼参りの仕方は、作法としては通常の参拝と同じで構いませんが(拝殿前もしくは賽銭箱の前などで、神様に奉告・感謝の言葉を申上げると良いでしょう)、お礼参りをより丁寧に行いたい場合は、神様に奉告・感謝をした後に、この御礼絵馬にもその旨を書いて、御礼絵馬専用の絵馬掛けに奉納されると良いでしょう。

お礼絵馬掛け

なお、神様に対して祈願をした後、何らかの理由によりその祈願の成就を願わなくても良くなった場合は、お礼参りは不要ですが、その場合は「願ほどき」のお参りをするべきです。

(田頭)

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