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西野神社 社務日誌

2016-11-20 拝礼作法等の紹介動画一覧

玉串拝礼

当社の鳥居手水舎拝殿向拝拝殿内参集殿内の各所で、手水・拝礼・その他の作法を解説するために撮影した動画を、以下にまとめて貼付致します。
拝礼作法等についての質問や問い合わせは多いので(今までこのブログにも何度もコメント欄で質問が寄せられております)、これらの動画を参考にして戴ければ幸いです。

なお、以下の各項目の文中には、「腰を約15度折り曲げる」「腰を約45度折り曲げる」「腰を約90度折り曲げて深々と頭を下げる」等の、お辞儀をする際の前傾角度を示す具体的な数値が出てきますが、これらの数値はあくまでも理想とされる目安であって、必ずその角度を守らなければならないという事ではありません。
特に、拝(前傾角度約90度の最も深いお辞儀)については、体が固い人や腰に不調を抱えている人、御高齢の方などにとっては困難を伴う事も少なくはないので、体勢的に厳しいと感じた場合は、無理をしないようにして下さい。90度に前傾する事に拘る余り、腰を痛めるような事態になってしまっては元も子もありません。
ちなみに、ここでいう前傾とは「腰」の傾きのみを指し、原則として、拝礼作法では首や背中などは曲げません。腰の前傾角度や、立礼(立って行う作法)であるか座礼(座って行う作法)であるかに関係なく、神様にお辞儀をする時は、常に顎を引いて背筋を真っ直ぐ伸し、首が折れたり、顎が出たりはしないようにします。

また、以下の文中には、「左膝を突き」「左足から進み」「右足から下がり」「右膝から立ちあがって」などといった表現も出てきますが、これらはいずれも、自分が正中(祭場の最上位である御神座の中心から正面前方への延長線の事で、正中の幅は凡そ90cm程)にいる場合の作法であり、自分のいる現在地によっては左右が入れ替わる事もありますので御注意下さい。
もっとも、これについては、左右どちらの足から動き出すかについて意外と気にされる方が多いようなので参考までに厳密な作法を紹介させて頂いただけで、神職でない限り、通常はそこまで(つまり、左右どちらの足から動き出すかについて)気にする必要はありません。

ところで、神様への拝礼で頭を下げる時、両手を重ねて、その両掌を下腹部に当てるような仕草をされる方をたまに見かけますが(実際、海外ではそのようなお辞儀の作法もあるそうですが)、神社神道に於ける拝礼作法に限っていえば、拝礼時に手をその位置に据えるのは間違いです。
浅いお辞儀(腰を約15度折り曲げる)では、両手は立体の位置より少し下げて、腿のやや斜め前に掌を軽く付けるようにし、深いお辞儀(腰を約45度折り曲げる)では、両手は浅いお辞儀の時よりも更に下がって、掌が腿の中程に触れるようにし、そして、最も深いお辞儀(腰を約90度折り曲げる)では、両手は深いお辞儀の時よりも更に下がり、掌で膝頭を覆うようにします。



≪1≫ 鳥居をくぐる作法

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神社の鳥居をくぐって境内に入る時は、鳥居の直前で一旦立ち止まって(但し、参道が混雑している時はその限りではありませんが、そうではない場合、参道の中央に立つのはなるべく避けます)軽く一礼をしてからくぐります。
帰る時も、鳥居をくぐってから一旦社殿のほうに向き直り、やはり軽く一礼をします。



≪2≫ 手水の作法

神社で神様にお参りをする際は、まずお参りする前に、境内の手水(清浄な流水)で手や口を濯ぎ清めます。ちなみに、手水を行う施設は「手水舎」といいます。

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左手を清めて、次に右手を清めて、それから左手の掌に水を注いで、その水で口を濯ぎ、最後に、柄杓の柄の部分を水で流し清めます。具体的には、以下の通りです。

【1】 右手で柄杓を持って、柄杓に水を溜めます。
【2】 その水を左手に注ぎ流して、左手を清めます。
【3】 柄杓を左手に持ち替え、柄杓の水を右手に注ぎ流して右手を清めます。
【4】 柄杓を再び右手に持ち替えて、左手の掌に水を注いで掌に水を溜め、その水で口を濯ぎます。この時、柄杓に直接口を付けてはいけません。
【5】 口を濯ぎ終わった後、もう一度左手に水を注いで左手を清めます。
【6】 最後に柄杓を立て、残った水で柄の部分を流して清め、柄杓を元の位置に伏せて置きます。


当社の手水舎の場合、蛇口をひねると龍の口から清浄な地下水が出てきます(但し積雪期を除く)。最初から水盤に溜まっている止水よりも、龍の口から流れ出てくる水のほうがより清浄なので、その流水を直接柄杓で受けて御使用下さい。なお、御使用の後は必ず蛇口を閉めて下さい。

地面の白い玉砂利の上に水が落ちるようにして、左手・右手・口・柄杓の柄などをお清め下さい。水盤の上で手や柄杓を洗ったり、口を濯いだ水を水盤に吐き出したりはしないで下さい。

前出のように、水を口に含んで口を濯ぐのが正式な作法ですが、流水ではなく止水の場合は(神社によっては、手水の水が止められていて、水盤に古い水や雨水などが溜まったままになっている事もあります)、衛生的な問題もあるのでこれは省略して構いません。

手水舎が無い場合や、手水の水が使えない場合は、清浄な水の代わりとなるもので手を擦ってお清めする事もあり、具体的には、榊の葉を用いる「花手水」、青草の葉を用いる「草手水」、草の枯葉を用いる「芝手水」、雪を用いる「雪手水」などの、手水代用作法があるとされています。但し、これらはいずれも極めて特殊な例外的作法で、普通、実践する機会はまず無いので、これらの代用作法については、知識として「そういった作法もあるらしい」と認識しておく程度で良いと思います。



≪3≫ 拝殿前での拝礼作法

社殿には昇殿しないで、社殿の直ぐ前や拝殿の向拝などから神様にお参りをする時は、通常、この作法で拝礼をします。一部の神社では、柏手の回数が2回ではなく4回だったりするなど、この動画とは異なる例外もありますが、ここでは、全国的に最も一般的な「二拝二拍手一拝」の拝礼作法を紹介致します。

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まずお辞儀をしてから、賽銭箱にお賽銭を入れ、鈴緒を鳴らして、それから二拝二拍手一拝し、最後に改めてお辞儀をします。具体的には、以下の通りです。

【1】 姿勢を正してから、まず深く一礼します(腰を約45度折り曲げる)。
【2】 賽銭箱の前へ進み、賽銭箱にお賽銭を入れます。
【3】 鈴緒を左右に振り動かして鈴を鳴らします。
【4】 腰を約90度折り曲げて深々と頭を下げ、これを2回繰り返します(二拝)。
【5】 両手を胸の高さで合わせ、右手を少し引き下げてから2回拍手を打ちます(二拍手)。
【6】 再び両手の指先を揃えて合わせ、祈念を込めます。
【7】 手を下ろして、再び腰を約90度折り曲げて深々と頭を下げます(一拝)。
【8】 最後に深く一礼(腰を約45度折り曲げる)してから下がります。


時々、帽子を被ったままお参りをされている方を見かけますが、拝礼の時は、特別な事情が無い限りは必ず脱帽するようにしましょう。サングラスをかけたままや、マスクを付けたまま等の拝礼も、勿論好ましくありません。また、肩からカバン等を吊り下げている場合は、それも下ろしてから拝礼しましょう。

この動画では、鈴緒を振った直後、後ろに2歩下がっていますが、これは、そのままの位置では腰を90度折り曲げて頭を下げた際、鈴緒に頭が接触し、また、1歩だけ下がると、頭上の注連縄(しめなわ)から垂れ下がっている紙垂(しで)に頭が接触するためです。何もぶつかるものがなければ、ここで後退する必要はありません。



≪4≫ 立礼での玉串拝礼作法(一般的な作法)

一般の参拝者(神職では無い場合)が社殿に昇殿して玉串拝礼を行う際、通常はこの作法で拝礼をします。神社以外の場に於ける神事、例えば地鎮祭上棟祭竣工祭などに参列した場合も、原則としてこの作法で拝礼します。
神葬祭では、音が出ないように柏手を打つ「忍び手」という作法が用いられますが、忍び手を用いるという点以外は、神葬祭に参列した際の玉串拝礼も原則としてこれと同様です。

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お辞儀をしてから玉串を捧げ、二拝二拍手一拝し、改めてお辞儀をします。具体的には、以下の通りです。

【1】 神職から受け取った玉串を胸の高さに持ちます(右手は玉串の根元のほうを上から握り、左手は玉串の中程より少し上を下から添えます)。
【2】 玉串を持ったまま深く一礼します(腰を約45度折り曲げる)。
【3】 玉串を時計まわりに廻して立て、左手を下げ、祈念を込めます。
【4】 左手で玉串の根元を時計まわりに廻し、右手は玉串の真下に添えて、玉串を玉串案(玉串を奉奠する台)の上に捧げます。この時、玉串案まで距離があって手を伸ばしただけでは玉串を奉奠出来ない場合は、1歩進んで奉ります。
【5】 腰を約90度折り曲げて深々と頭を下げ、これを2回繰り返します(二拝)。但し、もし前項で1歩進んで玉串を奉奠した場合は、1歩下がってから二拝します。
【6】 両手を胸の高さで合わせ、右手を少し引き下げてから2回拍手を打ちます(二拍手)。
【7】 再び両手の指先を揃えて合わせ、再び祈念を込めます。
【8】 手を下ろして、再び腰を90度に折り曲げて深々と頭を下げます(一拝)。
【9】 最後に深く一礼(腰を約45度折り曲げる)してから下がります。


拝殿に昇殿して参拝する場合、ラフ過ぎる格好(ジャージ、ジーパン、半ズボンなど)で昇殿したり、靴下や足袋等を履かないで裸足のまま昇殿するのは、神様への礼儀として避けるべきです。この件に関しては、平成21年5月27日付の記事でも詳しく解説しておりますので、そちらの記事も併せて御参照下さい。



≪5≫ 立礼での玉串拝礼作法(より丁寧な作法)

神職が、斎主や祭員の立場としてではなく、背広を着て一参列者として祭典に臨む場合などは、この作法で拝礼をする方が多いです。この拝礼作法はあくまでも“参考”としての紹介であり、一般の方は、通常、ここまで丁寧な作法で拝礼をする必要はありません。

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浅いお辞儀をしてから3歩前に進み、深いお辞儀をして、玉串を捧げます。そして、二拝二拍手一拝し、深いお辞儀をしてから3歩下がり、浅いお辞儀をします。具体的には、以下の通りです。

【1】 神職から受け取った玉串を胸の高さに持ちます(右手は玉串の根元のほうを上から握り、左手は玉串の中程より少し上を下から添えます)。
【2】 玉串を持ったまま軽く一礼します(腰を約15度折り曲げる)。
【3】 左足から3歩前に進みます。
【4】 玉串を持ったまま深く一礼します(腰を約45度折り曲げる)。
【5】 玉串を時計まわりに廻して立て、左手を下げ、祈念を込めます。
【6】 左手で玉串の根元を時計まわりに廻し、右手は玉串の真下に添えて、玉串を玉串案(玉串を奉奠する台)の上に捧げます。この時、もし玉串案まで距離があって手を伸ばしただけでは玉串を奉奠出来ない場合は、左足から1歩程度進んで奉ります。
【7】 腰を約90度折り曲げて上体と床が平行になるように深々と頭を下げ、これを2回繰り返します(二拝)。但し、もし前項で1歩程度進んで玉串を奉奠した場合は、進んだ分だけ右足から下がって二拝します。両手は、掌で膝頭を覆う程に下げます。
【8】 両手を胸の高さで合わせ、右手を少し引き下げてから2回拍手を打ちます(二拍手)。
【9】 再び両手の指先を揃えて合わせ、再び祈念を込めます。
【10】 手を下ろして、再び腰を約90度折り曲げて深々と頭を下げます(一拝)。
11 深く一礼します(腰を約45度折り曲げる)。この時、両手は五指を離さず、膝の中程に掌を軽くつけます。
【12】 右足から3歩後ろに下がります。
【13】 軽く一礼します(腰を約15度折り曲げる)。この時、両手は五指を離さず、膝のやや斜め前に掌を軽くつけます。


殿内では通常そういう事はありませんが、外祭で斎場が極端に狭い場合などは、二拝二拍手一拝の前に3歩前に進み、二拝二拍手一拝の後に3歩下がる、という事が困難な時もあります。その場合は、3歩ではなく、1歩もしくは2歩だけ前進・後進するなど、歩数に関しては状況に応じて臨機応変に変える事もあります。



≪6≫ 座礼での玉串拝礼作法(一般的な作法)

座礼に於ける最も一般的な玉串拝礼作法です。具体的には、床に軾(ひざつき)という敷物が置かれていない場合の、座礼での作法です。
神社で御祈祷を受けたり、正式参拝をする場合、どちらかというと、参列者は立礼で拝礼をする機会のほうが多いと思いますが、神社によっては、社殿の構造から座礼で拝礼をする事も有ります。

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浅いお辞儀をしてから膝を突き、膝を突いたまま1歩前に進んで、座ります。そして、深いお辞儀をしてから玉串を捧げて、二拝二拍手一拝します。その後、改めて深いお辞儀をし、膝を突いて1歩下がってから立ち上がり、浅いお辞儀をします。具体的には、以下の通りです。

【1】 神職から受け取った玉串を胸の高さに持ちます(右手は玉串の根元のほうを上から握り、左手は玉串の中程より少し上を下から添えます)。
【2】 玉串を持ったまま軽く一礼します(腰を約15度折り曲げる)。
【3】 左膝を突き、次に右膝を突き、爪先は立てたまま、踵の上に体を置きます(跪居)。
【4】 左膝から1歩前に進んでから(膝進)、座ります(著座)。
【5】 玉串を持ったまま深く一礼します(腰を約45度折り曲げる)。
【6】 玉串を時計まわりに廻して胸前正面に立て、左手を下げ、両手で根元を持って祈念を込めます。
【7】 左手で玉串の根元を時計まわりに廻し、右手は玉串の真下に添えて両手で玉串を捧げ持ち、玉串案(玉串を奉奠する台)の上に玉串を捧げます。この時、軾と玉串案との間に距離があって手を伸ばしただけでは玉串を奉奠出来ない場合は、左膝から少しにじり出ます(1〜2歩程度)。にじり出た場合は、玉串を奉奠した後、にじり出た分だけ、右膝からにじり下がります。
【8】 両掌を床もしくは軾の上に突き、腰を約90度折り曲げて深々と頭を下げ、これを2回繰り返します(二拝)。
【9】 両手を胸の高さで合わせ、右手を少し引き下げてから2回拍手を打ちます(二拍手)。
【10】 再び両手の指先を揃えて合わせ、再び祈念を込めます。
【11】 再び両掌を床もしくは軾の上に突き、腰を約90度折り曲げて深々と頭を下げます(一拝)。
【12】 深く一礼します(腰を約45度折り曲げる)。
【13】 両膝は突いたまま爪先を立て(跪居)、右膝から1下がります(膝退)。
【14】 右膝から立ちあがって(退く起座)、軽く一礼します(腰を約15度折り曲げる)。



≪7≫ 座礼での玉串拝礼作法(より丁寧な作法)

玉串案の直ぐ手前に、軾(ひざつき)もしくは厚畳(あつじょう)などの座具が置かれている場合の、座礼に於ける玉串拝礼作法です。一般の参拝者が軾や厚畳に上がって拝礼をする機会は、現実にはほぼ無いのですが、皆無であるとまでは言い切れないので、もしそのような機会があった場合は参考にして下さい。
ちなみに、私は数年前、関西の某お宮(旧官幣大社)を一参拝者として個人的にお参りした際に、そのお宮に奉仕されている知人の神職さんの御案内により大前(幣殿)に上がらせて頂き、軾に座して拝礼をさせて頂いた事があります。

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浅いお辞儀をしてから膝を突き、膝を突いたまま3歩前に進んで、座ります。そして、深いお辞儀をしてから玉串を捧げて、二拝二拍手一拝します。その後、改めて深いお辞儀をし、膝を突いて3歩下がってから立ち上がり、浅いお辞儀をします。具体的には、以下の通りです。

【1】 神職から受け取った玉串を胸の高さに持ちます(右手は玉串の根元のほうを上から握り、左手は玉串の中程より少し上を下から添えます)。
【2】 玉串を持ったまま軽く一礼します(腰を約15度折り曲げる)。
【3】 左膝を突き、次に右膝を突き、爪先は立てたまま、踵の上に体を置きます(跪居)。
【4】 左膝から三歩前に進み(膝進)、3歩目で軾のほぼ中央に座ります(著座)。
【5】 玉串を持ったまま深く一礼します(腰を約45度折り曲げる)。
【6】 玉串を時計まわりに廻して胸前正面に立て、左手を下げ、両手で根元を持って祈念を込めます。
【7】 左手で玉串の根元を時計まわりに廻し、右手は玉串の真下に添えて両手で玉串を捧げ持ち、玉串案(玉串を奉奠する台)の上に玉串を捧げます。この時、軾と玉串案との間に距離があって手を伸ばしただけでは玉串を奉奠出来ない場合は、左膝から少しにじり出ます(1〜2歩程度)。にじり出た場合は、玉串を奉奠した後、にじり出た分だけ、右膝からにじり下がります。
【8】 両掌を床もしくは軾の上に着き、腰を約90度折り曲げて深々と頭を下げ、これを2回繰り返します(二拝)。背と床は平行になり、手の位置は、両手の人差し指と親指とで三角形をつくってみた時、これが鼻の真下になる辺りとなります。
【9】 両手を胸の高さで合わせ、右手を少し引き下げてから2回拍手を打ちます(二拍手)。
【10】 再び両手の指先を揃えて合わせ、再び祈念を込めます。
【11】 再び両掌を床もしくは軾の上に突き、腰を約90度折り曲げて深々と頭を下げます(一拝)。先の二拝の時同様、背と床は平行になり、手の位置についても同様です。
【12】 深く一礼します(腰を約45度折り曲げる)。この時、両手は膝上から膝頭の外角を軽く擦るようにして、両膝前に相対して両掌を八字形に床につけます。
【13】 両膝は突いたまま爪先を立て(跪居)、右膝から3歩下がります(膝退)。
【14】 右膝から立ちあがって(退く起座)、軽く一礼します(腰を約15度折り曲げる)。



≪8≫ 御神酒を受ける作法

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祭典に参列した場合、御祈祷を受けた場合、正式参拝をした場合などは、その直後に社殿内で神職もしくは巫女から御神酒(おみき)を頂く事がありますが、その際は、まず軽く柏手を打ってから(一拍手)、両手で盃を持って御神酒を受け、御神酒を飲んでから、その盃を所定の位置へと戻します。

但し、神社によっては、御神酒を飲む前ではなく飲んだ後に柏手を打ったり、御神酒を飲む前と飲んだ後のどちらも柏手を打つなど、拍手のタイミングについては若干の差異がみられます。この動画での作法と異なる説明を受けた場合は、その神社の故実(慣習)に従うようにしましょう。



≪ 備 考 ≫

今回の記事で述べた、浅いお辞儀(腰を約15度折り曲げる)は、神社祭式の用語では、立礼に於いては「会釈(えしゃく)」、座礼に於いては「指尖礼(しけんれい)」といいます。
深いお辞儀(腰を約45度折り曲げる)は、神社祭式の用語では、立礼に於いては「浅い敬礼」、座礼に於いては「浅い双手礼(そうしゅれい)」といいます。ちなみに、今回の記事には出てきませんでしたが、「深い敬礼」と「深い双手礼」の前傾角度は、約60度です。
最も深いお辞儀(腰を約90度折り曲げる)は、神社祭式の用語では、立礼に於いては「最敬礼」、座礼に於いては「合手礼(ごうしゅれい)」といいます。

ちなみに、以上はいずれも普通礼(などを持たずに行う拝礼作法)に於ける話で、笏法及び扇法(神職が笏や扇などを持って行う祭式作法)に於いては、立礼・座礼共に、浅いお辞儀(腰を約15度折り曲げる)は「小揖(しょうゆう)」、深いお辞儀(腰を約45度折り曲げる)は「深揖(しんゆう)」、最も深いお辞儀(腰を約90度折り曲げる)は「拝」といいます。
また、笏法・扇法に於いては、深い敬礼は「磬折(けいせつ)」、深い双手礼は「平伏(へいふく)」といいます。
なお、「拝」という用語は、笏法・扇法に限らず、普通礼に於いても使用されます。つまり、最敬礼や合手礼は、「拝」と置き換えて言っても差し支えないという事です。


ところで、神社での拝礼作法を紹介・解説する動画は、上川神道青年会(北海道上川管内の各神社に奉職されている満45歳以下の青年神職さん達の会)でも独自に製作・公開しておられます。以下のURLがそのページですので、こちらの動画のほうも、宜しければ御参照下さい。

https://www.youtube.com/channel/UCe9y43IMPInf_2bsgxBR80g


一般参拝者が行う拝礼作法の話題からはちょっと外れますが、もっと専門的な作法である、神職が行う「神社祭式行事作法」についても、もし興味があるという方は、以下の各記事も併せて御参照下さい。

http://d.hatena.ne.jp/nisinojinnjya/20121107
http://d.hatena.ne.jp/nisinojinnjya/20080429
http://d.hatena.ne.jp/nisinojinnjya/20070602



(田頭)

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田頭田頭 2016/11/21 11:44 今回の記事は、今からほぼ2年前の平成26年10月9日にアップした、「神社での拝礼作法等の動画一覧(暫定版)」というタイトルの記事(http://d.hatena.ne.jp/nisinojinnjya/20141009)を、大幅に修正・増補したものです。

平成26年10月9日付の記事では、動画は記事中に6本貼付しましたが、今回の記事では、今月新規に撮影した動画2本を追加し、計8本の動画を貼付しました。

これらの動画の撮影に当たってモデルとして協力して下さった皆様方、ありがとうございました!