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西野神社 社務日誌

2018-10-06 北海道胆振東部地震から丁度1ヶ月が経ちました

気象庁の定める震度階級の中では最大値である「震度7」という、とてつもなく巨大な揺れが観測され、胆振地方東部をはじめとする道央圏各所で甚大な被害が出た、あの「北海道胆振東部地震」の発災から、今日で丁度1ヶ月が経ちました。

平成30年北海道胆振東部地震の被害

平成30年北海道胆振東部地震の被害


当社の鎮座する札幌市西区で観測された、地震の揺れの大きさは「震度5弱」で、特に多大な被害が発生した胆振東部に比べると揺れはまだ小さいほうでしたが、それでも震度5弱は、大多数の人達が日常ではまず経験する事の無い大きさの揺れであり、私にとっても、それは人生で初めての経験でした。
当社の氏子区域一帯は、地盤がかなり強固な事もあって、震度5弱という揺れの割には人的な被害も物理的な損壊の被害もほぼ全くありませんでしたが、地震発生により北海道電力管内の全戸(つまり北海道内の全て)が停電し、そのブラックアウト(一斉停電)により道内では、一般の家屋やビルの灯りだけでなく街灯や信号機なども全て消え、夜は完全に暗闇に包まれました。札幌市内では、普段は肉眼ではほとんど見る事が出来ない夜空の星々が、ブラックアウトの時はっきりと輝いて見えた程でした。
停電していた時間は、地域によって差異がありましたが、西野神社やその周辺では、ほぼ2日間、停電が続きました。

そして、地震が発生してから数時間くらいは、ネットワーク接続状況は概ね正常だったのですが、それ以降は、携帯電話大手3社の、電波を端末に届ける基地局が道内各地で機能を停止した事などにより、携帯電話・スマホwifi等の電波状況が著しく悪化し、ネットへの接続も困難になりました。
地震発生の当日や翌日は、北海道全域で物流も交通も停止し、停電のためテレビも見られない、インターネットも使えない、電話もほとんど通じない、という状況になり、大半の道民達にとって、停電が解消されるまでの間の有効な情報収集手段は、暗闇の中でも配達される新聞と、電池で作動するラジオのみ、といった状況になりました。
私にとっても、このような経験は勿論初めての事で、普段は情報の収集も発信もネットに依存している部分が大きかったため、一時的とはいえそれが出来なくなったのは、やはりちょっと辛かったです。

というよりも、そもそも、全国的にはテレビでもネットでも、この地震は連日大きく報道されていたはずですが、肝心の現地(北海道)で、一番情報を仕入れたい時にそれが出来なかった、というのが、私に限らず多くの北海道民にとってかなり辛い状況だったと言えます。
とはいえ、それでも私は、かなり恵まれていました。前述のように、私の周りでは、幸いにして怪我を負った人はおらず、建物の損壊等もありませんでしたから。


この地震では、死者41人、負傷者681人(重傷15人、軽傷674人)、住家の全壊186棟・半壊539棟・一部破損5,034棟という、甚大な被害(いずれも9月28日現在の総務省消防庁の集計)が記録されましたが、それら以外にも、北海道全土で発生したブラックアウトによる経済への大打撃、道路などインフラの倒壊、住宅地での液状化現象、新日鉄住金室蘭製鉄所や北海道電力苫東厚真火力発電所での火災、北海道の基幹産業である観光業への風評被害なども発生し、今も多くの被災者・関係者が苦しんでいます。

また、あまり報道はされませんでしたが、神社に於いても、震源地付近の厚真町安平町などでは社殿が倒壊するなどの大きな被害が発生し、札幌の市内や近郊でも、鳥居石灯籠が倒壊した神社がありました。
他のインフラについては、公的な資金が投入されて復旧されますし、一般の住宅についても、その再建には住宅ローンの利子補助などがあったりしますが、神社に対しては、「政教分離の原則」の杓子定規な形式的適用から、基本的にそういった事はほぼ全く期待出来ないため、当社では、微力ながらも、そういった被災された神社さんを支援するため、先月11日付の記事でも述べたように本年の秋まつり(先月の15・16両日)では、社頭に「被災神社復興支援募金箱」を置かせて頂きました。

被災神社復興支援募金

秋まつりの2日間でその募金箱に寄せられた浄財(計17,869円)は、先日、北海道神社庁札幌支部へと送金させて頂きました。以後は、他の神社さんが募った募金も含めて、支部を通して、各被災神社のお手元に分配される事になります。
皆様方の御協力、ありがとうございました。


(田頭)

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