北新地

ママさんが、かわいい子やええよ、ていいました。
北新地の中どうりの真ん中の左側にヨシモトビルがありました、十二・三階のビルだったと思います、そこの地下1階に5・6件ならんでいる真ん中の店だったと思います、もちろんこのビル全体がクラブばっかりです、みせの名前はフクモト,カタカナか漢字か今は思い出せません、4十数年前の記憶というものはこんなものです、ママさんの名前が福本もちろんオーナーさんです、その当事私は17歳だったと思います、16だったかな、だから見る人見る人みんな、かなり年上の人に写りました、今考えるとそんなに年上でもなかったようです、ママさんは今思うに40前後位だったなと思います、着物を着ていて、背は160前後ではと思います、容姿はまあまあでした、店の扉は重厚で開けるのに少し力が要りました、それもそのはず、扉を開けると即お店の中です、音楽が流れお客さんの声が聞こえてきます、ほんとうは2重扉になっていてもよさそうなものですが、しかし、このお店は少し小さいです、だから扉に余裕がないのでしょう。扉の正面にカウンター入口の左にトイレ、カウンターの右に更衣室、右は1メートルほどの壁、壁の中は後で書きますが、会計の席その後ろは、酒棚の横ですが、小さな事務所、カウンターの右側はボックス席、たしか4・5席だったと思います、ワンボックスがお客さん4・5名、ホステスさんが補助席入れて6・7名座れるでしょう、ただし、お客さんが立て込んでくると、ワンボックスにホステスさんは2・3名しか付きません、カウンターは6・7名座れるでしょうか、従業員はホステスさん10名、ママさん、チーママ、チーフ(バーテン)、と私です。ママさんが私を紹介しました、だれも私の名前など覚えていないでしょう、すぐに私のことをボクと呼ばれました、ホステスさんの名前は、どんな人でもいいから女の子の名前いってと聞くと述べるすべての名前がホステスさんの名前です、リサ、ミキ、リエ、マコ、ユミ、マリ、ユリ、よしえ、まゆみ、さゆり、それから何人私がいる間に替わったか、これから書く物語は、私、池田、マコ、ミキ、4人の甘く切なく悲しい青春の思い出です。