最高齢観客だとおもふ
サンケイホールブリーゼで星野源ライブ『エピソード2以降』を観てきた。
彼のライブを観るのは今回がはじめて。これまでも何度か機会はあったのだが、小さな会場でのスタンディング・ライブだったため、断念していた。さすがにもうスタンディングはつらい。(ちなみに真夏の野外もつらい)
それとサンケイホールブリーゼに行くのも今回がはじめて。これは自分でもちょっと意外。思っていたよりも、こじんまりとしていて、落ち着いた雰囲気で、ゆったりとライブを楽しめた。(若い人には物足りないかも……)
観客席を見わたすと女子率が非常に高い。数少ない男性も含め、みんな若いのよ〜。おっちゃんは肩身が狭いです。たとえ若い客が多いライブでも、いつもなら少しは同年代らしき人がいるのに、今日はほんまに自分が最高齢じゃないかと思うくらい。でもまあ、ライブが始まればそんなこと気になりません。
とにかく彼の音楽は、ほんのりあったかい。それでいて物事の本質をズバリとついてくる。ときにはこちらの心が痛くなるくらいに。
できうるかぎりに削ぎ落とした「言葉」と「音」に、ふんわりと優しく包み込まれ、自分が今いる場所もうっかり忘れるくらい気持ちのいい時間を過ごせた。
たぶん彼は、歌を作るときも、歌うときにも、言葉に(いい意味で)すごくこだわってる人だと思う。それがよく伝わってくる素晴らしいライブだった。
2階席の後方やったのに、あたかも耳元で歌ってくれているような、そんな心地いいものだった。
終演後、観客席に灯りがともると、また現実にもどり、肩身を狭くして会場をあとにした。