やり逃げコージー

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水曜深夜、テレビ東京
あー、こんなのやってるなんて知らなかったよ。
ゲストは板尾。
面白いなあこの番組。ゲストが板尾だったからかなあ。


ごっつええ感じ」がすごいなあ、と思うのは、ダウンタウンだけじゃなくて他の人がみんなすごかったからだ、ってこういう番組見ると再認識する。
まあ、彼らの若手時代をずっと見てきている人だったらそれは当然と思うかもしれないけど、関東ではみんな「ごっつ」で意識して見るようになったメンバーだから。


よく東野が「心が入ってない」って言われるけど、本当に心が入ってないのって今田じゃないかと思う。今田がすごいのは、「心が入ってない」ってあんまり指摘されないところだ。あれほど胡散臭い人いないよなー、と思う。いい意味で。

「夢の中」問題

「夢の中」問題まとめポップコーンネット
私が思うのは、ハロプロヲタの話だけではなくて、「オタク一般」とか、あるいは「音楽ファン一般」にまで広げて過去をたどって見てはどうかな、ということ。
「そんなヒマねェよ」って言われちゃうかもしれないけど。

でも、こういう議論っていろんなジャンルで繰り返し起こってるんだよね本当に。


それと、新興サブカルチャーっていうのは、過去を断ち切った、という振る舞い(実は本当に断ち切っているわけではないんだけど)から起こる、っていうのもあって。
「自分たちがつくってるんだ」っていう意識が送り手にも受け手にもないと、新興サブカルチャーって広まらない、と私は思っているので。
ただ、それと過去を「ないものとする」というのとはまた違うんだよね。


どう「夢の中」とつながってくるかというと、モーニング娘。っていうのは卒業と加入を繰り返しているから、それだけですでにファンの間に断絶があって、新興ジャンルに起こりがちな断絶が顕著になったんじゃないかと。
もしかしたら、活動歴の長いバンドなんかにも似たようなことはあるかもしれないけど。


オタク文化が顕著なんだけども、オタク文化というのは「昔からあったんだ」という主張と、「新興文化なんだ」っていう主張が、事実のレベルではともかく言説のレベルでは同時にあるわけで。
で、心理的なレベルでは新興文化というのは「昔からあって、それが何百年も続いてて」っていうあまりに強硬な意識があると、かえって広まらないんじゃないかと思う。
「ああ、もう何も自分に付け加えることはないや」って思っちゃうから。


でも、それと過去、歴史をないものとするのはまた違うんだよねえむずかしいけど(実際、むずかしいと思う)。


ひょうきん族」で、確かレギュラー陣が、過去のトリオ漫才とかをそのままやるコーナーがあって、たとえば舞台からハケるときに一人だけ逆方向に行っちゃって、他のやつとぶつかって「バカヤロー、こっちだよ」って身振りで示して、「すいません」っつって退場していく、まあすごい昔のベタですよね。そういうの、たけしだってだれだって、やろうと思えばスッとできてたんだよね。


しかも、バカにしてとか突き放してのパロディじゃないんだよ。本当に楽しそうにやってた。
たけしの当時の先進性って、現在のお笑いブームのだれよりもすごくって、でももともと基本的には「古いもの」が好きでそういう世界に入った、そういうのも愛している、っていうのがなんかわかった。
そういうのって大事だと思いましたね(まあ「夢の中」とはぜんぜん違う話になっちゃったけど)。


あと、ダウンタウンとかも「ごっつええ感じ」で「妖怪人間」のトリオ漫才やってたね。