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庭仕事

2018-02-23

マイケル・グレイシー『グレイテスト・ショーマン』

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P.T.バーナムという「マジでヤバイ」人が今際の際に熱("Your fever")にうなされて見た走馬灯のような映画(バーナムが「どうしよう……そうだ!"ユニーク"な人だ!(目キラッ)」ってなるのとか言い換えの怖さ感じた)。夢と妄想と理想と願望が入り混じって区別がつかず、結果何に一番近いかと言えば「悪夢」です。

ミュージカルが現実と非現実の境目を揺らがせ非現実が力づくで現実を歪めてしまい現実を改変し問題解決してしまうものなら、今作は、その「現実」に「非現実」を代入してる。徹頭徹尾全てが虚構、まやかし、嘘、ペテン。なぜなら最初から最後まで劇場から外に出ないから。

例えば、パーティーに加わろうするバーナムサーカスの面々がその当のバーナムに疎まれて排除されるシーンで「This Is Me」が流れ始めるからてっきり乱入すんの?と思いきや会場は素通りして彼らは意気揚々と劇場へ戻る、でそこで喝采を浴びて歌が終わる。ある人物のセリフで、劇場=家(サーカスの仲間=家族)という内容の言葉が出てくるんだけど、まさに、劇場にとらえられ、そこから出られなくなる男ないし人々の物語だった。金を稼げること、優秀なこと、がその立場の弱い人間を救う、という思想、まあわかるよとなる一方でわかっていいのか…?ともなるから心中複雑。

それに、エンドロールのストーリーボードみたいなもの?を提示する演出まじでなんなの。「全ては描かれた絵でしかない」とでも言いたいのか。あと、気になったのは20世紀FOXロゴが冒頭2回出てくること。1度目はカラーでおそらく昔のもの、2度目は今のものモノクロにしたもので、それがそのままオープニングクレジットへ繋がっていく。これにどんな意味があるのか……(多分「入れ子」的なイメージなのかもなと思う)。


あとサントラ聴いてるんだけど、さすがにジェニー・リンドの歌はレベッカ・ファーガソンではなかった。そうならめちゃすごいなと思ってたけど。

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