その道のプロに学ぶ。

niwazou2008-04-08

  このブログでは、過去2度ほど登場したことのある、「桜のお宅」はご記憶にあるでしょうか。
 レンガに桜の名前を書いて並べてある、そう「3月19日」にも登場した、あのお宅です。
 先日、そのお宅の前を通る際、偶然にも、水遣りをしている奥様に出会ったのでした。
 もう2年以上も・・・1年に12回として、往復で2回通るから・・・ゆうに50回以上はお宅の前を通過していて、今回が初対面!!
 初対面にもかかわらず、一方的に親しみを持っている私は、フツーに声をかけてしまいました。(オバサンだなぁ。)
   ワタクシ 「もう『ウコン桜(*注)』の季節になりましたねー。」
   奥様   「ええ、そうなんですよー。こっちは、もう散ってしまってねぇ」
 ・・・・・・・・・・・ そこから、延々と話は始まってしまったのでした。
 話かけられることに慣れているだろうことは、推測されるのですが、奥様自身、お話好きの方のようです。
 途中で、「あ、それは主人が詳しいので、ちょっと呼んで来ましょうか。」と、あやうく3者会談に発展してしまうところでした。 あ、危ない・危ない。
 桜談義、20分。 仕事場のS邸に到着するのが、ちょっと遅れてしまった。
 さて、上の写真は、この桜のお宅で前回見かけて、気になっていたもの。赤いネットが、すべての桜にぶら下がっているのです。
 遠目で見て、虫よけとか鳥よけみたいなものかなー?とか、思っていたのですが、ハズレ。これ、固形の肥料なのでした。
 土の上に置かないで、こんなふうにぶら下げている理由は、「カビを生やさないため」だそう。
 桜の鉢は、いずれもコンクリートの壁際にくっつけて置いてあるので、たぶん、表面に常に湿気があるのでしょう。肥料が溶けきる前に、綿みたいなふわーっとしたカビが生えてるのに困っていました。 で、考えだしたのが「肥料を空中に浮かせる」技!
 お水は、毎回、肥料にかけながら遣るのです。そのために、肥料がブラブラしないよう、小さなレンガを置いて固定してある、図。
 こうしてから、カビは生えず、桜の調子もいいんですって。
 2個ぶら下げてるのはバランスがいいから、ということで、深い意味はないそうですが・・・この形にたどりつくまでは、肥料やネットの種類など、試行錯誤があったようです。
 見た目の問題は、まだ改善の余地もありそうですが、いやはや、お見それいたしました。
 ほかにも、いろんな栽培の工夫を聞きましたが、ここじゃ、とっても書ききれない・・・いずれにしても、桜のお宅の、桜への情熱には圧倒されたのでした。
 いろんなお宅に、ほかにも「その道のプロ」がいっぱい眠っているんだろうなぁ。

(*注) ウコン桜=花色が淡い黄色をしている、八重咲きの桜。ソメイヨシノなどの桜より開花時期は遅い。