千鳥は革新派漫才師か?

昨日「笑い飯のヒールキャラが中途半端だ」
みたいな事を書きましたが、
その流れで「千鳥も革新派としては中途半端なのではないか?」
と書こうとしたんですよ。
「去年のM-1の漫才のオチも、本当に革新的な漫才なら
あそこで全く新しい何かが生まれるはず。
オチをすかしたのは結局、象の飼育員という枠から
出てないのでは?」と書こうと思ったんですが、
考えているウチに
「そもそも、千鳥って革新的な漫才をするコンビなのか?」
という疑問が浮かんで来まして、
テレビとか見てても、千鳥のネタって
ファンの人が評価するような
奇をてらったネタよりも
むしろベタなんだけど、二人のドタバタが
出てるような漫才(「殉職シーン」みたいな)
の方が二人の良さが出てると思うんですよね。


僕が思う千鳥って
「クラスでいちびり倒してる悪ガキ大悟と
その悪ガキとどういう経路で友達になったのか
よくわからんけど、よくつるんでいて
制止役をやりながらも振り回される
おぼっちゃまノブのやりとり」
が面白いと思うんですけど
彼らが「革新派漫才師」という注目されたきっかけは
恐らく「百托クイズ」と記憶してるのですが
それも思えば上に書いた部分の面白さなんじゃないかなー?
って思うんですよね。


いちびり具合も中学生高校生ぐらいだと笑えないのですが
もうあのネタって小学生並じゃないですか。
そこまで行くと面白くなると思うんですよね。


まぁ、確かに漫才の手法としてはかなり斬新だったので
そっちにみんな行っちゃったと思うんですけど
実は千鳥の本質は「漫才の斬新さ」ではなく
「大悟徹底したいちびりっぷり」だと思うんですよ。


だから、彼らを「革新派漫才師」みたいにして
斬新な漫才を期待するのは
ちょっと可哀想な気もするんですよね。
身の丈にあってない事をさせられてるというか。


むしろ、僕はベタな内容の方が
彼ら自身の面白さがダイレクトに出ていいと思うんですよ。


彼らに「革新派漫才師」の称号は荷が重過ぎます。