アメトーーク!笑い飯特集

いや、面白かったんですけどね。
ただ、これだけスタッフ出演者がかなり笑い飯寄りの番組作って
ようやく面白さが活きるってそりゃ、売れんハズだよなぁ…。
本当にかつての千原兄弟ジャリズムを見ているようです。


それで話は変わるんですが、昔M-1ブラマヨが優勝した年の
笑い飯の決勝ネタ「お誕生会」のネタが
お笑いファンの間で「笑い飯の最高傑作、あれで優勝できないのはおかしい」
と言われてたのですが
僕はテレビで見ててあのネタにムカついてしょうがなかった
と、いう話をだいぶ前に日記に書いたような記憶があるのですが
あの時は「M-1という大舞台ナメやがって」的な怒りだと
自分では思ってたんですね。


でも、よくよく振り返ってみると、なんか、そういうのじゃない
「鼻に付く」感じを当時の笑い飯から凄く感じてたんですよ。
この感じの正体は良く解らなくて「大舞台ナメやがって」
と思ってたように自分では解釈してたんですが。
ただ、僕本来はああいう
「アホなネタ」というのは大好きなハズなんですよ。


じゃあ、なんでこんな不快感に襲われたのか…?
僕が思うに「実は笑い飯がアホをウリにするネタをやっておきながら
アホになりきれてなかった、むしろイキってた」のではないかと。


いや、当時笑い飯の人気、評判とともに絶好調で
周りからさも「天才漫才師出てきた」みたいな扱いを受けてたじゃないですが。
僕は笑い飯って、結構そういうのに流されるタイプだと思ってるので
ひょっとして自分らで「俺らは天才だ!」と思い込んでたのではなかと。
アホをやるにしても「実は頭のいい二人がアホやってます」
みたいな雰囲気をどっかで放ってしまってたのではないかと思うんですよね。
「なんか鼻に付く」感じってそれかな?と。


当時、笑い飯を絶賛してた人って
芸人の審査員であったり、お笑いファンであったり
お笑いに造詣のある芸能人、評論家とかそういう人ばっかりだったから
ひょっとしたら「笑い飯がやろうとしてた事」を
「実は出来てなかったのに、脳内補完して見てた」
可能性ってあると思うんですよね。
「もう、そろそろ笑い飯に優勝させてあげたい」という思いもあったでしょうし。
(そういえばラサール石井は「最初ブラマヨに入れて
CM中に笑い飯に変えた」というエピソードがありますが
直感的に心を動かしたのはやっぱりブラマヨだったのではないかと)


で、僕が「笑い飯がアホになりきれてなかった決定事項」は
実はこれだと思うんですよ。

「笑い飯のトランジスタラジオくん」2005年12月26日放送分:昨日の風はどんなのだっけ?

僕は当時彼らの発言をネタでムカついてた事もあって
「なんて生意気な連中だ!」と怒ってた記憶があったんですが
今から思うと、この発言の違和感は生意気とかそうじゃなくて
僕は、笑い飯の二人は「あー舞台でアホ出来たなー。
優勝なんかどうでもええわ、あんだけ舞台でアホ出来たら、満足。」
って同じ生意気キャラで負け惜しみ言うなら、そう言って欲しかった。
どうやら懇親のネタだったらしいし
優勝できなくて悔しいだろうけど、それを腹の中に隠してね。



あと、僕の勝手な記憶違いかも知れないけど
この放送で「このネタを笑えない奴って
ケネディマリリン・モンローの愛人だと知らない学の無い奴」
みたいな事を言ってたってどっかで見たんだけど
もしその発言が本当なら絶対に言っちゃいけない事ですよね。
だって自分らのネタの世界観を自分らで潰しちゃってますから。


僕は笑い飯の最大の欠点って
「心臓が弱すぎる」事だと思いますね。
むしろ最初ちょっと生意気な感じで出てきた訳じゃないですが。
それがこんだけナイーブだとちょっと困りますよねw