Worldend Seventh Cave

Tuesday, January 11, 2011 狐狸狐狸(陸)

 父の通夜の日のことである。

 わずかな身内だけの通夜とはいえ、それなりに準備もあり、慌ただしくしていた昼下がりのこと、インターホンが鳴って来客を告げた。

 姉が出たところ、誰もいない。

 誰ぞいたずらでもしたのかと準備に戻ると、再びインターホンが鳴る。

 再び出てみても、誰もいない。

 田畑に囲まれた田舎町のことである。いたずらをするような子供がいれば、どの家の子かしれようというものだが、母にも叔母にも心当たりはなさそうであった。

 いったい何事かと一同首をひねっていると、母が仏間で寝ている父に声をかけた。

「ちょっとお父さん、いたずらしないで」


 その後、インターホンが鳴ることはなかった。

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Monday, June 14, 2010 星に願いを

 僕が初めて触れた神話は、父が買ってくれた星座の神話でした。真っ黒な宇宙にきらきらと輝く星々の写真が大好きで、オリオン座やおおぐま座カシオペア座が特にお気に入りでした。

 幼い頃の僕にとって神話とは「星の話」であり「宇宙の話」だったのです。だから、宇宙には神様がいるものだと思っていました。

「ナイト・テイル」のプロットを考える時も、ごく自然に「最後は宇宙の話にしよう」と思いつきました。宇宙に神がいるかどうか、という命題は全く頭をよぎりませんでした。4巻執筆中に父が倒れた時、冒頭に献辞を入れてもらい、一緒にリハビリをがんばろうと伝えるつもりでいました。結局、父は駆け足で空の彼方に旅だってしまいましたが、あるいは彼は、はやぶさを助けにいこうとしていたのかも、と今になって思います。人の好い父の事ですから、「ちょっと手伝って」と言われれば喜んで飛んでいったに違いありません。

 手術の日、最後に交わした握手の力強さを今でも憶えています。あの日受け取ったものを、いつの日か、僕も誰かに託して旅立ちたい。――はやぶさのように。


 今回、宇宙の神話に新たな1ページが記されていく瞬間に立ち会えたことを嬉しく、また誇りに思います。

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Friday, February 26, 2010 夢は叶う

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 不可能と言われた青い薔薇の花言葉は「夢かなう」


 昨年の終わり頃から一般販売が開始されたサントリーブルーローズ「アプローズ」ですが、ようやく手に入れることができました。

 購入先は楽天市場の「花と緑のクリエイティブ阪急」です。生花もネットで買える時代なんですね。

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