「ビブリオバトル入門」第7・8回(2014年度)

こんばんは。SAのS根です!
明日はワールドカップ予選最終戦ですね。
S根も5時起きで応援しようと思います。

さてさて、長らくお待たせして申し訳ありませんでした。
前回、前々回を振り返っていきます。

【第7回】

古典ビブリオ第一回。
古典ビブリオは毎年人気がある回です。
「名前は聞いたことあるけど、読んだことない」
「昔読んだけど、内容忘れちゃった」
なんて人に、どのようにアピールするかが腕の見せ所。

この日は京都より見学に来られた方がお二人。
それぞれフィードバックしてもらい、客観的な意見がもらえて有意義でしたね!
振り返ります。

芥川龍之介 (ちくま日本文学全集)

芥川龍之介 (ちくま日本文学全集)

阿Q正伝・狂人日記 他十二篇(吶喊) (岩波文庫)

阿Q正伝・狂人日記 他十二篇(吶喊) (岩波文庫)

方法序説 (岩波文庫)

方法序説 (岩波文庫)

ガリヴァー旅行記 (岩波文庫)

ガリヴァー旅行記 (岩波文庫)

オー・ヘンリー傑作選 (岩波文庫 赤 330-1)

オー・ヘンリー傑作選 (岩波文庫 赤 330-1)

雁

自負と偏見 (新潮文庫)

自負と偏見 (新潮文庫)


見事チャンプ本に輝いたのは…
森鴎外『雁』でした!おめでとうございます!

以前紹介された『舞姫』との対比を上手く表現していたのが印象的でした。
見学者からは「『森鴎外は女心が分かっている』と言ったが、『女心を分かっている』と男性のあなたが『分かった』のはなぜか」と鋭い質問が飛んだ場面も。

白熱したビブリオバトルでした!



【第8回】

古典ビブリオ2回目。
今回はある意味、予想外&大波乱、だったのでは?
新鮮な気付きを共有した回でした。
それでは振り返ります。

豆腐百珍 (教育社新書―原本現代訳)

豆腐百珍 (教育社新書―原本現代訳)

クヌルプ (新潮文庫)

クヌルプ (新潮文庫)

坊っちゃん

坊っちゃん

刺青・秘密

刺青・秘密

檸檬

檸檬

怪談―小泉八雲怪奇短編集 (偕成社文庫)

怪談―小泉八雲怪奇短編集 (偕成社文庫)


栄えあるチャンプ本は…
豆腐百珍』何必醇!おめでとうございます!
他を押さえて半数を獲得し、圧倒的な勝利でしたね。

みなが近代の作品を選ぶ中、江戸時代を選んだバトラーに選書のセンスが光ります。
豆腐への愛溢れる「豆腐の歌」や、突っ込みどころ満載のゆるいレシピを紹介し、
うまく聴衆の興味を引いていました。

授業後の振り返りでよく盛り上がっていましたね。
様々な発表タイプが一度に見られた回だったので、参考になったのではないでしょうか。


それでは明日の5限にお会いしましょう!





■S根のひとりごと「読まず嫌い?」

古典ビブリオも残すところ、あと一回となりました。
挑戦してみていかがでしょうか?
聞いている私はいつもとても楽しく拝聴しています。

私は、近代の作品の、何とも言えないあのまどろっこしい言葉遣い好きでよく読みます。
ノスタルジー(あ、いや、当時を生きてないので懐かしさも何もないけれども)を感じて、読後の余韻が長く残るのが好きなのです。
古典作品を読むと、知らない熟語に多く出会えて、語彙が楽しんで増やせるのもいいですね。

今回の発表と関連づけて、何冊かおすすめを紹介します。
先入観で読まず嫌いになっているかもしれない有名作家を選びました。
テーマはずばり「女」!

「女はなんておっかない生き物なんだ!」と思うか、
「女ってやっぱり面白い。生き抜いてやる!」と思うか、
性別に依らず読めて、読後の議論が楽しめる本ばかり。

文学片手に恋愛談義、なんて、洒落てるかもよ。

とにかく見事な筆力に痺れること間違いなし。
覚悟してご覧あれ。

川端康成眠れる美女

眠れる美女 (新潮文庫)

眠れる美女 (新潮文庫)

谷崎潤一郎痴人の愛

痴人の愛 (新潮文庫)

痴人の愛 (新潮文庫)

有島武郎或る女

或る女 (新潮文庫)

或る女 (新潮文庫)