大寝釈迦仏(2017夏タイ 其ノ十一)


王室の南隣に建つワット・ポーはバンコク最古の寺院、また最大の敷地をもつ王室寺院。十四世紀のアユタヤ朝時代に創建され、シャム国王ラーマ一世と三世がそれぞれ十数年かけて大改修を行った。
境内仏堂内には有名な寝釈迦仏があって、細長い堂内いっぱいに入滅時の姿の仏陀が横たわる。ラーマ三世(在位1824-1851)時代に作られたもので、レンガと漆喰で形づくられ、金箔に覆われて輝いている。全長46メートル、高さ15メートルの巨大な金色の姿には圧倒されるが、その表情はやわらかな微笑みをたたえている。
ここはまたタイ古式マッサージ(ヨガ、指圧、整体などの流れをくむものらしい)の総本山として学校があり、施術も体験できると説明があった。ゆっくりとしたリズムで筋肉に働きかけるので、気持がよくなり眠ってしまう人もいるとか。