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110910

「さよならの次にくる <卒業式編>」 似鳥鶏

さよならの次にくる <卒業式編> (創元推理文庫)

さよならの次にくる <卒業式編> (創元推理文庫)

葉山君、もっとクールキャラだと思ってたのに、意外に熱い男でした。


短編の間に挿入されている断章とか思わせぶりなラストとか続きが気になりすぎるので、早く新学期編が読みたくて仕方ない。


個人ベストはやっぱり「中村コンプレックス」。初恋の人のために犯人捜しをがんばって、あと一歩のところまえでいったのに結局伊神さんにもっていかれる葉山君がんばれ。そして葉山君と実はイイ奴だったミノとの厚い友情に目から液体が…。青春してます

110909

「天帝のみぎわなる鳳翔」 古野まほろ

天帝のみぎわなる鳳翔 (講談社ノベルス)

天帝のみぎわなる鳳翔 (講談社ノベルス)

3000人殺しというまさかの超絶スケール。でも謎解きのメインはそこじゃないっていう。


今回も例のごとく推理合戦が展開されて、結局真犯人を当てるのは最後推理を披露するまほろなのは分かっていても、他の人の推理パートも読んでいて飽きない。軽くどんでん返しはあるものの、最後に出てくるのはやっぱりアノ人という、予定調和中の予定調和。だが、またそれが良い。

110908

「柳生十兵衛秘剣考」 高井忍

柳生十兵衛秘剣考 (創元推理文庫)

柳生十兵衛秘剣考 (創元推理文庫)

柳生十兵衛探偵役という剣豪ミステリ柳生十兵衛が様々な流派の秘剣の謎を解くという新しいジャンルで楽しかった。十兵衛と玄達コンビの掛け合いもほのぼのとしてて良い。


ミステリ的な謎解きはどれも軽いものだったけど、「八寸ののべがね」の正体はあまりにも捻りがなくて、良い意味で笑えた。マイベストは「新陰流“月影”」。全編に少しずつバラ撒かれていた玄達に関する伏線の回収が見事でしっかり驚かされた。

110907

「探偵小説のためのヴァリエイション 「土剋水」」 古野まほろ

探偵小説のためのヴァリエイション 「土剋水」 (講談社ノベルス)

探偵小説のためのヴァリエイション 「土剋水」 (講談社ノベルス)

探偵小説シリーズ第二弾。今回はミステリ部分の分量が多めで良かった。シリーズ的には、早くもあかねがコモの手に堕ちてしまった感があり、続きが気になります。


圧巻は犯人を指名するために2つの謎を解明する場面。仮定を一つずつ検証して公理を紡ぎ出し、その公理を軸に謎を説き明かしていく過程での、容赦ないロジックの畳み込みがすごかったぞなもし。

110906

「もろこし紅遊録」 秋梨惟喬

もろこし紅游録 (創元推理文庫)

もろこし紅游録 (創元推理文庫)

銀牌侠の始まりから終わりまで壮大なスケール。すごい面白かった!前作で中国地名人名に慣れてたみたいで、今作はすごくすんなり入ってきました。


古代中国ミステリだと思っていたら、最終話「風刃水撃」の舞台がまさかの近代中国ビックリ。甜甜可愛いな、オイ。というわけで、マイベストは「風刃水撃」です。


巻末に前作と今作の各話を中国史に照らし合わせた年表が載っていたのが良かった。それでようやく時系列を把握しました。

21071