ジョギング中にもずく蟹をもらう。

「おじさん、何しとんの?」

「うなぎと蟹とハゼを捕まえる仕掛けの掃除しとんのやわ」

海みたいなぁ。との思いで、伊勢湾に流れる川沿いをジョギング。河口に向かい走ると、おじさんが何かやっているから、声をかけてみた。
 

まさか、こんな近くで天然ウナギが捕れるとは。むむむ、うなぎ釣り、やってみたい。津周辺でも釣りを楽しんでいる人が多いのは知っていたけれど、うなぎ・蟹・ハゼと聞いて、私が知らない地域資源の可能性を垣間見た。

趣味ではじめて今8年目くらいのそのおじさん、のびのびと気持ちよさそうに話す。ウナギは、数日おいておく仕掛け以外に、夜釣りもできる。春から秋まで捕れるが、4月〜6月がいい時期。「夕涼みがてらにウナギ釣り」そんな楽しみ方もあるみたい。なんかいいな、そんな夏も。

「お、蟹おるわ、はいあげる。」

蟹の掴み方なんて忘れてた。甲羅をもてばいいんだ。受け取ったのは、上海蟹の一種の「もずく蟹」。そういえば、小さい頃はこんな感じの蟹がよく食卓に上がった。味噌と卵が濃厚で大好きだった。でも、ここ10年間の帰省のタイミングでは一度も食べていないかも。


そして、海に向かうと、点々とした人影を発見。


アサリボーイ、アサリガールと名付けてみよう。
平日の昼間のその海岸には、平均年齢は70を越えそうなアサリボーイ、アサリガールが、散り散りになって、黙々とアサリを掘っている。向こう岸には鳥羽や伊勢が見え、ピクニックを楽しむ人たちもいて、ゆるかな時間が流れていた。確かに、津市近辺はあさりの産地。だけど、こういう日常があったとは。

なるほど、地方で暮らすってこういうこと!?

時間があるこの機会に、わたしもやりに行ってみよっかな。