鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

隠退牧師の徒然記<247>

隠退牧師の徒然記(2013年7月20日〜)<247>
2014年5月6日「心が安まって」


聖書の言葉
サウルの家臣はサウルに勧めた。「あなたをさいなむのは神からの悪霊でしょう。王様、御前に仕えるこの僕どもにお命じになり、竪琴を上手に奏でる者を探させてください。神からの悪霊が王様を襲うとき、おそばで彼の奏でる竪琴が王様の気分を良くするでしょう。」
神の霊がサウルを襲うたびに、ダビデが傍らで竪琴を奏でると、サウルは心が安まって気分がよくなり、悪霊は彼を離れた。
(サムエル記上16章14-23節)



娘の羊子がスペイン・バルセロナでピアノの演奏活動をしているが、昨年の11月に一時帰国して各地でコンサートを開催したことについては、その頃のブログで報告している。青山教会で私の特別伝道集会が開催される。その時、羊子のピアノ演奏をさせていただいたのである。私の講演の前の15分程度の予定であったが、30分は演奏することになる。その分、私のお話の時間を短くしたというわけである。青山教会から礼拝説教と講演を依頼されたとき、かねて羊子の希望でもある青山教会におけるピアノ演奏を実現することであった。羊子はこの青山教会時代に生まれ、当時の牧師であった宮内彰先生から幼児洗礼を授けていただいているのである。その要望を青山教会が受け止めてくださり、私の講演の前に15分程度のピアノ演奏ということになったのである。青山教会時代に生まれた星子も、ぜひ青山教会に行きたいということで、当日は4人で伺ったのであった。羊子も星子も本当に懐かしい思いで教会にいったのでる。それが11月3日の日曜日のことであるが、翌日の4日は振替休日であり、この日にドレーパー記念幼稚園において、シルバさん家族支援チャリティーピアノコンサートを開催したのである。そして、その週の9日は横須賀上町教会で、翌日10日は三崎教会で、さらに11日はベストライフという老人ホームでコンサートを開いたのであった。
このようにコンサートを開いて過ごすうちにも、幾人かの知り合いとお会いすることになる。横浜本牧教会の稲本さんご夫妻がスペイン旅行をされ、バルセロナ在住の羊子にお会いくださっていた。更に片平さんがお嬢さん、お孫さんとバルセロナ観光をされて羊子とお会いくださっている。それで稲本さんと片平さんが一時帰国している羊子を中華街のレストランにお招きくださったのである。そのお招きは私達夫婦までいただくことになる。中華街のレストランには、最近は全く行く機会がなく、おいしい中華料理をごちそうになったのである。そのお交わりの時、片平さんの娘さんとディナーコンサートのお話が出ており、その後はメールで連絡しながら、今回のディナーコンサートの開催となったのである。従って、今回、羊子は4月18日から5月1日まで一時帰国したのであるが、ディナーコンサートのために帰国したのである。
ディナーコンサートだから夕食が出ることになる。企画によると7000円であるという。普通のコンサートよりはるかに割高なので、なかなか知人にはお勧めできない思いであった。それでも羊子の演奏を喜んで下さる皆さんにはご案内をさし上げておく。それが、意外と反応がある。ディナーコンサートという経験をしてみたいと言われるのである。コンサートは結構いろいろと開かれているが、ディナーコンサートはほとんどない。芝パークホテルという一流の会場でもあり、会費が高いなんてことではなく、この機会を経験したいという方が多い。
芝パークホテルの別館のバーが会場である。従って、そんなには入れないのであるが、70名は入場されたと言われる。午後4時から演奏が始まり、2時間くらいの演奏後に食事の時間となる。食事はバイキング方式で、各自お皿に盛ってはいただきながら歓談する。羊子がそれぞれの席を回りながらご挨拶をする。今回入場くださった皆さんは、バルセロナで羊子とお交わりくださっている方々が多い。仕事でバルセロナに行ったとき、羊子が通訳の務めをしたとか、知人から紹介されたということで羊子とお交わり下さった皆さんが多い。そして、日本における羊子の知人、教会関係の皆さんもご来場くださっていた。
羊子はすでにスペイン曲をCDにリリースしているが、今年の3月にはスペインの音楽事務所から日本の曲をCD にリリースしている、日本の曲集の中には羊子自身の作曲が二曲含まれている。ディナーコンサートでこれらのCDを皆さんにお求めいただいたのであった。
私と連れ合いのスミさんは午前11時から開催されたドレーパー先生記念会に出席しており、そこから電車で会場に向かったのであるが、羊子と星子、そして百合子の子ども達は六浦の実家から車で赴く。帰りは連れ合いのスミさんが、かなり腰を痛めているだろうという、子ども達の母親に対する配慮でもある。確かに朝から動き回っているので、堪えているようである。車で来たことは正解であった。正解というのは、スミさんの腰の具合と共に、たくさんのいただいたお花を持って帰らなければならなかったからである。皆さんは演奏のお祝いにお花をくださる。それはうれしいことであるが、持って帰るのは大変である。昨年11月のコンサートはそれほどでもなかったが、2009年9月25日に海老名文化会館で開催したピアノコンサートでは、いただいたお花を、大げさに言えば、トラックで持ち帰るほどであった。
とにかく、皆さんに喜ばれる演奏をする羊子を誇りに思っている。



ディナーコンサートで演奏する羊子。



終わり近くにも演奏する。