鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

隠退牧師の徒然記<469>

隠退牧師の徒然記(2016年3月1日〜)<469>
2018年9月15日「老人は夢を見て…」



聖書の言葉
神は言われる。終わりの時に、わたしの霊をすべての人に注ぐ。すると、あなたたちの息子と娘は預言し、若者は幻を見、老人は夢を見る。
新約聖書使徒言行録2章17節)



9月15日は、日本では「敬老の日」であった。しかし、今は15日ではなく、毎年異なる日になっている。今年は9月17日ということである。数年前に祝日法案が決まり、祝日は日曜日の次にして連休にしたのである。今年で言えば、1月8日の成人の日、7月16日の海の日、9月17日の敬老の日、10月8日の体育の日である。今年は8月11日の山の日も加わっている。山の日は土曜日に設定されているが、他は月曜日である。次第に休日が増えてきていることは喜ばしいことである。日曜日以外に休日がないのは6月だけである。6月は「雨の日」として休日にしたらどうだろうか。先日来の豪雨は遠慮したいが、「恵の雨」として思いを深めたいのである。
敬老の日は町内でもお祝いの集いがある。16日に開催されるが、礼拝を捧げる日であり、そうでなくても欠席するであろう。しかし、欠席でもお祝い品が用意されており、配布してくれるのである。70歳になって、大塚平安教会を退任したので、六浦の家に住むようになる。町内会から70歳以上の人の登録が求められていたが、その頃は関わらなかった。75歳頃になって、登録するようにしたが、お祝いの日は無関心であった。そうしたらお祝い品を届けてくれたのである。そうなると申し訳ないので、その日にはお祝い品を受け取りに出かけるようになったのである。お祝い品はお弁当と果物、そしてお菓子なのであるが、ありがたく頂戴するようになっている。その日は町内会の会館でお祝いの集いが開かれる。父が毎年参加していたことが思い出される。父は97歳で亡くなるが、その数年前迄参加しており、高齢者ということで皆さんがお祝いしてくれていたのである。そこで民謡を歌ったり、皆さんからの祝辞を喜んでいたのである。そんな父を思い出しながら、父と同じ年代になっていることを改めて思うのであった。
今頃になると日本基督教団の年金局から「よろこび」という会報か送られてくる。毎号には隠退教師の所感が掲載されているが、今号に一人の先生が記していることに共感を覚えている。隠退教師になって示されることは、今まで牧会した教会を訪ねてみたいということで、その先生は幾つかの牧会した教会を訪ねたということである。同じような思いを持っていたこともあり、来年に企画している訪問を喜んでいる。神学校を卒業して最初の教会は東京の青山教会であった。この青山教会には2013年11月3日にお招きをいただき、礼拝の説教をさせていただいている。大塚平安教会は2010年3月に退任している。その後、何度かお招きをいただいているが、最近では2017年8月27日にお招きいただいている。久しぶりの講壇で、昔の懐かしい皆さんも出席して下さり旧交を温めたのであった。スペインから羊子も帰国中であり、当日の奏楽は羊子が担当したのであった。昔の牧会教会といえば、宮城県の陸前古川教会であり、登米教会である。その陸前古川教会と連絡をとり、来年2019年3月17日に同教会の講壇に立たせていただくことにしている。娘の羊子は午後から同教会でリサイタルを開かせていただくことにしている。
陸前古川教会は1973年4月から1979年8月まで務めさせていただいた。我が家の子供たちもその教会で成長したのである。三番目の子供はその古川で生まれたのである。従って、古川には家族全員で訪問することにしている。子供たちも古川訪問は懐かしい訪問であり、家族全員の思いがかなえられるのである。残念ながら登米教会にはお訪ねできないが、いずれお訪ねしたいと思っている。「老人は夢を見る」と言われるが、その夢は、若かりし頃の現実に立つことであろう。それにより、昔の喜びを示されながら現実の恵みを示されることなのであろう。
それにしても来年は80歳になると言うのに、現在は幼稚園の園長を担っており、まだ神様が用いてくださっていることに驚き、感謝をしている。その幼稚園では9月14日に「おじいちゃん・おばあちゃんをお招きする日」を開いた。約60人の皆さんがお集りくださり、子供たちと楽しく過ごしたのであった。その皆さんと共に礼拝を捧げる。特に子供たちには、おじいちゃん・おばあちゃんは、長く生きて来たので、神様のお心をいっぱい示されているので、だから大切にして、おじいちゃん・おばあちゃんから神様のお心をいただきましょうとお話ししたのであった。単に高齢者だからではなく、長い人生はみこころをいただいた年月であったのである。高齢者は神様の御心を子供たちに伝えていく使命があると示されている。




2013年11月3日、青山教会にて礼拝説教。
40年ぶりに同教会の講壇に立つ。



1975年頃、陸前古川教会にて礼拝説教をしていた。



その頃の陸前古川教会。今は新しい教会になっている。



子供たちはこの教会で成長する。