日本初!読売テレビが「スカイプ面接」

読売テレビ、スカイプを利用したウェブ面接を実施〜日本初「スカイプ面接」は好感触:RBB Today

読売テレビ放送は29日、2009年度「総合職 技術コース」の新卒職員採用試験にて、IP電話サービス「Skypeスカイプ)」を活用した面接を実施したことを公表した。同社によれば、日本初とのこと。

 IT技術・知識の必要性の増大、さらに少子化による学生数の減少等の理由から、特に電気・電子・通信・情報に関連した学科の学生の確保には、各企業とも非常に苦慮しているとのことで、同社ではこれまでにないあらたな取り組みとして、Skypeを用いたウェブ面接に取り組んだという。

Skypeをビジネス面で利用しようという動きは以前からあって、たとえばSkypeを使った英会話学校などがあげられるけれども、それはSkypeの「音の良さ」と「接続の簡単さ」にポイントを置いていたものだった。

でも今回の面接は「画質」という点を評価している点がポイントだと思う。
「インターネットを利用した面接ができれば・・・」
そんな話は以前からいろいろなところで聞いていたけれども、課題としていつもあがっていたのがこの画質の問題だった。

面接で重要なのは質問の受け答え以上に、受け答えをする際の表情やその人の雰囲気などを含めた総合的な視点からその人物を判断することだと思う。知識が問われているわけではなく、知性や人柄が問われるのが面接試験なのではないだろうか?だから画質が非常に重要な要求事項にあがってくるのだ。

でもこの記事を読むと、その問題点をSkypeはいともあっさり解決してしまったようだ。

しかも新卒の採用面接・・・その人の人生を大きく決定付ける一番初めの会社の採用面接にSkypeを利用するとは、読売テレビはすごいことをやったと思う。そしてそれをおおむね成功にもっていったSkypeがもつITの力というのもすごいものなんだとあらためて実感してしまう。

今後はこの事例をベースに様々なBtoC分野での活用が進んでいくのではないだろうか?たとえば保険の加入の際の面接にもつかえるだろうし、多くのコールセンターでもSkypeを使ってフェースtoフェースでのやり取りが可能になるだろう。ネット販売に特化したショップなどでも、Skypeビデオを使った問い合わせを受けることで、顧客の信頼度をあげることができるんじゃないだろうか?

ただ問題点もあるだろう。
お互いに安定したインターネット環境が必要なこと。PCにWebカメラがついていないとだめだということ。そのあたりのハードを含めた設定ができること。まだまだその点をクリアできるほど、PC利用者のリテラシーはあがっていないと感じるので、広く一般にという分野ではなく、ユーザーを限定できるようなロイヤルカスタマー対応などからスタートするべきかもしれない。