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ライトノベルとコミックに関する話題が中心。たまに更新されます

2014-01-02 はてなブログを始めます

相変わらずの放置ぶりですが Twitter では定期的につぶやいていたりもします

心機一転のつもりで、はてなブログをはじめます

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こちらも残しておきます、忘れた頃に更新もするかもしれません

2012-07-22

6月の読書メーター(遅め)

7月も下旬になって6月のまとめというのもなんだかなー、とは思うものの……。

シリーズものでは『しゅらばら』『ラノベ部』『サクラダリセット』『偽りのドラグーン』をまとめて読みました。

河野裕サクラダリセット』(角川スニーカー文庫)は完成度の高さで今年のベストかも…と思える作品。細かいところを挙げれば何かあるかもしれませんが、最後まで読んでほとんど破綻が無いというか(ライトノベルに限らず)エンタメ小説一般にありがちなご都合主義的を感じさせない稀な作品でした。

平坂読ラノベ部』(MF文庫J)何年か前1巻の途中でおもしろさにピンとこず途中で放り出していたのですが、再び読んでみたらおもしろくて最後まで。会話を通じて「日常」と「変化」の両方を淡々と描きつつキャラクターの魅力を無理なく程よく引き出している作品だと思います。

三上延『偽りのドラグーン』(電撃文庫)は刊行当時、この手の「ファンタジーもの」にあまり興味が向かずマークしていなかったのだけど今回通して読むと思わぬ掘り出し物でした。

主人公の陥る苦境や向けられる悪意がシリアスで解決も爽快とはゆかないのでやや読者を選ぶと思いますが、狙った「ダークさ」とは違う作品の重みを感じました。主人公とヒロインの「共犯」関係が織り成す独特の「距離感」にはどことなく著者のブレイク作品である『ビブリア古書堂の事件手帖』にも通じるものを感じたり。


読んだ本の数:49冊
読んだページ数:16045ページ
ナイス数:52ナイス

人生 (ガガガ文庫)人生 (ガガガ文庫)
読了日:06月30日 著者:川岸 殴魚
偽りのドラグーン 5 (電撃文庫 み 6-28)偽りのドラグーン 5 (電撃文庫 み 6-28)
読了日:06月29日 著者:三上 延
偽りのドラグーン〈4〉 (電撃文庫)偽りのドラグーン〈4〉 (電撃文庫)
読了日:06月29日 著者:三上 延
偽りのドラグーン〈3〉 (電撃文庫)偽りのドラグーン〈3〉 (電撃文庫)
読了日:06月29日 著者:三上 延
偽りのドラグーン 2 (電撃文庫 み 6-25)偽りのドラグーン 2 (電撃文庫 み 6-25)
読了日:06月28日 著者:三上 延
偽りのドラグーン (電撃文庫)偽りのドラグーン (電撃文庫)
読了日:06月28日 著者:三上 延
ゴールデンタイム外伝―二次元くんスペシャル (電撃文庫 た 20-20)ゴールデンタイム外伝―二次元くんスペシャル (電撃文庫 た 20-20)
読了日:06月27日 著者:竹宮 ゆゆこ
げんしけん 二代目の参(12) (アフタヌーンKC)げんしけん 二代目の参(12) (アフタヌーンKC)
読了日:06月26日 著者:木尾 士目
奇跡なす者たち (未来の文学)奇跡なす者たち (未来の文学)
『竜を駆る種族』や〈魔王子〉シリーズなどの代表作を持つ伝説的SF作家の1950〜60年代の中短編を収録した作品集。表題作やその別バージョンともいえる「最後の城」は傑作だと思う。異星の文化をエキゾチックかつ憧憬たっぷりに描く「フィルクスの陶匠」やシュールなミステリ仕立ての「月の蛾」もお気に入り。一方「ミトル」はストーリー的にはなんのことは無い掌編だが文章が生み出すビジュアルイメージも含め強く印象に残った。
読了日:06月26日 著者:ジャック・ヴァンス
も女会の不適切な日常2 (ファミ通文庫)も女会の不適切な日常2 (ファミ通文庫)
導入部は例によって「不適切な」日常トークではじまる2作目。今回はミステリにおける〈吹雪の山荘〉ものモチーフだがその後の展開はなんでもありの感。場面場面で何が起こっているか良く理解できないところもあったが、作者によって巧妙に隠されたルールによって生み出される目が回るような展開を難なく受け入れられれば楽しめる作品でしょう。
読了日:06月26日 著者:海冬レイジ
も女会の不適切な日常1 (ファミ通文庫)も女会の不適切な日常1 (ファミ通文庫)
ゆるめトークの日常ものと思わせて後半に衝撃の展開。一種のサイコサスペンス+〈世界改変もの〉としてのプロットはとてもユニークだと思う。キャラクターの会話が生み出すリアリティやミステリ的文脈での動機づけがまったく気にならなければ楽しく読める作品だけど僕はムリでした。
読了日:06月25日 著者:海冬レイジ
サクラダリセット7  BOY, GIRL and the STORY of SAGRADA (角川スニーカー文庫)サクラダリセット7 BOY, GIRL and the STORY of SAGRADA (角川スニーカー文庫)
「3」以降は初読だったが最終の本作まで一気に読んだ。後半のエピソードは浦地正宗の物語としても読めるしそういう視点で描くことも可能だったと思うが、そうせず最後まで少年少女の物語とした(最終章では「大人たち」は出てこない)のは結果として良かったと思う。やや影が薄かった坂上まで含めて個々のキャラを最終章でしっかり描ききっているのも素晴らしい。やや気が早いが今年のベスト作品のひとつだと思う。
読了日:06月24日 著者:河野 裕
サクラダリセット6  BOY、GIRL and ‐‐ (角川スニーカー文庫)サクラダリセット6 BOY、GIRL and ‐‐ (角川スニーカー文庫)
これまでゆっくりと進んできた物語が登場人物が出揃い、結末に向かって一気に動き出す。二人のヒロインについて言うと、学園祭閉会後の屋上でのシーンと「雨が上がる」直前、マンションのシーンの対照が強く印象に残る
読了日:06月24日 著者:河野 裕
サクラダリセット5  ONE HAND EDEN (角川スニーカー文庫)サクラダリセット5 ONE HAND EDEN (角川スニーカー文庫)
久々に本編登場となる野ノ尾さんはなんとなく山道を登った先の社から出てこない神秘的な人のような気がしていたが、そんなことはなく本作では弱さも屈託もある一人の女子高校生として描かれる。「1」の皆見未来もそうだったがキャラクターを物語世界をつくるテンプレ的な道具として終わらせずしっかり人間として描くのが本シリーズの魅力だと思う。主要な舞台となる「野良猫屋敷」を含めて場面づくりが素晴らしいと思う。
読了日:06月24日 著者:河野 裕
サクラダリセット4  GOODBYE is not EASY WORD to SAY (角川スニーカー文庫)サクラダリセット4 GOODBYE is not EASY WORD to SAY (角川スニーカー文庫)
夏の物語である前半と後半の橋渡し的短編集。気になっていたネコのキーホルダーのエピソードも本作で語られる。独立した短編「ホワイトパズル」は往年の海外SF短編のような雰囲気を持つ佳品。季節感と登場人物の間にゆっくりと流れる時間が河野作品の魅力だとあらためて認識。
読了日:06月23日 著者:河野 裕
サクラダリセット2  WITCH, PICTURE and RED EYE GIRL (角川スニーカー文庫)サクラダリセット2 WITCH, PICTURE and RED EYE GIRL (角川スニーカー文庫)
2年ぶりに再読。またコネタだが、春埼がリセット能力を失った直後にケイと二人で津島と会うシーンがある。ケイが津島の津島のスーツ姿に「なんだか懐かしい」と感じるのは「3」のエピソードにつながるのだなと。こういうディティールも含めて楽しめる作品
読了日:06月23日 著者:河野 裕
サクラダリセット3  MEMORY in CHILDREN (角川スニーカー文庫)サクラダリセット3 MEMORY in CHILDREN (角川スニーカー文庫)
前作まで「野良猫のような少女」とだけ呼ばれていた相麻菫が主人公(視点人物)に加わり3人の過去が語られる。時間の流れは「2」と比べるとシンプルで「1」のようなアクション的ヤマ場も少なく平坦な印象をもつ「3」だがケイと春埼という風変わりな(作中の坂上の言葉を借りると「まともじゃない」)キャラクターにリアリティを与えるために不可欠なエピソードなのだと思う
読了日:06月22日 著者:河野 裕
ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~ (メディアワークス文庫)ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~ (メディアワークス文庫)
古書店を舞台にした連作ミステリとしても読めるが本質的には謎解きよりも「キャラクター」を描く物語なのだと思う。だから1より2の方が登場人物により親しみを感じたし、この3を読むとさらに作品世界の奥行きを感じることができる。もちろんアイデアの基本となる古書トリビアも素晴らしいがそれを上回る魅力がある。個人的には中年夫婦が再登場するエピソードに心を動かされた。
読了日:06月22日 著者:三上延
サクラダリセット  CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY (角川スニーカー文庫)サクラダリセット CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY (角川スニーカー文庫)
ひさしぶりに再読。コネタだが夏祭りのシーンで春埼がケイから贈り物をもらい思わず鼻歌を歌いだしそうになるというシーンがある。3作目のリセット直後のあるシーンで中学2年の彼女が通りすがりの少女の鼻歌が理解できないと感じるシーンがあったことに気づく。読むたびに小さな発見がある作品だと思う
読了日:06月22日 著者:河野 裕
フランケンシュタイン (光文社古典新訳文庫)フランケンシュタイン (光文社古典新訳文庫)
読了日:06月21日 著者:メアリー シェリー
変態王子と笑わない猫。 (MF文庫J)変態王子と笑わない猫。 (MF文庫J)
読了日:06月21日 著者:さがら 総
狼と香辛料〈17〉Epilogue (電撃文庫)狼と香辛料〈17〉Epilogue (電撃文庫)
長く愛したシリーズが終わってしまうのが惜しくて購入して1年近く積んでました、反省。表題作「Epilogue」作者としては前巻で書きたいことは書き尽くしたと思うが読者にとってはこうしたわかりやすい大団円があると嬉しい。「行商人と鈍色の騎士」と「狼と白い道」は人の一生について示唆しており長く続いた物語の終章という雰囲気にマッチして感慨深い。恒例の別キャラ視点で二人を眺める「狼と灰色の笑顔」も良い。
読了日:06月20日 著者:支倉 凍砂
ラノベ部 3 (MF文庫J ひ 2-18)ラノベ部 3 (MF文庫J ひ 2-18)
読了日:06月20日 著者:平坂 読
ラノベ部〈2〉 (MF文庫J)ラノベ部〈2〉 (MF文庫J)
読了日:06月19日 著者:平坂 読
ラノベ部 (MF文庫J)ラノベ部 (MF文庫J)
読了日:06月19日 著者:平坂 読
泳ぎません。 2 (MF文庫J)泳ぎません。 2 (MF文庫J)
1巻とは180度(?)方向性を変え男の子視点で進む王道的ラブコメ展開。前回の水泳部3人娘が割りと空気化しているのは不人気だったのかそれとももともと織り込み済の展開だったのか…。男の子視点で描かれる描写や独特の語り口は作者の得意とするところでやはり安心して読める、この展開で進めたその先が読みたかった。本作で完結ということもありやや詰め込んだ感もあり残念。
読了日:06月19日 著者:比嘉智康
泳ぎません。 (MF文庫J)泳ぎません。 (MF文庫J)
放課後のプールサイドを舞台にちょっと風変わりな女子高生のトークで淡々と進む日常系作品。この設定だけ聞いて『ギャルゴ!!!!』や『神明解ろーどぐらす』の比嘉先生なら絶妙な会話テンポでおもしろく書いてくれそうと期待したら「あれ?」意外と退屈に感じる。エピソード後半になって、それまでもちょこちょこ見かけた、とある少年が登場するとああこういう仕掛けだったのかと。
読了日:06月18日 著者:比嘉 智康
リライト (Jコレクション)リライト (Jコレクション)
映画化もされた『時をかける少女』の設定を借りたオマージュともとれる作品だが、全般的には心理サスペンス的の印象が強く、時間SFによくあるノスタルジックなものを期待すると裏切られる。未読のヒトもいるので詳細は言わないが最後の回答編はハウダニットものとしても十分衝撃的であるし、再読すると〈倒叙もの〉的な楽しみ方もできる作品だと思う
読了日:06月17日 著者:法条 遥
野ばら 2巻 (ビームコミックス)野ばら 2巻 (ビームコミックス)
読了日:06月16日 著者:高田 築
1/2の騎士 (講談社文庫)1/2の騎士 (講談社文庫)
読了日:06月15日 著者:初野 晴
アレクシア女史、欧羅巴(ヨーロッパ)で騎士団と遭う (英国パラソル奇譚)アレクシア女史、欧羅巴(ヨーロッパ)で騎士団と遭う (英国パラソル奇譚)
シリーズ3作目。1巻で人狼吸血鬼・人造人間、2巻では古代ミイラと往年のハリウッド怪奇映画を踏襲している感もあったが、舞台を大陸からヨーロッパに移した本作はやや毛色を変えてアルプス越えの逃亡劇。2巻ではややヴィクトリア朝風コメディーが前面に出てしまい中盤以降のテンポが悪くなっていたが、主人公周辺の登場人物が行動派の本作ではうって変わってスピーディな展開。スチームパンクガジェットも楽しく、前巻で結末も含め不満を感じた読者は本作まで読むことをお奨め。女性読者ならロンドン残留組男性キャラ陣のサービス満点の展開
読了日:06月14日 著者:ゲイル・キャリガー
遠まわりする雛 (角川文庫)遠まわりする雛 (角川文庫)
読了日:06月13日 著者:米澤 穂信
クドリャフカの順番 (角川文庫)クドリャフカの順番 (角川文庫)
文庫版で再読。前巻までは専ら奉太郎一人の視点で描かれた物語が古典部メンバーそれぞれの視点を導入することによって今まで見えてこなかった部分が見えてくる。世慣れて見えたえるが見せる不器用さ、古典部では無敵の摩耶花が漫画研究会で見せる脆さ。奉太郎が解き明かす事件の真相、そして摩耶花パートの終盤の展開は本作以降提示されるやや重めのテーマを暗示していて実作品としても前作発表から時間の経過、作風の変化を感じる。
読了日:06月13日 著者:米澤 穂信
わたしと男子と思春期妄想の彼女たち 2 外泊ですが何か? (ファミ通文庫)わたしと男子と思春期妄想の彼女たち 2 外泊ですが何か? (ファミ通文庫)
思春期女子の暴走(と書いて「空回り」)気味のアタマの中をやや詰め込んだ文章でうまく表現しているところが本シリーズ一番の特徴であると同時に読者を選ぶ部分かと思う。前巻もそうだったが当初はやや批判的に描かれるキャラが終盤に主人公が精神的に成長し理解が進むに従い好意的な印象に変わるところ点も他作品には無い魅力。主人公の憧れの存在たる「高柳君」が読者からするとやや平板なキャラなのも主人公の成長にともない変わっていくのかな。
読了日:06月11日 著者:やのゆい
いもうとがかり (MF文庫J)いもうとがかり (MF文庫J)
若干性格に難アリでいろいろ策を弄しがちな主人公と、ややイタい女の子のボタンの掛け違いから始まるボーイ・ミーツ・ガール、…という設定が前作『かぐや魔王式』とほぼ同じなのでどうしても比べてしまう。作者得意の『姫宮さんの中の人』以来のドタバタコメディ的展開は抑え、MF文庫J 伝統の青春小説風というか日常的描写が多めなのが本作の特徴か。終盤のミステリ風種明かしもちょっと今後の展開に期待させるものがある。
読了日:06月10日 著者:月見草平
はたらく魔王さま! 5 (電撃文庫 わ 6-5)はたらく魔王さま! 5 (電撃文庫 わ 6-5)
いわゆる「魔王×日常」ものは登場人物の配置や設定がある程度定型になってしまう分、日常生活とファンタジー的世界観とのさじ加減が作品のおもしろさに直結する部分があると思うが、本作はそのあたり(ちょっと前の)時事ネタも絡めて絶妙である。今巻では舞台は銚子から東京に戻り3巻以降に張り巡らせた伏線がいろいろと動き出しお話が動き出す。中盤以降の東京タワーでの意外すぎる展開がおもしろい。
読了日:06月09日 著者:和ヶ原 聡司
しゅらばら! 4 (MF文庫J)しゅらばら! 4 (MF文庫J)
「クラスメイト」がお仕事のため、掻き混ぜ役の火種として「妹」を投入。物語は主人公が状況に引っ張りまわされる一方というご都合主義的展開だが非常に狭いエリアで短時間に起こったことという舞台設定でそのあたりを納得させている。1巻では単なる世間知らずキャラだった「お嬢様」が本作に至ってすっかりヤンデレ的高圧キャラへと変貌を遂げているところが今後の過酷な展開を予想させおもしろい。
読了日:06月08日 著者:岸杯也
しゅらばら! 3 (MF文庫J)しゅらばら! 3 (MF文庫J)
前半の展開だけでもこのシリーズを読む価値があると言える。「ヤルタ会談」以降の主人公とヒロイン3人の立ち位置「逆転」は2巻でやや批判めいたことを書いていた「鈍くて気づかない主人公」というハーレムものの定型になるというオチまでつく。
読了日:06月07日 著者:岸杯也
しゅらばら! 2 (MF文庫J)しゅらばら! 2 (MF文庫J)
2巻目はエロ展開に軸足が移ってしまいやや月並み、「幼なじみ」キャラも先例に漏れずややウザめになってしまったのが残念。前巻いろいろ策を弄するが詰め切れず本質的な人の良さを読者に露呈してしまった主人公もあいまって「彼女たち」との心理戦という本シリーズ最大の魅力はやや弱くなった感。しかしそれは、次の巻での前哨戦に過ぎなかった……
読了日:06月07日 著者:岸杯也
しゅらばら! (MF文庫J)しゅらばら! (MF文庫J)
一言でいうと「特殊設定ラブコメディ」ということになるか。冒頭の「ニセ彼女の三又」という設定にすんなり入りこめるとそれ以降の展開も楽しめる。中盤以降ヒロイン3人が鉢合わせる展開も、良い意味でご都合主義を勢いで読ませるパワーがある。なおいささか無理のある設定が本当に真価を発揮するのは3巻目である。
読了日:06月07日 著者:岸 杯也
銀河ヒッチハイク・ガイド (河出文庫)銀河ヒッチハイク・ガイド (河出文庫)
読了日:06月07日 著者:ダグラス・アダムス
勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました。 (富士見ファンタジア文庫)勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました。 (富士見ファンタジア文庫)
いわゆる流行の魔王×日常もの。プロットは割とテンプレなので同じような作品を多く読む読者には退屈に感じるかも。本作のおもしろさはは魔法がコモデティ化したファンタジー世界と現代日本社会の符合という細部の妙にある。逆にファンタジーものとして細部にツメの甘い表現(「豆大福」とか「コンビニ弁当」とか)があるので世界観にこだわる人は興冷めするかもしれない。
読了日:06月06日 著者:左京 潤
宇宙商人 (1984年) (ハヤカワ文庫―SF)宇宙商人 (1984年) (ハヤカワ文庫―SF)
1950年代のSF黄金期を代表する作品。人物描写や会話などさすがに古臭い部分もあるがタイトルから想像されるものと違い「人口増加過密」「高度消費社会」「単純労働と画一化」「環境保護テロ」「企業による国家支配」などなど現代でも通じるテーマがもりだくさん。ストーリーはシナリオ技法的なものが確立していない時代の作品なのかややご都合主義いきあたりばったり的な部分もあるがその分予想外の展開もあり最後まで読ませる。
読了日:06月06日 著者:C.M.コーンブルース
恋人たち (ハヤカワ文庫 SF 378)恋人たち (ハヤカワ文庫 SF 378)
もととなった中篇は1950年代の発表、当時のSFにおいて性の問題に踏み込むことはタブーだったようで相当物議をかもしたらしい。今あらためて読むとその部分は割と拍子抜けする。むしろ後半部の異星生物の奇妙な生態に関する謎解きに驚く。非常に先見的で高度なアイデアがかなり素朴な技法で書かれている感が否めず、最後は延々とある登場人物の説明に終始するところがいかにも時代を感じる。
読了日:06月05日 著者:フィリップ・ホセ・ファーマー
天冥の標6 宿怨 PART1 (ハヤカワ文庫JA)天冥の標6 宿怨 PART1 (ハヤカワ文庫JA)
今回は「PART 1」=複数刊構成の序盤部ということで、物語としてのヤマ場は前半の〈スカイシー3縦断〉と〈ドロテア・ワット襲撃〉にあった印象。前者は異星/異郷探検のバリエーションとして楽しめ、後者はシリーズ中の傑作「III」のクライマックス再現としても読める。残念ながら、その分後半部分がやや散漫になってしまった印象で「PART 2」以降の展開に期待。シリーズが進むにつれ単体作品としてのまとまりが弱くなってきたのはやや不安を感じる。
読了日:06月04日 著者:小川一水
わたしと男子と思春期妄想の彼女たち 1 リア中ですが何か? (ファミ通文庫)わたしと男子と思春期妄想の彼女たち 1 リア中ですが何か? (ファミ通文庫)
ふと手にとった昨年のえんため大賞優秀賞受賞作。女子中学生視点と最近のラノベではやや毛色が変わっており久々に新鮮な印象で読んだ。序盤は“妄想少女”という「特殊設定」が前面に出ており、その分主人公や登場人物の性格や関係性の把握しづらさを感じる。中盤の「事件」発生以降、物語の進展とともに「子供」だった主人公が精神的に成長し他者を理解していくプロセスとうまく同期する仕掛けとなっているのが見事。なお表紙の紹介文は作品の雰囲気と合っていないかなと思う。
読了日:06月04日 著者:やのゆい
天冥の標 3 アウレーリア一統 (ハヤカワ文庫 JA)天冥の標 3 アウレーリア一統 (ハヤカワ文庫 JA)
読了日:06月02日 著者:小川 一水
天冥の標?: 羊と猿と百掬(ひゃっきく)の銀河 (ハヤカワ文庫JA)天冥の標?: 羊と猿と百掬(ひゃっきく)の銀河 (ハヤカワ文庫JA)
これまでと異なり内容の二分の一程度を「断章」=ダダーのノルルスカインの物語に割いている。本編「“農夫”タック・ヴァンディの物語」と交互に進行するのだが時間スケールが異なるため最後まで絡まない。これまでのシリーズ既刊と比べると物語の独立性として少々難を感じなくもないが、小出しにされてきた核心部分が明らかとなりシリーズ全体が「人類の宇宙史」という枠組みを超え一気に広がり、前作までを読み返したくなるのも事実。本編部分はこれまでと趣を変え“市井の人”として生きる父と娘の物語として始まるのだが短い分と展開が早く最後
読了日:06月02日 著者:小川 一水
天冥の標?: 機械じかけの子息たち (ハヤカワ文庫JA)天冥の標?: 機械じかけの子息たち (ハヤカワ文庫JA)
前2作「救世群」「アウレーリア一統」と比べると舞台や時間的スケールが小さい分やや説明的でこじんまりとした印象がある。物語はいわば「究極の性快楽」の探求なのだが最終的結末やメインストーリーの関係性はやや物足りなく感じた。前半の聖少女警察の強烈なビジュアルイメージや後半の探求〈シーン〉の多様性が強烈な印象を残す。
読了日:06月01日 著者:小川 一水

2012年6月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター

2012-06-14

5月の読書メーター

やや遅めだけど、まとめておきます。

ライトノベルでは『のうりん』を筆頭に『六花の勇者』『魔賃』『東雲侑子』『はまち』と良作が目白押しでした。

読んだ本の数:41冊
読んだページ数:8995ページ
ナイス数:18ナイス

東雲侑子は全ての小説をあいしつづける (ファミ通文庫)東雲侑子は全ての小説をあいしつづける (ファミ通文庫)
高校生活の終わりが近づき卒業後の進路と彼女との将来という問題に主人公がまっすぐ向かい合い決断を下すのが素晴らしい。最初はドキドキ、ニヤニヤとだった本シリーズも最終作は二人のイチャイチャにあてられ、読後はなんだか軽く欝&放心状態になったけどそれほど夢中になれた作品。ライトノベルの恋愛ものとしては久々の傑作でした。
読了日:05月31日 著者:森橋ビンゴ
東雲侑子は恋愛小説をあいしはじめる (ファミ通文庫)東雲侑子は恋愛小説をあいしはじめる (ファミ通文庫)
前作から少し時間がたった高校二年生からはじまる本作。主人公に恋するライバルが登場しあれやこれやし元のサヤに収まるという王道的な展開。むしろ前作では人づきあいの下手だった主人公たち二人が精神的に成長し周辺との人間関係を構築していくところがほほえましい。
読了日:05月31日 著者:森橋ビンゴ
東雲侑子は短編小説をあいしている (ファミ通文庫)東雲侑子は短編小説をあいしている (ファミ通文庫)
“恋愛もの”ラノベとして久しぶりの収穫でした。主人公がちょっと変わった女の子とちょっと普通じゃない関係になり、それが最終的に恋愛感情に変わりほんのちょっとだけ精神的に成長するというこれだけ書くとごくありふれたモチーフなんだけど、こんなにドキドキするとは!物語のキモである「恋の障害とその克服」もよくあるような外部から持ち込まれる安易な手段ではなく恋愛(というかコミュニケーション)下手な二人の関係というところからまっすぐ描かれていてかえって新鮮。
読了日:05月31日 著者:森橋ビンゴ
六畳間の侵略者! ?10 (HJ文庫)六畳間の侵略者! ?10 (HJ文庫)
「9」のラストで予想されるとおり最近目立たなかったキリハがメインのお話。既刊「6」での伏線や「7」以降の番外編を含めた一連の流れからおおよそあらすじの見当はつくよなあ、と読み始めたら新たな要素がてんこ盛りで驚く、ラストの「引き」もそうくるか!と毎回次巻が気になり過ぎる。ここまでずうっとクールなお姉さんキャラを確立していたキリハが、突如として「妹」キャラになるところはイメージの変化にやや戸惑うところもあった。
読了日:05月30日 著者:健速
ゴールデンタイム〈4〉裏腹なるdon’t look back (電撃文庫)ゴールデンタイム〈4〉裏腹なるdon’t look back (電撃文庫)
前巻までの語り手であった〈幽霊〉=記憶を失う前の多田万里の主観が今巻では一部の効果的なシーンを除きほとんど前面に出てこない。融合しつつある二人の葛藤を暗に示してるとも言え擬似的三人称形式をとる地の文にこれまでにない緊張感を感じる。当初、読者に「度外れて面倒くさい女」という印象を与えることに成功した香子がここに至り意外な我慢強さを感じさせ、逆にさっぱりした印象のリンダがかなり素直ではない性格を露呈しつつあるのもおもしろい。
読了日:05月28日 著者:竹宮 ゆゆこ
魔王が家賃を払ってくれない 3 (ガガガ文庫)魔王が家賃を払ってくれない 3 (ガガガ文庫)
読了日:05月28日 著者:伊藤 ヒロ
魔王が家賃を払ってくれない 2 (ガガガ文庫)魔王が家賃を払ってくれない 2 (ガガガ文庫)
読了日:05月28日 著者:伊藤 ヒロ
六畳間の侵略者!?8 (HJ文庫)六畳間の侵略者!?8 (HJ文庫)
読了日:05月26日 著者:健速
六畳間の侵略者!? 9 (HJ文庫)六畳間の侵略者!? 9 (HJ文庫)
女の子いっぱいのハーレムものはそんなに好物でもないのだけど本作は別格なのは女の子の側の気持ちをまっすぐに描いているからだろう。本巻でも悩むルースやティアの描写を読むにつけ切なさで胸が押しつぶされそうになる、10巻が早く読みたいです。
読了日:05月26日 著者:健速
まじめな時間(1) (アフタヌーンKC)まじめな時間(1) (アフタヌーンKC)
読了日:05月25日 著者:清家 雪子
僕は恥っこが好き(1) (ガンガンコミックスONLINE)僕は恥っこが好き(1) (ガンガンコミックスONLINE)
読了日:05月25日 著者:若井 ケン
青春ラリアット!! 2 (電撃文庫 せ 3-2)青春ラリアット!! 2 (電撃文庫 せ 3-2)
この作品の魅力の半分くらいは宮本と長瀬の遠慮の無い会話にあると思う。この二人が直接恋愛関係にないのでお互い遠慮が無いというか他の作品にない不思議なノリが生まれている。あとの半分は月島の物語を強引にねじ伏せる超人(と書いてバカと読む)っぷりが生み出す爽快感。
読了日:05月24日 著者:蝉川 タカマル
私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!(2) (ガンガンコミックスONLINE)私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!(2) (ガンガンコミックスONLINE)
10代の頃のつらかったり恥ずかしくて身悶えるような体験をギューッと濃縮して詰め込んだような作品なのになぜか何度も何度も読んでしまう。中学生の従姉妹にかっこいいところを見せようとあさっての方向に努力するもこっちに涙が止まりません。おまけのクリスマス編が意外にハートウォーミングで救いがある
読了日:05月22日 著者:谷川 ニコ
女子高生店長のコンビニは楽しくない (ガガガ文庫)女子高生店長のコンビニは楽しくない (ガガガ文庫)
やや読者を選ぶ作品かもしれないけど〈新しさ〉を求める人にお奨め。デビュー作と同様「変態」であることにまったく躊躇しない主人公であるが、ヒロイン「一択」でむやみに行動力があるところも含めて妙な個性がある。当初どこに向かっているかわからない物語が終盤にかけて王道的展開になるところも良い。
読了日:05月21日 著者:明坂 つづり
魔王が家賃を払ってくれない (ガガガ文庫)魔王が家賃を払ってくれない (ガガガ文庫)
いわゆる「オチもの」バリエーションとして今や定番の「魔王もの」だが、作者が料理すると独特の軽妙な語り口を含め楽しい作品に。話者の順番をセリフのあとで列挙したり、伏線回収を強調したり小説作法としてはどうなのかと思うのだけどそういうのも含めて許せちゃう魅力がある。
読了日:05月21日 著者:伊藤 ヒロ
アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者3 (講談社ラノベ文庫)アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者3 (講談社ラノベ文庫)
前2作は政治的駆け引きや文化的軋轢の緊張感を含めひとつの作品という印象だったが、3作目は「ファンタジー的な異世界に日本のオタクカルチャーが入ったら」という基本テーマのおもしろさに立ち返った感。「オタクとスポーツ」という一見結びつきにくいモチーフで、その認識の微妙なズレのおもしろさも含めて楽しめる。
読了日:05月21日 著者:榊 一郎
アウトブレイク・カンパニー〜萌える侵略者2 (講談社ラノベ文庫)アウトブレイク・カンパニー〜萌える侵略者2 (講談社ラノベ文庫)
連続刊行ということもあり直接の続編。全面的な対立抗争とせず権謀術数なゲームを基本においているのがいわゆる「シミュレーションもの」としてもおもしろい。
読了日:05月17日 著者:榊 一郎
アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者1 (講談社ラノベ文庫)アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者1 (講談社ラノベ文庫)
「現代日本 VS ファンタジー世界」というアイデア自体は目新しいものではないんだけど、緻密な設定をそれと感じさせずテンポよく物語としているのは素晴らしい。直接の続編となる2巻もお奨め。
読了日:05月16日 著者:榊 一郎
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。4 (ガガガ文庫)やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。4 (ガガガ文庫)
読了日:05月15日 著者:渡 航
私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!(1) (ガンガンコミックスONLINE)私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!(1) (ガンガンコミックスONLINE)
このところ読んだコミックではマイベスト。「喪女生態マンガ」というよりもむしろ「ぼっちあるある」で、自分も含めて心当たりのある人は空回りする主人公の痛々しさがリアル過ぎるかもしれない。そして、その先に意外な主人公の可愛さというかひたむきさが見えてくるマジック!傑作です。
読了日:05月13日 著者:谷川 ニコ
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。3 (ガガガ文庫)やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。3 (ガガガ文庫)
読了日:05月13日 著者:渡 航
KEYMAN(2) (リュウコミックス)KEYMAN(2) (リュウコミックス)
獣人と人間が共存する町で起こった「スーパーヒーロー殺人事件」からお話は魔術による超人誕生の秘密へとどんどん広がる。全体像がなかなか明らかにならず焦らされるところもあるが、本作は魅力的なキャラデザや最近の作家の中では個性的といえる画の迫力を楽しむのが正解かも。安彦良和先生との対談採録も興味深い。
読了日:05月12日 著者:わらいなく
私のおウチはHON屋さん(5) (ガンガンコミックスJOKER)私のおウチはHON屋さん(5) (ガンガンコミックスJOKER)
5巻目ではマンネリを打破するためか「怪盗」編や「子供博士」編といった変化球が、後半ではついに「お母さん」も出てきて次巻以降のお話に動きの予感
読了日:05月12日 著者:横山 知生
私のおウチはHON屋さん(4) (ガンガンコミックスJOKER)私のおウチはHON屋さん(4) (ガンガンコミックスJOKER)
メインの書店ものに回帰した感。本巻ではポイントカード騒動を描く「18冊め:いっぱいになったようだ!」が傑作。そしてお風呂回、しかも男の娘
読了日:05月12日 著者:横山 知生
私のおウチはHON屋さん(3) (ガンガンコミックスJOKER)私のおウチはHON屋さん(3) (ガンガンコミックスJOKER)
巻末の短編「お仕えニンジャ雅」が意外なおもしろさ
読了日:05月12日 著者:横山 知生
私のおウチはHON屋さん(2) (ガンガンコミックスJOKER)私のおウチはHON屋さん(2) (ガンガンコミックスJOKER)
2巻目はあえて1巻のテーマを掘り下げず、キャラクターを充実させたりアイデアを広げる方向で勝負している感。ツンデレブラコン少女やみゆの「幼児後退」発作など、後々のお話にいきるアイデアも。最後は「喋る等身大POP」とメインの書店エピソードで締めるのも良い。
読了日:05月12日 著者:横山 知生
乙嫁語り 4巻 (ビームコミックス)乙嫁語り 4巻 (ビームコミックス)
前巻のややビターな結末から一転、なんというか双子の表情、動きすべてが生き生きしていて結納金の話をはじめ生活臭というかリアリティのある話にもかかわらずコメディとして出色の出来で読んでいて元気が出てくる。
読了日:05月11日 著者:森 薫
私のおウチはHON屋さん(1) (ガンガンコミックスJOKER)私のおウチはHON屋さん(1) (ガンガンコミックスJOKER)
以前から気になっていた作品を5巻までまとめて読む。「家の手伝いとしてイヤイヤながら成人向け書店ではたらく女子小学生」というほとんど出オチに近いアイデアを見事にお話にしている。このアイデアだとギリギリのエロ方面に振ることもできるが、敢えてそうせずほんわかした物語にしているのが長く支持されているヒミツかも。
読了日:05月11日 著者:横山 知生
KEYMAN 1(リュウコミックス)KEYMAN 1(リュウコミックス)
読了日:05月09日 著者:わらいなく
六花の勇者 2 (六花の勇者シリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)六花の勇者 2 (六花の勇者シリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)
同シリーズ1巻の完成度があまりに高く、この1巻でテーマは語りつくしているのではないかシリーズ化は屋上屋を架すようなものではないかと半信半疑で2巻を手に取り、こうくるかと息を呑む。2巻目も読者の期待を裏切らない傑作である。それぞれのキャラクタの過去エピソードを予想もつかない形で出してくるのは著者の真骨頂、次巻も期待して待ちたい。
読了日:05月07日 著者:山形 石雄
舟を編む舟を編む
最初すぐに『天地明察』を連想。“まじめ”のように特殊な資質を持つ者が知られざる事業に人生を賭ける的な部分では共通点もあるが、本作はむしろ西岡や岸辺のような「普通の人」により強く共感した。人生観も性格もさまざまな普通の人が辞書編纂プロジェクトという一人では到底なしえない事業に関わってゆきそして後進に託していく姿に胸が熱くなる。よくあるお仕事取材小説と思う無かれ、少ない描写で人物像をくっきりと描き出す著者の得意技も主人公を変える連作短編に良く合っている、傑作
読了日:05月06日 著者:三浦 しをん
六花の勇者 (六花の勇者シリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)六花の勇者 (六花の勇者シリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)
P・K・ディックの『変種第二号』等の傑作短編のプロット山田風太郎忍法帖〉シリーズのテイストを加味した趣。前作『戦う司書』シリーズにも「だましだまされ」の心理戦的な要素があったけど本作ではそれをぎゅっと短い紙幅に凝縮しておりストーリィ全体の緊張感は並ではない。登場するキャラクターそれぞれの個性付けは類書を遥かに凌駕しており一度読んだら忘れられない。そして衝撃のラスト!
読了日:05月05日 著者:山形 石雄
アバンチュリエ(3) (イブニングKC)アバンチュリエ(3) (イブニングKC)
読了日:05月03日 著者:森田 崇
南極点のピアピア動画 (ハヤカワ文庫JA)南極点のピアピア動画 (ハヤカワ文庫JA)
このところ個人的に「初音ミク」再ブームが来ていることもあって書店の平棚でマイセンサーにひっかかり手に取る。カバーイラストもKEIさんと凝っている。実のところちょっと色モノかな…と思いつつ読んだがとんでもない、ユーザ生成コンテンツとネットワークの力、オープンソースによるテクノロジーの発達、さらにSFの古典的モチーフである軌道エレベータからファーストコンタクトまで盛り込まれており、SF好きとしては素晴らしい読書体験ができた
読了日:05月03日 著者:野尻 抱介
森の魔獣に花束を (ガガガ文庫)森の魔獣に花束を (ガガガ文庫)
良くも悪くもフェアリーテイル、愛されず生きる希望を失いつつある少年の再生の物語であり、「他者」を知らない少女の精神的成長の物語である。個人的にはベタ過ぎたのか最後まで胸に来るものがなかったが、「歌」のシーンなどシンプルな物語が持つ語る力の強さを感じる部分もあった
読了日:05月03日 著者:小木 君人
のうりん 3 (GA文庫)のうりん 3 (GA文庫)
読了日:05月02日 著者:白鳥 士郎
のうりん 2 (GA文庫)のうりん 2 (GA文庫)
読了日:05月02日 著者:白鳥 士郎
銀の匙 Silver Spoon 3 (少年サンデーコミックス)銀の匙 Silver Spoon 3 (少年サンデーコミックス)
読了日:05月01日 著者:荒川 弘
銀の匙 Silver Spoon 2 (少年サンデーコミックス)銀の匙 Silver Spoon 2 (少年サンデーコミックス)
読了日:05月01日 著者:荒川 弘
銀の匙 Silver Spoon 1 (少年サンデーコミックス)銀の匙 Silver Spoon 1 (少年サンデーコミックス)
読了日:05月01日 著者:荒川 弘
のうりん (GA文庫)のうりん (GA文庫)
読了日:05月01日 著者:白鳥 士郎

2012年5月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター

2012-05-26

ライトノベル電子書籍の各ストア品揃え状況

《まえがき》

スマートフォン、タブレット端末の普及を背景に、読みたいときにダウンロードしてすぐ読める電子書籍に興味をもつ人もいるかもしれない。

ライトノベルに限った話ではないが、現状では電子書籍ストアの出版社/レーベル対応も各社各様で、1つのストアに登録すればすべてのレーベルが読める状況には程遠い。

そこで現時点でのレーベルごとの対応状況を整理してみた。

  • 調査は2012年5月27日時点
  • 男性向けライトノベルレーベルを対象
  • 紙本のタイトル数に対する電子書籍の品揃えが相対的に大きい順に◎→○→△とした
  • 電子書店ショップのうち「MFラノベ☆コミック」、「Reader Store」、「GALAPAGOS Store」は今回の調査対象から外した

《調査結果》

BOOK☆WALKERBookLive!紀伊國屋書店BookWeb電子文庫パブリ電子書店パピレスhonto
電撃文庫
メディアワークス文庫
富士見ファンタジア文庫
角川スニーカー文庫
MF文庫J
ファミ通文庫
スーパーダッシュ文庫
GA文庫
HJ文庫
ガガガ文庫
一迅社文庫
講談社ラノベ文庫
スマッシュ文庫
KCG文庫

ざくっとした印象ではガガガ文庫MF文庫Jが電子化のトップグループを形成し、富士見ファンタジア文庫あたりがそれに続く。スーパーダッシュ文庫ファミ通文庫は明らかに電子書籍には力を入れていないことがわかるが、一迅社文庫のように一切出さない戦略は逆に興味深い*1

*1:表には入れなかったが星海社このラノ文庫あたりも同様に現状電子書籍ストアでは入手できない

2012-05-23

ライトノベルの「出張/越境」コミカライズ作品レーベル別一覧

《まえおき》

少年向けライトノベルレーベル(電撃文庫MF文庫JGA文庫、富士見F、etc)で発表された作品のコミカライズ作品が小説の版元と異なるものを調べました

  • 2012/5/22 時点での調査
  • 連載終了分も含みます、多分
  • 見落としもあると思います
  • 小説本編と異なる外伝的ストーリー、特定キャラもの、4コマなどは区別せず「スピンオフ作品」としました

電撃文庫メディアワークス文庫

ファミ通コミッククリア(エンターブレイン

ヤングエース(角川書店

アルティマエース(角川書店

花とゆめ(白泉社

goodアフタヌーン(講談社

少年ガンガン(スクエアエニックス

Gファンタジー(スクエアエニックス

MF文庫J

ジャンプSQ.19(集英社

月刊少年シリウス(講談社

ヤングガンガン(スクエアエニックス

コミックガム(ワニブックス

娘TYPE角川書店

富士見ファンタジア文庫

ファミ通コミッククリア(エンターブレイン

少年エース(角川書店

4コマなのエース(角川書店

月刊コンプエース(角川書店

    • これはゾンビですか?はい、アナタの嫁です ※スピンオフ作品
    • いつか天魔を斬る魔女 ※「いつか天魔の黒うさぎ」スピンオフ作品

ヤングガンガン(スクエアエニックス

ヤングキング(秋田書店)

コミックアライブ(メディアファクトリー

ファミ通文庫エンターブレイン

少年エース(角川書店

アルティマエース(角川書店

月刊コンプエース(角川書店

4コマなのエース(角川書店

娘TYPE角川書店

コミック電撃大王(アスキーメディアワークス

    • ログホライズン外伝 ※スピンオフ作品

ガンガンオンライン(スクエアエニックス

    • “葵”ヒカルが地球にいたころ……

ガンガンJOKER(スクエアエニックス

月刊少年シリウス(講談社

チャンピオンRED(秋田書店)

GA文庫

ミラクルジャンプ(集英社

月刊コンプエース(角川書店

エイジプレミアム(富士見書房

    • 織田信奈の野望 ひめさまといっしょ ※スピンオフ作品
    • お前のご奉仕はその程度か?

ヤングガンガン(スクエアエニックス

ガンガンJOKER(スクエアエニックス

ビッグガンガン(スクエアエニックス

ニコニコ漫画(ドワンゴ)

    • お前のご奉仕はその程度か?ニコぷらす

ガガガ文庫

エイジプレミアム(富士見書房

    • ケモノガリ

コミックアライブ(メディアファクトリー

集英社スーパーダッシュ文庫》

該当作品なし。

角川スニーカー文庫

少年シリウス(講談社

ファミ通コミッククリア(エンターブレイン

    • 会長の切り札(ジョーカー)

HJ文庫

該当作品なし。

メガミ文庫

近代麻雀(竹書房

アルファポリス

COMIC BLADE(マッグガーデン)

    • レイン

なぜ「出張/越境」コミカライズが生じるのか

もともとのきっかけは、自分の好きな作品である『青春ラリアット』(電撃文庫)がなぜかエンターブレイン系Webコミック誌であるファミ通コミッククリアで連載されており「そういうのって他にもあるのかな?」と思って軽く調べみたわけです。

通常なら、たとえば

電撃文庫→「コミック電撃大王」など

MF文庫J→「コミックアライブ」

富士見ファンタジア→「ドラゴンエイジ」など

といった自社内でのコミカライズになると思っていましたが、それにあてはまらないケースも少なくないことがわかりました。

以下、あくまで仮説となってしまいますが:

  • 自社コミック誌の媒体力が弱いので、より広い層に認知されるという目的で売れている他社の媒体に出張する
  • 自社媒体の主要読者層に合わないのでカラーの似た他誌で掲載
  • 作家の独自ルートによる売り込み
  • 知名度のある作品がほしい新創刊コミック誌からのアプローチ

熱心なファンは他社から出ていてもがんばって見つけるんだろうなあとも思ったり

更新追記

Twitterやコメント欄で指摘や情報提供を受けましたので、追記しました、ありがとうございます。『ラノベ部』と『ナナオチートイツ』は知っている作品なのに盲点でした。

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