松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

国家の立場に立たない人は国家を消滅させたことがある

高英起(コウ・ヨンギ)@dailynkjapan
Yahoo!ニュースで記事を公開しました。
金正恩氏に「宣戦布告」する米議会と「対話を模索」する日本政府(高英起)- Yahoo!ニュース
http://bylines.news.yahoo.co.jp/kohyoungki/20161007-00062968/
「実際には、安倍首相はじめ日本の政治家も、北朝鮮との対話を模索することに意味はないということを悟っているのだ。しかしそれを言うと、「拉致被害者をどうやって取り戻すのだ」と突き上げられる。それで仕方なく、「対話を模索するフリ」をしているのである。.@dailynkjapan 」


>なるほど! 拉致被害者ではなく、今も増え続ける「脱北者」を根柢から支援し増加させることが、北朝鮮という国家を消滅させることにつながる。ナショナリズムの立場に経つと論理的に相手の国家も尊重せざるを得ない! 

北朝鮮人民の立場より北朝鮮国家の尊重を説く、シモツカレ氏id:bogus-simotukare は、この間収容所でなくなった多くの人々に対する加害責任がある。

拉致被害者を救おうとすること

には賛成だ。

 なお、拉致について言えば「対話」以外に解決の道はないでしょうね。「解決をあきらめる、拉致より北朝鮮体制打倒が大事だ」つうなら話は別ですが。そこまで言う度胸がありますか、

だが、「拉致被害者を救おう」と声を揃えて盛り上がることに因って、何の成果も得られなかった。
そうではなく、一貫して脱北者とかっての「帰国者」たちを救おうとすること、そこに意識を集中し少しでも努力し続けるべきだった。
日本であれ北朝鮮であれ、国家の立ち場に立つことが、何のプラスにもならなかったことは明白になった。「東ドイツ崩壊」を何としても再現させること、以外に解決策などない!

今こそ「東ドイツ崩壊の朝鮮半島での再現」の希望を語ろう!

id:bogus-simotukare、書き直しありがとう。


1,「拉致被害者を救おう」と声を揃えて盛り上がることに因って、何の成果も得られなかった。
というのは事実だ。
ナショナリズムの強化は、結果として北朝鮮核武装をもたらした。
したがって、国家の立場ではなく、難民=脱北者の立場に立てば、何か展望が見えてくるかもしれない。


2,拉致被害者ではなく、一貫して脱北者とかっての「帰国者」たちを救おうとすることが大事だと、私は言ってきました。「拉致被害者ではなく、」というと非国民扱いされるので柄にもなく、少しは遠慮していた点もあるかもしれませんが。


3,少なくともインターネットでは、日本人妻帰国問題を強調した数少ない人が三浦だと理解している。
ただ救う会と守る会が同一路線でもあるかのように行動することが多かったの事に、彼の影響もあるとは言える。で私はそれに関与していない。(一会員として「責任」があるとあなたは言うが)


4,

(ボーガス注:朝鮮半島に)「東ドイツ崩壊」を何としても再現させること、以外に、(ボーガス注:拉致の)解決策などない!

 >あなたは私の文章を10年間誤読してきたのですね。
拉致問題の解決には、私は興味も関心もありません。
東ドイツ崩壊」を何としても再現させること、以外に、(北朝鮮人民と東アジアの平和の)解決策などない! と私は言っている。


5,何をもって「東ドイツ崩壊の朝鮮半島での再現(北朝鮮崩壊?)」が起きないと言い切るのか?頭が最初から最後まで冷戦思考に乗っ取られているから分からないだけだ。
国家は共同幻想に過ぎず、0.1%から数%の「国民」が夢から覚め、「難民化」することによって、幻は消える。そのとき大事なのは、周辺国の一般市民の意識である。東アジアでは一応先進国である日本の意識がとても大事である。天安門事件の時に学生への共感と弾圧への反発が日本人にも広がった。しかしそれはすぐに収まっていった。それは、「大東亜戦争の反省」というものを実体化し、今の中国共産党北朝鮮国家の実体への批判をタブー化しようとする傾向が育っていったことと並行していたのかもしれない。
そうではなく、天安門事件の時の学生への共感を素直に育て、90年代のそのあまりに過酷な北朝鮮飢餓の問題に日本の市民がその時気付くことができれば、歴史は変わっていたはずだ。

あらゆる革命には「現実性」などなかった。

id:bogus-simotukare 氏のコメントへの応答。ただし重要なのでみんなに読んで欲しい。


6,

そんなん(北朝鮮政権の打倒)現実性もない。(シモツカレ)

現実性があるかないか、などという話はしていない。だいたい「現実性」のレベルで予測できた「革命」など世の中にはない。


日朝交渉しないで拉致が解決するのか。>何度も言うが、拉致問題の話はしていない。


「西ドイツが崩壊前に公然と「東ドイツを崩壊させたい」なんて言ったことはない。」そのとおり。それを私は強調している。国家である限り、他の国家を否定できない。戦争ができるだけだ。
しかし東ドイツも、他の多くの国も1989年前後に崩壊した。それを忘れたふりをし続けるのが、左右の「国家主義者」!だ。国家というものに占拠された頭をリセットし、個人=難民の立場に本当になろうとするとき、別の未来が開ける。


・「俺の立場は脱北者の立場」だなどと、言っていない。
・「脱北者の意見」の話はしていない。


>>「拉致被害者が最優先だ!」と言う三浦小太郎を批判しないのですか?
彼と政治思想が違うことはお互いに了解している(たぶん)。私にすべての右翼を批判する余裕などないのは当然。

『繰り返しますが』「拉致被害者を見捨てて構わない」というあなたは「人非人」「外道」「鬼畜」ですね。

それは、日本ナショナリズムの立場にたった「非国民攻撃」であることをあなたが認めるのなら、それを言ってもよい。


7,

「そんなことを6カ国協議参加国など、関係各国(特に北朝鮮を経済支援する中露)が望んでないからですが?

中国、日本、韓国、米国、ロシアが北朝鮮崩壊を望んで来なかった。それによって北朝鮮国家は70年間存続し続けたし、今後も存続し続けるだろう。
しかし、北朝鮮人民の多くは北朝鮮国家崩壊を望んでいる。そう考えそれを支援しようとする市民を、中国、日本、韓国、米国、ロシア市民のなかにどれだけ造ることができるか? が問題である。
もちろん、わずかな望みではある。しかしわたしたちが間違った道を行き、その道は北朝鮮核武装にしか通じていなかったことが明らかになった。
(10/10追記)

「米韓日の北朝鮮敵視」が原因という冷戦脳!

核武装をもたらしたのは(略)「米韓日の北朝鮮敵視」です。その結果、北朝鮮は核を持たないとイラクフセイン政権のように政権転覆されるかもしれないと言う理由から核保有に走った。
金大中盧武鉉太陽政策をとれば問題は解決するだろうと思います。
まあ、こういう俺の考えを「北朝鮮に甘い」「北朝鮮シンパ」などと否定的に理解したいのならどうぞどうぞ。

金大中盧武鉉太陽政策をとれば問題は解決する」>北朝鮮が核を放棄する可能性などない。
私は太陽政策を批判し「北朝鮮敵視せよ」と言っているのではない。国家として北朝鮮との関係を調整しようとするすべての企ては失敗したと言っている。
国家ではなくその国家を支える北朝鮮人民たち個人個人を見る時、決して金正恩を支持していないばかりか、北朝鮮の国家体制に対しても根底的否定感を持つ人が増えている(のではないかと思う。)


現実的でない、という理由で、東ドイツのような「理由なき(に見える)崩壊」が起こる可能性は十分ある、と言っている。
そのために、日本の市民たちがどの方向に変わったらいいのかについてもすでに書いた。


>>致被害者を見捨てる(id:noharraのいう「東ドイツ崩壊の再現」とはそう言う意味だと俺は思います
>>「拉日本人妻帰国も交渉せずに実現するわけがない、


両方の交渉に反対はしない。しかし拉致被害者については、返せ返せ!とひらすら言い続けることによる、返す交渉の主体としての日本国家への期待の強化、問題点がそこにだけしぼられてしまうことによる北朝鮮全体の人民抑圧という巨大な問題を意識から遠ざける効果、の方が大きかったと思っている。
何より何の効果もあげられなかった。


>>「西ドイツの東ドイツへの金銭支払い」についてはどう思いますか?。
よくわからないが、良いのではないか>


>>俺が朝鮮総連北朝鮮、中国を非難しなくても
それは政治思想の問題。三浦某を特定して批判せよというのとは問題の質が全く違う。
だいたい、1bit脳、世界をスターリニズム(?)の見方と敵に二分できるとする妄想の持ち主以外、そうしたケチつけなど出来るはずはない。(ネトウヨの場合も同じだが)


>>「北朝鮮保有」てそんな大問題なのか(持っていいとは言いませんが)
米国に核保有の権利があるなら北朝鮮にもあるだろう。国際社会に不都合などというのは、別に正義に反するという意味にはならないと思う。
大問題には違いない。この狭いエリアで、北朝鮮、韓国、日本と3国が核保有するのか?それとも韓国、日本は核保有なしに過ごせるのか?一切の外交問題の十倍以上重い問題だろう。
実は、私はそれを重視しているわけではなく、それ以外の問題を軽視したいだけだが。