オキノーム散勉強会

今年度初の会社主催勉強会はオキシコドン速放性製剤オキノーム。

今まではベースがモルヒネだろうがオキシコドンだろうが、レスキューにはモルヒネの原末か、同じくモルヒネの水剤オプソしかなかったため、オキシコドンベースで治療している患者さんではレスキュー使用時にオキシコドンモルヒネの換算が必要であり、なにかと不便だった。
また、オキシコドンモルヒネでは厳密には痛みに対する特性も異なるため、十分な除痛を行うことができないケースもあった。*1
今回オキシコドンのレスキューとしてオキノームを用いることができるようになったことで、これらの問題が解決されました。

というお話。
加えてMRさんは、オプソよりも甘くしてあり飲みやすいこと、オプソより早い30分程度での効果発現、オプソの半額程度の薬価などを利点として挙げていました。
なお、レスキュードーズの間隔は1hr程度あいていればよい*2とのこと。
開封後は室温・露光条件下で4w、水溶後でも遮光条件下で2w保存可能。

*1:これらのことから、レスキューが無い状態が異常なのであり、ようやくノーマルな状態になったという意味でノーマルなオキシコドン→オキノーム、というのが製剤名の由来。

*2:半減期が1.7〜1.9hrであるにもかかわらず。作用発現時間が早いため効果判定が1時間以内に行えるためか。

フリバス添付文書改訂*2

重大な副作用に失神、意識消失を追記。(頻度不明)
その他の副作用に血小板減少、色視症*1、胸痛を追記。(いずれも頻度不明)

*1:健康な人には見えない色が見えたり、見えるように思えること。非常にまれな病気で、心理的な要因に基づくものと考えられている。