武士道シックスティーン 読了

nohmin2010-06-26

今年45冊目。

武士道シックスティーン (文春文庫)

武士道シックスティーン (文春文庫)

「あ、でも私、『バガボンド』なら三巻まで読んだよ。友達んちで」
おい、全巻買って読めよ。
「磯山さんも、読んだ?」
武蔵なら吉川英治の原作も、司馬遼太郎のも藤沢周平の短編も読んでるよ。
「ああ、うん……二十一巻から、ロゴが変わったのにはがっかりしたけどな」
「うーわ。ますますマニア」
だからよ、ムカつくんだよその言い方。
「……もしかして、磯山さんて、武蔵オタク?」
なに。
「お、オタクって、テメェ」
pp.143-144

文句なく面白いわ。読めば自分も高校時代に戻りたくなってしまう正統派青春部活小説。
お気楽不動心の早苗ちゃんと武士道の時代(研究中)の香織ちゃん。
性格も剣道の試合でのスタイルも全くの対極にあった二人が親友になっていく展開がとっても自然で、山あり谷ありの展開もコミカルでスピーディ。
文章自体も読みやすいので2時間もあれば読めてしまう。
まだまだ武士道セブンティーン、武士道エイティーンと続くようなので、ぜひとも続きが読みたい!
ハードカバーで買えばすぐ読めるんだけど、シックスティーンを文庫で買ったので、わくわくしながら続編の文庫版発売を待つことにします(*´ー`)