アイドルは進化する?!

noho_hon2005-02-07

先日、夕刊に載ってたコラムが興味深かったです。
どうも筆者は、『ザ!鉄腕!DASH!!』(あの天下のアイドル・グループTOKIOが、田舎に住み、農作業に励んだりする企画)のファンみたいなんですが、「これがハマるのであ〜る、意外なことに…」とのこと。
分析として、「昔のアイドルは“かっこよさ”の象徴として、最先端の服を身にまとい、大都会の象徴(東京タワーの前とか)をバックにジャンプしてみせたものだが、今は、田園牧歌で農作業にいそしむ… 時代は変わったもんだ。しみじみ…」みたいな説に、思わずウケてしまったのでした。
「たしかにっ!」
じつは我家でも、最近。日曜日の夕食時に、ちんたら、この番組を眺めてるんですが、先日なぞ、幻のローカル・伝統食材を求めて、奔走。最後「んまいんまい…」と、それを食する姿に、思わずうっとり。
ちょうど、鍋してたんですが、ダンナさんも「まだまだ、世の中には、知らない食べ物が沢山あるんだねぇ…ああ、それにしても、美味しそうだ」と、感心しまくりの口調だったのでした。

 『ザ!鉄腕!DASH!!』は、コロンボのコート

だけど、私。思うけれど、これって絶対。「企画の勝利!」だと思うんですよ。最初に思いついた人、慧眼っ! アイドルを田舎に住まわせ、農作業をさせる… しかも、それを日曜夕方のゴールデン・タイムに放映して、これほど人気・長寿番組になるとは、当初。予測もつかなかったでしょうねぇ。
だけど、ひとつには私。「それって、コロンボのコートだよね」とも思うんですよ。
たしかに“似合って!”ます。基本的に、体育系がっちり体型である分。土にまみれて労働する姿は、似合いすぎるほど似合ってる!んですが… 一介の素人さんが同じことすると、“延々と眺めてみたい…(ああ、うっとり)”みたいな夢見心地にはなれない気がしません?
たとえば、コロンボのコートは、バーバリー製をくしゃくしゃにしてこそ“あの味”が出たように、それから発生した(!)『古畑任三郎』にしろ、あの役を「天下の名優。田村正和が演じた!」からこそ、そのトボけ具合も、鋭さも、パロディ要素も、じつにイイ按配になり、三田脚本が冴えわたったように思われて…
やはり、「ステージで、ドラマで、抜群にはえ」て、人々を魅了する一面や、抜群のオーラをもってこそ、農作業姿も、とてつもなく輝くようにも思われて… おそらく、彼等。パリやロンドンを歩くより、ずっと魅力的に映るような気がしてなりません。
いま、韓国ドラマで「それって、(今の日本では)ありえな〜い!」ってな、ちょっと懐かしいような、過剰なまでのドラマチックさが、人々を魅了するのとあいまって、なかなかに興味深いなぁ…と感じてしまうのでした。