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2008年12月31日

2008年暮れの元気なご挨拶。そして2009年へ……。

 あと数時間で2008年も終わりを迎えようとしています。お久しぶりです。なんだか更新頻度がまちまちになってしまって申し訳ありません。当ブログを始めたのは今年の5月のことでした。それから約7ヶ月半、ここまで続けることができたのは、ひとえにこれを読んでくださっている皆様あってのことです。本当にありがとうございます。そして来るべき2009年も、どうぞよろしくお願いします。

 と、まずは年末の挨拶めいたことをつらつらと書いていこうと思います。たまにはこういう近況めいた、というかブログめいたことを書くのも良いではないのかなあ、なんて。私的な領域では様々なことが起こった2008年でしたが、やはり上で書いたようにブログを始めたのがひとつの大きなトピックスになりましたね。ちなみに当ブログ、世間的にはアニメ考察系のブログだと思われているようですがそれは半分くらいで、その他半分では雑多なことをつらつらと書いておりますので、よろしければお読みいただけると、嬉しくて失禁(ウレション)してしまうかもしれません。自分の失禁を見たい、というマニアな貴方は是非(笑)。【記事一覧】

 最近のことを少しだけ書かせていただくと、はてダの更新が少ないわりには、パソコンで文字を打つのが多くなりました。というのも、12月20日頃の話ですが巷間で話題のネットブックEeePC 901-16G」(ASUS)を購入したのです。このちっこいわりにはイカしたアイツがなかなかのやり手で、ちょっとした時間ができるたびに開いては文字をぱたぱた打ち込んでいるわけです。……ぱたぱたぱたぱたまっしーぐらー♪……『苺ましまろencore』楽しみです(笑)。

 実はこのエントリがEeePCで書いている初のエントリになります。というか、先ほどまでマクドナルドで書いていて、現在は電車内で書いています。自分はモバイルブロガーだったのです(笑)。このようにどこでも手軽にそれなりの長さの文章が作成できるようになってしまった反面、ちゃんと最後まで文章をかけなくなってしまいまして(笑)。途中まで書いた文章なら沢山あるのですが、どれも途中で終わってしまっている、という有様です。……ごらんの有様だよ

 そんなこんなですが、先月頭くらいから始めたtwitterでは必要以上に活動しております(笑)。かなり適当なtwitterぶりですが、よろしければご覧ください。twitterはまだその楽しみの全貌を掴むには至っていませんが、なかなか面白いです。自分のtwitterへの投稿量の増加とともに、はてなダイアリーの投稿量が減っているような気もしますが、ただの気分に過ぎないので(これ重要!)、そこに相関関係はないと信じてください。お願いします。同じnoir_kというIDでやってますので、よろしければ是非。

 そんな感じで2008年も最後となりました。本年はお世話になりました。皆様に希望あふれる2009年がありますように。とことで!(C)金田朋子

付録1:本年のはてダで主張したかったこと【アニメ編】

 前述したように、本はてダで取り扱った内容の約半分がアニメに関するものになっています。多くのニュースサイト様が取り上げてくださったおかげで、沢山のひとに読んでいただくことができました。ありがとうございました。

 一方で、自分の文章力および無駄に長い文章の所為で、様々な誤解が生じているのも事実と思われます。そこで2008年の総決算として、本はてダで繰り広げてきた主張に関して、結論だけを端的に記したいと思います。やわらかく、口語体でお送りします。

  • テキストメディアから非テキストメディアに移行するときは、メディアの特性を考慮して、そのメディアにあった表現を自由に選択しましょう。
  • メタフィクションとかパロディ、自己言及、引用などは、もはやあまり大きな意味を持ちませんが、あったらあったで面白いと思います。
  • アニメ化という行為は、原作のキャラクター商品として忠実な映像を作るだけじゃ物足りないよね。そのメディアにあった特徴を入れるとき、それが原作を破壊する行為になろうとも、時には必要なんじゃないのかな。
  • アニメとかまんが特有の表現をもっと効果的に使えば良いんじゃない?最近のアニメは「ドラマ」とかにこだわって、大胆なデフォルメとか記号的表現を萎縮していて使えていないように思えます。

 特に最近興味があるのが、最後に取り上げた記号的表現の問題。例えば『かんなぎ』では第1話や第9話が特徴的でした(まんが・アニメ的記号表現と二重「中の人」構造『かんなぎ』)。デフォルメ表現については、言及していませんが『図書館戦争』がなかなか(あれに関しては、個人的には全面賛成できませんが)。具体的な問題解決としては『とらドラ!』関連(映像化によって失われる記号的リアリティ『とらドラ!』)で触れています。

付録2:本年のはてダで主張したかったこと【その他編】

 上と同じように、アニメ関連以外の主張を端的にまとめます。2009年の自分に必要なのは、短くまとめる能力のはずなので。

  • 新古書店で購入したことを大っぴらに言うのは恥ずかしいよね。消費者にはブリーダー的感性も必要だよ。
  • 声優声優なんだから、声優らしい歌手活動のあり方があるはずだよね。具体的には、極度にキャラクター完成度の高いカラオケ
  • 今年のアニラジ界は『KONAMI STATION』に注目すべきだったけど、すぐに終わってしまった。……何だったんだろ?
  • 渋谷Q-AXシアターが渋谷シアターTSUTAYAになったけど、名称が良くない!絶対!
  • AMラジオの地上デジタルサイマル放送に、自分はラジオの未来(すべてネットで同時放送される)を夢見ています。
  • 理想と現実のギャップを解消するために、理想を下げるのは良くないよね。せっかくだから現実を上げる方向で頑張ってみようよ。

 こんな感じですかね。というわけで、2009年もよろしく!

付録3:2008年、良かった声優など

 今年は福圓美里の活躍が目に付きました。主役を務めた『ストライクウィッチーズ宮藤芳佳や『夜桜四重奏〜ヨザクラカルテット〜』槍桜ヒメもありますが、『ひだまりスケッチ×365』夏目や『薬師寺涼子の怪奇事件簿貝塚さとみなど、サブキャラでも光っていました。あまり登場しないけど目立ち、かつ邪魔にならないという、人気の出そうなサブキャラを演じれる役者だと思いました。声優アワードなんかがどのくらい正当な評価を下すのか分かりませんが(笑)、個人的には2008年のNo.1声優だと思います。

 ラジオパーソナリティとしては、このひとを外すことは出来ないでしょう。ということで、阿澄佳奈。2007年の『ひだまりラジオ』でぐいぐいと頭角を現し始めていた彼女ですが、2008年はそれが爆発した年になりました。続編『ひだまりラジオ×365』はもとより、『ラジオどっとあい 阿澄佳奈のあすみのやすみは部屋のすみ』では構成台本に頼らずとも一人喋りがいけることを示し、『ANI-COM RADIO〜フジワラでいいカナ〜』では藤原啓治相手に大活躍。『ときメモ!ラジオ ゆめぎの高校放送室』でも殆ど初対面の荻原秀樹との関係性を作り上げる人間的魅力が光っていました。2007年『ひだまりラジオ』はある種、ディレクター兼構成作家(確かそうだった気がするのですが、ソースは脳内)の意向が結構強く出ていたように感じられました。そこから、より阿澄佳奈自身のパーソナリティ性が際立っていった1年だと感じました。自分の考えでは、魅力あるラジオパーソナリティとは普通のことを普通に、だが面白く喋れるひとだと思っています。その点からも、今の、そして今後の阿澄佳奈には超期待です。

2008年10月28日

劇場型娯楽は制作者にとって幸せだなあ、という話

 まだ夕方5時だというのに真っ暗な街を見下ろし、大きなため息を漏らしながら冬の訪れを感じる今日この頃。いかがお過ごしでしょうか。なかなかセンチメンタルで季節感に溢れる語り出しですが、相も変わらず季節感ゼロの話題で(笑)。というわけで、今日は様々な形態の娯楽について、ちらほら書いていこうと思います。

許されざる(?)視聴方法

 というのも、発想元(≠発送元)はこちらのエントリ。

 エントリ名については(あえて?)触れませんが、このエントリの中で気になる点が。著者も太字で強調しているということで確信犯誤用)と思われるのですが、ばしゅっと引用させていただきます。

アニメを)1.75倍速にして1日2〜3本ぐらい見ていた

 うん。これは技術の勝利だな。そのように自分は感じました。もちろん、このような高速再生でアニメを見るようなことは(アニメに限らず)自分はしませんし、したいとも思いません。そのようにして見ても、何も良いことはないと思います。しかし、技術的に、しかも容易にそのような視聴方法で視聴できる環境を万人が持てる以上、そのように視聴する権利が視聴者にはあるのです。自分たちにできることは、そのような人を横目で見ながら「貧しいな……」なんてひとりごちることくらいです。

 おそらく多くの人は、このような視聴方法を否定するでしょう。それでは、あまりにも制作者に対する愛がなさ過ぎる、と。しかし、録画してアニメを見ている場合、ついついCMを飛ばしたりしていませんか?もしかしたら制作者は(まあDVD化することが前提の作品が殆どですが)CMの1分間がもたらす心的効果を狙って作品を作っているかもしれないのに(そんなに大層な話ではなくて、ヒキ・タメみたいなものです)。では、どこまで許される視聴法で、どこからが許されざる視聴法なのでしょうか。

視聴方法を(ある程度)限定できる劇場型メディアアドバンテージ

 2008年10月13日深夜に放送されたTBSラジオ伊集院光 深夜の馬鹿力』においてパーソナリティである伊集院光は、黒澤明『悪い奴ほどよく眠る』を見ていると主人公にピンチが迫っていると感情移入するあまり再生を停止させてしまいそうになることや、『天国と地獄』で捜査員が犯人を追跡していると薄暗く覚せい剤中毒者がたむろっているような路地に入っていくという「先の見えない展開」を早送りしてしまいそうになる感情を吐露しています。そして、そのようなことを「やってしまったもん負け」だと伊集院光は言うのです。

 まったくその通りなのですが、制作者は作品がどのように受容されるか限定することはできません。例えば、音楽の受容は以前は屋内でスピーカを用いるのが一般的でしたが、1979年のウォークマンの登場以降は屋外でも受容されます。映像に関しても同じで、録画再生機の普及にともない、前述のような「効率の良い」視聴方法が可能になった以上、それもまたひとつの受容の形といわざるを得ません。

 小説を例に考えると、1本の小説を一気に読みきる人というのは、そんなに多くないのではないかと思います。それは先の例で言えば、映像作品をちょこちょこ停止再生を繰り返しながら見ているような行為に相当します。電車の中を観察すると、音楽を聴きながら文庫本をめくっている人も少なくありません。喫茶店に行けば、何か食べたり飲んだりしながらの人も多いです。そのような受容方法は、おそらく純粋に作品に向き合っていないという意味で、受容方法として最適なものではないかもしれません。しかし、作者(制作者)はそれに対して文句を言うことはできないと思いますし、現に言っていないと思います。

 したがって、制作者はどこまで作品の受容方法をコントロールできるか、また受容方法によらず一定の効果を上げるような作品制作を行えるかが鍵になってきます。つまり、どちらにせよ受容者の個体差を減らすという方向性です。すると、映画や演劇のような劇場型メディアには強烈なアドバンテージがあるのに気が付きます。自分は映画および映画館が結構好きなのですが、視覚以外の情報を最大限シャットアウトし、恵まれた視聴環境の中で他の何にも邪魔されることなく、最初から最後まで一息に「純粋な」受容が行われる映画というメディアは、制作者にとって大変幸せなのではないかと想像してしまいます。

制作者はどこまで考慮すべきか

 発想元のエントリのように、制作者の意図していないような受容方法の上での批判的意見はあまり誉められたものだとは思わないですし、ただ信用を失うだけだと思います。しかし、ちゃんと確信犯的に明示しているのは偉いとも思います。一時期、アニメYoutubeで見たくらいで、見た気になるなという話がありました。それは正論ですし、Youtubeを通した視聴は明らかに制作者の意図していない(どころが、ある意味、非合法的な)視聴方法です。ただ、現代のテレビアニメを含む映像制作者は、ワンセグでの視聴は考慮しなくてはいけない。しかし一方で、フルハイビジョン地上デジタルも考慮しなくてはいけない。以前のエントリで指摘したこともありますが、TBS/BS-iで放送されるアニメ制作者は16:9で制作しながらも4:3で放送されることも考慮しなくてはいけない。DVD作品であったら劇場クラスの大画面で上映されることも、またiPodの小さな画面で再生されることも考慮しなくてはいけない。となると、制作者はどこまで考慮していけば良いのでしょうか。

 そのような疑問には、明確で具体的な解答はありません。また全てを解決する必要ももちろんなくて、そんなことばかり気にしていたら何の映像も作れなくなってしまいます。ただ、そのような問題意識を持って制作しているか否かが重要になります。そして受容者が自発的にできるだけ良い環境(=制作者にとって理想的な受容方法)で見たくなるような作品作りを心がけることが肝要だと思われます。ひとつの解答として、新房昭之シャフト制作の『ぱにぽにだっしゅ!』のような画面中に小ネタを仕込むテクニック(黒板ネタetc)が、有効ではないかと思われます。……とぱにぽにだっしゅ!DVDBOX発売決定!につなげてみました(笑)。おめでとうござます、氷川へきる先生!そういえば3社合同キャンペーン(『新感覚癒し系魔法少女ベホイミちゃん』+『ジャイ子ちゃんDX』+『まろまゆ』、スクウェア・エニックスエンターブレインアスキーメディアワークス)のオリジナルQUOカードが届きました!あと、あぼしまこ先生(アニメぱにぽにだっしゅ!』のちびキャラデザインの人)の『たまごなま』は買いですね!そういえば、Amazonから島田フミカネ『ART WORKS』も届いたよ!と最後は良く分からない感じで(笑)。そういえば『ひだまりスケッチアルバム』は来月に延期になったようです。

おまけ:映画とテレビにおけるレイアウトの差

 と思ったけど、一応少しだけ真面目な話も。最近では映画もテレビも同じ16:9ですが、それでも画面レイアウトには違いが出るそうです。基本的には、大きなスクリーンで上映される映画ではテレビに比較して画面を引き気味(広角)にして、極端なアップを避けるそうです。うろ覚えの情報で申し訳ないのですが、劇場版『NARUTOナルト−疾風伝』監督の亀垣一だったか誰かは、アニメーターからあがってくるレイアウトを全て縮小コピーにかけたことがあるとか聞いたこともあります。そういう制作者の意図もあるので、劇場公開作品はできるだけ劇場で見たいな、と思う次第でございます。

2008年09月21日

『School Rumble』完結記念、アニメ版監督・高松信司の「フォーマット崩し」

 長い長い連載となった小林尽『School Rumble』の最終巻がついに発売されました。最終的に丸6年という長期の連載であり、それまでの『週刊少年マガジン』にはなかった(というか、ありえなかった)作風で、最後まで楽しませていただきました。そもそもページ数からして特殊で、時期によって7〜12ページをさまようフレキシブルな構成のまんがでもありました。あそこまで数多くのキャラクタが、しかもそのキャラクタを立たせながら群像劇を繰り広げるというのは、この作品か氷川へきる『ぱにぽに』かといったところでしょう。

 内容的にも学園生活のイベントをなぞるだけでなく、バスケをしたり、漫画を描いたり、漁船に乗ったり、サバゲーをしたり、最終的には歩行祭をしたりとバラエティに溢れていました。まあ、そのような当初のラブコメ軸を見失い(?)、キャラクタ的にもエピソード的にも様々な方向にエネルギが散逸していったのは賛否両論だったと思いますが、このような自由で「何でもあり」な作品であることが何よりも楽しかったです。

 メディアミックス展開も、赤松作品を中心にコアファン向けに移行しつつあった講談社の戦略とも合致し、広く行われ成功を収めました(多分)。特にアニメーション化は複数回にわたって行われました。

  1. スクールランブル(2004年、TV、通称・一学期、全26話)
  2. スクールランブルOVA 一学期補習(2005年、OVA、全2話)
  3. スクールランブル 二学期(2006年、TV、全26話)
  4. スクールランブル 三学期(2008年、OAD<単行本付録>、全2話)

 アニメーションの宣伝として行われていて、高野晶役の清水香里がメインパーソナリティを務めていたラジオ番組『スクランお茶会』について色々語りたいこともあるのですが、今回はおいておいて。さて、この4回のアニメ化のうち、「二学期」を除く3本の監督を担当したのが高松信司です。

 高松信司といえば、かつては『こちら葛飾区亀有公園前派出所』、最近では『銀魂』の監督(後に監修)として有名ですが、この監督の持ち味のひとつは既存のテレビアニメの持っているフォーマットを崩してくるところにあると考えています。それはこの『スクールランブル』でも顕著です。

放送形態としての番組フォーマット崩し

  • アバン(アバンタイトル)
  • オープニング
  • 提供クレジット(前)
  • Aパート
  • Bパート
  • エンディング
  • 次回予告
  • 提供クレジット(後)
  • エンドカード

 CMを除くと、一般的なテレビアニメーションは上のような構成になっています。ただし、アバンやエンドカードは番組によってあったりなかったりしますし、3話構成(『サザエさん』的なAパート、Bパート、Cパート*1)のものもあります。テレビアニメ『スクールランブル』(一学期)は、基本的に3話構成アニメーションになっています。

 では3話構成だとして、Cパートはどこに入れれば良いのでしょうか。一般に3話構成の場合、オープニングとエンディングの間にA、B、Cパートが入ることが多いです。そこで、例えばアバンの代わりに長いアバンとしてAパートをやってしまったり、エンディング時間を早めてエンディング後にCパートをやったり等の様々な試行が行われました。

 個人的にとても驚いたのが第25話「ボーー!プワーン!ギュイーン!」です(このサブタイトルについては後述します)。機会があれば見て欲しいのですが、CMを除いて開始20分頃にオープニングが流れるのです。ネタばらしをすると、この話は主人公のひとりが漁船に乗るエピソードが前回のCパート〜今回のAパートにあって、その中でオープニングのかわりに「ソーラン節」的な民謡調の漁の歌とともに力強い筆文字の踊るオープニング的なものが流れたのです。で、代わりに本来のエンディングの位置でオープニングが流れたのです。確かにそう考えると、映像はオープニングのものですが、流れるテロップはエンディングのものでした。ですが、自分はあれを見たとき、とても驚いたのです。

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 上は一例に過ぎず、見ていただければパートごとの時間やアバンなど、かなりフレキシブルな構成で作られているのが分かると思います。このような番組構成フォーマットを崩すのは、後に『銀魂』でも大いに発揮されたと聞いています(申し訳ありませんが自分は未見です)。

冒頭に挿入される注意のフォーマット崩し

 1997年のポケモンショック以降流されるようになった悪魔(?)の呪文「テレビを見るときは部屋を明るくして離れて見てね」ですが、高松監督はこれをも柔軟にもてあそびます

 アバンのひとつの活用法として、前回までのあらすじの紹介があります。そこで本作では前回の映像を用いて、キャラクタに「テレビを見るときは〜」を喋らすという、いわゆるMAD的な手法を取ったりしています。

 例えば第5話「燃える初恋!燃えるお茶会!燃えるソフトボール!」冒頭では、前回にあった「相手の思っていることが文字で見える」という1エピソードを用いて、注意メッセージが提示されるというようなことをやっています。

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サブタイトルのフォーマット崩し

 サブタイトル云々の前に、まずサブタイトルの提示方法からして、従来のフォーマットを崩しています。従来はオープニング後の本編に入って少ししてからアイキャッチとして提示されることが多いですが、本作ではオープニングのラストカットがサブタイトル提示画面になっています。

 サブタイトルでもいろいろやらかしている本作ですが、ひとつに「文字にできないサブタイトル」があります。ずばり第25話です。まずは見てください。

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 これは便宜上「ボーー!プワーン!ギュイーン!」と新聞等のラテ欄で表記されました。こんなのもありなんだなあ、と正直感心しました。

 また史上一番長いサブタイトルというのもあります。第26話(最終話)です。

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突然の「さよなら」…迷い込んだラビリンス…あなたはだれ?…教えて。「すれちがい」「片想い」とどけ、ボクの気持ち。とどけ、ワタシの想い。たぶん一度しかない季節、青春の1ページ。これが最後のチャンス、確かめたい…キミの気持ち。伝わる言葉、伝わらない想い。あの日の告白、永遠の一日、だけど…いつまでも続いていく、わたしたちの「いま」。そして明日へ…「スクールランブルフォーエバー」

 187文字で史上最長らしいです。ちなみにラテ欄では「突然以下略」と表記されたそうです。というか、はてなキーワードに「突然の「さよなら」…迷い込んだラビリンス…あなたはだれ?…教えて」として登録されていているのに吃驚。キーワードページでは他の長いサブタイトルなど、情報が分かりやすくまとまっているので必読です。ちなみに最長第2位は同じ高松監督の『銀魂』第75話で「『仕事のグチは家でこぼさず外でこぼせ!って言うからちょっとこぼさせてもらうけどね「侍の国」僕らの国がそう呼ばれていたのは今は昔の話…とか言って始まったこのアニメもはや一年半。あんな事こんな事いろんな事があったよね。で、そろそろ色々振り返ってもいいかなーと思ったのに「チェッなんだよ総集編かよ、手抜きじゃね?」とかアニメだって作るの大変なんだから文句言うのやめなさい!』」の182文字らしいです。高松信司、一人舞台ですね(笑)。

 ちなみに第二期『スクールランブル二学期』(金崎貴臣監督)の最終話では、これに呼応する形で、史上一番短いサブタイトル「.」(ピリオド)というのをやっています。イカスぜ!

まとめ

 以上、『スクールランブル』および高松監督の「フォーマット崩し」の紹介でした。ここにあげたのはほんの一例に過ぎませんので、機会があれば是非見て欲しいと思います。このようなものも高松監督のただのオナニーめいた暴走では決してなく、良い意味で無軌道だった原作とのマッチングが、相乗効果を上げていたのではないかと考えています。『スクールランブル』はテレビ東京開局40周年記念番組ということもあってか、音楽がとても優れています。本編BGMもすごいのですが、何よりエンディングテーマである小倉優子『オンナのコ♡オトコのコ』がすごい。作詞作曲はピチカート・ファイヴでお馴染みの小西康陽なのですが、完璧な小西サウンドの上に乗っかった小倉優子の破壊力は必聴です。

 以下、戯言です。ついに『ストライクウィッチーズ』最終回でした。あんなにも感情を揺さぶられるとは、放送開始前は正直思っていませんでした。大変素晴らしい作品で、幸運な出会いができて良かったと思います。昨年の『ロミオ×ジュリエット』で完全にゴンゾを見捨てた身としては、まさかこのようなことになるとは思いもしなかったです。嬉しい誤算とはまさにこのことでしょう。

 だけど、小説版最終巻や今後のメディアミックスに対する期待とともに、一言。

 結局、ネウロイの正体は何なんだよ!

*1:よくCパートと言うとエンディング後のパートを示すことが多いですが、ここでは3話目を指します。

2008年08月31日

架空キャラクタパーソナリティとラジオドラマ『KONAMI STATION』開局によせて

 2008年8月27日よりコナミのインターネットラジオサイト『KONAMI STATION』(http://573st.i-revo.jp/)がi-revoで開局されました。コナミは日本におけるインターネットラジオの先駆者とも言える存在で、この前身として1997年3月17日〜2007年9月30日まで運営されていた『db-FM』は、おそらく日本最古のインターネットラジオサイトではないかと思います*1。明言はされていませんが、『KONAMI STATION』もまた『db-FM』の後継として存在していると解釈してよいでしょう。そしてその内容からはなかなか興味深い点が散見されます。

KONAMI STATION』初期ラインナップから見るコナミのアニラジ戦略

 そんな『KONAMI STATION』の初期ラインナップは以下のようになっています。

  • 藤田咲の音がナル箱庭 WEB(藤田咲)
  • 小林ゆうの小林文明 拡大版(小林ゆう)
  • ラジオ幻想水滸伝 集まれ!108星!(持ち回り*2
  • ときめきメモリアルGirl's Station(緑川光、森田成一)
  • ときメモ!ラジオ ゆめぎの高校放送室(阿澄佳奈荻原秀樹
  • 悠久の学び舎Radio いもうと学園!おにいちゃん、時間だよっ!(たかはし智秋)
  • 悪魔城ドラキュラ ラジオクロニクル(三木眞一郎)
  • シャロンとユリのRadio QMA!!(浅野真澄、広橋涼)

 計8番組ですが、これらは2つに大別できます。

 まず『藤田咲の音がナル箱庭 WEB』と『小林ゆうの小林文明 拡大版』はサブタイトルから分かる通り、すでに存在するラジオ番組のWEB版です。ぶっちゃけてしまえばラインナップを充実させるための水増しみたいなものです。ただ元番組そのままでなく、拡大版という形でネットオリジナルにしてくるところは好感が持てます。ちなみに『藤田咲の音がナル箱庭』は地上波文化放送『アニスパ!』内の箱番組、『小林ゆうの小林文明』は同じく文化放送『白石涼子の聞かなきゃ☆そん♪Song!』内の箱番組です。またタイトルから分かる通り、タイアップラジオではなく、パーソナリティに焦点を当てたラジオ番組になっています。以前のエントリid:noir_k:20080619:1213838915の分類でいけば、1998年以降のコナミの方針に近い番組になっていると言えるでしょう。

 一方、上記2番組以外の6番組はすべてタイアップ番組になっています。『ラジオ幻想水滸伝』は『幻想水滸伝』、『ときめきメモリアルGirl's Station』は『ときめきメモリアルGirl's Side』、『悪魔城ドラキュラ ラジオクロニクル』は『悪魔城ドラキュラ』、『Radio QMA!!』は『クイズマジックアカデミー』のタイアップです。さらに『悠久の学び舎Radio』はこのための(?)オリジナルコンテンツ『悠久の学び舎』のタイアップであり、『ときメモ!ラジオ』も派生コンテンツですがこのためのオリジナルになっています。さらに特徴的なのが、これら6番組はすべて番組中でオリジナルのラジオドラマを内含しているという点です。そのようなラジオドラマ+トークという懐かしい昔ながらのアニラジフォーマットと自分は久し振りに出会いました。

地上波ラジオから姿を消したコンテンツタイアップアニラジ

 いま「昔ながらのアニラジフォーマット」と書きましたが、これが崩れたのは一体いつ頃からだったでしょうか。そもそもいわゆるアニラジはその多くがタイアップ番組として存在していました。つまり声優自体をラジオパーソナリティとして受け入れているのではなく、あくまでもタイアップコンテンツが主であり従として声優が存在するという形式でした。例えば、あまり古いものではありませんが、声優パーソナリティラジオとしての側面が強い『緒方恵美の銀河にほえろ!』(1996〜1998年)ですらその正式タイトルは『メルティランサー緒方恵美の銀河にほえろ!』であり、ゲームソフト『メルティランサー』のタイアップ番組として、番組中でラジオドラマが放送されていたくらいです。

 そのような現象の分かりやすい事例があって、それはアニラジ帯番組として存在したTBSラジオ『ファンタジーワールド』(1995〜1997年)とTOKYO FM『KADOKAWA電波マガジン』(1997〜1999年)です。ともにメインスポンサは角川書店でした。これらを比較すると、特定コンテンツタイアップ番組*3の困難さが分かります。

 ラインナップ詳細はWikipediaの該当項目を見ていただきたいのですが、『ファンタジーワールド』時代は『センチメンタルグラフティ』、『フォーチュンクエスト』、『卒業』、『卒業M』、『LUBNERシルバースターストーリー』、『聖痕のジョカ*4』、『CLAMP学園探偵団』、『セイバーマリオネットJ*5』、『MAZE爆熱時空』、『魔法少女プリティサミー』、『神秘の世界エルハザード』……とそうそうたるコンテンツタイアップ番組が存在していました。一方でメディアタイアップ番組*6としては『声優グランプリ』、『Tokyo Walker』、『Game Walker』、『Aska』、『ドラゴンマガジン』……とこちらも豊富に存在します。しかし、さらに時の進んだ『KADOKAWA電波マガジン』時代になるとコンテンツタイアップ番組は見当たらず、メディアタイアップのみになってしまいました。

 そこにはいくつかの原因があります。例えば本来メジャーメディアであったラジオ深夜枠自体が衰退したという状況もあります。またコンテンツタイアップアニラジの主眼が新規客層の開拓にあるのか、それともファンの固定化にあるのか、といった違いもあります。またアニメタイアップの場合、1クール刻みの放送期間や莫大なコストが問題なのかもしれません。いずれにせよ、コンテンツタイアップ番組は1997〜1998年を前後して、地上波ラジオから撤退していきました*7

ネットラジオへの移行と『db-FM』『KONAMI STATION』

 ではコンテンツタイアップ番組はどこに行ったのか。それは勿論、ネットラジオに移行、展開していったのです。しかもネットラジオの自由さおよび法律&JASRACのうんたらかんたらからか、コンテンツタイアップでありながらそのタイアップ成分は宣伝コーナのみに集約され、一般的なパーソナリティ指向番組に内実を変えていきました。その詳細についてはいつか書くと思うので本エントリでは省略しますが、おそらくその第一人者がコナミであり『db-FM』であったのは間違いないと思っています。その『db-FM』が2007年で閉局したのは、ひとつの時代の終わりを象徴していました。以前のエントリid:noir_k:20080619:1213838915で指摘したことですが、コナミの戦略はコンテンツタイアップから所属アーティストに焦点を当てたパーソナリティ指向番組に移行していきました。しかし本来ゲーム会社というコンテンツホルダであるコナミにこの戦略は当然馴染まず、結局『db-FM』は長きに渡り、『田村ゆかりの黒うさぎの小部屋』、『長沢ゆりかのハートフルカフェ』などで「お茶を濁す」(失礼)結果になってしまったのです。

 今回の『KONAMI STATION』開局にあたり、そのラインナップは再びコンテンツ指向*8に回帰していました。いわばアニラジの原点に回帰しようとしています。その善悪は分かりませんが、少なくともコンテンツホルダたるコナミの戦略として間違っていないと思われます。

『シャロンとユリのRadio QMA!!』に注目だ!

 そんな『KONAMI STATION』初期ラインナップの中での注目すべきポイントは『シャロンとユリのRadio QMA!!』です。これはパーソナリティ浅野真澄&広橋涼という点でも勿論大注目でもあるのですが、見るべきところはそこではありません。ずばりタイトルです。「シャロンとユリの」の部分です。これは最近めっきり見なくなった架空キャラクタパーソナリティの体をなしているのです。この番組においてはタイトルだけで、内容では一切関係ないですが(笑)。このような手法は最近では『ラジオツインエンジェル 聖チェリーヌ学院お昼の校内放送『えんじぇるタイム』』(水無月遥CV田村ゆかり、神無月葵CV能登麻美子)などがありますが、これは殆どラジオ番組を模したラジオドラマに過ぎません。過去に遡るとコナミ提供の『ソフィアの純愛』(ソフィアCV小西寛子)があります。この番組はかなり異質で、詳細はググってみると分かると思います。個人的に近さを感じるのは『潮崎渚の夢で逢えたら』(金月真美)でしょうかね。このようなタイトルの名付け方ひとつ取ってみても、コナミが方向転換を図ろうとしているのが透けてきます。

 というわけで、今後も『KONAMI STATION』に大注目なのです。

戯言

 一方でネットラジオでラジオドラマを流すのはどうなんだろう、と思う自分もいます。デフォルトの聴取法でシークバーをパチンと叩けば飛ばされてしまうわけですからねえ。そういう意味では、ネットラジオは本質的には宣伝番組に向いていないのかもしれません。『ギョーカイ時事放談』で一時期話題になっていましたが、宣伝コーナーをコーナーとしてまとめてしまうことのデメリットがこういうところにあります。ならば全面的に宣伝を散らばらせれば良いのですが、そんな宣伝臭い番組は聴きたくないし作りたくないというジレンマ。ラジオ業界は地上波、ネットを問わず、比較的楽しんで作っているような雰囲気がありますので、宣伝はあくまでも資本を騙くらかすための方法に過ぎない、と割り切って好きな番組を作るのが一番なのかもしれませんね。いずれにせよ、一視聴者としては楽しい番組が聴ければ結構です。それ以上の幸せはありません。

*1:いつものことだけど、調べてないよ。後で調べるかもね。

*2:1,2回目は中村悠一、小西克幸。3,4回目は鈴村健一、小田久史。

*3:うまく表現できませんが、要するにある特定の作品のタイアップという意。

*4:というか、正式には大塚英志・白倉由美系。マダラプロジェクトです。

*5:ちなみに自分が始めてアニラジを意識して聴取していた番組がこの『咲かせるぜ!度胸花』でした。

*6:これは特定コンテンツではなく、雑誌等のメディアとの連動番組という意です。分かりにくくてすみません。

*7:と断言するのは嘘になります(笑)。嘘も方便ってやつです。現在でも『テニスの王子様』なんかはあります。こんな風に脚注で言い訳をする小賢しさが、ちょっと嫌になります。

*8:と書くとコミュニケーション指向の対概念のような誤解を受けそうですが、ここではコンテンツタイアップという程度の意味です。

2008年08月12日

新人はてなダイアリー市民の憂鬱

 前回のエントリで無事30件目になり、晴れて念願(?)のはてなダイアリー市民となりましたnoir_kです。今後ともお見知りおきを。というわけで今回は初心に戻って、自分のはてなダイアリーに対する考え方について振り返ってみたいと思います。

 まずは1回あたりの分量ですが、始めてすぐのころは1画面に収まる、という(自分の環境でですが)のを指標にしていました。しかし、そんな目論見(×パクロミ)はすぐに霧散し、気が付くと必要以上の長文になってしまっていました。ていうか、こういう意味のない駄洒落みたいなのを入れるのが、すでに問題なんですよ。自覚はしているのです、だからこそ性質が悪いのです(笑)。id:luxaky:20080810:p1ではないですが、気をつけようと思っていても、なかなか大変。せめて当エントリくらいは守りたいと思う次第でございます(今後もね)。

 あと更新頻度について。例えば、現在配信中のネットラジオ『潮風放送局〜みなとSTATIONらじお!〜君が主で執事が俺で編〜』第14回で、パーソナリティの伊藤静、後藤邑子がブログの更新頻度について言及しています。先日ブログを始めたばかりの伊藤静は、当初は嬉しくて沢山更新しまくったが、2週間ほどで飽きがきたものの、当初のペースがペースだけに無理矢理にでも更新し続けたといいます。対して後藤邑子は初期から安定した更新頻度を見込んで、どんなに書きたいことがあっても我慢して、1週間に1回程度の更新に努めたそうです。確かに自分の場合も初期は頻度が高かったです(笑)。若さゆえのなんちゃらというやつでしょうか。現在は2日に1度の更新を目指しています……なんて、7月に4回しか更新しなかったひとの言う台詞ではないですが。まあ、それは無理だったとしても、週2回くらいの更新はしていきたいと思います。というか、ここで明言しておいて、自分を追い込みたいと思う次第です(笑)。

 内容に関してはまだまだ修行中です。よくジャンルをしぼって書いた方が良い、などという話を耳にしますが、当分は自分の好きなもの中心にジャンルレスでやっていきたいです。ざっとはてなダイアリーを見たところでは、自分のオリジナリティになりそうなのは講談社ノベルス系の新本格周辺ジャンルとかなのですかね。まだ書いていないところでは、アニラジなんかも得意分野です。できる限りただの感想は避けて、何らかの提言ができると良いな、と思っています。一応、ポリシーとしては「もう一人の自分にとって有用な記事を書く」という感じです。

 以上、そんな感じでお送りしております。どんな感じだよ!みたいな突込みが来そうですが、生温い目で見守っていただければ幸いです。

追伸:ネット世間的な話題のニュースにも言及した方が良いのかなあ。せっかくなのでトラックバックとかを有効活用したい気持ちはあるのですが、どういうところに飛び込んでいけば効果的なのかが良く分かりません。とりあえず前回のエントリで、ストリートビューに斜め上から切りかかってみたのですが、その効果の程はよく分かりませんでした。トラックバックしてもらったけど。あんまり興味のないところに無理矢理飛び込んでも仕様がないな、と感じたエピソードです。

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