2007-06-14 障害者に働く機会
■[News]コムスン事業 ニチイ、一括買収意向 折口会長「20社から打診」

グッドウィル・グループの折口雅博会長は13日未明、コムスンの訪問介護事業のについて、医療法人を含む約20社から買収の打診が来ていることを明らかにした。ただ、折口会長は、「厚生労働省と打ち合わせができていない段階なので、どの社とも交渉はしていない」と語っている。
一方、介護最大手のニチイ学館は12日、コムスンの事業を一括して買い取る方針を固め、14日以降に寺田明彦会長がグッドウィル・グループ(GWG)の折口雅博会長と会談、買収を申し入れる方針を示した。
また、訪問介護を全国展開するツクイ(横浜市)と、東日本で在宅介護を展開するジャパンケアサービス(東京都)もコムスンの事業の一部を引き受ける方針を決めるなど、事業譲渡の動きが具体化してきた。
このうちニチイは、「訪問介護事業すべてを譲り受ける方向で(GWGに)申し入れる」(広報室)との態度を表明。トップ会談で関連事業買収も話し合う見通しだ。
ツクイは同日、「デイサービスとグループホーム、有料老人ホームについて(引き受けを)検討する」(経営企画部)ことを決定。ジャパンケアも都内を中心に一部地域でコムスンの夜間訪問介護サービスを受け入れることを決め、同日、コムスンに意向を伝えた。
さらにベネッセ・コーポレーションの子会社であるベネッセスタイルケア(東京都)は、有料老人ホームに限って受け入れの可能性を検討するとしている。有料老人ホームでは、居酒屋チェーン大手のワタミも買収に名乗りを上げている。
一方、介護の従業員で構成する労働組合「日本介護クラフトユニオン」は、コムスンなど介護関連子会社売却の際は一括譲渡とするようGWGに求め、GWGも「厚生労働省と調整しながら事業譲渡を検討したい」(広報IR部)とした。
柳沢伯夫厚労相は12日の閣議後会見で、「福祉事業は国民の理解と支持が一番大事。(受け入れ企業は)それらを確保できる態勢を取ることが基本」との見解を示した。
■[News]JR春日井駅:テナント入居複合駅舎に改修へ 市がビジョン策定 /愛知

春日井市は12日、同市の拠点駅となっているJR春日井駅の大幅改修などを骨子とする「市都市交流拠点将来ビジョン」をまとめた。テナントが入居できる複合駅舎に改修するとともに、線路で分断された地域を自由通路で結ぶ内容で、今年度中に基本構想をまとめ、JRと本格的な交渉に入る。
同市では昨年、学識有権者や市民などでつくる「ビジョン策定委員会」をつくり、同駅をはじめJR勝川、神領、名鉄味美駅周辺の活性化策を検討してきた。中でも市の玄関となっているJR春日井駅について、大幅改修が必要との意見が目立った。
とくに議論が集中したのは、同駅周辺には踏切が少なく、線路をはさんだ南北の地区が分断されている点。駅利用者が不便しているほか、周辺地域の活性化を阻む原因になっているとの指摘が目立った。さらに、高齢者や障害者なども利用しやすくするバリアフリー化を急ぐ必要があることも指摘された。
このため、同市は今年度中に「周辺整備基本構想」と「バリアフリー基本構想」を策定することを決めた。構想では「拠点駅にふさわしい駅」として大幅改修に着手するとともに、南北間を自由に行き来できる自由通路の新設も盛り込む方針。さらに、飲食やショッピングを楽しめるテナントや公共施設も入居する複合ビルとすることも検討する。【花井武人】
■[News]葉山町:役場売店、NPOに委託 障害者に働く機会 /神奈川

葉山町は町役場内の売店経営をNPO(非営利組織)「青い麦の会」=高原文子理事長=に委託した。月〜金曜の午前10時〜午後3時半、会が運営する障害者地域作業所「トントン」(葉山町一色)に通う障害者のほか、その付き添いで職員、家族、ボランティアのいずれかが1人勤務している。
売店にはおにぎりやパン、ジュース、菓子類のほか、鎌倉市由比ガ浜の作業所「スペースU」で作られたケーキやクッキーなどが並ぶ。料金は一般小売店と同じ。手数料は障害者に支給される。
トントンに通う25人のうち、希望した6人が交代で勤務しており、葉山町の阿部道子さん(25)は客にお釣りを渡しながら「初めてのことで結構大変です」とうれしそうに話した。トントンの雨宮由美所長は「社会に出るためには慣れが大切。希望した6人以外にも、他の障害者が意欲的になってくれれば」と期待している。【吉野正浩】
■[News]ウェブマガジン開設 身障者ホームのHP(和歌山)

身体障害者のグループホーム「クローバー」(上富田町岡)の入居者が車いすで取材し、地元の情報を載せているホームページ(HP)に、ウェブマガジン(インターネット上の雑誌)のコーナーを設けた。重い障害のために取材活動ができなかった桑原日出志さん(44)が、体験談などをつづっている。桑原さんは「人と人とのつながりを伝えたい」と話している。
クローバーは、県内初の身障者のグループホーム。県単独の事業として2005年10月、県福祉事業団が身体障害者療護施設「牟婁あゆみ園」(上富田町岩田)近くの2階建てアパート(1室当たり2DK)に開所し、同園の5人が生活している。
生活が落ち着いた昨春ごろ、桑原さんら1階に暮らす4人は、地域で自立した生活を送るための収入源にしようと、地元密着型のHP「岩田わいわいネット」を開設。支援企業の名刺広告を掲載し、その収益を自己負担している家賃など生活費に充てている。
HPには「車いす目線」で王子社や神社、橋など上富田町内の名所を紹介しているほか、四季折々の風景写真を掲載したり、人物紹介をしたりしている。そこに、桑原さんが日々思うことや人生観などを表現するウェブマガジン「TAKOの四苦八苦」が加わった。
桑原さんは声を出すことができず、手足も自由に動かせないため、屋外での取材活動が難しい。それでも、ほかの3人と同じように自立を目指して作ったHPへの思いは強い。「自分1人の力ではなく、親や兄弟、わいわいネットの仲間、周りでサポートしてくれる人たちのおかげで出すことができた」と桑原さん。
HPは、1日に約300〜400件のアクセスがある。これまでの累計(13日現在)は約6万4000件。取材先で出会う地元住民からは「いつも見ている」「頑張って」などと声が掛かるようになった。支援企業は38団体(同日現在)。いまも参加を募っている。広告料金は1口が1カ月500円、年間6000円。
「岩田わいわいネット」のアドレスはhttp://iwadawaiwainet.web.fc2.com/index.htm
■[News]障害者らグラウンドゴルフ楽しむ 宮津で大会

宮津市身体障害者団体連合会(高岡信男会長)主催のグラウンドゴルフ大会が13日、京都府宮津市杉末の西宮津公園で開かれ、障害のある人や家族、ボランティアら38人がプレーを楽しんだ。
10年前から毎年春に開催。参加者は最長50メートルのコースを16コース回った。球が旗の下のゲートに入るように、専用のスティックで、テニスボールよりひと回り小さい球を狙い定めて打った。球が見事に入ったり、ゲートの脚にはじかれたりすると歓声が上がった。
■[News]<コムスン>「譲渡先は法令順守徹底の企業を」…厚労省要請

介護事業で不正行為が発覚し、売却されることになった訪問介護最大手、コムスンの樋口公一社長は13日、厚生労働省の阿曽沼慎司・老健局長と会い、譲渡先の選定など今後の対応方針を説明した。厚労省は譲渡先について「法令順守が徹底した企業」を選ぶよう要請した。
樋口社長は、コムスンの事業を外部に売却することや、親会社のグッドウィル・グループ(GWG)も介護事業から全面撤退することなどを伝えた。全面撤退の理由について「介護保険制度に対する信頼を著しく損ねた責任を取る」と説明した。これに対し厚労省は、利用者のサービスを来年3月まで行うことや、譲渡先の選定に当たっては都道府県の意見を聞くことを求めた。
事業譲渡を巡り、GWGの折口雅博会長は、約20社から打診を受けていることを明らかにしているが、この日の厚労省との面会では具体的な企業名は出なかったという。樋口社長は面会後会見し、「現時点で何も決まっていない」とし、今後、厚労省と連絡を取り合いながら候補先との交渉に入る方針を示した。
厚労省は「利用者のサービスを確保し、不安を解消することが最優先課題」としており、譲渡先の法令順守体制が整っているかなどを慎重に判断する意向だ。【平地修】






