2008-08-18 日替り日誌・月曜熊篠編
■[Diary]日本男児だ!

パンツの上げ下げが厳しくなってきた、月曜担当の熊篠です。
パンツのゴムがどんなにユルユルでも大腿骨の天辺を越せなくなったので
T字帯(要するにフンドシ)にしてみました。いやこれ、いいです。
まだ慣れていないので多少手間取るけど、思いのほか便利です。
そしてキュッと締めると、気持ちもキュッとしますが夏バテは継続中です。
そしてそして、緩めると風通しが良くなります。インキン予防です。
日本の伝統文化はさすがですな。
この際だから紐パンティにも言及しようと思いましたが、
脱がし、脱がされやすいってことが言いたいだけなのでやめときます・・・。
多少手間取る部分は将来的に知的財産となり得る可能性があるんでヒ・ミ・ツ(笑)。
おしまい。
■[News]手作りロケットで夢はぐくんで 南丹の男性、子育てグループに寄贈

地域の大工ボランティアとして活躍する京都府南丹市八木町神吉、早川久隆さん(71)がこのほど、同町の子育て支援ボランティアグループ「すくすくやぎっこ」に、木材などで作ったロケットの模型をプレゼントした。
早川さんは、障害のある人の家に手すりを取り付けたりする活動に取り組んでいる。今回は、同グループのメンバーからの依頼を受け、「子どもたちが喜ぶものを」と、20日ほどをかけて完成させた。
「ザ・ドリーム1号」と名付けた模型は、高さ約2メートル、直径約30センチ。木材で枠組みを作り、ベニヤ板を張って絵を描いた。ペットボトルを利用した「操縦席」には、木彫りのアンパンマンらが搭乗している。
このほど、早川さんが、同グループの活動の場となっている同市八木支所(同町八木)を訪れ、メンバーに手渡した。居合わせた子どもたちは「操縦席」を触ったりして、興味津々の様子だった。
■[News]NPOの「介助犬」育成後押し 京都薫風LC、募金箱を設置

「介助犬」を育てる京都府長岡京市のNPO法人(特定非営利活動法人)を支援しようと、京都薫風(くんぷう)ライオンズクラブ(LC)=京都市中京区=の女性たちが行きつけの飲食店などに募金箱を置く活動を始めた。「資金の援助と、介助犬を広く知ってもらうのに役立ちたい」と、京都市や大津市、大阪府枚方市などで合わせて約150箱の設置を目指す。
介助犬は手や足に障害がある人と暮らし、落ちた物を拾ったり、扉の開閉などの動作を要望に応じて行う。
まだ全国でも約40頭と少なく、そのうち3頭は長岡京市のNPO法人「京都ケアドッグステーション」が育てた。介助犬になるまで約300万円の育成費がかかり、半額は行政からの補助、残りはNPO会員の寄付や街頭募金で補ってきた。
女性だけでつくる京都薫風LCの金高節子会長が同NPOを新聞報道で知り、協力を申し出た。メンバーも介助犬の役割を訓練見学で学び、喫茶店や美容室などに募金箱設置を頼んで回った。西京区のホテル京都エミナースなど約70カ所が賛同し、今月初めから設置を進めている。
金高会長は「介助犬の優しい目を見て、必要とする人への普及を応援したいと思った」と話す。同NPOの長谷川佳子理事長は「薫(かおる)ちゃん、風(ふう)ちゃんという名の介助犬を育てて恩返しができれば」と協力に感謝している。
■[News]札幌・聴覚障害認定問題:不正取得で医師、仲介役ら3者の役割追及−−道警 /北海道

聴覚障害の身体障害者手帳不正取得問題で、道警が本格的な捜査を始めた。
この問題では、虚偽の診断書を作成した疑惑が持たれている札幌市指定医だった前田幸〓(よしあき)医師(73)のほか、前田医師に手帳取得者を紹介した仲介役、申請手続きを代行した社会保険労務士(67)らが主要な役割を果たしたとみられている。道警や市などによると、前田医師に受診者を仲介した者は複数おり、そのうちの一人は旧産炭地の芦別市で元炭鉱労働者らを会員とする障害者の会の代表を務める男性(67)。自らも聴覚障害2級の手帳を取得している。
男性は、手帳取得のため、障害認定基準を学ぶ会員対象の勉強会を開催。さらに、前田医師の元へ自らワゴン車で受診者を送迎していた。車中では重度の聴覚障害と診断されるための方法を指南したとされる。男性は現在、「みんな手帳を返したのだから関係ない」と話している。
一方、社労士は99〜07年に受診者約300人の申請を代行。受診者1人につき2万円の手数料を受け取っていた。また、仲介役の代表が主催する勉強会で講師を務めたこともある。社労士は当時、受診者が多いという認識はなく、受診者の半数は本人と直接会うことなく、申請手続きを行っていたという。社労士も「医師の診断書に疑問を持つことなどできなかった。診断書を正しいと信じたのは悪かったが、私の仕事に不正ができる余地はない」と、不正への関与を否定している。
障害者手帳の取得には、申請時に都道府県や政令市が指定する医師による診断書・意見書が必要となる。等級に応じて医療費の助成や税金の控除など優遇措置を受けることができるほか、障害年金の不正受給問題に発展する可能性もあるとみられている。【内藤陽、佐藤心哉】
■[News]交通安全年間スローガン:公募始まる 標語を通して、安全呼びかけ /静岡

毎日新聞社と財団法人全日本交通安全協会が交通事故ゼロを目指して取り組む「交通安全年間スローガン」の公募が今年もスタートした。入賞作は全国各地で展開する来年の交通安全運動で使用される。県内からは毎年多数の応募があり、受賞歴も全国でトップクラスだ。県交通安全協会の鈴木壽美子会長に今後の課題を聞きくとともに、スローガンのこれまでの成果を紹介する。【望月和美】
◇大人もルール見直して
スローガンの始まりは、自動車の普及で交通事故が激増していた65年。社会問題化する中で、標語を通して交通安全を広く呼びかけようと全日本交通安全協会が公募を始めた。口ずさみやすい標語が街中に掲示されることで、スローガンは広く浸透してきた。
当時、交通事故の死者数は右肩上がりだったが、70年をピークに減少傾向が続いている。県内でも同様で、66年の716人をピークに減少し、07年は過去54年間で最少の188人だった。
県内ではスローガンの応募が盛んで、特にこども部門での受賞歴は全国でもトップクラス。最優秀作品である内閣総理大臣賞はこれまで21回受賞している。毎年児童、生徒の課題としてスローガンに取り組み、学校単位で応募する小、中学校も少なくない。
全部門で約16万通の応募があった昨年の平成20年使用交通安全年間スローガンでは、こども部門で、当時浜松市立県居(あがたい)小6年で現在は同市立西部中1年、丸山真由さんが内閣総理大臣賞に選ばれた。受賞作は「点めつだ 一度止まって 次の青」。この他にも県内からは同部門で内閣府特命担当大臣賞など6人が入賞している。
県警交通企画課の諸田文彦警部はスローガンの役割について「子ども時代からの交通安全に対する意識付けは大事なこと」と話す。同課の調べでは、交通安全教室が年1000〜3000回だった60年代は子どもの死者数が70〜80人だったのに対し、年間約1万回行った過去10年間は死者が一けたまで減少。交通安全教育が事故の防止につながることが裏付けられている。
今年に入ってからは高齢者の事故が深刻な問題になっている。県内では上半期、65歳以上の死者数は43人で全体の4割を占めた。前年同期比でも3割増加しており、交通安全協会は「子どもだけでく、大人も交通ルールを見直すきっかけとして積極的にスローガンに取り組んでほしい」と話している。
◇心のすきが事故に−−県交通安全協会・鈴木壽美子会長に聞く
――会長に就任して1年9カ月たちました。いかがでしたか。
◆初めは協会自体がどんな活動をしているのかも分かりませんでしたが、就任してさまざまな課題があることを知りました。まず、静岡は自転車王国ですが、車社会が進展し、車が増えている交通環境に市民が追いついていない気もします。車の運転者も自転車に乗る人も、互いに警戒感が薄いのではないでしょうか。静岡は地形的にも自転車に適していて便利ですが、自転車の交通ルール徹底は大きな課題です。
――今年上半期(1〜6月)は県内の交通事故死者数103人。前年に比べ20人増と、増加数は全国でワースト1でした。
◆昨年は年間で188人とかなり減少したので今年は非常に残念です。事故原因を分析し、来年の指導活動に生かしていきたいです。全国的にもそうですが、高齢者の事故が目立ちます。また最近県内では二輪車の事故も増えています。
――今年6月から改正道路交通法が施行され、後部座席のシートベルト着用や75歳以上の高齢運転者の「もみじマーク」が義務付けられました。
◆高齢者の方の中には「まだまだ元気だから」と若いつもりでもみじマークをつけたがらない人が私の周りにもいました。でも、マークは周囲の車が高齢者の方を気にかけるという意味も持ちます。高齢者事故の増加は数字でも表れており、ぜひ目立つ所に張ってほしい。シートベルトの着用も事故での被害を減らすことができる。徐々に順守する意識を浸透させていきたいです。
――「子供への交通安全教育に力を入れたい」との考えをお持ちですが、印象に残っている活動は何ですか。
◆県交通安全協会が主催する子供自転車県大会に参加しました。これは自転車の乗り方や交通規則を問うものです。入賞者の学校ではマナーをしっかり教えており、学校での教育は大事だと感じました。これまで交通安全指導員が学校に出向いて交通安全教室を開く活動は行ってきましたが、今後は教員への講習を行い、学校内で教えられるようにしていきたいです。
また、最近は保護者への交通安全教育の必要性も改めて痛感しています。例えばチャイルドシートの着用。使用すれば事故の被害を防ぐことができますが、使い方を間違えば凶器にもなる。また、自宅近所など身近な場所でも、危険はたくさんあることを知ってほしい。ちょっと目を離したり心のすきが事故につながります。
――ガソリン価格の高騰で車の利用を控えている人もいますね。
◆ガソリン節約のために1台の車に複数人で乗ったり、休日でも街中の駐車場の利用が少ないと聞きます。ガソリン高は普段の車の使い方を見直すいいきっかけになったとも感じます。車に頼り過ぎない社会は環境だけでなく、事故防止にもつながってくるのではないでしょうか。
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◇「平成21年使用交通安全年間スローガン」の募集要項
「平成21年使用交通安全年間スローガン」の募集要項は次の通りです。
《一般部門》(小・中学生も応募可)
A=運転者(同乗者を含む)に対するもの▽運転マナーの向上(こども、高齢者や身体障害者への思いやり運転)▽飲酒運転の根絶▽すべての座席のシートベルト・チャイルドシート着用の徹底▽夕暮れ時の早め点灯の促進
B=歩行者・自転車利用者に対するもの▽高齢者の交通安全(正しい横断など)▽自転車利用者のルール順守▽夕暮れ時、夜間の事故防止(反射材の活用など)
《こども部門》(小・中学生のみ応募可)▽小、中学生自身に交通安全を呼びかけるもの
《応募方法》はがきに(1)応募部門(一般A、一般B、こども部門)(2)1枚ごとにスローガン1点(3)住所、氏名、生年月日、職業、電話番号を明記(小・中学生は、学校名、同所在地、同電話番号、学年を併記)。応募数に制限なく、多数応募の場合ははがき同様の厚さ、大きさの紙を用い1作品ごとに住所等を記入。自作、未発表作品に限る。スローガンに句読点はつけない。入賞・入選作品の著作権など一切の権利は主催者に帰属。応募作品は返却しない。学校・学級ごとの一括応募の場合、学校名、同所在地、電話番号、学年、担任教諭・教師名を1作品ごとに明記すれば、児童・生徒の氏名のみでの応募も可とする。また企業・団体からの一括応募も企業・団体名、所在地、電話番号、応募担当者を1作品ごとに明記すれば、個人の自宅の住所、電話番号は記載しなくてもよい
《締め切り》9月30日必着 あて先〒100―8051東京都千代田区一ツ橋1の1の1毎日新聞社事業本部「交通安全年間スローガン」係(電話03・3212・0188)
《賞》内閣総理大臣賞、内閣府特命担当大臣賞、警察庁長官賞など。発表は11月下旬の毎日新聞紙上とNHKテレビ、ラジオ
*応募方法や過去の入賞作品などは毎日新聞ホームページ(http://www.mainichi.co.jp/)にも掲載しています。
後援 内閣府、警察庁、文部科学省、法務省、厚生労働省、経済産業省、国土交通省、NHK
協賛 JA共済連、(社)日本自動車工業会
■[News]道の駅:「霊山たけやま」登録−−県内19カ所目 /群馬

国土交通省関東地方整備局はこのほど、県道中之条湯河原線沿いに「道の駅 霊山たけやま」(中之条町五反田)を新たに登録した。県内の道の駅は19カ所目で、05年にたくみの里(みなかみ町)と富広美術館(みどり市)が登録されて以来3年ぶり。
町のシンボル嵩山(たけやま)(789メートル)のふもとにあり、この道の駅を登山口として登山道が整備されている。30〜40分ほどで頂上に着きすばらしい眺望が楽しめる。
道の駅では野菜や漬物、菊やユリなどの地場産品が販売され、そば打ち体験もできる。芝生広場には簡単なアスレチック遊具もあり小さい子供も飽きない。駐車78台(うち大型2台、身体障害者用2台)、トイレ17器。問い合わせはたけやま館(0279・75・7280)へ。【塩崎崇】
■[News]不登校:中学生・中等教育学校生、07年度は2203人に /宮城

◇全国8番目の3.2%
県内の中学生・中等教育学校生計6万7050人のうち、07年度中に不登校で30日以上欠席した生徒が2203人いたことが、県の「学校基本調査速報」(5月現在)で分かった。生徒100人当たり3・2人が不登校になっている計算で、調査開始以来最も高い割合。47都道府県の中で8番目に高い割合となっている。【青木純】
調査は結果を教育行政に生かすため、1948年から行われている。県内では小学校(457校)、中学校(228校)、中等教育学校(1校)、高校(全日制・定時制合わせて109校)などを対象に行われた。
その結果、07年度の小学校の在学者数は13万933人(前年度比533人減)、中学生は6万6632人(同1060人減)で、いずれも調査開始以来最も少なかったことが判明。高校も6万5535人で、前年度より1583人少なかった。視覚、聴覚などに障害を持つ子供を対象とした特別支援学校のみ在学者が増加し、2125人(同35人増)だった。
不登校の中学生は、06年度(2097人)より106人増加し、年に30日以上休む「長期欠席者」の82・2%を占めた。不登校の小学生も前年度(417人)を上回る450人。児童100人当たりの人数(0・3人)は98年度以降横ばいだが、「長期欠席者」に占める割合は43・8%で同年度以降最高となっている。
1学級当たりの子供の数は、小学校が前年度と同じ23・7人で、中学校は前年度より0・8人減の27・7人。教員数は小学校が53人減の8233人、中学校が前年度と同じ4888人、高校が117人減の4853人だった。
また、今年3月の卒業後の進路は、中学卒業生の98・6%が高校に進学。就職した卒業生は全体の0・3%だった。一方、高校卒業生のうち大学進学者は44・9%(前年度比2・3ポイント増)で、東北6県では45・1%の山形に次ぎ2番目に高い割合。ただ、全国平均の52・8%は下回り、全国順位は33位となった。就職した生徒の割合は25・8%(同0・5ポイント増)。アルバイトなど一時的な仕事に就いた生徒は、全体の1・7%(同0・2ポイント増)だった。
■[News]木道造り:バリアフリーで絵入り、きょうから 地元14団体が企画−−鬼首 /宮城

◇観光資源化目指し
大崎市鳴子温泉鬼首で、障害者も健常者もスムーズに行き来できるバリアフリーの木道「鬼首インディペンデンスボードウォーク」造りが16日始まる。岩手・宮城内陸地震の風評被害に消沈することなく、新たな観光資源化を目指す県内初の試みだ。
企画したのは、リゾート会社「オニコウベ」など地元関係の14団体で組織する「みやぎ・オニコウベやさしい木道(こみち)づくり実行委員会」。
計画によると、幅2メートル、長さ20センチ、厚さ4センチのスギ間伐材のボードを、キャンプ場利用者らの計画賛同者に1枚1000円で購入してもらう。伝えたいメッセージや好きな絵をペインティングしてもらったボードを、鬼首の「吹上高原キャンプ場」と日帰り温泉施設「すぱ鬼首の湯」間の500メートルの草地に平らに敷き並べる。これまでのでこぼこ草地と違い、車椅子や松葉づえでの通行が楽になる。
「インディペンデンスボードウォーク」はアメリカ・コロラド州発祥のバリアフリーと環境保護を図る手法とされる。07年にボードウォークを導入した新潟県の旧山古志村(現長岡市)の実行委が「ピンチはチャンス」などと寄せ書きした絵入りボードの看板を鬼首に提供。同キャンプ場入り口に掲げられた。連絡は同実行委(電話0229・86・2111)。【小原博人】
■[News]語る・伝える平和:’08滋賀/5止 心情さまざま、一端を記す /滋賀

◇過去の体験、未来へ継ぐ−−戦争を語り継ぐ会・青山さん、宮川さん
大津市のNPO法人「戦争を語り合う会」(宮川進理事長)は98年の発足以来、平和の尊さを伝えようと、語り部として広島の被爆者や元従軍看護師らを招いたり、会員自らが体験を語ってきた。小中学校での講演も300回を数え、語り部も120人を超えた。しかし、亡くなった人も多く、10周年を機に「後世に伝える思いをより強めたい」と9日、「戦争を語り継ぐ会」に名称変更した。今後、語り部の育成と共に、戦争で親を亡くした人の講演などにも活動を広げる方針だ。
会員の青山悦夫さん(78)=大津市=は15歳で大津陸軍少年飛行兵学校に入校。しかし、左目の障害で適性試験に通らず、「飛行機乗り」の夢はついえた。配属された埼玉県の航空整備学校では、米軍の低空飛行による機銃掃射に逃げまどいながら、命がけで飛行機に爆弾を積んだ。その爆弾が自爆用と知ったのは、戦後何年もたってからで、「自分が特攻機を整備していたなんて、当時は知る由もなかった」。
青山さんは私(記者)に自らの生い立ちや食べ物に困った当時の生活を教えてくれた。だが、私が亡くなった先輩への思いを聞くと、表情が曇った。「あまりに時間が経ちすぎた。語るには、もう遅いよ」
そんな青山さんが時折、出掛ける場所がある。大津市の飛行兵学校跡地の小高い丘だ。そこには「若鷲の碑」が建ち、裏側に特攻で命を落とした学生たちの名が刻まれている。戦友会は数年前に解散したが、青山さんは今も丘に行くと、碑を丹念に清めている。
同会理事長の宮川進さん(78)は海軍飛行予科練習生出身。終戦の直前、日本の劣勢は明らかで、上官は「貴様らを乗せる飛行機などない。本土決戦に備え、一人一殺の気構えで戦え」と言い放った。当時は「お国のために命をささげることが最高の名誉」と教え込まれ、宮川さんも「お国のために立派にワシントンの桜と散って参ります」と家族や近所の人にあいさつして入校した。
私は「国のために死ぬという感情が理解できない」と宮川さんに尋ねた。すると、こんな答えが返ってきた。「分からなくて当たり前。そんな事を考える若者が今いたら、おかしい。私たちはね、あんたらが『国のために死のう』と考えるような国にしないために語り続けるんです」
◇ ◇
「二度と同じ事を繰り返さない」と使命感を抱く人。戦火に散った仲間を思う人。本当の思いは口にせず、胸に秘めている人……。同じ戦争体験を持つ人でも心情は千差万別だが、記事には、その一端しか書けない。それでも、記者として私にできる事は「語り継ぎたい」と願う人の思いを伝え続けることだと、終戦の日に改めて考えた。【豊田将志・25歳】
■[News]北京五輪 レスリング女子 伊調千春 “誓い”果たせず「銀」届いた勇気

「メダルの色は違ったが、勇気は十分にもらった」
愛知県常滑市の高校2年生の石田直也さん(18)はレスリングの試合中に頸椎(けいつい)を損傷して入院して以来、伊調から励まされてきた。
伊調は表彰台で何度も笑顔で手を振り、いとおしむように銀メダルを見つめた。その姿は同じ色のメダルを得ながら「表彰式のことを覚えてない」というほどに心を乱した4年前のアテネとは、まったく違うすがすがしさに満ちていた。
その様子を自宅のテレビで見守った石田さんは「伊調さんは精いっぱい頑張ってくれた。今度は自分がリハビリを頑張る番だ」と決意した。
石田さんはレスリングの強豪「私立星城高校」(同県豊明市)の2年生。昨年5月の高校総体県予選大会で、対戦相手に首投げをかけた際、頭からマットに突っ込んだ。頸椎脱臼。集中治療室に運び込まれた。
懸命のリハビリで、1日約6時間は呼吸器を外し、会話もできるようになったが、首から下はいまも動かない。
5歳から地元の教室に通いレスリングを始めた。スポーツ特待生として高校に進学後、「3年になれば主将」との声が出るなど将来を嘱望されていただけに、当初は「これ以上ないくらい落ち込んだ」。
共通の知人を介して、伊調との交流が始まったのは事故の約1カ月後。「同じレスリングをする仲間が苦しんでいる」と、伊調が妹の馨(24)と連名でサイン色紙を送ったことがきっかけだった。
「伊調選手の強さにはあこがれも持っていただけに、気持ちも前向きに切り替わった」と石田さんの父、健一さん(46)は振り返る。
北京代表を決めた後には「頑張りすぎない! あきらめない」とメッセージの書かれた全日本代表のポスターも届いた。病室の扉に張って「毎日励まされた」。
北京五輪前には、伊調本人が見舞いに来た。
「早めに来ようと思ったんだけど、ごめんね」
伊調は自らもけがに悩まされた経験などを話し、「金メダルを取って見せにくる。また来るよ」と約束したという。
支援の輪は広がり、石田さんの病室にはその後、伊調から話を聞いた吉田沙保里も来訪。「金を取ってくる。リハビリを頑張って、焦らずゆっくり治してね」と優しく声をかけた。
今年6月には愛知県レスリング協会の理事らが主導し、石田さんの再起を支援する「石田直也基金」を設立。伊調らがレスリングを学ぶ中京女子大も「夢追い人」と書かれたTシャツの売り上げの一部をカンパするなど、これまでに400万円が集まった。
「運動が拡大すれば、障害に悩む全国のスポーツ少年への支援に役立てたい」と健一さんはいう。
伊調の夢だった「姉妹で金」はならなかった。表彰式に向かう前、伊調は「金、とれなくごめんね」と謝ると、妹は姉を抱きしめ、「よくやったね」と泣いた。
伊調は「馨と歩んできた道は金メダルだと自信を持って言える。この銀メダルは金メダルと思う」とテレビカメラの前で話した。
「伊調さんがまた会いに来てくれたら、ありがとうと言いたい」
石田さんは、伊調をそうねぎらった。
■[News]北京五輪 フェルプス、驚異の集中力 スピッツに並んだ きょう8冠挑戦

排ガスが漂う北京に青空が広がり水泡を集めたような天井から陽光が差し込んでくる。世界新の連発に「魔立方」と呼ばれるようになった国家水泳センターは、劇的なレースを予感させる熱気に包まれていた。
レース前、マイケル・フェルプス(23)=米国=はイヤホンを耳に差し込み軽く貧乏揺すりをしながら心を静めていた。「ボブ(バウマン・コーチ)が言ったんだ。『負けるのもいいかも』って。熱くなった」
男子百メートルバタフライ。7つ目の決勝は予選、準決勝を含めると16レース目だった。疲労は極限に達している。50メートルのターンは7位。だが、そこからが怪物たるゆえんだ。最後の半かきでトップのミロラド・カビッチ(セルビア)を捕らえた。差は0秒01。カビッチ陣営の抗議で国際水連(FINA)がビデオリプレーを見て協議するほどの際どさだった。
2人の姉の背中を追い、5歳で水泳を始めて19年。1972年ミュンヘン五輪で母国の英雄、マーク・スピッツが成し遂げた1大会7冠の偉業に肩を並べた。
35センチの大きな足を生かしたキックが最大の長所。足首の可動域の広さも見逃せない。両手を伸ばすと193センチの身長よりも約10センチも長い。身長の割に短い足も水中で理想的なバランスを保つことに役立っている。そして、もう一つ−。
9歳のとき、フェルプスは注意欠陥・多動性障害(ADHD)と診断された。母、デビーさんは幼少期の息子について「じっと座ってない、口は開けたまま、いつも何か質問していた」と述懐している。だがADHDには天才を作り出すとの説がある。一見、注意力散漫に見えるのは他人と違うものに興味を持ち集中しているから。ブッシュ米大統領が客席に姿を現しても動じるどころか、動作まで覚えていたのも集中力のおかげというわけだ。
スポンサー契約料などで年間500万ドル(約5億5000万円)を稼ぎ出す。この活躍で3000万ドルに跳ね上がるともいわれる。
「お金のためじゃない、競泳が好きだからやっているんだ。僕の最大の目標はある意味、競泳というスポーツを変えること。子供たちを競泳に導くことだ」
30歳までに引退すると公言している。だが「ゴール(目標)」への道のりは、始まったばかり。まずは仲間と戦う17日のメドレーリレーで史上最多の8冠に挑む。(川越一)
■[News]おじいちゃんの残したもの:被爆63年/4 わが子に語った唯一の言葉 /埼玉

◇「お父さんも同じ制服着てた」
原爆の残留放射線を浴びて骨髄の病気と大腸がんになった中野久司さんは、国を相手に裁判を決意しながら、05年に75歳で亡くなった。妻恵美子さんは06年春、長女のひかるさん(53)に電話した。「私と一緒に裁判の原告になってもいい?」
裁判によって平穏な生活が壊されるかもしれない。夫と共働きで生活費に困っているわけでもない。それでも、「いいです」と答えた。ある思い出があったからだ。
中学生のころ、両親、3歳下の弟隆幸さんと広島を旅行し、平和記念資料館を訪れたことがあった。被爆した学生のぼろぼろになった制服が展示されたコーナーがあった。いつの間にか傍らにいたはずの父親の姿がない。見回すと、コーナーの入り口に立ちつくしていた。
「お父さんも同じ制服を着てた。見ると胸が詰まるんだ」。ハンカチで目を覆っていた。それが、わが子に語った唯一の原爆体験の言葉だった。中野さんが通った広島工業専門学校でも犠牲者が大勢いた。特に約120人いた1年後輩はほぼ全員が亡くなったという。普段は明るい父の涙を忘れることができなかった。
ひかるさんにもつらい体験がある。
長男哲(さとる)君を生後4カ月で亡くした。染色体異常が原因だった。父がめまいや動悸(どうき)を訴えるのを知っていたから、うすうす気付いていた「父の被爆」の影響が頭をよぎった。子供好きだったのに、父は異常が見つかった哲君を1回しか抱いてくれなかった。ずっと哲君の話題に触れたがらなかった。「自分のせいかもしれないと気に病んでいたはず。苦しかったと思う」と振り返る。
◇
中野さんは、近所の小学校でコマ回しを教えたり、高齢者や障害者のためという署名活動に協力したりと、社会貢献に意欲的な人だった。なのに被爆体験を人前で話すことを家族に勧められても「できるわけない」と言うだけだった。
中野さんが営んでいた土木会社には、最大約100人の従業員がいた。ひかるさんとともに原爆症認定訴訟の原告となった会社員の隆幸さん(50)は、「被爆者であることが分かれば、健康不安を理由に銀行から融資を受けられなくなるリスクがあった。大勢の従業員を抱える立場で、常に『被爆者だと知られてはいけない』という恐怖心があったと思う」と心中をおもんぱかる。
7月27日、隆幸さんはさいたま市浦和区であった「第23回県原爆死没者慰霊式」に参列した。約150人の被爆者や遺族の前で初めてあいさつした。
「父が(却下されることが分かっていた)原爆症の認定を申請した本来の目的は、認定そのものではなかったはず。裁判を通じ、『自分と同じ苦しみを二度と味わってほしくない』と世の中に訴えたかったのでしょう」【山崎征克】
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■ことば
◇被爆2世への遺伝的影響
原爆放射線が被爆者の子供にどんな影響を及ぼすかは、戦後63年を経ても解明されていない。日米の両政府が運営する「放射線影響研究所」(放影研、広島市と長崎市)は、被爆2世の生活習慣病と被爆した親との関連について「リスクの増加を示す証拠は見られない」、がんについては「罹患(りかん)や死亡が増えるという所見は見られない」との研究結果を発表している。しかし、「影響はない」と断定したわけでなく、調査を続けている。
■[News]盲導犬:「存在、身近に感じて」 親子見学会に180人−−宇都宮 /栃木

盲導犬の存在をより身近に感じてもらおうと、宇都宮市福岡町の栃木盲導犬センターで16日、「親子で盲導犬センター見学会」が行われ、小中学生と保護者ら計約180人が参加した。
見学会は午前、午後の2部に分けて実施され、訓練士の話のほか、盲導犬の利用者が体験を語った。また、訓練も披露された。
歩行体験では、参加者が目隠しをして盲導犬に誘導され、障害物を避けながら歩いた。宇都宮市の古瀧晴華さん(8)は「犬がそばにいてくれて安心感があった」と話した。
盲導犬訓練施設は全国に九つあり、同センターは北関東で唯一の訓練施設。職員の坂場千秋さんは「盲導犬についてより多くの人に知ってもらいたい」と話した。【吉村周平】
■[News]わたぼうしコンサート:大賞に「ありがとう」 障害、健常者の歌声響く /長崎

障害のある人が書いた詩に曲を付けて歌う「わたぼうしコンサートinながさき」が16日、長崎市の長崎ブリックホールであった。県内外から寄せられた187編の応募作品の中から、大賞には佐々町の楠本友美さん(52)作詩、長崎市の江口久美子さん(24)作曲の「ありがとう」が選ばれた。
高校生や市民ら有志でつくる実行委主催で、毎年開いている。コンサートでは、入選7作品がバンド演奏で披露された。また、3日に奈良県であった「わたぼうし音楽祭」で準大賞に当たる文部科学大臣奨励賞に選ばれた長崎市川平町の酒井統和君(10)作詩の「しゃぼん玉」も紹介され、統和君と弟の想和君(8)が一緒に舞台で歌った。
フィナーレでは出演者全員でわたぼうしの歌を合唱。会場の障害者、健常者も一緒になって手拍子や体でリズムを取って声を合わせた。
大賞に選ばれた楠本さんは「大賞はうれしい。4年前に亡くなった母に喜びを伝えたい」と話していた。【阿部弘賢】
■[News]会いたい聞きたい:一新まちづくりの会事務局長・柿塚純一さん /熊本

◇「困りごと、地域で解決」−−柿塚純一さん(34)
城下町の人情や風情が残る熊本市新町で町おこしを手がけるNPO法人「一新まちづくりの会」が元気だ。地域通貨「札(ふだ)」の発行や、児童向け夏休み寺子屋の運営など、矢継ぎ早に新企画を打ち出している。昨年10月に会の拠点施設としてオープンした「みんなのサロンわっしょい」に、事務局長の柿塚純一さん(34)を訪ねた。【門田陽介】
――さまざまな活動を展開していますね。
◆会員は、地元商店主ら35人。町おこしや町家の保存・再生、かつて新町にあった熊本城の四つの門の復活など、それぞれの得意分野で活動しています。
――「わっしょい」の役割は何ですか。
◆空き店舗を借りて、自分たちで町家風な城下町のイメージに改装しました。入り口は駄菓子屋。地元の障害者施設の入所者が焼いたせんべいなども駄菓子と一緒に売っています。会で障害者相談をしており、障害者が販売体験できるようになっています。奥では生涯学習講座が開けます。地元の店が教えるみそや、からしレンコンづくり、歴史勉強会、ブログ開設講座など。口コミで人が集まるようになりました。
――夏は「寺子屋」も開講しています。
◆一新校区の小学3〜6年生5人が参加しています。勉強だけでなく、礼儀や常識、子供の時にしかできない体験をさせてあげたい。音楽の先生に歌を習って、地元の祭りで歌ったりしました。
――地域通貨について教えてください。
◆地域の困りごとを地域で解決したいと、2月に発行を始めました。ボランティアに、買い物代行や子育て相談など、自分が提供できるサービス登録してもらいます。サービスを受けたい人も登録します。登録者は500円で600札購入できます。
――利用方法は。
◆手助けがほしい人は、わっしょいに電話してボランティアとマッチングしてもらう。仕事の対価は地域通貨で支払います。基本料金は1時間100札ですが、いくら払っても自由。1札は1円として加盟約25店舗で使えるのでお得です。
――赤字になりませんか。
◆地域通貨は100札と50札の2種類で、絵柄が熊本城、宮本武蔵、新一丁目御門など7種類ありコレクターに人気です。こうした実際に使用しない「おみやげ」需要で差額をまかなっています。
――今後の活動は。
◆地域密着型の介護施設をつくり、介護も地域でしたい。今年になって(協力してくれる)病院が見つかりました。場所が見つかれば来年にもやりたいと思っています。
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◇プロフィル
熊本市生まれ。市中心部で飲食業をしていたが、老人介護を志してヘルパー資格を取った。昨年、事務局長に就任。新町のグルメや見どころを紹介する「熊本城城下町 知っ得新町」というブログも運営する。
■[News]ロータスが騒音発生装置を開発…エコカーは静かで危険

英ロータスエンジニアリングは、電気自動車やハイブリッドカー向けに車外騒音発生装置『セーフ&サウンド』を開発した。リアルなエンジンサウンドにより、低騒音車が走行中であることを周囲に認知させる。
電気自動車やハイブリッドカーは環境に優しい車として期待されているが、視覚障害者に対しての問題がクローズアップされてきた。これらの車が低速で電気走行するときは、車外に音をほとんど発生しないため、視覚障害者は車の接近に気づかないリスクがある。
エンジンサウンドの合成あたっては、車速信号やスロットルペダルの動きを車から拾って、システムのオン/オフや音量・音質を自動的に制御する。ドライバーに聞こえる音はほとんど増えないという。






