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葱と蒟蒻の日々

2018-08-30 イギリス旅行三日目

noise-poitrine2018-08-30

1997年8月30日(土)


午前9時
 このカンタベリーユースホステルには日本人の女の子がいた。日本人はどこにでもいる感じ。朝めしを一緒のテーブルで食べたが、なにも話さなかった。今日はドーバーの方に行ってみようと思う。しかし、ひとりだとさみしい。楽しくない。まだ3日目である。

午後7時くらい
 めしくったばっかではらいっぱいである。今日はドーバーに行った。10時から11時の間くらいについたと思う。そして、ぶらぶらとドーヴァー城まで行く。4ポンド50ペンスを入り口のおねえさんにはらって、敷地の中に入る。ここは風がすごく強いところだった。この山の上から海を見てたら、臨海学校からの眺めを思い出した。けっこう、こういうことはよくおこる。つまり、イギリスの景色を見て、昔見た日本の景色を思い出すのだ。カンタベリー大聖堂を見て、日光東照宮を思い出したり、ドーヴァー城にのぼる道で妙義山にのぼる道を思い出したり。
 ところでこの部屋には7人とまっているのだけれど、今は僕しかいない。みんなどこへ行っているのだろうか。他国民との交流を深めているのだろうか。外国旅行のおもしろいところは、他国の人とのふれあいにあるのだろうけれど、僕にはとてもじゃないけれど、そんなことできない。電車がどこへ行くか聞くくらいがせいいっぱいだ。
 昨日からドイツ人らしきじいさんと少年がとまっている。となりの2段ベッドにとまっている。こういうところに、年配の人がいるとなんとなくほっとする。
 ドーヴァー城にはところどころ怖いところがあった。まっくらな穴というか岩をくりぬいたトンネルである。なんだか死者にうしろから首すじかなんかをつかまれそうな感じ。
 階段にでんでん虫がいた。少しからかった。
 ドーヴァー城の中に入ってみる。するとそこには中世風の格好をした男女がごそごそやっている。これは中世の町を再現したものなのかなと思う。
 城を上にのぼって行くと、枝道が沢山あるのにおどろかされる。洞窟迷路みたい。
 僕はよく、人を尾行というか、なんとなくついてゆくくせがある。ついてゆくというか、歩く方向が一緒だと、親しみを感じてしまって、少しくらい遠まわりになっても、その人と一緒の道から行ってしまったりする。ドーヴァーでは、大砲があるへんから城に入るまで老夫婦についていった。
 城の中の3階くらいのところに、小さな教会があり、そこに女の人がたくさんで歌っている讃美歌みたいなものが聞こえた。僕はこういうのが好きである。こういう歌が。
 さて、迷路のような城から出てみると、外では劇をやっていた。城の1階でごそごそやってた人々が劇を始めたのだ。ちゃんばらをやって、殺されて、神父にはらわたをぬかれて生きかえるというようなもので、言葉はぜんぜんわからなかった。コメディーである。おばさんはここでも悲鳴のようなバカ笑いをしていた。
 ここで初めて写真をとるが、香港X線検査の時、フィルムがだめになったのではないかと心配である。
 城を出てケンタッキーでめしを食ったのは1時か2時くらい。その後海まで行き、プリンスオブウェールズピアを歩き、そこからドーバー城をみる。曇ってる。晴れたらきれいなんだろうなと思う。
 例によって道に迷いつつ駅に行く。3時すぎである。フォークストンまで切符を買い、どこのプラットホームかきくが、相手のいっていることがわからない。その後、そこらのじいさんにきくが、じいさんはフォークストンをブラックなんとかと聞き間違えて、反対の方向の電車に載せられる。30分行って戻る。5時くらいになっていた。しかたなしにフォークストンをあきらめ、カンタベリーに戻る。カンタベリーの大通りをぶらぶらして、ユースホステルに戻る。