Tak Matsumoto Tour 2016 -The Voyage-日本武道館公演に行ってきた。


2016年5月7日 日本武道館
九段下の駅で「大きな玉ねぎの下で」の発車メロディーを聴くのも2ヶ月ぶり、東京の日本武道館へ行って参りました。前回は稲葉さん、今回は松本さんのソロライブです。こんな大きな会場でそれぞれソロライブが出来るなんて、なんて幸せなことなんだろうとファンながら思ってみる。そっれにしても良い天気。そういえば2013年のゴールデンウィークに来た武道館も快晴だったなー・・・・アレも良いライブでした。
大変残念なことに千秋楽パーカーの発売がなかったので*1ゆっくりめに現地到着。この前は福山さんからお花があった場所には氷室さんからのお花が飾ってありましてB'zさん交友関係広いなと。グッズは日付入りのメモリアルピックが売り切れてるのはしょうがないにしても、まさかのtakさん付箋が売り切れで大誤算。って今STOREの方も売り切れなんですけど、数作って無さすぎじゃない?しょうがない、スタッフTと一緒に買うか。とりあえずガチャだけやりまして、早々に入場。
本日のお席はいつぶり?なSS席ということで、B'z名物の厳重なる本人確認(通称:関所越え)を致しました。ビーパから確認のメールがいっぱい来て「お知らせはこれで5回目です!」って文面を見た時にビーパの中のヒトの苦労が垣間見えたり。右手首にがっちりリストバンド巻いて、さぁやってきたお席が・・・・アリーナA7、松本さんド正面のヒトケタ列。おぉぉぉ神よ!!!
ステージは白を基調としたシンプルなもの。真正面に円形の大きなモニターがありジャケと同じ方位磁石がドドンと映っている。鍵盤とドラムだけ一段高いところに設置されていて当たり前なんだけど松本さんの立ち位置はセンター。途中でSEが変わって寄せては返す波の音、カモメの鳴き声、飛行機のエンジン音、それにブルーの照明と始まる前からまるで海上のような雰囲気に。改めて思い返せば、ライブが始まる前にその世界感の土台を作るってなんだかすごく新鮮だった。SEがそれっぽいというのは結構今までも経験したことがあるんですが、照明まで連動してるのは初めてかも。非常にスムーズに*2現実から夢の国へ離陸できたように思います。始まる前に車積み上げて「え?設営間に合ってないの?」って思うより全然良いw
ちょい押し気味で影アナ流れてスタンバイOK、全員総立ちで武道館に響く大歓声。そうか、今日は1万5千人の人が松本さんだけを見に集まったんだなーと今更ながらに思う。
ここからライブ内容に触れる訳ですが、最初に申し上げておくとワタクシ音楽の教養は一切ない上にギター弾けないんでテクニック的なことも分りませーん。1回しか見てないので演出についても自信なし、そもそも語彙も少なーい。その辺は詳しい方にお任せしまして、正確なものはdTVで配信見て頂ければ。あーそれにしても、今回はネタバレ気にしなくていいの寂しいな。

Dream Drive
船なの車なのどっちなの!?と思いながらエンジンふかしたあのイントロ。どうやって登場するのか楽しみな1曲目。バンドの皆さんがそれぞれの位置について、待ってたゼTak Matsumoto!1音鳴らしただけでガッツリと心を掴む、聴き慣れた、だけど一番聴きたい松本さんの音。本日のお召し物は赤ジャケ(あまりドギツイ色のハデーな奴じゃなくシックな)グラサン、革パン、ウォレットチェーン、ピック型のネックレス。松本さん随分髪伸びたな〜個人的には残念極まりない前髪無しですが、髪の毛サラッサラでした。マジでキューティクル!なんのトリートメント使ったらそんなツヤッツヤになるのか教えてほしい。ビーパのQ&Aにでも送るか。そして、出てきたときの松本さんの緊張感が半端なくってこっちまで見てて緊張した。ラストCDを超える歓声なのもまた良し。

enigma
鍵盤の繊細さ増し増し、気品溢れる小野塚さんの鍵盤は世界で一番好き。en2で稲葉バンドに居た小野塚さんを同じ武道館にて松ソロで見る不思議、アレかenigmaにもenが入ってますからね!そして、まさかの松本さん歌い始める。歌ってかコーラスですけど、そっちに集中すると途端に手元が疎かになる感じがたまらない。ちうか歌っちゃうのか!マイクスタンドに向かってる画だけで十分喜べるあたりどうなのかと思いつつもアウトロのギターの音は素敵だったなー若干ハウらせ気味。enigmaは謎!って感じがしてピッタリなタイトル。

Vermillion Palace
CD通りの王道な曲順。さすが我らがTakさん。ここで聴いてて初めて「この曲SACRED FIELDに似てるな」と謎の感想を抱く。まぁ、どっちも好きな曲であるのだけれど。ちょっとこっちの方が身軽な印象。あまりにもいい音すぎてニヤニヤしながら聞いてた。途中「Welcome to the Vermillion Palace」ってCD通りじゃない想定外なフック残してくのよ。これ、インパクトあったなー、ハッとする効果で盛り上がる客席。まさか曲中に「ようこそ」がくるとは思わなかったもん。後ろはなんだっけ?世界遺産っぽい映像だったっけ?ラストは照明で赤い柱、バーミリオン。

Step to Heaven
フライングVの姿に違和感を感じなかったのはEPICのせいもあるんじゃなかろうか。ゲイリームーアを彷彿させる哀愁の泣きのギター。インストなのを思わず忘れる。いつかSUN SETも聴いてみたいもんです。雲海の上に月が出てるCG。ところで、いきなり話題変るけれどVoyageのツアーロゴが骨なのは松本さんのタトゥーと連動ってことなのかな<今更。

松本「ようこそいらっしゃいました。楽器が歌うインストゥルメンタルミュージック、楽器が歌うということですが楽しんでいってください。」

恋歌
中央のモニターには華ジャケの襖が開いていく映像。華ってアルバムは本当にインスト入門には最適で、あの時に華とDRAGON FROM THE WESTがあったから抵抗なくインストゥルメンタルを抵抗なく受け入れられたんだろうなーと思う。二胡っぽいギターの音に惚れ惚れする。今週モーションブルー横浜でチェンミンさんやるんだよねー仕事じゃなければ行ったんだけど。。このあたりから防振双眼鏡を使ってみたところ、双眼鏡で見るとうっすらとサングラスが透けることを発見!!でもそうすると演出が見えない(-ω- )まっちゃん腕の筋肉すげぇなぁ。この辺りから向こうのペースにもっていかれた感じ。


わお!New Horizonで地味に聞きそびれた華!恋歌に比べ派手さはないけれど、その儚げなところが大好き。後ろは梅の花の和風コラボレーション。心が洗われるような満たされるギターの音色。防振は揺れは防げるけれど、熱気は防げない様子で*3次までに良い曇り止め探さないと。というか武道館、すごい熱気でインストだから飛んだり跳ねたりしないしペットボトル1本でいいだろうと思ってたんだけど甘かった。水分補給気にしながら見る羽目になりました。華は嬉しかった。トグルスイッチをフロントとリアに切り替える瞬間エロい。最も色気を感じる。ボーカルのマイクスタンド撫でに匹敵するぐらい。takさん最後にもにょもにょーなんか言ってた(たぶんどうもありがとうとか)私の耳の問題か、それとも君の発声の問題か。

Theme from Fist of the North Star
ここまでの和風ゾーンから一気にロックモードへ。モニターには北斗の拳のダイジェストアニメみたいなのが。にしてもこのドラムの人むっちゃ巧いんですが!体に響いてくるヘヴィな緻密でカッコイイドラム。華もこういう曲も違和感なく叩けるってすごい。こっち側の方が本職っぽかったけれども。あれ?この曲って音源化してるんだっけ?はて?

Theme from ULTRAMAN
しょっぱなのパパパパーン無しでしたかね。イントロテンション上がるって!都響1日目のトラウマが半端ないこの曲、良いカンジで上書きできてよかった。やっぱりドラムの手腕か。スリリングで良いよー、サントラ良く聞いてたな。

THE THEME OF B.J.
むしろ後ろモニターのアニメが気になる今日この頃。割と重いテーマなのねBJ、タイアップってのは面白いお仕事だわー。それにしてもアニメに特撮に映画に色々なタイアップあったんだなーと思う。非常にドラマチックな曲、コレも…音源化してるんだっけ?ブラックジャックの「うぉぉぉー」っていう雄たけびをどうにか消せないか頑張ってた思い出(MDにTVから録音したんだよ!MD!!)

THE WINGS
またこの場所でこの曲を聴けたんだなと日本国旗の下で思う。武道館に行く前はいつも靖国神社に行くからかもしれないけれど*4、って今気が付いたけど都知事の映画見てないや。。。ここの4曲は映像と音楽が相まって違う角度からのアプローチで新鮮だった。ただ、我々のような聞いた瞬間にタイアップを思い出す人ならともかく、タイアップ?なんのこっちゃ?な人にはどう映ったのか気になる。

99
イントロの客席が息を飲む感じとささやかな拍手。それだけで、この曲がどれだけ焦がれていたかがわかるようだった。さすが、ファンクラブ聞きたい曲ランキング第一位。色っぽい伸び伸びとした歌うようなギターの音色。100あるうちの…takポエムは無しでした< ホント音がロマンティックでうっとり。有難すぎて両手組んで見てた…恋する乙女かッ!

Wanna Go Home
並び!この並び!モニターには若かりしPV、B'zのおふたりはこの頃よっぽど家に帰りたかったんだろうなぁという心情に。かーえろーうまっすぐ君の胸に〜♪今回のライブはセットリストがブロックごとで非常にスッキリしててわかりやすい。まさか、日本武道館でこの曲が聞けるとは思わず。ってか渋いなー松本さんいくつよ、コレ弾いてた時。

Hopes
小鳥のさえずりからエニグマゾーンに戻ったことを知る。このアルバムはこういう導入部分がやたら上手い。そして、歌うたっくさん。なんかいかにも苦手っぽく歌うのなんなのw声好きなんですけどね。松本さん割と頻繁にギターをとっかえひっかえしている*5シグネチャーギターはもろにそうなんだけど、新しいのが出るとそっちばかり使って子供か!みたいなところもあるですが、後から見ると不思議と統一感があったりする。たまにはキャナリーイエロー拝みたいけど。にしても、ほのぼの光景。

Under The Sun
シリアスなアルペジオに絡む繊細な鍵盤。小野塚さんの本領発揮!という感じで。そして唐突に現れるレゲエパートのノーテンキさ。そういえば、松本さん立ち位置にほとんど変化なし。SSにとっちゃ最高だけど、ステージサイドちょっと可哀想かも。

Drifting
英詩の朗読から。スクリーン越しに演奏したのはこれだったか、もうちょい後の方だった気もするんだけど。映像は日常な感じで。やっと全体を見渡せば、大賀君すごい頑張ってる、今年も功労賞。

椅子をセットするときに思いっきりガタッとなりましたよ。
The Voyage
波の音から。本日の要曲。
もう、これがドツボにハマっちゃって。松本孝弘という人がギターと共に歩んできた歴史を、旅路を過去映像と共に振り返る。人生という航海。
そりゃいきなりあの映像から来たら「ちょwまつもと!」ってなりますよ、なりましたよ。そこから「よりによってクリーム色のパンツw」「ドンリブだー」「BIGになった・・・ねぇ」「懐かしい…」「ほぉぉぉ」「うわぁぁぁ・゚・(*ノД`*)・゚・」*6ってなりまして。最終的にこの人なんて幸せなんだろうと、好きなものを見つけ、磨き、最高の相棒と出会い、グラミー賞受賞。そして今、日本武道館にこんなに沢山の人を集めている。丁寧な仕事をきっちりこなし、真摯に音楽と向き合った人。あれからThe Voyage聴くたびに思い出しちゃってさ。集大成というか走馬燈っていうかもう、生前葬みたいなレベルで心に染み入る。この人の夢を一緒に追っかけて来てよかったなーって心底思った。しかも、映像からふと目を離せば目の前でご本人が演奏してるってね。いやーこれ生演奏をBGMに振り返るってのはなんて贅沢な光景だったんだろう。
ベタなのに・・・・いや、ベタだからこそやられた。この曲で稲葉さんが何を思ったのか聞きたい。コレ30周年で使いそうで嫌だなー絶対泣くもん。

Mystic Journey
エンディングの曲ここでもってくるかーな!泣かせから暖かさって曲順すげぇー。なんかすごいしか言いようがなくて困っちゃうんだけれど、今もこの曲を聴くとあの日に帰れるような気持ちになってしまうのよ。アコギの優しい音とエレキのまろやかな音がたまらん。脳内で藤原君のナレーションが響くのは気のせい。あぁ、大層素晴らしい。心震える。

Ups and Downs
忘・れ・て・たw大型タイアップ、くにくに!
これもタイアップの意向にあってて良い相乗効果。いかにも和風なカンジじゃなくて前衛的なロック!そしてリズム隊が気持ちいい。ドラムの方はシェーンともまた少し違う感じで重いのに確かで、みんなを引っ張ってゆくような音。浮世絵のプロジェクションマッピング炸裂でカッコイイコラボでした。松本さんのバランス感覚というか正しい方をチョイスする感覚好き。

enigma 〜epilogue〜
おぉ、締めだ。今日のライブ自体がながい旅のようだった。

松「The Voyage楽しんでいただけましたか?みんな日々それぞれ色んな事がありますよね!<唐突な稲葉感 オレもあるのよ!でも良いことも悪いことも受け入れてこの旅を続けていきましょう。今は九州の方が大変なことになっています。これは本当に時間のかかることですが僕は僕が出来ることを、みんなはみんなに出来ることでサポートして、日本がひとつになって美しい景色を取り戻しましょう。それでは素晴らしい演奏をしてくれたミュージシャンを紹介させてください。」
松本さんあんまり喉の調子良くないのかなーって。ところでMCこんなにたどたどしい人だったっけ?そしてMC自体少ない。
「楽器が歌うのも悪くないでしょ?・・・じゃ、もうちょっとやっちゃおうかな!」

RED SUN
入りこんな風だったっけ?と思いながらも。RED SUNといえばすぽるとのテーマソングだったわけですが、CMとかテーマソングの「なんか耳にしたことがある」「知ってる」という浸透性は結構重要なので、テーマソング系はぜひとも今後も続けていただきたい。たまにサッカーニュースとかでTake Five(昔の)かかったりするけど。ところで通常バージョンのRED SUNってやったことないですよね?
SACRED FIELD
ELEVENのDVDでも見れるけれど、2016年のSACRED FIELDも素敵でありました。この枠アンコールなんだろうなと薄々感じながらも、ここまできたらグラサン外さない気だと悟る。
GO FURTHER
GO FURTHER大好きっ子の大賀君どうしてるかな?と思ってみたら超満面の笑みだった。ファンだwただのファンの人wwジョン・フェラーロのドラムもむっちゃ格好良かったけれど本日もよかばーい。EPIC生殺しじゃ辛いもん。スポーツ3部作、スピーディーであっというまでした。で、この曲がここに来たということは、最後の曲も大方予想が付きましてこうセトリを見ていると随分保守的な感じなのに現地では全くそう思わなかったのは不思議だ。松ソロに飢えてるのか…でも、冬バージョンの松ソロやって欲しい。いつかは山茶花聞きたい。
#1090 〜Million Dreams〜
分っているのに抗えないセトリ。ぐうの音も出ない。松本さんの手拍子に誘われて*7この古いもの(というほど古さは感じないのだけれどリリース1992年か)を再構築して新しさを出すってのはバッコミ2008とよく似てると思う。涙ちょちょぎれるぐらいに大好き。しかもコーラス歌ってるっていう<マイクは不使用 幸せを噛み締めながら聞いていた。

「どうもありがとー!Thank you!」
全員前に出て手をつないでバンザイ→お辞儀。あまり千秋楽感はなくあっさりと。 

まとめ
心が喜びで満たされるような素敵な時間でした。
大きな会場のライブもやっぱり良い。たった2公演のために、このどでかいステージと演出作ってくれたのかと思うととても嬉しい。解りやすく特効や銀テがあるわけではないのだけれど、照明・映像・プロジェクションマッピングが音楽というひとつ目的のために作り上げられていて素晴らしかった。立ったまま松ソロというのも新鮮でした。今まで行った都響ブルーノート・東京ジャズとみんな着席スタイルだったので、全身音を受け止める感じが。
ただひたすらにすごいばかり言っていた。すごい格好良くて、ロマンチックで、可愛くて、色っぽい。そりゃー好きになっちゃうよ!な魅力満載なライブ。楽器が歌うのを聴いて音楽ってこんなにも自由なのかと再発見した夜となりました。インストゥルメンタルのライブ、むちゃくちゃいいよ。


2004年日本武道館TMGを見た時にB'zっぽいなと思った。横アリ*8でみたenはB'zっぽくないなと思った。
2016年日本武道館でen3を見てB'zみたいだなと思い、The Voyageを見てB'zっぽくないなと思った。
次はどこでどんな風にお会いできるのか、楽しみに待ってます。それぞれソロでこんだけ魅せてくれるんだもん、2人そろえば最強だよね。

*1:New Horizonはあったのにねぇ…

*2:ただ私としては、序盤は座席のせいもあって歯医者さんでクラシックを聴いてる状態(余計に緊張感が増す)となってました<さすがに最後は慣れて眠くなった

*3:たぶん曇り止めされてるんだろうけどw

*4:別にそんな大層な理由はない。こんな時じゃないと行かないから。代々木の時は明治神宮に行く。

*5:記録しようと思って途中でやめた。きっとギター雑誌あたりで調べてくれるっしょ

*6:注・全部心の中

*7:ところで松本さんの手拍子の角度超絶萌える

*8:武道館取れなかったのよ。