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2013-12-03 15:01

[][]極私的アルバム100選

 突然ですが、アーティスト/アルバムを100挙げてみました。

アルバム100選ではなくてアーティスト100選になっている。"ST"はアーティスト名と同じアルバム名ということ。

 順不同。思いつく順番で書いていったのでジャンルもごちゃごちゃになっています。おまけに、やっぱりこれはやめてこれにしようという削除跡まで残すことにしましたので、そういった逡巡も含めて生暖かく見守っていただけたら幸いです。

 なにも死期がせまっているわけではなく、年明けから仕事で、箕面をしばらく離れそうなのでCD類の整理を鬼度をあげておこなっていると、やっぱり深く刺さっているアルバムがぞろぞろ出てくる。それでためしに100にしぼれるかやってみたら、アルバム単位では無理だったというわけ。

2013年のベストではないです。音楽を聴き始めたときから今に至るまでの自分にとって大事な作品という感じ。

それぞれのメモは随時。記憶間違いや誤字も随時修正していきます。


001.Derek Bailey "To Play: the Blemish Sessions","Improvisation"

   私的100選というのにさらに輪をかけて手前味噌なことを書かせていただきますと、このアルバムが、このブログで取り上げた最初のアルバムでした。本人が言ったという「初期の電子音楽とアントン・ウェーベルンを参考にした」みたいなコメントは、ベイリーのギターを聴き始めたとき参考になりそうな気がしたが、やっぱりベイリーの演奏は聴者に残してくれた永遠の謎であると思う。あと、ながらく予約出版待ちになっていたベイリーの伝記本も年明けにはめでたく出版されるみたいで楽しみですね。ゲラ刷りがTwitterであがっていたけれど、相当気合いの入ったディスコグラフィーがつくみたいだし。

To Play: the Blemish Sessions

To Play: the Blemish Sessions



002.Eva-Maria Houben "Works For Tromba Marina"

   トロンバ・マリーナというのは、中世の全長1mを越す単一弦の擦弦楽器。弦を完全に抑えないフラジオレット奏法による倍音と、弦の下に取り付けた「うなり駒」のサワリ効果で、弦楽器にしてトランペットのような音を出す(といわれるが、僕自身はトランペットのようだとは必ずしも思わない。なぜかというと最初にこのアルバムでの多彩な音を聴いていたからです。)Eva-Maria Houbenは、いわゆるWandelweiser学派の作曲家で、このアルバムはトロンバ・マリーナだけを楽器にして作られた曲集。僕が、どれほどこのアルバムで聴けるトロンバ・マリーナの音に衝撃を受けたかというと、それは今年、どうしてもこのトロンバ・マリーナが欲しくなって、九州の古楽器製作者さんに頼んで作ってもらってしまった程なのです。まるでジミヘン聴いて楽器屋に駆け込んでギターを手にした昔の中学生みたい。

Eva Maria Houben/ ein liederbuch

Eva Maria Houben/ ein liederbuch


003.Brigitte Fontaine‎ "Comme A La Radio"

   ミュージックマガジン増刊で世界音楽図鑑みたいなムックが中高生の頃にあって、その本の各ジャンルから1枚ずつ探して聴いていくということをやっていた。シャンソンの中で聴きたくなったのはこのアルバムだけだった。ブリジット・フォンテーヌが平均的なシャンソン歌手かというとそれは否だろう。当時小説を読んでいたボリス・ヴィアンの歌も聴いてみたが、あれはフランス語がわからないときつい。興味のフォーカスが次第にファンテーヌの歌唱から、バックのアート・アンサンブル・オブ・シカゴへ移行していったのが思い出深くはあるものの、アレスキの存在感も今は気になる。時代が、パリが作り上げた、音楽の魔法のひとつ。「翻訳家よ。翻訳せよ。」(歌詞より)

Comme a La Radio

Comme a La Radio




004.Velvet Underground 全てのアルバム

   もうじき45周年記念版が出る「ホワイトライト/ホワイトヒート」※は、みんな楽しみにしているだろうな。ルーは死んじゃったけど、まだまだVUの音は聴きたいと思う自分がいる。シンプルにそれが凄いこと。     ※後日、「White Light / White Heat 45周年エディション(3CD)」を入手。リマスターされた音の良さ、とくに今まで気づかなかった『The Gift』の演奏のタイトさに驚く。豪華かつ丁寧なブックレットの美しい写真に見惚れる。

Vol. 1-Bootleg Series-Quine Tapes

Vol. 1-Bootleg Series-Quine Tapes



005.Jesus & Mary Chain "Barbed Wire Kisses","Darklands"

   上で書いた「Uの音をまだ聴きたいと思うというのは、今現在の音として聴きたいというものだけど、ジザメリの音を今聴きたいというのは、個人的には多少ノスタルジック被膜越しの感情だといえる。しかし「Side Walking」やこのB面集のいくつかのトラックはその被膜をフィードバック・ノイズで突き通してくる。

Barbed Wire Kisses

Barbed Wire Kisses



006.VA "Rebel Incorpolated"

   東京ロッカーズからはじまる日本のインディーバンドの名作コンピ。この後WAXレーベルが立ち上げられて、この周辺のCD再発がはじまった。突然段ボールの「ホワイトマン」、チコヒゲの「Trap」、Mio-Fouの「Perrot le Fou」、BOYSBOYS「Monkey Monkey」、GISM…当時このコンピでしか聴けなかった音源多数。バンドブーム以前にこのコンピや地引雄一の「ストリートキングダムを読んでいたことが、高校で友達が出来なくなった原因かもしれない(なんつって)。



007.さかな(sakana) "マッチを擦る","水","夏","World Language","光線"

   この時期の「さかな」の変遷とともに聴き手として成長したという自負のような何かは、僕の財産なのです。

水


008.フリクション "軋轢","Replicant Walk"

   はじめて行ったライブが「レプリカント・ウォーク」発表時のフリクション(心斎橋MUSEHALL)。後半に「BIG-S」が演奏されたとき、震えた。やたらかっこいいギターは、たしかイマイアキノブだった。レックご本人がいかにこのアルバムのプロデュースを気に入っていなかったとしても、自分にとってこの「軋轢」の音のヒンヤリ具合は代替できる存在がないのだからしかたがない(…プロデュース坂本龍一…)。

軋轢

軋轢



009.John Cage "Socrate / Cheap Imitation","Sonata & interludes","Branches","Litaniy for Whale"

   ジョン・ケージに関してはこのブログ、いろいろ書いてきました。ただ、去年、ロンドンまでいってケージ生誕100年の年を祝ったあと、自分のなかでクールダウンしたものがあった。 それで、今回はケージにひっかかった最初のアルバムという事で、サティの交響詩『ソクラテス』とその『ソクラテス』があまりに好きなケージが換骨奪胎リメイクしてしまったという『チープ・イミテーション(安っぽい紛い物)』をカップリングしたWERGOの名盤を。サティのソクラテス新古典主義的で単線的な美しさを、ケージは点線(あるいは破線)にしてしまう。それでも薫るのはサティ風味なのかケージ風味なのか?そういうことを考え始めると頭がかゆくなって愉しい。   ※音沙汰なしのままになっている「Branches」についても近々になにか書きます。(…誰にいってる?)



010.Steve Reich "Electric Counterpoint","Early Works"

 やっぱり「Electric Counterpoint」の音のつぶ立ちとつらなりはデカい。でも、ジャケはこっち(笑)

Early Works

Early Works



011.Sonic Youth "Confusion is Sex","Sonic death","Bad Moon Rising","Sister","Daydream Nation","Thousand Leaves","Murray Street"

    たとえば、サード『Bad Moon Rising』の『Society is a hall』だ。ダウンタウンミニマル音楽から出たSYの最初のロック的絶頂ではなくて高原(プラトー)だといえるこのアルバムはいくつもの曲が切れ目なく続いていくがこの曲も例外じゃない。だから聴く者もどこまでも手作りなオープン・チューニングのギター・ノイズ・カーテンの襞の入れ替わりになかなかはっきりとは気づけない。「社会は穴ぼこ(Ass Holeでもあるのか)だ。それは俺にダチに嘘をつかせる」なんて意味のわからない歌詞を吐くサーストンの実は選び抜かれたトーンが、曲をさらに重々しく単調に響かせるかもしれないが、慣れてしまうと今度はこの時期のSYが、はっきりと一級のジャンク美学者たちが自分たちの日常と感情を、アンプの歪みの中でも拡張し切っていたのだわかる。だからSYのいくつかの盤は永遠に瑞々しいままだ。

Bad Moon Rising

Bad Moon Rising



012.GangStarr "Daily Operation","Hard to Earn"

   90年代前半のヒップホップの盛り上がりを、自分は完全にすれ違ったのだけれど、ここ数年あらためてヒップホップを掘り返して聴いたら、ギャングスターが一番好きだという事がわかった。自分にとってのヒップホップのかっこよさやおもしろさは、ほぼ全てギャングスターが体現している。"Hard to Earn"の完成度も良いけど、最近は"Daily Operation"のスモーキーな空気がたまらない。

Daily Operation

Daily Operation



013.Ana-Maria Avram / Iancu Dumitrescu‎ "Untitled"

 「Gnosis」というコントラバスの特殊奏法のみでつくられた曲に銀河(とブラックホール)を聴いた。

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014.Barry Guy "Frogging"

   なんというなつかしいエントリー…。→http://d.hatena.ne.jp/nomrakenta/20060917/asinB00007BHJH




014.Oliver Nelson "Blues & The Abstract Truth"

   Hoe Down!!!

Blues & The Abstract Truth (Reis) (Rstr)

Blues & The Abstract Truth (Reis) (Rstr)



015.Han Bennink "Nerve Beats"

   ハン・ベニンクの演奏をどれか選べといわれるとかなり難しい。Incusでのベイリーとのデュオも好きだ。あと、YouTubeで見つけた、美術館で硬いチーズの固まりをドラムの替りに叩いている映像も大好きで、ベニンクのコラージュイラストのセンスも最高だと思う。本盤をやっと入手して聴けたのはほんのつい最近。諧謔とスピードが良いバランスだと思う。

Nerve Beats 1973

Nerve Beats 1973



016.Eric Dolphy "Five Spot","in Europe","Last Date"

   モダン・ジャズの勉強聴きをはじめたころ、はじめて「この演奏はとんでもないんじゃないか」と感じたのが、ベタだけどこのファイブ・スポットの1枚目の1曲目「ファイヤー・ワルツ」だった。即興演奏のスリル、というとまたここでの演奏は言葉から逃げ出していくのだが、最初はブッカー・リトルトランペットの音色が好きだったが、次第に、ドルフィーの中空に彼の臓腑が出現したようなサックスの凄さが思い当たるようになってくる。そうすると、他のジャズ・ミュージシャンの演奏もドルフィーの演奏を軸にして受けてとれるようになっていった。30歳を過ぎたころ、マル・ウォルドロンのアルバムでスタジオ録音された「ファイヤー・ワルツ」を聴いたら、同じ曲かという差があった。

At the Five Spot Complete Edition

At the Five Spot Complete Edition



017.Johnny Thunders "Hurt Me"

   トゥー・マッチ・ジャンキー・ビジネスなライフ・スタイルとは裏腹に、アコギと歌だけでアルバムを作らせたら、彼以外持ちえないような儚さ・切なさをが芯にのこるのだということを示して世界と対峙した(灰野敬二に不評だろうがかまわない)。高校の時にレコ屋で見つけたのは見本盤のシールが貼ってあるもので、それをまだ持っている。

Hurt Me (Re mastered)

Hurt Me (Re mastered)



018.Jeph Jerman | Doug Theriault‎"Tathata"

   このCDが通販まとめ買いCD群の中に誤って紛れ込んでいたおかげで、僕はJeph Jermanというハードコアな物音アーティストにぶちあたった。どの作品がどう、という通常の尺度はまったくあてはまらない人。Jeph Jermanというひとが空間や事物と関係してつくりだす行為がすべてフィールドレコーディングされレポートとして提出されているのだという認識に至る。

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019.Yannick Dauby‎- 蛙界蒙 ( Wā Jiè Méng Xūn )

   サウンド・アーティストでフィールド・レコーディストのYannick Daubyには、台湾の自然とひとびとに密着した数々の仕事がある。これも台湾の蛙たちの鳴き声をシンセと絡めて作品化したもので、やさしい響きが時間を満たしてくれる。

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020.高岡大祐、橋本達哉、ワタンベ "Solos Vol.1"

   こないだ送られきた『久下恵生、高橋幾朗』のドラム・デュオLP(円盤)を聴いた。もちろん悪くはないけれど、この満たされない感じは何なんだと思っていたら_012年11月9日の堀江のカフェFuturoでの、この三人の演奏が、頭から離れないからなのだった。このCDは、Solosというシリーズの性格上、ライブ1部の各人のソロのみ収録。この日僕もFuturoで聴いていた。ソニーの名機カセットデンスケTC-D5MとShureのマイク1本で録音された音質は、たとえば、橋本さんのドラミングの繊細さを驚くほど正確に伝えてくれる。収録されなかったドラム・デュオそしてトリオの演奏も、いつか・いつの日にか陽の目をみてほしい…!!

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021.ECDPOPO "ST"


021.Robert Wyatt "Flotsam & Jetsam"

     Wyattを聴き始めたのは、近所のビデオショップのレンタル落ちの『Old Rotten Hat』の中古CDからだった。最後の小品「PLA」が好きだった。画像は、90年代に出た未発表音源集で、ジミヘンがベースを弾いている曲や「Moon in June」、他、幅広い交友関係でのセッションワークがバランスよく収められていて、Wyattだけではなく、カンタベリー・ツリーの良質な編集盤にもなっている。それにしてもWyattの声って独特で、自分が彼の声が好きなのかどうか未だによくわからない。何かを感じさせる声、としか。

Flotsam & Jetsam

Flotsam & Jetsam



022.US Maple "Talker"


022.Richard Davies "There's Never Been A Crowd Like This "



022.The Moles "Instinct"

 このころは、東京から帰ってきた2001年くらい。アメ村にあった「ヴェルヴェットムーン」というレコ屋でポップが「ロバート・ワイアットディス・ヒートの邂逅」のような内容だった。買わないわけはなかった。意表を突くようなアレンジに、鏡の裏箔のようなメロディー。これこそチェンバー(室内楽)・ロックだと思った。チェンバーな雰囲気の中に、荒々しさもにじんでいた。当時モンド本にも取り上げられていたし、あのフレイミング・リップスもこのアルバムが好きでカヴァーしたかライブを一緒にやったか、だったと思う。このアルバムでは、ほぼリチャード・デイヴィスによるワンマン・バンドだが、Molesとしては、このアルバムの前に制作されたファーストもあってCD化されている。そこでは。よりロックバンドらしい音だがミニマルな曲があったりしておもしろかった。ディヴィスがやっていたカーディナルというポップ・ユニットは自分には良さがよくわからなかった。が、この後リリースされたデイヴィスのソロ『There's Never Been A Crowd Like This』は全てが凝縮された力作で、そのあと一枚くらいソロを出したあとのディヴィスの消息を僕は知りません。

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023.ノンバンド "NON BAND","IE(Non)"

  たぶんいつまでも大好きなアルバムなのだと思う。

NON BAND+5 Tracks(紙ジャケット仕様)

NON BAND+5 Tracks(紙ジャケット仕様)



024.Ornette Coleman "Something Else!","The Shape of Jazz to come","GoldenCircle","Town Hall","Dancing in Your Face","Tone Dialing"

    以下は、最近20年ぶりくらいに買ったロッキングオンに掲載されていたルー・リードのインタビューから引用。    「大学生だった頃、ニューヨークに行ってはオーネットのバンドの追っかけをしていたんだ。当時はビリー・ヒギンズ、チャーリー・ヘイデンドン・チェリー、オーネットの4人編成で、彼らの後を付いて回って、でも会場に入るだけのお金は持っていなかったから、窓の外に座ってそこから漏れてくる音を必死で聴いていたんだ。そうやって初めて、"ロンリー・ウーマン"を聴いて、俺の人生は変わってしまった。ハーモニー、あれが決め手だった。あれ以来毎日ロンリー・ウーマン"を鼻歌で歌っているよ。それか"ランブリン"とか、俺が本当に好きな曲だね。オーネットはロックを鳴らせたんだ。ヒューバート・セルビーとウィリアム・バロウズアレン・ギンズバーグが書いた歌詞にロック・サウンドを合わせたらこうしたハーモニーが産まれるだろう、と思ったものだよ。何かが生まれて当然だろう?それと同じでヴィオラも全く違うサウンドなわけだから。オーネットのようなハーモニーが生まれる可能性があるんじゃないかと思ったんだ。それでまあ…ジョンはわからないけど、少なくとも俺は聴いた瞬間、「わお!」となったね。あのハーモニーが生まれていたんだ。そこへへヴィなギターをのせて、アンプがぶっ飛んで、それでも演奏し続けたものだよ。「この音のほうがいい」と俺は言ったんだけど、まるでサクソホーンのようだった。あと、あの馬鹿馬鹿しいドラム・キットもなくて…テンポは完璧でなかったけど、ときどきテンポが遅くなるところも俺は好きだった。そうして…そうして25年後、俺はオーネットと一緒に曲を録音したんだ。」そのルーのアルバム『レイブン』は事実上、ルーの最期のソロアルバムになった。     オーネットにはじまりオーネットに終わった音楽家としてのルー・リード…。

The Shape of Jazz To Come(HYBRID SACD)

The Shape of Jazz To Come(HYBRID SACD)



025.Martha & the muffins "This is Ice Age","DanseParc"

DANSEPARC

DANSEPARC



026.Rip,Rig & Panic "Knee Deep in Hits"

   今や全アルバムがCDでリイシューされているけれど、僕が高校・大学の頃はCDはこれだけだった。中古屋で買ったアナログ盤を聴くためにターンテーブルを買った。活動当時のミュージック・マガジン等を読んでいると、ポスト・パンク勢への評価が概ね高い風潮のなかでも必ずしもRip,Rig & Panicの評価は良くない。フリージャズとパンクのエッセンスファンクしてみせたのがポップ・グループなら、そこから派生したRip,Rig & Panicは、ファンクの要素が緩く変成してフリー度合が強まり、ピアノのMark Springer現代音楽風のピアノ小品を挟み込んだりするし、捉えどころのなさになってしまったのかもしれない。でも完全後追いだった(スネークマンショーで取り上げられていることも知らなかった)僕には、この捉えどころのなさはとても魅力的に聴こえた。『Warm; To The If In Life』や『Through Nomad Eyeballs』、『Storm The Reality Asylum』、『Change Your Life』、『Subversive Wisdom』といった曲は、Rip,Rig & Panic以外ではあまり聴けないテイストだと思うんですが、いかがでしょうか?




027.Lol Coxhill "Ear Of Beholder"

EAR OF BEHOLDER

EAR OF BEHOLDER



028.Steve Lacy "The Door","Forest & Zoo","Morning Joy","Evidence","School Days"

Evidence

Evidence


029.Iggy & The Stooges "ST","FunHouse","RawPower"

ファンハウスを聴いていると、必ず、闇夜にしなる筋肉を想起する。聴くと元気になる。元気にならないでおけるか。

Fun House

Fun House


030.The Doors "ST","Strange Days","in Concert"



030.Shrimp Boat "Duende","Cavale","Something Grand"

 「デュエンデ」は、何度聴いたかわからない。「えびぶね」というバンド名も秀逸だなあとおもっている。「Sunday Comes Along」のギター・ジャンボリー感は他では代替できない。しかし、ポスト・ロックなどといわれてしまうその後の流れの最初のひとしずくがこのアルバムなのだ、とも想う。

Duende

Duende


031.アサイラム "Nothing to be a Friend"

    懐かしいトランス系バンドの12インチで、B面には、アサイラム名義ではなくてTHE CHORI3(ザ・チョリチョリチョリ)という変名による組曲「Tybe Vatamia Platami」が収録されていて、これが何か凄まじいショックで一週間くらい何回も聴いた(高校2年だったと思う)。こちらのブログの記事がとても詳しいのを発見。名曲だと僕も思います。

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032.スターリン "フォー・ネヴァー","虫"

   『虫』のメタリックな鎮痛感覚も捨てがたいが、どのアルバムよりも先にこの「絶賛解散中」ライブ盤を聴いたというただそれだけの理由。とてもいけないものを聴いている気がした。ミチロウさんの歌には今もそう感じさせてくれる力がある。

FOR NEVER リマスター盤

FOR NEVER リマスター盤


033.Robert Ashley "Automatic Writing"

  ソニック・アーツ・ユニオン出身の、アメリカ実験音楽の中心にいた人なわけで、この付随意発話を作曲に取り込んだ理屈も最高級のインテリジェンスだったわけだが、何よりも僕はこのアルバムから受け取ったのは、間違いなくアシュリーの意図とは離れた、陶然として病んでいる感じ、だった。新しい感性のジャンルをアシュレーは作ってしまったのだと想った。こんなものは他の実験音楽の中にも見当たらない。90年代のヒップホップの最も良質なトラックのいくつかに見あたるだけではないだろうか。

Automatic Writing

Automatic Writing



034.Knit Prism "Growing"

  2年くらい前にドローン系のカセットを山ほど購入したが、この、もう活動をやめてしまった(?)らしいKnit Prismの作品くらいじんわりと沁みこんでいるものはない。

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035.Meredith Monk "Facing North"

Facing North

Facing North



036.Kurt Schwitters "Ursonate"

    音声詩、というかその後のテキスト・サウンドの流れの、ほぼ源流に位置するのが、コラージュ(彼自身はそれを「メルツ」と呼んだ)を美術史の中で確立したクルト・シュヴィッタースの朗読パフォーマンス『原音ソナタ』だ。美術が好きだった僕には少なくとも心の師とする美術家が二人いて、ひとりはデビュッフェで、もうひとりがシュヴィッタースだった。ありがちな取り合わせだが、僕はシュヴィッタースのまるごとが好きだ。そのはじまりにおける才能の欠如も、コラージュの先に折り返してみせた生き様も。そのエッセンスは、爆発するような愛嬌で、もちろんそれは皮肉と表裏一体になっていて、その均衡が、シュヴィッタースコラージュでは奇跡的に美を産み出している。「現代美術」的なものの原基ともいえる人だし、そのヴォイス・パフォーマンス『原音ソナタ』は、幾多のパフォーマーが敬意をこめて再演・再録しているが、当時の劇場の客を大笑いさせたあと、惜しまない拍手を打たせた力は、当然ながら、このシュヴィッタース本人による録音からしか、感じ取ることは出来ないと思っている。

Ursonate

Ursonate



037.自然音(クジラ) "Sounds And Songs Of The Humpback Whales"

   これは高校生くらいのときに中古盤で買ったザトウクジラの歌のCD。ポール・ウィンターみたいなものではなくて、とにかく生のクジラの未加工の歌が録音されているのがうれしかった。同時期に岩合光昭氏の写真集『クジラの海』を見て「バブルネットフィーディングって凄い…」とか感心していました。

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038.Moris Tepper "Big Enough to Dissapear","Eggtooth","A Singer Named Shotgun Throat"

A Singer Named Shotgun Throat

A Singer Named Shotgun Throat



039.Robyn Hitchcock "Moss Elixir"

Moss Elixir

Moss Elixir



040.Giuseppe Ielasi Stunt ","(Another)Stunt ","Third Stunt ","Bellows","Untitled2011 "

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041.EDPS "Blue Sphinx"

BLUE SPHINX(紙ジャケット仕様)

BLUE SPHINX(紙ジャケット仕様)



042.Television "Marquee Moon","Adventure"



042.Various Artists "Monsters, Robots & Bug Men - A User's Guide To The Rock Hinterland"

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043.Captain Beefheart "Doc at RadorStation","Trout Mask Replica"



044.半野田 拓 "5CDs"



044.Niel Young "Tonight's The Night "

今宵その夜

今宵その夜



045.David Michael "Shangri-la"

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046.Son House "Death Letter:Father Of Folk Blues LP"



046.Loren Mazzacane Connors & Alan Licht "Two Nights"

   ローレン・マッツァケイン・コナーズとアラン・リクトのギター・デュオは何枚か盤があると思うが、本作は自分のなかで別格。何が違うか説明は不可能なのだけど。昔、兵庫加西の印刷屋で働いていた頃、週末はよく夜中に車を走らせて大阪を往復した。三田をこえる辺りは当時真っ暗な闇の中の自動車道だったのだけれど、そんななか大阪で購入したばかりのこのCDをはじめて聴いたのだった。カーステレオから流れてくる音楽は、デュオ演奏というよりも、二つのギターソロが同時に進行しながら、間合いをとりあっているように聴こえもするだろう。時間の流れかたが確実にかわっていくようで、たっぷりと情感を湛えているようでその実すでにその全てを喪失してしまっているような、とりかえしはいつもつかないのに、そんなに悪いものでもないような、例えてみるなら、村上 龍の小説『ストレンジデイズ』の主人公の最後のつぶやき、そんな感情を、この二つの夜の実況録音から味わっていた。

Two Nights

Two Nights



047.Magic Sam "Magic Sam Live"

   数あるブルースの歴史的名盤のなかからなぜこのライブ盤から聴きはじめたのか、まったく思い出せないが、この抜けの良さは本当に好き。インストナンバー「Looking Good」(2回演奏される)のサウンドこそ自分がブルースやロックに求めているものだった。

Magic Sam Live

Magic Sam Live


048.Fred Mcdowell "Mississippi Fred Mcdowell"

Mississippi Fred Mcdowell

Mississippi Fred Mcdowell



049.This Heat "Out of Cold Strage(BOX)"

Out of Cold Storage

Out of Cold Storage



050.Faust "Wumme Years 1970-1973(BOX)"

     Wumme Years(BOX)というより、セカンドの「SO FAR」。というより「SO FAR」収録の『It's a Rainy Day,Sunshine Girl』。

Wumme Years 1970-1973

Wumme Years 1970-1973




051.Wzt Hearts "Threads Rope Spell Making Your Bones "



051.John Hudak "Natura "(7"EP)

    John Hudakには、他にも良い作品があるが、この7インチシングルを手に取っていなければ、今頃、サウンド・アートがどうの、フィールド・レコーディング作品がうんたら、などとは決して言っていないはず、という事で。 A面はショウジョウバエの羽音、 B面は雪の上に落ちる氷(!!!!)の音を技術的に加工したもの。 音を見つけ、耳をそばだて、作品化するアカデミック行為も研ぎ澄ませば詩的になる瞬間があるのかもしれない(そういう瞬間が稀にあると考えている)。数年前に気付いたのですが、小杉武久さんの著書『音楽のピクニック』の冒頭に収録されているインタビューで小杉氏へのインタビュアーを務めているのがジョン・ヒュダックである様子。

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052.VA "Ambient Not Not Ambient"

   2006年か2007年のノイズ・アンビエントのコンピ。最近また聴きかえしたりしている中に気づかずこのコンピに含まれていたアーティストが多かった(上のWzt Heartsもそう)。今気づくと重要なコンピ。「No New York」も入れないといけなかったが、今はこちら。

Ambient Not Not Ambient

Ambient Not Not Ambient


053.SION "春夏秋冬","かわいい女","Comes"

   「春夏秋冬」とトム・ウェイツ「レインドッグス」を同時期に聴いていたから、アート・リンゼイやマーク・リボーというギタリストの音が大好きになった。

春夏秋冬

春夏秋冬


054.Marc Ribot "Saints","Don't Blame Me"

   この盤までに、いろんな活動をしているのは知っていたしちょこちょこ手を出して聴いてもいたのだけれど、このソロ・ギターには持っていかれた。ゆらめいたかと思うと切先が鋭くひらめき、たゆたうようで凛と。しかし絶えず夜の沈黙を読むことを忘れない。アイラーのカバー「Ghost」ではじめて曲の良さがわかった。「Spigott」も良い。

ドント・ブレイム・ミー

ドント・ブレイム・ミー



055.Bill Frisell "Good dog Happy man","Where in the World?","Gone, Just Like A Train","Have A Little Faith "

   このアルバムくらいまでのフリゼールは追って聴いていたんだけど、最近はあんまり手が伸びない。なぜかな…。ジャケット描いている画家も好き。

Gone Just Like a Train

Gone Just Like a Train



056.武満徹 "秋庭歌一具"

武満徹:秋庭歌一具

武満徹:秋庭歌一具



057.Terry Riley "The Harp of New Albion"



057.Lou Harrison "Perilous Chapel"

   ギターの音というえばNYパンク直系の暗く歪んだ音ばかりを求めてきた自分だったが、2000年あたりにルー・ハリソンのギター曲集が何枚かリリースされてギターの音に対する感じ方はまったく拡がってしまった。

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058.Kronos Quartet "African Album"

   クロノス・カルテットで一番好きなアルバム。数人のアフリカ絡みの作曲家の作品を収録した盤ですが、Kevin Volansのものが一番好き。



059.Morton Feldman "For Phillip Guston"

    モーティの破顔アップのジャケとはセールスを度外視したデザインでトホホだが、中身は最高純度のフェルドマネスクだ。フェルドマンが耳に馴染んでくると聴こえる音が変わってくる。

For Philip Guston

For Philip Guston



060.Bill Dixon With Tony Oxley‎"Papyrus - Volume 1&2 "

    正確には、このBill Dixonボックスの中のTony Oxleyとのデュオ2枚が自分にとって抜き差しならない音なのです。自分で音を録りはじめた頃(遠い昔ではないです)、どうにも気持ちがうまく切り替えできなくて時間もないし困っていたとき、このアルバムの演奏が鳴りはじめると、すっと音を出せるようになった。日常が非日常になるのではなくて、日常の中に音を出すことが自然に入ってくる。とはいっても二人とも最上級の演奏テクニックを持つ人たちではありますが。自分の中のなにかスイッチのようなものを切り替えてくれる録音であることには変わりない。

Complete Remastered Recordings

Complete Remastered Recordings



061.Tortoise "Million now living will never die"

Millions Now Living Will Never Die [12 inch Analog]

Millions Now Living Will Never Die [12 inch Analog]



062.Slint "Tweez"

   一曲目のかっこよさ。心霊写真だというジャケットが不気味すぎ。

Tweez

Tweez


063.Tony Conlad "Early Minimalism"



063.Felt "The Splendour Of Fear","Bubblegum Perfume"

     どうやら自分がスミスにもエコバニにもアズテクカメラにも不感症であるらしいことがわかってからネオ・アコという言葉が当時からむず痒く、でもときどき今度こそは、と思って何かアルバムを買ってみるジャンルであり続けた。Feltもそういうバンドだった。Feltのアルバムのジャケットやタイトルが群を抜いて興味をそそるものだったけど、逆にどれから手を出せばいいかわからない状態が続いた。やっと手に取った「Bubblegum Perfume」は、クリエイション時代のコンピらしいが、すでにポップになっていた。一曲だけ今でもときどき気が付いたら口遊んでいる曲が入っている。『Don't Die On My Doorstep』。友情に関して書かれた中でももっとも誠実な曲ではないかとおもわれる。 このコンピの後、 The Splendour Of Fearを聴いて落差に驚いたが、『Mexican Bandits』がお気に入りになった。

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064.Charlemagne Palestine "Strumming Music"

   Charlemagne Palestineは、最近入手したドキュメンタリーDVD『The Golden Sound』も素晴らしい。トニー・コンラッドとのデュオ演奏も入っているし見所がいっぱい。

Strumming Music

Strumming Music



065.Clemantic Consort "Guillaume de Machaut- La Messe De Nostre Dame"


066.Spacemen 3 "Sound Of Confusion"

    昨日(12月8日(土))箕面駅周辺で散髪し、昼飯を食べた後、阪急の線路沿いにおもむろに石橋まで歩くことにした(4駅の距離)。徒歩中に脳内で再生され続けたのが13Thフロアエレベーターズの『Roller Coaster』という曲だったが、そのテンポは〉pacemen3の演奏するカヴァー・ヴァージョンだった。それで大学1回生の頃の自分のプレイリストを思い出した。Faustの『It's a Raniy Day,SunShine Girl』から初めてこの曲につなぎ、そのあとに下に選んだCANの『Mother Sky』、そしてVelvetsの『Hey,Mr.Rain』につなげて脳内再生する、あるいはつなげたテープが僕のお気に入りだった。もどかしいのはここにソニック・ユースがなぜか挟み込めなかった点だった。…Roller Coasterに話を戻すと、原曲ではロッキー・エリクソンがサビの後半で「You Gotta Open Your Mind....」というフレーズにさしかかった途端に演奏のテンポが急にあがって手作りトリップ感満載だが、Spacemen3ヴァージョンではそんなことはない。ただただ、ファズにまみれながらスローに空間を占領していく。この盤には他にもThe Stoogesの『Little Doll』も入っている。自分にとってはオリジナル・パンクへの導線としてUKのジザメリ(Mother Skyをカヴァー)やLOOPやPrimal ScreamやこのSpacemen3がいたことを強烈に思い出させてくれるアルバム。

Sound Of Confusion

Sound Of Confusion



067.CAN "Cannibalism(Best)"

   アルバムも全部良いけど、マルコム・ムーニー、ダモ鈴木と二人のヴォーカルを一枚で聴けるのは有難い。

Cannibalism 1

Cannibalism 1



068.The Dead C "DR503","Tusk","Trapdoor Fucking Exit","Future Artists"

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069.Shing02 "My Nation"

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070.Bo Didley "Chess Box"

    上のほうで挙げたジザメリのB面集に収められた曲で「Bo Didley is JESUS」という曲がある。ディドリー・ビートどころではない陰鬱なナンバーだが、この曲でBo Didleyを聴いてみようと思った。ニューヨークドールズが1stでカヴァーした『Pills』もこのボックスでやっと原曲を聴くことができた。もうひとつ、自分がディドリーを深く聴きだしたのは、VelvetUndergroundの伝記本『アップタイト』を読んで、メンバーを探していた頃友人の妹だったモーリン・タッカーが自宅でディドリーのビートに合わせてドラムの練習をしていると知ったルー・リードが即決した、という話を知ったということと、『Another View』に2テイク収録された「Hey,Mr.Rain」という曲が、ディドリー・ビートに単純極まりない歌詞、ミニマルなギター・カッティング、それにケイルの電気ヴィオラによるドローンが合わさるというかたちで、僕はVelvetsというバンドのアイデアの原型だと思うようになった、ということがある。

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071.Alternative TV "Image has Cracked","Vibing Up The Senile Man"

   一曲目、シンプル極まりないリフが混沌としたステージ実況とコラージュされる『Aleternatives』を聴いたとき、これがパンクだと思った。「ピストルズからグラムを抜いたような」という批評家の表現はこのバンドに関しては的を射ていた。ピストルズの演劇がかったけたたましさよりも数倍勇気をくれる。Thee Headcoatsもカヴァーした『Viva La Rock N' Roll 』、それから『Action Time Vision』の弾けっぷりも良い。ジャケットのメンバーがカンとLOVEの『Forever Changes』のLPを持っているのをみて何か深い納得がありました。ザッパのカヴァーもしてるし。そして、やっぱりラストを飾る『Splitting In 2 』の若々しい怒涛。

Image Has Cracked-Punk Singles Collection

Image Has Cracked-Punk Singles Collection



072.Sex Pistols "Never Mind the Bollocks"



072.Red Krayola "Hazel",Mayo Thompson "Corky's Dept to His Father"

    ピストルズを下げて、このアルバムを挙げるということは、この時代のドラッグ・シティからリリースされたすべてのアルバムを挙げるということです。1曲目『 I'm So Blasé 』からして蕩けるようなアレンジで、その上にメイヨ・トンプソンがとぼけているからこそ後々まで効く毒をのせてくる。大阪でみたライブはつまらなかったが、メイヨ爺が自分で歌わずに女の子に歌わせいたのが、イジイジしていておもしろかった。メイヨ、といえばソロの『Corky's Dept to His Father』もこの時代にドラッグ・シティからリイシューされて愛された名盤。

Hazel

Hazel


073.Joy Devision "Substanse"

サブスタンス

サブスタンス



074.長沢勝俊 日本音楽集団 "組曲《人形風土記》"

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075.De la Soul "3feet High and Rising"

   ヒップホップだと思って聴いていなかった。そんな風にも聴ける/そういうリスナーにも届く、最初のヒップホップだったんじゃないかと。今の耳だと、もっとハードコアなところが面白いが。リリース当時某ロック雑誌のレビューで、「今の時代の(黒人による)メタル・ボックス(P.I.L.の)だ」と書いてあるのを読んで吹き出してしまった記憶がある。そんなわけあるかい。

3 Feet High & Rising

3 Feet High & Rising



076.Public Image Limited "Metal Box","Happy?"

    最初メタルボックスの一曲目「アルバトロス」を回転数を間違えて45回転で聴いていて「なんてかっこいいテンポなんだ」と思っていた恥ずかしさがあるので、貼るのはこのアルバムだ。ジャケットの絵が好きで中学生の頃、美術の時間に模写していて煙たがられた。今観るとフンデルトワッサーにしか見えないわけだが。

Happy

Happy



077.仲井戸 麗一 "The 仲井戸 麗一 Book"

THE仲井戸麗市BOOK

THE仲井戸麗市BOOK



078.原田 知世 "Tears of Joy","カコ"

 なぜか、原田知世の声が昔から嫌いになれないんです。



079.Joe Jackson "LOOK SHARP!"

 

Look Sharp

Look Sharp



080.Th' Faith Healers‎"Lido"

  山ほどいたオルタナギターバンドの中でもこのアルバムの質感にははまった。たしかCANの「Mother Sky」をカバーしていた。

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ええい、いまさらビートルズについて書くのはやめじゃ。

081.The Beatles "White Album","Rubber Soul"




081.Various Artists "Harmony Of The Spheres"

   1996年にDrunken Fish RecordsからLP3枚組で出たコンピ。当時アメリカ村にVacuumRecordsという、ちっちゃなポータブル・ターンテーブルを売って有名になったショップがあって、そこで購入。 ‎A面:Bardo Pond、B面:Flying Saucer Attack、C面:Jessamine、D面:Roy Montgomery、E面:Loren Mazzacane Connors、F面:Charalambides・・・・・   当時はみんな新人というわけでは決してなかったけど、ちょっとアルバム一枚に手を出すのがこわい感じだったアーティストだったのでこのコンピはよかった。アナログ盤で聴いたからか、どのアーティストの音も深く濃く暖かだった。装丁も丁寧だったし。

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082.Rolling Stones "Let it Bleed"



082.ハンバート・ハンバート "まっくらやみのにらめっこ"

   良い曲ばかりなアルバムですが、個人的にこのアルバムを聴いていると、牧野信一の小説世界が想起されます。

まっくらやみのにらめっこ

まっくらやみのにらめっこ




083.Houndog "Houndog"



083.鈴木昭男 "Odds And Ends "

ODDS AND ENDS 奇集

ODDS AND ENDS 奇集




084.Latin Playboys "ST"

Latin Playboys

Latin Playboys



085.Gavin Bryers "Jesus Blood Never Fails Me Yet"

Bryars: Jesus' Blood Never Failed Me Yet

Bryars: Jesus' Blood Never Failed Me Yet



086.Tom Waits "Rain Dogs"


086.Caetano Veloso "Araçá Azul","Circuladô ","Circuladô Vivo ","Tropicália 2‎","Livro"

    大学生の頃にブラジル音楽を聴かなきゃとおもったのは、アート・リンゼイがはっきりとブラジルもののプロデュースに向かっていったからだった。でも、歪みとノイズと粗暴な歌とミニマリズムフリークだった僕にはサウダージというのは、ある種の気配があるなと思ったけれど魅力がいまひとつ捉えにくかった。そんななか、当時CDでのリイシュー・ラッシュだった、カエターノ・ヴェローゾのアルバムだけは良いと思えた(あとはクァルテット・エン・シーの昔のアルバム等)。 このアルバムはカエターノのアルバムの中でも、もっともサイケ色が強いアルバム、といわれる事があるようだったが、欧米のどのようなサイケデリアとも異なる感触があって好きだった。「トロピカリズモ」というのとも違うこのアルバム独自のサイケデリアではないか思う。 ラストのタイトル曲の消え入るようなメロディー。

アラサー・アズール+2(紙ジャケット仕様)

アラサー・アズール+2(紙ジャケット仕様)




087.Mother Tongue "Open in Obscurity"

      Z'evパーカッション)と、The Hafler TrioのAndrew McKenzie(テープ)、あんまり情報のない女性Doro Franck(朗読)が参加しているユニット。アルバムはこの盤しかないのではないかと思います。 最近、「燃え尽きるより錆びつきたい」という有名なニール・ヤングの言葉(にしてカート・コバーンの遺言…だったと思う)をひっくり返した惹句と愛にあふれた内容のガイド本が出版された話題を読んだノイズ・インダストリアルというジャンルがありますが、僕は聴きだしたのはかなり遅かったし、スログリは未だに何が衝撃的なのかよくわからない。ノイバウテンは好きだけど、基本的には文学的な歌ものバンドという本質のほうが今は比重が大きい。このアルバムがノイズ・インダスかというとどうかなーと思うが、昔の「銀星倶楽部」のノイズ特集でたしかZ'evが取り上げられていたと思うのでこの連想でOKということにしておきます。このアルバムをなぜ手に取ったか覚えている。クロスビート誌に大鷹俊一氏のレビューが出たのだ。謎めいたパーカッション奏者「Z'ev」についても、共演した近藤等則の著作で知っていたけれど未だその時点では聴いていなかった。「ノイズのフォークロアの混淆」といった感じのレビュー文だったと思う。ノイズと民俗性は相性が良い筈だという思い込みがあり、今に至るまでこういう文言に自分は弱い(ここ数年ではGRIMの編集盤)。輸入盤屋で見つけた本盤は、通常とは異なる柔らかみのある厚手の上質紙のジャケットで、Juergen Tellerによる写真が滲んだ感じは実にタイトルの「Obscurity」だと思った。長尺1曲のみのA面はあまり印象に残らず‖面がとにかく「なるほどなー」という感じだった。とくに、B4『The Humble Man』の単純な歌詞というか朗読にからむパーカッション、ヒリヒリするノイズが未知の領域を感じさせてくれたのだった。

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088.David Cunningham "Grey Scale"


088.Ned Lagin, Phil Lesh "Seastones"

    じつは今もこのアルバム、なんなのかよくわからない。グレイトフル・デッド絡みの現代音楽家による奇妙な電子音楽。タイトルとジャケから、海の中の石をトレースして楽譜にしてコンピューターに演奏させたんじゃないか、とか考えたが、多分ぜんぜん違う。ジャケをはじめてみてからというもの、買うかどうするか悩みになやんで、レコ屋で見るたびに「うーん…」となっていた楽しい思い出あり。結局レジに持っていくまでに5,6年は経過した筈。

Seastones

Seastones



089.Peru Ubu "Datapanik in Year Zero(BOX)",David Thomas "Monster"

   ペル・ユビュも、伝説だけで90年代末まで音源がなかなか聴けなかったバンドだった。だからボックスが出たときほんとうに嬉しかった。特に、"Final Solution","Heart of Darkness","30Seconds Over Tokyo"などのピーター・ラフナーやティム・ライトが在籍していた頃の曲とファーストの曲がアヴァン・ガレージとしてベスト、だと思った。しかし、ビーフハートよりザッパが好きと『From Velvets to Voidois』で読んだデヴィッド・トーマスの趣味はやっぱり僕とは異なると感じはじめたころに聴いたトーマスのソロ作のBOX『Monster』。この最後のTwo Pale Boys名義のCDに収録された曲のパフォーマンスで多分『Surfer Girl / Around The Fire 』だったと思うが、Tammy Wynetteの『Stand by Your Man』という歌をトーマスが『Stand By the Earthman」と聴き間違えたという小噺から〉Fちっくな近未来噺へと至り、現代に遡りつつ「We live in Fortean times. We live in the beginning of a voodoo age of magic superstition and ignorance. We are the last generation that will ever know what it was like, to live in an enlightened world...」という宣言から、聴き間違いをこれ以上ないくらい感動的に肯定し『Stand by Earth Man』と歌い上げフィナーレを迎える曲があった。これに撃ちぬかれた。ネットで調べてみると同じ事を感じた人はいるみたいで、美術作家の個展のタイトルとして引用されていた。http://e-limbo.org/clases/imprimir.php/Art/2478

Monster

Monster



090.ブルー・ハーツ "ST","Young & Pretty"

   考えてみてほしい。1987年に中学から高校にあがるような時期を体験していたものにとって、ブルー・ハーツは不可避だったことを。彼らがテレビの歌番組に登場して『リンダリンダ』を歌ったとき、甲本ヒロトをみて嗤っている芸能人たちにまず殺意を覚えた。あれは多分、僕らの世代の日本人少年にとってのビル・グランディ・ショーだった。

YOUNG AND PRETTY

YOUNG AND PRETTY



091.VA "Lipstick Traces"

   音楽文化史家グリール・マーカスの著作を元に、ラフトレードがつくったコンピ。ダダ運動とパンク運動の見えそで見えない線を聴かせようとしている。アパラチアン・フォークのBascom Lamar LunsfordやBenny Spellmanの「Lipstick Traces (on a Cigarette)」なんかが入っているのが面白い。

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092.The Police "Syncronicity","白いレガッタ",Sting"ブルー・タートルの夢"

     スティングもポリスも、昔より今のほうがどんどん良さがわかるようになってきている。

ブルー・タートルの夢

ブルー・タートルの夢



093.U2 "Joshua Tree"



093.P−MODEL "パースペクティヴ","スキューバ(カセット・ブック)"

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094.Talking Heads "'77"



094.Peter Garland "Three Strange Angels"

    ルー・ハリソンやピーター・ガーランドの音楽が大好きだが、彼らの音楽を聴いてると、ジョン・ケージはむしろヨーロッパの音楽家ではないかと感じられてくる。

Three Strange Angels

Three Strange Angels



095.The Modern Lovers "ST"



095.Gastr Del Sol "Mirror Repair ","Upgrade & Afterlife "

    2曲目「Eight Corners」から次の「Dictionary Of Handwriting」へ流れる瞬間の虜だった(今も)。

Mirror Repair [12 inch Analog]

Mirror Repair [12 inch Analog]


096.Stranglers "Black & White","Hit Men(the singles)"

   ストラングラーズでしか晴らせない鬱屈というものがあると信じている。

Black & White

Black & White


097.WIRE "Pink Flag"



097.Various Artists "Burning Ambitions: A History Of Punk "

  中学のときにブルー・ハーツと同時にパンク・ロックを勉強聴きしはじめた。ピストルズの『勝手にしやがれ』やクラッシュのアルバムは単品でとりあえず買うかもしれないが、他のバンドについてはこのコンピで知っていったという人も多いのではないかと思う。僕も御多分に洩れず、このアルバムでずいぶん楽をさせてもらった。サージェント・ペパーズのジャケをパロッたジャケは対しておもしろくもないが、Buzzcocks『Boredom』、The Fall『Bingo Masters Breakout』、Wire『1, 2 X U』 の3曲の流れは最高だと思う。他にも、999『I'm Alive』、Vibrators『Baby, Baby』、The Saints『I'm Stranded』、Cockney Rejects『Flares And Slippers』、Killing Joke『The Wait』などパンクの名曲ぞろい。ピストルズは入っておらず、ダムドはファーストからではなくて「マシンガンエチケット」からのLove Song、クラッシュ本体ではなくて前身バンドである101'ers。逆に後でバンド単品でアルバムを聴いた時に、このコンピに収録された曲ほどのインパクトが得られなくて、ああこれがパンクかと学習していくという流れも出来た。

Burning Ambitions

Burning Ambitions



098.高橋悠治 "ドビュッシー:映像・版画・喜びの島"

ドビュッシー:映像・版画・喜びの島(紙ジャケット仕様)

ドビュッシー:映像・版画・喜びの島(紙ジャケット仕様)



099.Brian Eno "Music for Airport"

Music for Airports

Music for Airports



100.Carl Stone‎"Mom's"

   最後に思い出してよかった。

Mom's

Mom's




 これで ̄00枚以上の作品を挙げたことになるけれど、大事なことは、僕はその音楽をなにひとつ「所有」しているわけではないということ。当たり前ですが|Dや音声ファイルは所有できるけれど、音楽自体は所有するこができない。体験するチャンスを所有できるかもしれないだけです。だからこれらの「アルバム」というものは限りなく音楽にニアミスした記憶のトリガーであり、チャンスであり続けている。同時に、法的には音楽の作者が所有するのかもしれないが、本当のところはそれも怪しいと思っている。

2013-07-01 13:16

[][][][]本厄耳瞬日乗

なんか淡々としてきましたが…。

6月25日(火)

お昼に中華レストランから出るときに、めくれたドアマットに怪我している右足の先をひっかけて、さらにぐねってしまう。涙出る。

山森さん著書のガタリ論文、付箋を貼りながら読み終わりかけ。面白い。ガタリにおける「リトルネロ」の考え方がやっとつかめてきた。むしろ、その前提であるスキゾ分析の考え方のほうが「使える」気がしてくる。

6月26日(水)

朝起きても、前日の右足のぐねりの痛みがひどくなっている。なんだろう逆戻りだ。冷やさなかったのがいけなかったのか。これ以上ひどくなるようなら再度病院だ。ロキソニンを飲むのは嫌なんだが。足の痛みかむかつく胃か、二択。

明け方から、強い雨脚なので、家人に車で千里中央まで送ってもらう。

ガタリ論文読了。久しぶりにハードカバーの本を付箋だらけにする達成感(変)。「リトルネロ」というものをやっと理解する素地ができたような気がする。というか、この論文はガタリの概念理解にこれから欠かせないテクストになりそうな気がする。

今宵その夜

今宵その夜

こんな鬼気迫るほど沁みるアルバムを作った後、まだ質の高い音楽活動を続けるニール・ヤングという人はやはり化物だと思う。

Loaded (Fully Loaded Edition)

Loaded (Fully Loaded Edition)

久しぶりに集中した読書で気が昂ぶったとでもいうのか、この3枚のアルバムを連続で深夜聴き続けるという…。

6月27日(木)

夜は、梅田阪急屋上のビアガーデンでI田さんたちと飲み。梅田は長いが阪急屋上に初めて来た。梅雨の晴れ間の薄曇りだが、満員。遅れて行ったので飲み足りない。そのあとDDハウス前の焼鳥屋で二次会。楽しい夜で足の痛み忘れる。

6月28日(金)

二日酔いと寝不足。なんとか乗り切る。

帰りに、カセットテープとコード類を買いに、ヨドバシに寄ると、母が以前から欲しがっていたヴィデオテープをDVDにダビングできるデッキ(チューナー?)が限定安売りで出ていた。電話して買うかどうか訊くが、この足では持って帰れないと指摘されて、発送してもらうことなど思いもつかずあっさりと断念し帰宅。


6月29日(土)

クリーニング出し、図書館で借りていた本の返却をしてから、借りている倉庫へ。

山森さんの論文を読んでから、ガタリ『機械上無意識』をちゃんと読みたくなったので、段ボール箱をガサゴソして持って帰る。汗、かく。

夕方まで、テープデッキでPCから音を録音し、カセットデンスケで再生してみる、というのを繰り返す。カセットデンスケのコンプ感、半端ではない。

6月30日(日)

父が梅田に車出すとのことで、便乗してヨドバシカメラに寄ってもらい、金曜のヴィデオ→DVDダビング用デッキを買ってくる。

DXアンテナ 地上デジタルチューナー内蔵ビデオ一体型DVDレコーダー DXR160V

DXアンテナ 地上デジタルチューナー内蔵ビデオ一体型DVDレコーダー DXR160V

たしか、↑これであったかと思います。

外でお昼を食べ、帰ってからデッキを設置・動作確認。マニュアルの関係するページだけ付箋して母に操作の説明。ダビングするのにVTRを通常速度で再生しておかなければいけないが、買い物に行くときセットして出かけてきたらちょうど良いのではと思う。VTRのライブラリーのスペースをこれで減らせるだろう。

20時よりNHKで『八重の桜』。会津は城に攻め込まれ、白虎隊は自刃、八重も銃をとっている。折り返し地点か。

2013-06-24 22:14

[][][][]本厄耳瞬日乗ヌ遒兇蕕傾釣りスローなカセット

6月18日(火)

松葉杖をやめてステッキにして一週間ほど経過。だんだんステッキなしで室内なら歩けるようになってきている。少しずつ復調しつつあることを実感。

早く普通に歩きたい。千里の丘陵を歩いて越えていきたいんです。

6月19日(水)

山森さんから著書『ジル・ドゥルーズの哲学』(人文書院)asin:4409030809をお送りいただいたのが届いていたことを、出勤前に知らされる。

あわてて、そのまま鞄に入れて会社に持っていきながら読み始める。

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ガタリ論文、後半に補論として掲載されている。以前からの『ガタリ・トレーニング』の成果のようで嬉しい。

『ミル・プラトー』の重要概念「リトルネロ」は音楽形式を元にした反復の概念だと思っていたが、少なくともガタリの『機械状無意識』においてはそれに留まらないようだ。もったいなくて通勤時に少しずつ読み進めている。

会社で、月間MVPとやらで表彰される。Windows8対応用の画面をこさえて準備したからという理由だが、なんだかなあ。よっぽど他がなかったのだろうなあ。

就寝前に『倍音』を読み耽る。

倍音 音・ことば・身体の文化誌

倍音 音・ことば・身体の文化誌

倍音と、山森さんのガタリ論文にあった「冗長性」について妄想が走る。

6月20日(木)

雨。

帰りタクる。

昭和元禄落語心中(4) (KCx)

昭和元禄落語心中(4) (KCx)

最近の漫画では『落語心中』が断トツに面白いと思うので、どんな話だったか確認のため、Youtubeで落語をいくつか見る。

柳屋小三冶の『野ざらし』と桂米朝の『骨釣り』。

『野ざらし』も『骨釣り』も、基本は同じ話で、江戸前が上方から派生して、上方はいったんネタ自体が廃れたのを桂米朝が復活させた、と色んなところに書いてある。両者に共通した噺の骨格は、最初に骨を見つけて回向し若い美女の幽霊の訪問を受ける成功者Aと、次に隣の部屋に住む、それを知って二匹目のドジョウを狙って果たせない失敗者Bがいる、という事だろう。そして、単なる諺の教訓話ではなくて、失敗者Bの憎めなさをどう表現するかが落語として面白みになっているのだと思う。

先ず、自分と同じく独り者のAの部屋から女の声が聴こえてくるので‖が覗いてみたら若い女が来ている。翌日BがAを問い詰めると、来ていた女は、前日回向してやった髑髏の幽霊だという。その話をきいてBも骨釣りに出かける…とこのあたりも同じ運びをしている。

江戸前の『野ざらし』では〜が侍で、骸骨を見つけて回向するのはA自身によるBに向けた「語り」になるが、上方の『骨釣り』ではAは侍ではなく幇間で旦那につきあって釣りに行き骸骨を見つけるまで落語としてAの視点で「語られる」。Aが家に帰って寺に骸骨を収めた後幽霊の訪問を受けるが、その後、視点は隣から覗いていたBに受け継がれるという形。『野ざらし』ではBが骸骨を釣りに行って果たせないままサゲとなるが、『骨釣り』ではBも骸骨を見つけて回向し、部屋で待った結果、石川五右衛門の幽霊の訪問を受けることになる。という風に、『骨釣り』のほうが、米朝のアレンジがかなり効いているのかもしれないが、濃厚な、というか痛烈なクドさをもった構成になっている。

『落語心中』は江戸前落語の話なので、出てくる噺は『野ざらし』。『野ざらし』の沸かせどころの一つはおそらくBが釣りに行くときの上機嫌ぶりだが、漫画の中でも上手く表現されている(と思います)。

D  D


6月21日(金)

雨。

帰りに2ヶ月ぶりに堀江の中古レコード店『○か×』に寄ると、ずっと探していたCDを発見。

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伝説的な1981年のフレッド・フリス初来日の時のロフトでの、突然段ボールとのセッションセッション2(12分)とセッション3(20分)が収録されている。なぜセッション1が収録されていないのかとても残念だが、蔦木栄一氏がオルガンを弾くセッション2が特に好きだ。即興演奏に限らず良い音楽を聴くと自分もエア楽器で参加したくなってしまうものですが、このセッションもそういう空気があふれている。

しかし_0%引きという『○か×』さんの会員サービスはとても有難いです。

Christian Wolff: 8 Duos

Christian Wolff: 8 Duos

最近の室内ヘヴィーローテーション。

昨年ロンドンのロイヤルアルバートホールでのJohn Cageフェスでご本人に会えてしまったChristian Wolff作品の新録音『8 DUOS』。女性パーカッショニスト、Robyn Schulkowskyが、フレデリッゥ・ジェフスキのピアノ、ジョーイ・バロンのパーカッション、そしてヴァイオリントランペット、チェロ、最後にはウォルフ自身のメロディカなどと8つデュオを組んでウォルフ作品に取り組んでいる。

どんな小さな音の気配も逃さずに、しかしどこかユーモラスでもあるジョーイ・バロンとのデュオ2つが先ず良いし、ジェフスキのピアノとの絡みも秀逸。ウォルフのメロディカとの間歇的でありつつ、「音楽」が漲ったデュオも聴きどころだと思う。

2000年代初めのMODEからのウォルフ作品集リリースラッシュから割と継続してウォルフ作品は良い演奏・録音に恵まれていうイメージがある。おそらく録音のたびにウォルフが演奏者と音楽を立ち上げることに真摯に向き合っているからだと思うし、演奏者の自発的な創意を促す、というよりはそれが無ければ成り立たない楽曲をウォルフ自身が書いてきたからだろうと思う。ウォルフの音楽が政治的なのだとすれば、まずそれは作曲家と演奏者、そして聴衆との間に、民主的な関係を音楽が奏される間架橋するためにあるのだ、とも思う。



6月22日(土)

LAFMSの紹介者であるT坂口さんとソルマニアの大野さんによる『スローなカセット魂』が複眼ギャラリーであったので覗きにいく。

一部は坂口さん持参のカセットから

・竹田賢一のピナコテカから出ていたカセット。大正琴のソロ。デレク・ベイリーの如き大正琴を初めて聴く。

・トム・レッシオンのクルト・シュヴィッタースの『原音ソナタ』を素材にしたコンクレート作品。

・トム・レッシオンの10ミニッツ・インプロ・フェスに送付参加したテープ。シンバルにギター弦を張ったもの、そしてそれを再生スピードをスローに変えたもの。

・ピナコテカ・レコードのカセット。五十嵐えりこ 三曲 早川義男のカバーあり。

ここでゲストに階下のJOJO広重さんが参加

アルケミーレコードサンプラーカセットのおまけトラック

・アーントサリー79年京都ライブ音源    ・螺旋階段

二部 大野さんのカセット

ハナタラシtake back your penis?

・当時、山塚アイが会いたいといっても会ってくれなかったという編集人による一本6000円だったという伝説のオムニバステープ Beast 666 Tapes 85年に完全限定で出たカセットからソルマニアやその直後にポンチャック?らしき怪しい音。ボアダムスの初期、トランスオムニバスに収録されたもの、金沢のアジェンスメントの金属的かつ植物的なドローン(これは完全に現在でも有効な音)。と、ここまでBeast 666 Tapesから。

・すべてを人骨で演奏したという怪しいテープ。

このあたりから第三部になって大野さん坂口さんが交互にカセットをチョイス

・第五列のDEKU氏による「ビニール解体工場」

・クランプスのカセットシングル

・ギター用アタッチメント「e-Bow」の取説カセット(!)。通常ギタープレイヤーが再現不可能な「e-Bow」プレイ(大野さん談)が怒涛のように繰り広げられてました…。

・マタギ 84年  ・イディオットオクロック89年エッグプラントでのLIVE

・最近復活してるらしき、Camper Van Beethoven絡みのバンド、Box O' Laffs

アマリリス88年

ドゥドゥエッツのメンバーとノイバウテンアレクサンダー・ハッケの「フレンドシップパゴダ」

・阿部怪異  ・メルツバウ初期  ・John Duncanとメルツバウ

・フォークテイルズ  ・ハフラートリオ

・・・と、メモできたのは以上のような感じでした。

大野さんが仰っていたのは、物によってはカセットテープの耐久性は|Dよりも良い場合があるというのは、チューバ奏者の高岡大祐さんも同じ事を仰っていたのでやはりそうなのかと思った。あと、これもテープによるだろうけれども、テープ独特のコンプ感と高音と低音の分離再現具合への言及は流石だなあと。カセットレコーダーの録音モードを空押ししてステージでコンプレッサーとして使っていた人もいた。

あと、音源を聴くというのは、その中のその人の音楽(演奏)を聴くということでもあるけど、前提としてその人が聴いたものを聴くという事、という当たり前のことに気づかされた。もうちょと掘り下げて考えてみたいことではあるが。

6月23日(日)

シトシト雨が降ったりやんだりの一日。

昨日届いていた」カセットデッキをPCにセットアップし、もうひとつ、この日にヤマト便で届いた「カセットデンスケ」TC-D5M の具合をみることに決めていた。充実の一日。

2013-06-17 00:07

[][][][][]本厄耳瞬日乗と鵑修睿 とその他のはなし

6月7日(金)

風邪をひく。喉の痛みからきて、猛烈にだるくなる。誰からもらったのかはわかっている。会社で背後に座っているユニットマネージャーである。彼も先週変な声をしていた。

突然、わけのわからない以下の義憤(熱のせいだろう)。

「そもそも」と得意そうに前置きする人が嫌いだ。だから「そもそも」自体もさいきん嫌いになってきた。「そもそも論」という言葉もおぞ気が走る。最初から「そもそも」以下の内容からお話しいただきたいし、そういう人の「そもそも」以下の内容がわかりやすくなっていた試しがない。「そもそも」は無意味な接続詞に堕ちてしまっているのではないか。

そもそも(ほら腹立つでしょ)、問題は、論旨をずらし相手を自分から疎外する事に快感を覚えている人、そうしてからでないと言いたい事が言えない人が増えているコトなのではないのか。

(熱のせいだろうか)

6月8日(土)

朝10時になんとか最寄のクリーニング屋にズボンを出しに行く。帰りに図書館。

しばらく行かないうちに本の貸出システムが図書館員による人力からセルフサービスのコンピューターになっていた。本を台にのせて冊数を入力して読み取りさせて、返却期限の書いたレシートが出てくるやつ。スーパーのセルフレジですね。

図解 世界楽器大事典

図解 世界楽器大事典

この本、楽器の分類・派生について初めて教えてくれることが多大で凄い本なのだが、「土人」だとか、表現がなんともこの時代の人のバイアス(当時はバイアスでなかったわけだが)でちょっとエグみが消化臨界点を超えているというか…。

この著者は有名な作曲家で音楽学者で、高砂のブヌンの人々が口にくわえた弓の弦を弾くことによって出る倍音から協和音程、音律、そして歌が発生したとする黒沢学説を唱えた人らしい。

楽器、それは音楽に用いる道具であろうということで、だれも怪しまない。これでは楽器が作られる前にすでに音楽があったことになる。しかし私はこの考えをとらない。楽器とは音楽を作るものだと思っている。つまり楽器のなかった時代には音楽といわれるものがなかったのである。

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「楽器の前に音楽というものがあるのではない」という冒頭にさらって書いてみせる見解は、自分のような素人でも深い、その通りだと思う。アルトサックスがなければチャーリー・パーカーのソロではなく、エレキギターやワウ・ペダルでなければ、ジミ・ヘンドリックスのヴードゥー・チャイル「では」なかった筈だ。音楽の形相は音楽が空気の振動現象である以上、本質的な事なのだと思うが、これはこの引用文の趣旨とはまた異なる話。

トロンバ・マリーナに関する著述は簡素で正確だけども呼び名はトルムシャイト、とドイツ語になっている。

夜、

酷く咳き込む。咳止めシロップを2杯飲んで眠ったら頭がグワラグワラと揺れだして平たくなって眠ってるのに方向感覚がおかしくなり「あれれー、これが噂にきく…」と思いつつ、そのまま眠ってしまった。中島らも的な夜。

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「現代思想」フェリックス・ガタリ特集号(6月号)掲載の山森裕毅さんの論文『通過するもの、繁殖するもの』を読む。

山森さんは数年前今とは違うブログで「ガタリ・トレーニング」というカテゴリで、ガタリの思想の基本要素を手探りで仕立て直す作業を綴っておられた。その頃に何度かコメントさせていただいて、書きたての論文を送って頂いたりしました。心斎橋の「afu」で初めて企画したライブにおいで頂いたりもしました(有難うございます)。

山森さんの著書が今月出版される様子ジル・ドゥルーズの哲学がメインの著書の様子ですが、補論として『スキゾ分析とリトルネロ』というテクストが収められていて、この『現代思想』誌のテクストも、この「補論への補論」、という格好になっている、とのこと。

「ガタリ・トレーニング」の頃から、通底しているのが、ガタリのエレメントの複雑な絡まりを自力で整理していく丁寧な手つき。このテクストの最後の章は、難解極まりないガタリの『機械状無意識』に分け入る、以下のような部分から始まる。

なぜ「通過成分」という用語に注目するのか。それはガタリ(そしてドゥルーズ)にとって最重要概念である「リトルネロ」が通過成分だからである。もっといえばリトルネロは通過成分のひとつの在り方である。

ガタリは思想の輪郭ははっきりしない(と、少なくとも自分は思う)。「分子」や「機械」や「三つのエコロジー」や「カオスモーズ」といった詩的なキーワードだけ弄ぼうとしても捉えきれるものではないし、その必要ももしかしたら無いのではないか。少なくとも結晶的な(或いは彫刻的な)思考ではないと思わせる。政治と臨床という現場を目指した思考のようでいて、複雑怪奇な用語やダイヤグラムの多用に煙に巻かれるような気にさせてくれる。

しかし、その文章の一節一節が、特定既存の主体を対象にするのではなくて、これから主体化していくすべての過程のために、「世の中変えたきゃ、自分から変われ」という一言を、他人事にしないために綴られている。そのために、ガタリ個人はどんな道具を仕込んだのか?あるいは仕込み切れなかったのか?という事を、山森さんのテクストは一歩一歩着実に明らかにしていると思う。

にわかなガタリ熱が再発し、ヤフオクでガタリで検索すると、これがヒット。

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この「現代思想」誌でもインタビューが掲載されている舞踏家の田中 泯 とガタリによる1985年の対談。

ガタリのある意味イタダケナイ部分がこの対談で全開している。自分が聞きたいことしか訊かないのである。こうであってほしいという田中泯像を描いてむしろ自分が言いたいことを自分の言葉の中に織り込んで質問の形にする。それに対する田中 泯 は流石に身体を現場とする芸術家で、読む限りはガタリよりも思考が先に跳んで腑に落ちる。

ガタリ:それでは泯さんにとって動物とは、或いは世界との関係のアニミスト的次元とは重要なものなのですか。泯さんは動物についての何か重要な夢を見たというようなことがありますか。

: 重要かどうかはわかりませんが、動物の夢はよく見ます。でも人間ほどではない。しかし僕にとって夢は日常ですからあまり価値判断はしませんね。むしろ忘れずに放置する。僕は動物園にはしょっちゅう行っていた。でも決して真似はしなかったけれど。僕は動物を自分の体の中に流し込もうとした。そして自分の中にある動物と出会わしたかったんですね。

ガタリ:それこそまさしく私が泯さんから聞きたかったことなのです。

:つまり「動物になる」あるいは真似をするといった時点では中心あるいは階級が始めから決まってしまっている。それでは僕の場合満足できないわけです。成るなんてことでは不十分なわけです。もっともっと驚いてそして解析すれば良いと思うんですが。

−−フェリックス・ガタリ+田中 泯『光速と禅炎』

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6月9日(日)

朝から寝込む。朝から雨が降りそうで降らない天気。台風は近づいてきているらしいが。

去年行ったベルギービール祭りが今年も梅田であるとのI佐さんからのお誘いだが、行けず。

amazonから届いたメレディス・モンクのTZADIK盤を聴く。

Beginnings

Beginnings

初期音源集としてはWERGOから数枚出ていたが、あれらは割とまとまった作品集で、本盤は、本当の初期音源という感じで、あとから正式なアルバムに録音しなおされている曲が多く含まれている。冒頭1曲目はブリティッシュ・フォーク・トラッドのカヴァー。その後のモンクの声の拡張を思えばなんとおとなしいことか。フランク・ザッパ&マザーズのDon Prestonと共に作ったトラック『Candy Bullets and Moon』は確かにおもしろいけれど、『MILL』(その後『Facing North』に新たな形で収録された)などでモンクの声がぐんぐん張り出してくると、切羽詰った感情が切り立ってくるようで、やっぱり感じるものがある。

http://www.meredithmonk.org/about/chronology.html

↑メレディス・モンクのクロノロジー

Dolmen Music

Dolmen Music

数曲、そういえばこちら↑にも収録されている。自分が持っているのはどこかのレコ屋で見つけたアナログ盤。

Underground Overlays From The Cistern Chapel

Underground Overlays From The Cistern Chapel

さらに、スチュアート・デンプスターのこの盤も、まどろみながら聴く。まどろみながら覚醒する耳の部分がある。この音楽はその耳にまっとうに響く。

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6月10日(月)

大分と右足に力が入るようになってきたので、松葉杖をやめてステッキで通勤してみる。最寄のバス停まで坂道をあがる時、見事な青紫のアジサイの群生を見かける。今年も雨の季節がやってきているのだなあと。足がむき出しなので雨天は嫌だが。

ジァンジァン狂宴

ジァンジァン狂宴

千里中央の本屋で買ったこの本を読み始める。

6月11日(火)

Ftarriに注文していたCD届く。

Christian Wolff: 8 Duos

Christian Wolff: 8 Duos

Art of David Tudor (1963-1992)

Art of David Tudor (1963-1992)

他に、広瀬淳二さんの自作楽器即興演奏ソロ「SSI-4」。高岡大祐さん録音・コンパイルの秀作「solos vol.2 "BLOW"」にも広瀬淳二さんの壮絶なテナー・サックスソロが収められていましたが、こちらは自作楽器による。自分が広瀬さんの自作楽器の演奏を見たのは地引雄一『EATER’90S』付属DVDでみた本木良憲 氏とのライブ映像がはじめて。激しく自壊自爆する本木氏の隣で黙々とメタルジャンクノイズを織り出し生産し続けていた広瀬さんに強烈なインパクトを覚えた。その演奏そのままに近いのがこのCD。

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これはHitorriレーベルから出ている。 Hitorriレーベルって台湾で作ってるんだな…と毎回思う。

Eva-Maria Houbenが始めた自分自身のレーベル「Diafani」から同時リリースされた中から「Chords」と「Yosemite--Duo I/II」の二枚。Eva-Maria Houbenもとんでもない作曲家だと思うが、彼女の作品の中で最も強烈な印象を受けたアルバムは他にある…のでまた別の機会に。

アマゾンから本も届く。

ジャパノイズ本。なぜ今、ということを考えながら読むのがおもしろそう。

6月14日(金)

会社あがりにアメリカ村まで足を伸ばす。久しぶりにキングコングとタイムボム。

大分と右足に力は入るようになっているが、ふとしたコンクリの出っ張りなどに右足を乗せてしまってそこに体重もかかってしまうと身体の奥にまで達する鈍い痛みがくる。これがつらい。あと、階段の降りが怖いのも継続中。

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ミュージック・コンクレートの作曲家Michel CHION のCDが数枚キングコングに置いてあった。値段も手頃だったので、どれか一枚と思って、「レクイエム」本を読み終わった後でもあったので本作を。連綿と続くレクイエムの歴史の中でも異色中の異色であり続けるのだろうなこのレクイエムは。グレゴリオ聖歌とはまったく関連を見出せない(或いは断片も含まれているのかもしれませんが)ヴォイスコラージュのどこを切っても爆弾。ガタリにしてもこの時代のフランス人はいい具合に狂ってます。

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GUILTY C.とビートメイカーBLAHMUZIKのデュオ『GRIM TALKERS』。サンプラー、カセット・テープ、ノイズエレクトロニクスとフィールドレコーディング素材のミックス。塗れたアスファルトだけが吸い込める空気がある。

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6月15日(土)

ついに雨降る。クリーニングにも散髪にも行く気になれない。一日中本読みつつ寝る。

6月16日(日)

散髪。1時間待ち。隣のミスド(箕面にあるのは第一号店なのです)でコーヒーを飲みながら待つ。昨日は雨で客が来ず、その分今日殺到したのだということ。午後から片付けたいものを車に積んで倉庫へ。山森さんのテクストですっかり再燃したのでガタリを読み直そうと数冊持ち帰る。

2013-05-10 09:48

[][][][][][][]本厄耳瞬日乗

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この1月〜5月までに行ったライブや日記の書き漏らしの、IphoneカレンダーやTwitterの呟きを掘り起こしつつの、思い起こし、接ぎ木、になります。ずいぶんたまったものです。

最近、体験が書き言葉になるのに時間が少しかかるようになっているなあとは実感があります。1週間前くらいの出来事ならまだまだ自分の中で言葉に(月並みな言葉に)固定されたくないといって、暴れてる感じです。

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1月17日(木)『金管即興会』@蒼月書房

 有本羅人(tp)江崎將史(tp) 山本信記(tp)高岡大祐(tuba)

チューバ奏者・高岡大祐さんが企画した金管奏者4人によるライブ。Bright Momentsからのお二人とPOPOからのお二人。自分にとって大阪の至宝的なバンドふたつから金管奏者がよくも出そろったなという感がありました。

4人ひとりずつソロで即興が一部で、二部は揃って、だったと記憶します。山本さんの即興ははじめて聴いたかもしれない。4人それぞれのタッチが全然異なるのは当たりまえですが、蒼月書房の空間に融け合って消尽していく音を堪能してしまうと、この夜は家に帰っても音楽を必要としなかったです。素晴らしかった。

高岡さんは、金管奏者というのは最近ほんとうに少ない、という事をしきりにおっしゃっていた。そうなのかもしれない。

ライブで一緒になったI田さんから、個人的にとても嬉しい依頼があった。

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1月18日(金)

 仕事帰りにふらりと寄ってみたプランテーション・レコードで、70年代のスーダンのポピュラー音楽のカセットを七本まとめ買い。

ちょっと聴かせてもらったら内容が素晴らしかった。現地でももう売ってない、という店長コメントにも追い込みかけられた。

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1月20日(日)ライブハウス磔磔でお手伝い 「さかな」

 I田さんに頼まれたのは磔磔でのライブの録音のお手伝いでした。

I田さんの知り合いのY田さんがこの日の磔磔でライブするバンド数組の映像を撮るが、音声をとる手が足りない。いつもI田さんが行くが都合が悪いので、とお鉢が回ってきた格好でしたが、出演バンドに「さかな」がいたので、僕が「さかな」の大ファンであることをI田さんもご存じで、作業自体は録音ボタンを押してレベルを見ておくだけなのだし、野村で用が足りるだろうということで勧めてくれたというのが本当のところでした。Y田さんは、以前、心斎橋で僕が高岡大祐さんの「Plays Standard」ライブを企画したときに映像を撮ってくださった方。

昼のリハから入らせていただいて、サウンドチェック。ラインから音がもらえたので、私としてはほんとうに何の心配もなく、リハからライブまで、「さかな」のお二人が音を紡いで曲を織るのを幸福に満ち足りて観聴きさせていただきました。

 共演は「ゆーきゃん」さんと「キツネの嫁入り」。どちらも初めて見ました。新鮮。

終演後、「さかな」の西脇さんに駆け寄り、ライブの感動と長年のファンであることをもつれた舌でまくしたててしまいました。それで長年愛聴してきたアルバム『光線』(何枚かある「さかな」のベストな作品の一枚だと思います)にサインを頂いたらこんな丁寧にイラスト入りで頂けてしまいました(感涙)。

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POCOPENさんとも少しお話しできて、最後に握手までしていただきました。

Y田さんによると、この日の僕は終始幸せそうな顔をしていたそうです。それはしょうがない…。

この日の「さかな」のリハからライブ映像がVimeoにあがっています。

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http://vimeo.com/58319480

sakana_01/20/2013

SAKANA   THE BRIGHT ROOM-COMMEMORATIVE LIVE

SHOT IN KYOTO, AT TAKU-TAKU 01/20/2013

Lupinus POCOPEN vocal and guitar  NISHIWAKI guitar 

IMAGES, MIX and EDIT by MASAKI YANAGIDA SOUNDS by KENTA NOMURA

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イーハトーヴ交響曲

イーハトーヴ交響曲

 富田勲イーハトーヴ交響曲を聴く。

冒頭、原体剣舞連(dah-dah-dah-dah-dah-sko-dah-dah)、こうくるか!と思ったが、最後まで聴くにつれてもちろん僕なんかがどうこういうまでもなく良く出来ている筈なのだが、新鮮味というとどうなんだろうと思うようになった。

女の娘のか細く甘い歌声とフルオーケストラを並列して聴きたい、という欲望はそれほど新しいわけではないし、フィル・スペクターがとても魅力的な形で提示したことではなかったのか?という…。

ちなみに、僕は原体剣舞連をインダストリアル・ノイズ調に脳内再生してきました。勅使河原三郎のダンス作品をNHKで観たとき、インダストリアル!と思ったのだった。

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1月26日(土)円盤のレコード寄席『万国博覧会のレコード(RE)』@蒼月書房

 17時頃から、I佐さんと動物園前で待ち合わせ、時間まで居酒屋『田中屋』さんで呑み。ジャンジャン横丁の『田中屋』さんはI佐さんに教えてもらった飲み屋さんで、何食べても美味しい。⇒縄のれん田中屋

 19時過ぎから、徒歩で蒼月書房まで。円盤の田口史人さんによるレコード寄席を拝聴。

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「万博関連のレコード」を特集したもので、この日は実は二回目だったらしいのだけれど僕ははじめてだった。万博の音楽、というと、僕はクセナキスか「世界の国からこんにちは」になってしまいますが、「世界の国からこんにちは」を各レコード会社がいろんな歌手に歌わせていたのだということを初めて知った。富田勲の70年代のレコードで凄いクールな響きのものがあった(タイトル忘れてしまった)。万博以外にも、博覧会(海洋博やポートピア、つくば博など)関連のレコードがいろいろと聴くことができた。

物販で、半野田拓さんの新しいカセットがあるのを発見して即購入。

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1月27日(日)江崎將史(trunpet)小島剛(banjo)半野田拓(denki)@FUTURO

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1月31日(目)ロマンギャルド@中崎町コモンカフェ

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2月2日(土)BOILERZ(高岡大祐(tuba)ワタンベ(ds))ゲスト 有本羅人(tp)@FUTURO

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2月3日(日)

 I田さん宅で高岡さん、Bright Momentsのドラマー橋本さんなどと音楽聴きつつの飲み会。

おそらく大阪で一番濃ゆかったであろう音楽の夜。僕もレコード何枚か持参してかけさせてもらいましたが何をかけたっけか。ジョン・チカイのアテネライブがあったと思う。最初回転数間違えてかけてジョン・ゾーンばりやなと思ったのだった(弩恥)。

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橋本さんの自家焙煎コーヒー美味しすぎでした。

各自持ち寄ったのが恵方巻きばかりだったのには笑えた。節分だったのでデパ地下はとりあえず恵方巻きで溢れていたのだった。


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2月5日(月)映画鑑賞『カリフォリニア・ドールズ』@十三第七藝術劇場

 もう13年くらい前になるけど ̄年だけ東京で働いていた。最初の勤め先の印刷会社の東京営業所にいたのだけれど、会社以外で東京での知り合いは、兄と大阪から東京に出てきていた大学時代の知り合い夫婦(のような二人)だけだった。一年の間にその二人のお宅(何処だったか忘れたけれど都営大江戸線沿いの何処かだったように思う)に二回お邪魔させていただいたのだったけれど、そのどちらかの夜に亭主のTさんに「けんちゃん(←僕)この映画知ってる?」といって教えてもらったのがロバート・アルドリッチの『カリフォルニア・ドールズ』だった。衝撃的な傑作だったのだけれど、その後の本作はDVD化もされず、観るのはあの夜ぶり。

優しくて喧嘩っ早くて助平な女子プロレスのマネージャーを演じたこの映画のピーター・フォークは大好きだ。

D

Cue

Cue

Andrew Pekler『CUE』

一曲目はFaustの『I'ts a Rainyday, Sunshine Girl』への最高級のオマージュだと思う。

So Far

So Far

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2月10日(日)

 連休中日。I田さん宅でチゲの会。

TomTomClubの『DownTown Rokers』やPatti Smithの『After The Gold Rush』などかけた憶えが。

映画『スモーク』の話になって、そのあとThe Sea & CakeやGastr Del Solの話になって興奮。結局終電に間に合わず始発で帰ることに。まだまだ寒かった。ダウンジャケット着て寝てたなあ。

SMOKE [DVD]

SMOKE [DVD]

ブルー・イン・ザ・フェイス [DVD]

ブルー・イン・ザ・フェイス [DVD]

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2月13日(水)Sounders vol.18@木屋町アバンギルド

 Peter Knight

 Christopher Fryman (trumpet, computer)

 須田宣人  

 Tribal Beat Box by ミウラ1号  

 通販サイトのArt into Lifeで購入したNobuto Sudaさんというアーティストの『Blurred』というCDRが、素晴らしい感触でこんな人がいるのかと思っていたら京都でライブがあったので観てきました。

 須田さんは最初に演奏でした。演奏後に柔らかい音色が良かったですと須田さんに感想をお伝えすると、僕も持っているソニーのハンディテープレコーダー(速度コントロール出来るやつです)の蓋をとっぱらってしまってテープは装着せず録音ヘッドを押したままに固定した「コンプレッサー」を見せてくれた。

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Nobuto Suda 『Blurred』

カセット、テープループ、変則チューニングギター、フィールドレコーディング素材などを素に、隙がなく、しかしたっぷりと余白のある音作り。

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2月15日(金)友川カズキ バースディ前夜ライヴin大阪@ジャニス

 I田さんやK池さん企画の友川カズキライブ!ジャニスで見るのは2回目。

前来た時ジャニスのはいっているビルはテナントガラ空きだったような気がしたがもう満杯になっていた。

この夜の友川カズキライブはゲストが特濃多彩なゲストと即興演奏を繰り広げたアルバム『序破急』をリリースしたギャスパー・クラウス、そして永畑雅人、石塚俊明という豪華なものでした。

この夜のギャスパーのチェロ独奏が鳥肌立つほど素晴らしかった。

 ギャスパーのチェロは、

D

Kazuki Tomokawa / 友川カズキ(2/3)- A Take Away Show #98 [Part 2]

こちらでも聴くことができます。

そして、友川の曲なら、『ひとりぼっちは絵描きになる』が、好きでたまらないと再確認。この「好き」は他のどんな曲がどんな風に好き、というのにまったくあてはまらない。

 もしかしたら恐くて懐かしいという感情なのかもしれない。

 終演後、打ち上げに参加したかったが、なかなか会場がはけず、終電が危ぶまれる時間に。I佐さんとS藤さんと相談して抜けて近所の居酒屋で飲むことに。話はなぜか、音楽を聴いているとジャンルを問わず誰でも必ずあるという「アイドル萌え論」になった。

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2月21日(木)ロジャー・ターナー&内橋和久@中崎町コモンカフェ

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 即興ドラマー、ロジャー・ターナーの日本ツアー。結局行けたのはこの日だけ。しかし、得難いライブでした。

 ロジャー・ターナーと内橋さん、一定の速度と質、の混成物のようなものが唯一の約束事で、あとはどんな音も自由。そのもとに、どんどん拡げられつつ織り込まれて紡がれる。隙間という概念はないが、ものすごい集中力と開放感が聴く者にもたらされる。ロジャー・ターナーさんのドラムは、多彩で、クリアで、エッジがはっきりとたっている。スパッスパッと細かい一打一打が重く切れ味最高の小鉈。

 ロジャーターナーさんも凄かったんですが内橋さんのギターとダクソフォンをスイッチする様と音が最高でした!

 実は、ハンス・ライヒェルが考案したダクソフォンという楽器をを初めて見て聴いたのでしたが、マルセル・デュシャンの波打った定規みたいな形(停止原基という)の木片からどんだけの音を引き出すねんという…。

この夜、内橋さんは関空で日本に着いたばかりと仰っていた。今はベルリンにいらっしゃるということで、バス・フルートの天田透さんとも一度共演された事があるとも。

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会場で購入したロジャー・ターナー参加アルバム2枚。

特に、ロル・コクスヒルとの盤の4曲目15分くらいのデュオ演奏は、教会で録音されたもので、開始時数分、教会内部のナチュラルリヴァーヴの中、ロルのソプラノサックスが柔らかに切り込んでいく。ミュージシャンの中で何かが弾けて即自的に音になっていく様子を聴くことができる。即興だから良い音楽だというこはない。そもそも即興とは作曲された作品を演奏することの反対語なのか、未だ書きとめられていない作曲なのかはっきりとはしない。ただここには音の満ちる場所ともうひとりの男(ドラム奏者)に激しく反応して目映く発火する人間がいるということなのだと思う。


ケヴィン・エアーズの訃報。

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3月5日(火)KIM & YOSHIMI LIVE! in OSAKA@鰻谷コンパス

 WATER FAI

 CROSSBRED

 EYE ( BOREDOMS )

 KIM & YOSHIMI

  G&Vo: KIM GORDON ( SONIC YOUTH )

  Ds:   YOSHIMI ( BOREDOMS / OOIOO )

 ソニック・ユースが停止してから初めて観るキム・ゴードン。良かった。

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フェンダーアンプ二発が気持ち良く唸って、ヨシミさんのドラムで空を飛んでいた。目の前の背の高いお客がよく見えずで少し腹たったがSonicYouthのTシャツを着ていたので許してしまう。

WATER FAIははじめてライブ観た。想像よりもラウドなバンドだった。

発見だったのは、CROSSBREDでした。美女二人による電子ノイズ・デュオで、出だしにからAreaの曲からのサンプリングが鳴り響いた。コンパスでデメトリオの声聴けるとは思わなんだ。じわじわ盛り上がっていく電子カオスが◎でした。またライブ観たいと思っていたら、今度のノイズメーデー@難波ベアーズにも出演するらしい。

Chelsea Light Moving

Chelsea Light Moving

ちょうどこの頃に国内盤が出た、キムの元ハズ、サーストンの新バンド『Chelsea Light Moving』。

バンドのファーストアルバムということなのか、一回限りのプロジェクトということなのかは不明。

不思議な感触のバンド名は〃0年代にミニマル・ミュージックの始祖フィリップ・グラスとステーブ・ライヒが運営していた引っ越し業者の名前らしい。さすがなセンスで、モノクロ画像を上手くコラージュしたジャケットデザインも「時間の往復運動=移動」を感じさせてくれて良い出来。音楽は、ハードコアやノーウェイブに逆戻りしたような風合いがありながら、今のサーストンの気分をヒリヒリと感じさせてくれる。無理なくバンドを楽しんでいるのかなあと感じる。サーストンの歌は[Yのフォークになりつつあるんだろう、そんな風に思う。

Between the Times & the Tides

Between the Times & the Tides

こちらは、出て半年以上経過してしまったSYのもうひとりのギター、リー師匠のソロ。完全まるごとウタモノということで話題になった。なぜか、ビートルズを強烈に感じる。



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3月9日(土)アキビンオオケストラ@Float

 最後まで複眼ギャラリーのジョン・ダンカンとどちらにするか迷ったが、こちらへ。

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I佐さんと合流し途中から福島駅近辺の居酒屋さんで呑み。I佐さんから嬉しいニュース。

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3月27日(水)

 この週、市役所の裏手にトランクルームを借り始める。

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3月29日(金)半野田拓(g)高岡大祐(tuba)@堀江FUTURO

 FUTUROはレトロモダンで音楽フリークでカレーも美味しくて最高のカフェです。最高のカフェで最高の二人でした。

 新世界BRIDGEがあったころからそれそれ大ファンだった高岡さんと半野田さんというお二人をデュオで。2倍嬉しい夜ですが、このお二人のデュオ初めて観る!と思ってたら実際初めて、とのことでした。

半野田さんのサンプラーから出る音は宇宙から降ってくる光線のかけらのよう。ギターもまた同じく。しかしどこかに根っこがある。遊走する根っこが。高岡さんのチューバからも今まで聴いたことのない音が溢れだしていた。何か凄い事が起こった夜でした。


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3月30日(土)

 梅田でレコード市。これは…という掘り出しもの多数。

3月31日(日)

 I田さん宅での高岡さんH田くんの呑み会に誘っていただく。

半野田拓さんの新しいテープがかかって、みんな黙って聴き込んでしまった。自然に。

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4月1日〜7日

 トランクルームにごっそごっそと書籍を移転。

整理のときに出てきたWIRE誌の多さは我ながら圧巻でした。大阪府でこれだけ買い続け読み続けたのは自分だけでありましょう。

手話ハンドブックが出てきた。地下鉄で口論してるなーそれにしては静か、っていうか音出てない!とおもったら聾者の方々だった。とてつもなく表現が豊かに見えて、そのまま紀伊国屋で購入したのだった。自己紹介だけはできるようになった。また読んでみよ。

 棚の奥から顔を出したJazz雑誌『OutThere』を読み返していると ̄969年リリースというくくりでアルバムを聴き連ねる事に。

オーネット・コールマンの『Crisis』の後に、ムーディーブルース、アート・アンサンブル・オブ・シカゴの『Spiritual』、ストーンズのLET IT BLEED、セシル・テイラーの『2nd act of A』、THE BAND、そしてクリムゾン王宮殿。これら全て1969年の作。豊作ぶりに今さら驚く。

無縁のメディア 映画も政治も風俗も (ele-king books)

無縁のメディア 映画も政治も風俗も (ele-king books)

 粉川哲夫の映画レビューが大好きだ。あるいは映画以上にその映画を語る文脈が興味深い時がある。

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4月13日(水)

audio-technica フォノイコライザー AT-PEQ3

audio-technica フォノイコライザー AT-PEQ3

 フォノイコライザー購入。実は今までアナログLPはUSBターンテーブルでPC経由で聴くしかないという体たらくでしたが、これでコンポで聴けるようになった。

で、ここから足を負傷するまで、怒涛のドーナツ盤買いラッシュが始まります。

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 ヴェルヴェッツのドラマー、モーリン・タッカーのシングル。雑誌の写真でしか見たことなかったブツ。ヴェルヴェッツ時代の曲『I'm Sticking with You』を吹き込んでいるが、コーラスにはジョナサン・リッチマンが参加。裏面は別の女性歌手の曲。

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ヴェルヴェッツのシングルも見つけてしまった。6分近い『Foggy Notion』。

まだまだ演歌やポップスでも300円くらいなので安くてバンバン買ってしまう。まずい、まずい。

詳細はまた次のエントリで…(自宅デスクトップPCの電源が入らなくなってしまったので少し時間がかかりそうです)。

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 モーリン・タッカーの話が出たので。

最近ひっそりリリースされていたモーリン・タッカーソロ作のアンソロジー。タイトルが『はるか昔に思えるわ』ときたもんだ。

このアンソロジー、途中経過報告ではなく、あくまでソロアーティスト、モー・タッカーの完了した「全キャリア俯瞰」という意図が強く出ているように思う。

ルー・リードや、ジャド・フェア、それからソニック・ユース等の地下ロックの名士たちが大量合流したモーリン・タッカーの初めてのソロアルバム『Life in Exile After Abdication』がリリースされた1989年は、僕が高校生の頃だった。それから『I Spent a Week There the Other Night(1991)』とライブ盤『Oh No, They're Recording This Show(1992)』(←このタイトル、ライブ盤のタイトルとしては最高だと思う)を出して最後の『Dogs Under Stress (1994)』からもう20年近くになる。本人としては音楽活動はすでにとっくに過去の出来事で、まあ、たしかに遥か昔にはなるのかもしれないが、少しさみしいなあと思ってしまう。

モーの声が好きだし、ヴェルヴェッツに加入する前に、ロックバンドに入りたくて自室でボ・ディドリーのレコードに合わせてドラムを叩きまくっていた、その話をきいてルー・リードがヴェルヴェッツのドラマーは彼女しかいないと決めた、というエピソード、大好きだった。

そんなモー・タッカーの、ソロ音楽活動の(おそらくは)すべてが入っている盤なので、おすすめです。

伊東乾『なぜ猫は鏡を見ないか? 音楽と心の進化誌』を読む。

なぜ猫は鏡を見ないか? 音楽と心の進化史 (NHKブックス)

なぜ猫は鏡を見ないか? 音楽と心の進化史 (NHKブックス)

そうかジョン・ケージの未完の遺作「オーシャン」を再現したのが伊東乾氏だったのか…。

現代音楽の可能性を、人間も含めた動物にとっての音響がなんなのか、動物はなぜ鏡を人間のようには認識しないのか(それでは人間は音楽に対して鏡像関係を結んでいるのか?)という根本的なところに手繰り寄せて思索実践が章ごとに積み重なっていく。各章が、思索・実践と著者の個人的体験をセットにして語られていて読みやすい。

パスカル・キニャールも『音楽への憎しみ』で危惧したような音楽の強制力についても、ナチス、またオウムの音楽を使用したマインドコントロールにつついても触れられている(著者には、オウム事件に関する著書もある)。

最近ありがちな書名を棚で見かけたときは気持ちが萎えたが、読んでみると、ハードコア現代音楽と聴覚、記憶、感情をがっぷりと取り組んだ力作だった。

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4月20日(土)GW直前に骨をヤる。

 南田辺の「スタンドアサヒ」で、I田さんと呑み。そのあとご機嫌でI田さん宅でも呑むが、この帰り際に、階段の最後の数段を踏み外してしまう。右足から落ちたらしくすぐに激痛が走った。「やった!」と思ったがこの時は、ただの打ち身だと思っていた。実は、足甲の骨に幅1ミリのヒビが5ミリ程の長さではいっていた。人生初めて骨をヤッてしまいこれも人生初の松葉杖生活決定…あまりに不覚。

本格厄年決定。

痛みのため、会社と家を往復する以外はまったく動けず。

このため、楽しみにしていた4月27日ムジカジャポニカでの「さかな」と「くじら」のライブ、また28日の芦屋での山村サロンにも行けず。最悪の気分に沈む日々。

世間ではゴールデン・ウィークというものになっていたらしいのですが私は…。

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部屋のベランダから、茫然と。

数日、部屋に閉じこもりながら、昔のデンザツ(ノイズ専門誌『電子雑音』)を何冊か読み直す。

最終号のControlled Bleedingのインタビューを熱中して読む。

電子雑音9号

電子雑音9号

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ギブスに松葉杖の週末、公園へ行ってから、近くのスーパーで肉を買ってかえるというのが「大旅行」になってしまった。

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5月3日(金)チャールズ・ヘイワード@木屋町アバンギルド

 負傷のGWとなったが、これだけは、と松葉杖をついて観に行った。同じ日に梅田クアトロでマーク・リボーのセラミック・ドッグのライブだったが、リーボーさんは数年前に偽キューバ人で満足させてもらったし、ヘイワードは今度いつ日本に来るかわかならい、ということでこちらに。

これが、最高でした。これほど満員のアバンギルドもはじめての体験でした。

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一部は、ビアノ弾き語りと鳴り物

 レナード・コーエンみたい、という声が客席からあがったが、そうかな?ヘイワードの歌声は、濁声といってもいい声だが、この声が時折美しく聴こえる瞬間がある。

二部で、ドラムとエレクトリック

 ドラムが叩かれた瞬間から、この時を長く待っていたなあという感慨に包まれてしまった。そして、ヘイワードの歌声。ドラムと歌と少しの楽器で、ヘイワードは世界と対峙している。曲は、直近のアルバム『ワン・ビッグ・アトム』とその前の『アブラカダブラ・インフォメーション』からがメインのようだった。

 ドラムで強烈なビートをしならせながら、即興的に言葉で遊んでいく姿が印象的だった。たとえば、「マシンガンドラムマシンガンドラムマシン。」とループさせて意味をずらしていったり、最後のアンコールでは、「イヤードラム(大声で) マイクロフォン(普通に) ラウドスビーカー(ささやくように)」というふうに。

お客が満員過ぎて、ドラムまわりの電機機材は何を使っているのか見たかったがまったく見られず。

ゲストのギタリスト、アキラトヨナガ氏もプレイも印象深かった。

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5月6日(月)春一番@服部緑地公園

 GW最終日。例年の「春一番」。

 坂田明F1トリオ(高岡大祐tuba 本田珠也ds)+JOJO広重g,JUNKO vo(from非常階段)

最終日のコレ↑が見たくて。

坂田明トリオに非常階段!という予想できない組み合わせで、正直どうなるのかと思っていたら、「春がきた→ステラ・バイ・ザ・ムーンライト→ロンリーウーマン→春がきた」というスタンダードカバーというこれまた驚きの展開。

爽快だった。松葉杖振り上げて興奮してたら凄く目立ってたらしい。

nomrakenta
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