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2008-05-22

[] 筆界未定を未然に防いだ自治会住民

昨晩甲府市北東部の住宅街の35世帯の方が一堂に集まり「報告会」を開催いたしました。

この方々は、現在地籍調査が進んでいる地域の中に居住していて、なお且つ接する道路が個人所有であったために地籍調査の立ち合いが出来ず、「筆界未定」という判断が下されそうになった方々なのです。

問題となった道路は、現在では分譲する場合は取り付け道路は4メートル(一部では4,75メートル)幅を確保し、分譲開始前の確認で市道として寄付する義務があります。しかし以前はそのようなことは行われず個人所有のままで分譲が出来、しかもその後この所有する会社が倒産してしまったので所有者不在となってしまったのです。

悪いことにその会社の清算人がすでに亡くなってしまい、会社を代表する方の所在が全くなくなってしまった道路となってしまい、その結果立会人が出てこなくなってしまったのです。


するとどうなるのか。「筆界未定」ということで法務局への登記がなされると、その土地は分筆が出来なくなるばかりか金融機関では担保として取り上げてくれません。つまり財産としての価値がゼロになってしまうのです。


今回この地域の住民が行ったことは、地籍調査の最中にこの事態に気づき会社の清算人を立ててその調査の立ち合いを終了させたのです。もちろん清算人として立ったのは弁護士の方、そして数多くいらっしゃった地権者のうち1人以上がこの申立人として申請を出すことで、会社の清算人として成立するということに気が付き立ち合いが出来るように裁判所への手続き書類を作ってくださった司法書士、そしてそれらを十分に踏まえた上で住民と行政の両者の立場を考えて仕事をして頂いた土地家屋調査士などのプロ集団がこの地域住民を支えてこのような快挙を成し遂げたのです。


おそらく全国でもこのような事例はほとんどないでしょう。

私もこの会に招へいされ挨拶をさせていただきましたが「住民の皆さんが連携して行っていることだから、堂々と積極的に関与できます」と言わせて頂きました。

これが本当の住民パワーでしょう。

そして会の最後に「今回かかった費用については等しく一律1世帯当たり○○円ずつ出しましょう」ということを満場一致で決めていました。

ここがすごかったですね、行政は一体何を市民に対してしているのでしょうか。

一抹の恥ずかしさを感じながら、でも最後まで皆さんと一緒に激論を戦わすことができました。


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