今年も家の更新時期になりました。


ボストンの賃貸事情は日本とは大分異なります。


まず、圧倒的に契約開始日が9月1日となっています。これは、大学の多い
この街特有な物かもしれません。大学の新学期(9月)に合わせて、開始日を
9月1日に設定しているのだと思います。


また、多くの物件の契約期間が1年となっています。毎年、大家さんと
更新の手続きをします。私達がボストンで最初に住んだアパートでは、
大家さんがアパートを売りに出すと言われ、更新ができませんでした。
次に引越した今のアパートでの最初の更新では、家賃を15%上げると
言われてしまいました。


ニューヨークでは市の条例としてレントコントロールがあります。賃貸料の
値上率が市で決められています。しかし、ボストンにはレントコントロール
がありません。大家さんの好きな様にできるのです。たとえ大家さんが家賃
を50%値上げすると言っても、それを規制する条例が無いのです。


更新料はありませんが、新しい家賃設定を大家さんが好きにできるので、
借り手にとっては不安な状況です。


9月1日開始日の物件に関しては、更新の有無を2ヶ月前の6月末までに大家さん
に連絡する必要があります。その為、7月にはものすごい数の物件が出て
来ます。大家さんも契約に変更がある場合(家賃の変更、又は更新しない等)
も同じく6月末までに借主に連絡を入れる事になっています。


賃貸物件の探し方も様々です。もちろん日本のように、不動産屋さんに
行って探してもらう方法もあります。学生さんや研究者の方は大学を通して
探す場合もあると思います。しかし、多くの人は、インターネットのサイト
(Craigslist)を使って賃貸物件を探します。Craigslistでは、大家さんが
直接広告を出している場合もありますし、不動産屋さんがCraigslistを
使って広告を出している場合もあります。


契約にかかる費用にも色々あります。まず、不動産屋さんを使った場合、
不動産手数料を全額払う場合、大家さんと半分づつ払う場合、また
手数料のかからない物件と分かれています。その他に一般的にかかるお金と
して1 month security(1ヵ月分の敷金)、1st month rent(最初の月の家賃)
と last month rent(最後の月の家賃)等があります。
日本と違うのは礼金のような戻って来ないお金が無い事。


私達も今年の更新の連絡を今週末に控え、少しだけ物件探しをしています。
今のところ、引越を決断するまでのいい物件はありません。しかし、
せっかくなので、今週の金曜日まで探し続けようと思います。金曜日まで
探して良い物件がなければ、土曜日に大家さんに更新の連絡をする予定です。


Craigslist Bostonの賃貸を探すサイト:
http://boston.craigslist.org/aap/