小倉智昭の「星が買えれば良いのにね」発言

 小倉智昭キャスター(61)が12日、司会を務めるフジテレビ系「とくダネ!」で、日本相撲協会から横綱朝青龍に関する「星が買えればいいのにね」という発言に対して抗議を受けたことを明かし、場合によっては責任を取って番組を降板する覚悟を示した。

マスコミのあり方的なものに絡んでいるような気もして、興味深いと思いました。「オープニングの約7分にわたって熱弁をふるった」らしいですが、自信のブログでも詳しく書いておられます。(「相撲協会と朝青龍関へのお詫び」(小倉智昭公式ブログ)


注目すべきは「ただ、」で始まっている最後の段落。要約すると、

  • 相撲の人気に、とくダネ!は寄与してきた
  • 初日の相撲が注目されたのも、*絶対*、とくダネ!のおかげ
  • それが分からないのであれば、僕の10年の否定
  • それでも責任をとれというなら辞めても構わない


ということになると思うのですが…。


仮にお詫びを表明しなければならない発言であるのならば、これまで寄与してきたかどうかはあまり関係がないような気はします。マスコミ嫌いな方なら、「俺が取り上げてやって注目されてるんだから、取り上げる方法には文句をつけるな」という尊大な態度にも映りかけないところではないかと。


ただし、上で「仮にお詫びを表明しなければならない発言であるのならば」と書きましたが、最終段落のみならず他の箇所でも「お詫び」という言葉をちりばめつつ、3つめの段落以降は「ただし、僕の考えもちょっと言わせてもらいたいと思います。」として、発言を正当化するものであるので、とくにお詫びすべきものとしては考えていないのでしょうね。


それでも「お詫び」をするのは、「「謝って下さい。そうしないと、フジテレビにも迷惑がかかりますし、視聴者の皆さんに迷惑がかかります」という風に言われ」たから、ということなのですが、迷惑というのは、「月曜日の放送できちっとした対処をしてくれなければ、今後、フジテレビに映像をお貸し出来ないことがありますよ」のことなのでしょう。


小倉氏のロジックを「俺たちが取り上げてやって注目されてるんだから、取り上げる方法には文句をつけるな」的に読むなら、「だったらお前たちの飯の種はやらんぞ」という話であり、まあマスコミ絡みではよくあるパターンなのでしょうが…。


小倉氏がなんでここまで突っ張らないといけないのかが、正直よく分かりません。

MacBookではてなフォトライフでWebカメラ!

はてなダイアリー日記で以下のようにアナウンスがあり、はてなフォトライフWebカメラから直接写真を撮影してアップロードできるようになったらしいです。ちょっとした便利機能ですね。


はてなフォトライフでWebカメラから直接写真を撮影してアップロードできるようになりました - はてなダイアリー日記


MacBookで早速ためしてみたのですが、カメラへのアクセスを許可するか確認するウィンドウで「許可」を選択しても真っ白です。Macでは使えないのか??と思っていたらブクマにて設定変更の必要ありとの記述を発見!ためしてみたところバッチリカメラが使えるようになりました。


手順は以下の通り。まず画面上で、Controlを押しながらクリックして、「設定」を呼びだします。


すると、下のようにカメラのタブが出てきます。ここがデフォルトでは「DVビデオ」になっているのですが、これをUSB Video Class Videoに変更します。これだけでMacBookiSightがちゃんと使えるようになりましたよ!


MacBookユーザーのみなさんも、これで快適なMacBookWebカメラはてなフォトライフ生活をお送りくださいませ。

ブログ「踊る肉とパイナップル」さんと、ブログ「すちゃらかな日常 松岡美樹」さんの件

■問題の状況
とりあえず「http://d.hatena.ne.jp/marubon/20080225/1203925786」を見ていただけるとはやいかと思うのですが、記事のタイトルをアンカー付きの見出しにしてコメントをするという形式をとっている「踊る肉とパイナップル」さんに対して、参照された元記事の「すちゃらかな日常 松岡美樹」さんがそういう形式はやめてくれないかとコメント欄に書き込んだ、という話。


最初見出しの著作権の話かと思ったのですが、松岡さんは「http://blog.goo.ne.jp/matsuoka_miki/e/4d89d37ffb22f06dfef63e319756d7f0」にて、タイトルに関する主張をするものではなく、読み手に誤解を与えるような紛らわしい表記はやめてほしいというお願いである旨明らかにしており、そういう話ではなかった模様。



■よく分からないのは
もっとも、松岡さんの書いたものを見ていると、あまり「お願い」をしているようには見えないのですよね。そもそも本件の発端となった「踊る肉とパイナップル」さんへの書き込みは、以下のように結ばれています。

 これらのタイトルを、速やかに別のタイトルに変えてください。

 加えてもし本文中で、私のブログの「記事本文およびタイトル」を引用するのであれば、それが引用であることが外形的に「一目でわかる形式」にしてください。また今後、今回と同様の剽窃的な手法を、一切使わないで下さい


剽窃的な手法」という表現からは、「踊る肉とパイナップル」さんの手法が、望ましくないだけではなく、してはいけないことのように捉えられている感じがしますし、「速やかに…変えてください」「一切使わないで下さい」等々、「踊る肉とパイナップル」さん側に対処を行う義務があるという前提で読まないと、単なるお願いにしては随分失礼な感じがします。


また、「私はタイトルの「所有権」を主張しているのではない」として、その主旨を明らかにされているブログのエントリも、以下のように結ばれていました。

たとえばブログ名も併せて表記するなど、引用であることが一目でわかりやすく表示されていれば、もちろん使うのはご自由です。


松岡さんがタイトルの著作権を主張されないのであれば、は無条件に「もちろん使うのはご自由」なはず。松岡さんがしているのは、そうした理解の上で、ただそうであったとしても「踊る肉とパイナップル」さんのやり方では分かりにくいので、やめてくれないかという「お願い」である、と私は理解したのですが、そのような理解と、「分かりやすく表示されていれば、もちろん使うのはご自由です」という表現とは若干整合してないようにも思えるところです。



■仮に「引用」の問題であるとして
松岡さんのそもそもの要望は、「私のブログの「記事本文およびタイトル」を引用するのであれば、引用であることが外形的に「一目でわかる形式」にしてください」というもの。踊る肉とパイナップルさんのやり方について、「私のブログ記事のタイトルが「引用であることを外形的に明示」されることなく」とも表現していることからも、松岡さんが意図されているところは、それなりに分かります。


ここで「引用」という言葉を用いたことが混乱の第一歩であったと私は思うのですが、それはさておき。松岡さんの考え方の前提としては「アンカー要素を用いて表現された文字列」はそもそも当該ブログ以外の文書を参照していることを外形的に明示していない、あるいは少なくとも「一目でわかる形式」ではないという点があるようです。


まずそもそも「一目でわかる形式」にする必要があるのかという点については、松岡さんが摘示しておられた著作権法第48条は「著作物の出所を、その複製又は利用の態様に応じ合理的と認められる方法及び程度により、明示しなければならない」としており、「複製又は利用の態様に応じ合理的」であればよく、必ずしも「一目でわかる」形式である必要はなさそうです。


では、「一目でわかる」かはともかくとして、「アンカー要素を用いて表現された文字列」は「引用であることを外形的に明示」しているといえないのでしょうか。後述のように、私も結局はブログ名を書き添えるだけで済む問題であるし、そのようにするのが望ましいとは思うので、yesかnoかで結論にコミットするところは全くないのですが、「引用であることを外形的に明示」していると議論することも十分可能なのではないでしょうか。



■「ブログ名」を書き添えるだけで済む「問題」なのか
読み手に読みやすい表記のあり方に関しては松岡さんの指摘する通りであるように思います。はてブされた場合などさらにややこしくなるという指摘はなるほどなと思うところです。「ブログ名」を書き添えることが望ましいという点についてはほとんど異論ないと思われますし、ほんの一手間で松岡さんにとっての「問題」は確かに解決するのでしょう。分かりやすい方が良いのは確かですし、私としても、それで済むんじゃないの?と思うのですが、しかし。


そのことと、書き手はみな読み手に対して読みやすい表記を心がける義務を負っているかとか、読み手を代弁して松岡さんが「踊る肉とパイナップル」さんに読みやすい表記を心がけるよう要求することができるかというと別問題でしょう。そのようにした方が望ましい場合でも、何らかの理由からその方法を取りたくない人に対して何を言えるかというのはひとつの問題であるように思います。


本件は、松岡さんから見れば(そして私から見ても)「ブログ名」を書き添えないと分かりにくいという「問題」なわけですが、「踊る肉とパイナップル」さんから見るとそうしないといけないのか?という問題であって、全く別次元の話であることと思います。



■で、まあ
「お願い」である以上断られてもしょうがないですし、お願いならもうちょっとお願いのしかたがあるのではないかと。おそらく松岡さんはそもそも単なる「お願い」以上の正当性をご自身の主張に感じておられるのでああいう書き込み方になってしまったのではないかと思いますし、気持ちとしては分からなくはないのですが…。