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2010-03-18

[]神話性の堅持と抜群のアレンジ力〜『FRONT MISSION DOG LIFE & DOG STYLE 5』

FRONT MISSION DOG LIFE & DOG STYLE 5 (ヤングガンガンコミックス)

FRONT MISSION DOG LIFE & DOG STYLE 5 (ヤングガンガンコミックス)

相変わらずよまさせて戴きました。nopiさんはムーンライトマイル脱落してしまいましたけど、

いやもう、僕にとっての太田垣康男先生の作品は DOG LIFE & DOG STYLEがあれば十二分です。


依怙地なまでのフレーム厳守

太田垣康男作品はフレーム作品ですよね。ほんと、いくつかくらいしか物語フレームを使っていないのです。

導入でゆっくりと現状、巻き込まれ型でどどーんと事件開始、過去語りや田舎旅行でしんみりと心情描写しつつ、

血まみれの大展開かつカタルシスへ一気呵成になだれ込む。このあたりのフレームが最頻でしょうか。

依怙地ですよね。描き易いという理由かもですけど、とにかく上手い。慣れてるだけあってかとにかく上手い。

しかも独自フレームではなく、神話級の超弩級鉄板フレームなので安定感抜群。見てても視点がふら付かない。


抜群のアレンジ

鉄板フレームゆえのマンネリ感、あくび感というネガティブ要素を、独自の抜群なアレンジ力でカバーしきってます。

羊飼い編なんてその最たるもの。よくもまぁ、これだけ思いつくもんだというくらい、あの手この手でアレンジしてきます。

独自アレンジの特徴として、物語ディテールに凝るんですね。なのでフレームの同形状が気にならない。

物語ディテールをその特徴的な硬質で緻密な線画によってパンプアップしてるので、物語密度も高いんです。


鉄板フレーム」+「独自アレンジ」という作風を考えると、本シリーズのようなオムニバス形式というのは、

太田垣康男先生にはわりと合ってるのかもしれませんね。

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