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2013-03-31

[]グロッグナック・ザ・オーク(24) -The Elder Scrolls III-

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グロッグナックは読んでいた手紙から顔をあげ、つぶやく

真実省・・・」

真実省とはヴィヴェック上空に浮かぶ巨大な岩の固まりであり、神殿騎士団オーディネーターの本拠地でもある。

メラ・ミロは、図書館にも居室にも居なかった。居室を調べたところ、アマヤ宛ての手紙が見つかった。手紙には、友人アマヤと真実省で待ち合わせする旨が書かれてた。

カイウスとの打ち合わせ通り、友人アマヤ宛の手紙を偽装した救助依頼だ。そして状況もカイウスが予想したとおりだった。すなわち、メラ・ミロはオーディネーターに捕まったらしい。


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宙に浮かぶ真実からは、真実省を訪れる人が空中浮遊術を使って近づいてくる様子は頻繁にみることができる。しかし、完全武装した大柄なオーク戦士がどことなく慣れた様子で空中を進んでくるのを目にしたときオーディネーターのアルベラ・サラームはさすがに驚いた。そしてオーク歩哨として立つ彼女の目の前に着陸し、その体躯が7フィート近くあることに気づいたとき、二度驚いた。驚きはしたものの、アルベラはこのオークグロッグナックであることを確信した。

「一般信徒真実省への立ち入りは禁止されている。速やかに退去せよ。・・・それとも、中に訪ねる人でも?」

「アルベラか。おれはグロッグナック。メラ・ミロを連れ出しに来た」

救出するわけでもなく、ましてや会いに来たわけでもない。このオークいとっては、ヴァーデンフェル最強を誇る神殿騎士団オーディネーターも目的遂行のための障害物でしかないらしい。

「メラ・ミロからおまえが来ることは聞いている」

アルベラ・サラームは神殿騎士団オーディネーターの一員でトライビューナルの熱心な信徒ではあるが、疑正統教義派たちの考えにもまた共感を寄せるひとりだった。なにより、オーディネーターたちの異端派への苛烈なまでの弾圧に疑問を抱いていた。悩むアルベラにメラ・ミロは優しく言った。あなたの悩みは間違っていない、と。

アルベラ・サラームは自分が一線を越えつつあるのを自覚しつつ、グロッグナックに鍵を差し出しながら言った。

オークグロッグナック。これが神殿の鍵だ。・・・だが、約束してくれ。オーディネーターを殺さない、と。オーディネーターの中には、私のように疑正統教義派の司祭達に同情を寄せる者もいる。 ただし、もし仲間が殺されたら、その気持ちも無くなるだろう」

グロッグナックはアルベラが差し出した鍵を受け取らず、アルベラをじっと見つめている。そして短く言った。

「守れぬ約束はしない」

その短い言葉の中に、アルベラはグロッグナックの明確な殺意を読み取った。グロッグナックにとっては、私を殺して鍵を奪ってもよいし、そしてこのオークは明らかに私より強い。ではなぜ殺さないのか。メラ・ミロが私の名前を出したからだ。

「アルベラ、忘れるな。おれは、おれの行動に自分のすべてを賭けている。おそらく、メラ・ミロもまた、己の信念に自分のすべてを賭けている。おまえはどうだアルベラ」

悩みを持つことは間違ってはいない。だが、決めるべきときがやってきた。濃緑色巨人が、その時をもたらした。決めるか。決めずに死ぬか。

アルベラは意を決して言った。

「・・・出入り口は三カ所あるが、一番上の裏口を使え。警備がもっとも手薄なはずだ。・・・グロッグナック。メラ・ミロを、頼む」

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牢屋の扉が些か乱暴に開けられ、血まみれのオークが姿を現したとき、それでもメラ・ミロは顔色一つ変えなかった。おおよそ彼女が予想したとおりだったからだ。

グロッグナック、久しぶりね。神聖介入の巻物は忘れていなくて?」

血まみれのオークことグロッグナックは応えて言った。

「久しぶりだメラ・ミロ。巻物は持ってきた。2つ」

声の調子からしても、グロッグナックが重傷を負っているようには見えない。グロッグナックは、立ちふさがるオーディネーターたちを斬り伏せながらここまできたのだろう。あるいはアルベラも。それもメラ・ミロの予想したとおりだった。

ひとつはわたしに下さい。もうひとつあなたが使うといいでしょう。この巻物を使えば、真実から一気に脱出する事ができます。追っ手を考慮して、二人別々の地点に脱出しましょう」

グロッグナックは巻物を取り出し、しかしメラ・ミロに渡すことはせずに言った。

「カイウスから聞いていると思うが・・・」

グロッグナック言葉を、メラ・ミロはイライラと遮りながら言った。

脱出後、ホラマヤンにある私たち修道院で落ち合いましょう。あなたが求める情報は、そこにあります」

メラ・ミロほとんどひったくるようにグロッグナックの手からから巻物を取った。

修道院?」

私たち疑正統教義派の隠れ家で、アズラ海岸近くの無人島にあります。グロッグナック脱出したらまずエイボンハートに行きなさい。エイボンハートの東ドックで渡し舟をしているバレッタに、私の名前を出すと共に『釣りに来た』と伝えなさい。それが合い言葉になっています」

メラ・ミロはそういいながらも早くも巻物を紐解き始めていた。グロッグナックはカイウスやアルベラについて伝えようと思ったが、やめた。

そして二人は転移した。

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