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2014-04-26

[]イギッタかく語りき(1)-The Elder Scrolls IV- 「クヴァッチを守れ(前編)」

The Elder Scrolls IV: Oblivion Game of the Year PS3 the Best

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イギッタはかつて語った。

モロウィンド罪と罰の子ダンマーのイギッタは、戦乱のつづくヴァーデンフェルを脱し、シロディールに流れ着いた。


そしていま、イギッタは語る。


帝都を抜け出したイギッタは、東に向かって夜通し走りつづけた。コロヴィア高原に続く上り坂は幾度もイギッタの心を折りかけたが、それでも夜が明ける寸前にスキングラードの街にたどり着いた。

イギッタはスキングラードは通過することに決めていたが、日中の移動はまだしばらく避けたかった。それに今は休息が必要だった。九大神教会の北側の外壁にもたれ掛かり、休息をとる。

次に目が覚めた時、あたりはすでに暗くなり始めていた。イギッタは再び歩き出した。目的地はクヴァッチ


混乱、業火、そして殺戮

人も街も、全てが燃えていた。

クヴァッチは、燃えていた。

それはイギッタがクヴァッチにたどり着いた夜の出来事だった。クヴァッチを謎の集団が襲った。謎の集団は手当たり次第に人々を殺し、街を焼いていた。集団目的殺戮であり、クヴァッチ破壊である事は明白だった。イギッタも訳も分からないまま、ほかの住民たちとともに逃げ惑った。

完璧な奇襲であり、一方的な殺戮であることを考えるならば、クヴァッチ防衛軍対応は素早かった。市街地防衛をいち早く諦め、住民の市外への脱出支援した。市外にバリケードを構築し、追撃を防いだ。イギッタも住民たちと共にクヴァッチ市外へと逃れた。

そこでイギッタは巨大なゲートを見た。クヴァッチ城壁を遥かに超える高さを持ち、黒紫に鈍く輝く金属で出来たゲートは、そここかしこに鋭くとがった棘やワイヤーを供え、恐ろしげな外見をしていた。ゲートの中心には燃える円を抱き、その円の中から謎の生物が次々と出てきていた。クヴァッチを襲っていた生物だ。

大神信仰が稀薄なヴァーデンフェル島で生まれ育ったイギッタはその生物たちを知っていた。デイドラだ。この世界の外にある世界から召還された不死の生物。何物かが巨大なゲートを設置しデイドラ召還している。そしてその目的が、ただクヴァッチを灰燼に帰するだけとは思えなかった。


山腹の幾分開けたところに難民キャンプは急設されていた。命からがら逃れてきた難民は、夜の闇とその疲労のため、これ以上は先に進めそうもなかった。

ゲートからは次々とデイドラ召還され続けており、このままではクヴァッチ防衛軍バリケード突破されるのは目に見えていた。ゲートを閉じなければならない。防衛軍はゲート内部への逆侵攻を計画した。

突入部隊防衛軍衛士のみならず、難民の中からも集められた。イギッタもその一人だった。


ゲートを通過した突入部隊は、そこに真の地獄を見た。燃え上がる空と沸き立つ血色の海。不毛荒野には見たこともない不気味な植物が群生し、ゲートと同じ作りの金属製の巨大建造物を遠くにみることができた。

そして、待ち伏せ。

突入部隊も待ち伏せを警戒して十分な防護陣形をとっていたが、それはほぼ無意味だった。突入部隊を構成する要員のうち、クヴァッチ防衛軍衛士はそれほど多くなく、残りは練度も志気も低い難民だった。何より、待ち伏せしていたデイゴンたちの数が多かった。

防御陣形は一瞬のうちに蹂躙され、そして突入部隊恐慌状態に陥った。再び虐殺が始まった。


イギッタもまた、再び逃げ惑った。デイゴンたちは強大で、そして多かった。気付いたときには、ゲートから大きく離れた所で、岩陰に隠れてしゃがみこんでいた。戦いの声は聞こえなくなっていたが、ゲートはどこにも見あたらなかった。夜の訪れを待って捜索しようとも思ったが、どれほど待っても空は燃える紅色のままだった。

堪えきれず、その場で立ち上がり、辺りを見回そうとする。それが油断になった。イギッタの動きに気づいた何者かが岩場を伝って近づいてくる。二本足で歩くトカゲの化け物だ。デイドラの一種だろうが、イギッタはヴァーデンフェル島で見たことがなかった。慌てて逃げ場を探すが、イギッタの周辺は沸き立つ血色の海で囲まれていた。逃げ場はなかった。

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